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POS 、キッチンプリンタ、ストアコンピュータなど店舗システムを Windows® 環境に統一。ブロードバンドを利したセンター集中型システムを構築し、大幅なコスト削減とセキュリティ確保に成功。
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ファミリーレストラン業界のリーディング企業として、積極的な店舗展開を続ける株式会社すかいらーく。同社では、Microsoft Windows XP Embedded を採用した POS と、テーブルでのお客様の注文から厨房への調理オーダーまでが直結したオーダリングコントローラの導入により、店舗システムを刷新。さらに、店舗、工場、本部間にセキュリティの高い閉域網のブロードバンド ネットワークを活用した " センター集中型システム " を構築し、店舗データをリアルタイムに収集、分析して営業戦略の " 次の一手 " を迅速に打ち出せる環境を実現しています。また、この店舗システムの導入によって、TCO(Total Cost of Ownership) の大幅な削減にも成功しています。
<導入の背景>
コスト削減と効率化を目指して“All Windows 化”


株式会社 すかいらーく
情報システム担当
リーダー
三瓶 隆美 氏
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1997 年にピークに達して以来、市場規模の縮小が続いているといわれる外食産業。最近ではスーパーマーケットやコンビニエンスストア、デパートの食品売り場による " 中食 " との競合も強まっており、外食チェーンの経営環境は厳しさを増しています。このような状況の中で勝ち残っていくために、さらなる成長を目指した積極的な戦略展開を進めているのが、株式会社すかいらーく (以下、すかいらーく) です。
同社では、洋食ファミリーレストラン「ガスト」、中華料理チェーン「バーミヤン」、和食チェーン「夢庵」、イタリアン「グラッチェガーデンズ」などの既存ブランドの特性を活かした効果的な出店はもちろんのこと、新規ブランドの開発や、外部との事業提携を視野に入れた取り組みも積極的に展開。人々の " 日常の暮らし " を豊かにする仕組みや商品の提供を通じ、ファミリーレストランの発展をリードし続けています。
その仕組みの 1 つとして重要な役割を果たしているのが、ストアコンピュータや、POS とオーダリングコントローラなどで構成された店舗システムです。これらのシステムは店舗の運営を効率化すると共に、お客様をお待たせしないサービスの提供を可能にし、顧客満足度の向上に大きく貢献しています。
すかいらーくでは、1980 年代から、これら POS やオーダリングコントローラによる店舗情報化に積極的に取り組み、ほぼ 5 年ごとにシステム更新しています。そして 2002 年秋には第 4 次システムの導入プロジェクトに着手。2004 年 12 月までには「ガスト」や「バーミヤン」を初めとしてグループの「ニラックス」、「ビルディ」を含めた約 2,700 店舗への導入を完了しています。
「今回の店舗システム更新のテーマは、NTT のフレッツ網を利用した高セキュリティな " センター集中型システム " への移行と、店舗システムの大幅なコスト削減を実現することでした」と説明するのは、株式会社すかいらーく 情報システム担当リーダーを努める三瓶隆美氏です。
そして、2003 年 2 月、検討を重ねて選ばれたのが、NEC インフロンティア株式会社 (以下、NEC インフロンティア) の「Prospaid SP +」でした。この「Prospaid SP +」は Windows XP Embedded を搭載した POS とオーダリングコントローラとを融合させて、店舗システムを構築するというものでした。
すかいらーくでは、以前から Windows NT® ベースの POS とオーダリングコントローラを利用し、Microsoft Visual C と Microsoft Visual Basic® によるアプリケーションを稼動させていました。今回のシステム構築では、これらのハード / ソフト資産をほぼそのまま Windows XP Embedded へと移行させることで、従来と同様の使い勝手を維持しながら、根本的な仕組みの変更に成功しています。
「Windows は POS やオーダリングコントローラの領域でも高い実績があり、今回のように 2,700 店舗を超える規模でも自信を持って提案できました」というのは、このシステムの提案を行った NEC インフロンティアの樺澤彰氏。OS に Windows XP Embedded を採用することで、システムの信頼性をさらに高めることも可能になったといいます。
「今回のシステムでは、ハードディスクを利用しない " ディスクレス " 構成を提案しました。ハードディスクの代わりに、POS に搭載したフラッシュメモリにデータを記録することで、ディスククラッシュなどの危険を排除してシステムの信頼性向上に貢献しているのです。これは、店舗システム内のデータを、センターで集約管理できるシステムだからこそ可能となる提案でした。そして、(デバイスの要件に応じて必要なコンポーネントだけを組み込むことができる)Windows XP Embedded であればこそのメリットだといえるでしょう」 (樺澤氏) 。
<システムの概要>
既存システムからの円滑な移行と、高い耐障害性を実現
今回のシステムでは、各店舗に NEC のオーダリング POS ソリューションである「Prospaid SP +」を導入。このソリューションの中核となる Windows XP Embedded ベースの「TWINPOS 3500」やハンディターミナル、キッチンプリンタ、TWINPOS 3500 と同じハードウェアスペックで実現されたストアコンピュータなどで構成されています。TWINPOS 3500 のストレージにはフラッシュメモリが採用されており、1GB のフラッシュメモリを 2 枚搭載しミラーリングすることによって、データ消失のリスクを防止しています。
データは 1 会計ごとにセンター側に送られるようになっているため、この程度の容量でも十分なのだといいます。今回導入された POS &オーダリングコントローラには、共通プリペイドカード「クオ (QUO) カード」のリーダーも接続されています。また、お客様の注文を入力するハンディターミナルとそれを出力するキッチンプリンタは、Windows CE をベースにしています。
各店舗とセンターを結ぶネットワークには、NTT の地域 IP 網を利用。現在ではほぼすべての店舗に NTT の B フレッツが導入されており、光ファイバーによる高速なデータ転送が可能になっています。各店舗とのやり取りを行う Web アプリケーションサーバーとしては、Microsoft Windows 2000 Server で稼動する 8 台の IA サーバーが利用されています。また、データベースサーバーのホスティングと運用全般は株式会社ビック東海が担当しています。
このシステム開発で特に配慮されたのが、既存の業務のやり方がそのまま引き継げることと、システム障害時でも業務の継続性を維持できることです。
まず前者の要求に対しては、既存の Windows NT ベースのアプリケーションをほぼそのまま Web 化することで対応しています。このような移行作業は NEC インフロンティアにとっても初めてのチャレンジでしたが「問題なく予定通りに完了させることができました」 (樺澤氏) といいます。
一方、後者の要求に対しては、代替機能の実装で対応しています。たとえばオーダー業務に欠かせないハンディターミナルでは、注文データを送る無線送受信ユニットが故障した場合には TWINPOS 3500 に直結してデータを同期させるクレイドルとも連携できるようになっており、さらにクレイドルも故障した場合には TWINPOS 3500 がハンディターミナルの機能を代替できるようになっています。また 1 台のキッチンプリンタに用紙切れなどの障害があった場合にも、他のキッチンプリンタで代替運転できるようにしています。
なお今回の店舗システムの更新に合わせて、IP-PBX の導入や、Web ベースの給与明細システム、本部 / 店舗間双方向で情報を伝達できる双方向文書システムも実現されています。ブロードバンド ネットワークをベースにした店舗システムへと移行することで、さまざまな波及効果がもたらされているのです。
<システム導入のメリット>
店舗データ分析の迅速化と、大幅なコスト削減を実現
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NEC インフロンティア株式会社
国内営業事業本部
ソリューション営業事業部
フードサービス SI 部長
樺澤 彰 氏
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この新店舗システムの特徴は、「NTT フレッツ網によるセキュアな高速通信網」と、「低コストの実現」にあると、三瓶氏は言います。
B フレッツと IP-VPN を組み合わせたソリューションにより、安全性に優れた高速ネットワークを構築できたことで、店舗データを日次でセンターに収集できるシステムが実現。売上分析に基づく " 次の一手 " が迅速に打てるようになったと、三瓶氏は説明します。
「以前のシステムでは店舗のデータは日次で収集されていたため、翌日にならなければ分析できませんでした。しかし今では会計ごとのデータが即座にセンターに集められるため、遅くとも 30 分後には全店舗のデータが分析対象となります。このため、新メニューを投入した日にその効果を分析し、次の指示をその日のうちに出すといったことも可能になりました。またセンターに集約されたデータは各店舗からもアクセスできるようになっています」。
また、システムをセンター集中型にすることで、アウトソースしているシステム運用の費用が第 3 次システムのころに比べて半減しているといいます。
さらに、このセンター集中型システムの実現により、店舗側のシステムで大容量のデータを保存する必要がなくなり、ディスクレスの構成が可能になったこともコスト削減に効果を発揮していると、三瓶氏は指摘します。
このセンター集中型システムによる迅速なデータ分析は、新サービスの開拓でも活かせると期待されています。たとえばグループの中華レストラン「バーミヤン」では、携帯電話からアクセスできる会員制サービス「クラブバーミヤン」でクーポン配信などを行っていますが、各店舗の来客状況に応じてクーポン配信をタイムリーに行う、といった活用方法も考えられているのです。
<今後の展望>
マーチャンダイジング系システムも Windows 化で刷新
マーチャンダイジング系システムも Windows 化で刷新
「今後は店舗と本部のコミュニケーションを、さらに密なものにしていきたいですね」と三瓶氏。高速通信によってコミュニケーションを深めることで、店舗間における " 個体差 " の縮小を目指したいといいます。すでにその一環として、ストリーミング コンテンツによる e- ラーニングの試みも開始しています。
たとえば「バーミヤン」では、調理ビデオを各店舗に流すことで、調理担当者の教育をオンデマンドで行えるようにしています。また「ガスト」では来店者向けに、「ガストビジョン」と呼ばれるビデオコンテンツの配信が専用ネットワークによって行われていますが、将来はこれもブロードバンド ネットワーク上に統合することを考えています。
その一方で、システムのオープン化もさらに進めていく計画です。すでに店舗系システムは Windows をベースにしたオープンシステムになっていますが、食材調達などのマーチャンダイジング系システムはまだホストで動いています。今後はここもサーバー系へ移行し、ハードウェアコストと運用コストの削減を図る予定だといいます。
外食業界の雄として、日本で外食を 1 つの産業として育て上げたすかいらーくでは、創業以来の経営理念である「価値ある豊かさの創造」のさらなる具現化を目指し、お客様の要望に的確に応える事業展開を続けています。常に業界の先陣を切っている「すかいらーくグループ」の今後の動向から、ますます目が離せません。
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