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基幹業務システムの構築プロジェクトに Microsoft Visual Studio Team System を導入し、開発作業と管理の全体最適を実現して計画どおりに開発プロジェクトを完了。
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ソフトバンクIDC 株式会社
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ソフトバンクIDC の最新鋭設備 ColdMall®
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ソフトバンクIDC株式会社では、全社的な業務改善の一環として、基幹業務のうちのセールス プロセスを支援するシステムを独自に構築。開発プロジェクトをスムーズに進めるため、Microsoft Visual Studio Team System を導入しました。進捗状況、品質、ソース コードなど一連の情報と成果物を連携して管理するように開発プロセスの全体を最適化。プロジェクトの担当者が東京と北海道に分散する難易度が高い開発プロジェクトを計画どおりのスケジュールとコストで完了し、システムは順調に稼働を開始しています。
<導入背景とねらい>
開発プロジェクトの管理を徹底するために管理基盤の導入を決断


ソフトバンクIDC株式会社
取締役
技術・運用分掌役員
三浦 剛志 氏
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ソフトバンクIDC株式会社 (以下、ソフトバンクIDC) は、前身であるケーブル・アンド・ワイヤレスIDC株式会社がさまざまな企業との合併を経て、2005 年にソフトバンク グループに参加しました。各社が使用していた社内システムの再整備に着手し、その最初のステップとして、見積りからオーダー、請求までのセールス プロセス全般の業務を支援する基幹システムを刷新することになりました。具体的な検討は 2006 年 7 月に開始され、翌 8 月にはMicrosoft .NET Framework 2.0 環境での構築と Visual Studio Team System による開発が決定し、同月より実際の開発作業を開始しました。
セールス プロセス支援システムの開発について、ソフトバンクIDC株式会社 取締役 技術・運用分掌役員 三浦 剛志氏は次のように説明します。
「システム開発のプラットフォームとしては、.NET Framework 2.0 を採用しました。当初は複数のパッケージ製品の導入を検討したのですが、弊社のセールス プロセスのすべてをカバーできるものがありませんでした。そこで独自に構築することにしたのですが、既に稼働している他のシステムを構成するマイクロソフト製品との親和性を考慮して .NET Framework 2.0 の環境で開発することになったのです」。
独自にシステムを構築するためには、大きな課題が浮上しました。それは、コスト管理を徹底するということだと三浦氏は言います。
「今回のプロジェクトは、大がかりなものになるので、開発途中でも開発コストを厳密に管理することが重要でした。そのためにはプロジェクトを効率よく進め、進捗をしっかりと管理するための基盤が必要です。大がかりなプロジェクトでは、計画どおりに開発が進まないことや、当初の見積り額より余計にかかってしてしまうことなどがあります。そのような事態は絶対に避けたかったのです」。
そこで、ソフトバンクIDC では、開発プロジェクトの管理基盤として、Microsoft Visual Studio Team Foundation Server を導入することになりました。他社の同様の製品とも比較検討しましたが、環境構築の容易性、使い勝手、そして .NET Framework 環境との親和性という点でマイクロソフト製品なら信頼できるということが選定の決め手となりました。
ソフトバンクIDC では、社内インフラの基本的なしくみとして、電子メール、ファイル共有、ユーザー管理などについて、マイクロソフト製品を中心にシステムを構成しています。多くの IT インフラをマイクロソフト製品で構成した理由について三浦氏は次のように言います。
「私自身、レドモンドの米国マイクロソフト本社を訪問した経験もあり、マイクロソフトの動向には以前から注目していました。さまざまな分野の製品が充実する中で、特にインフラストラクチャ系の製品の拡充は目を見張るものがあります。Microsoft Windows Server にしても、NT から 2000、2003 とバージョン アップするたびに充実してきました。弊社は Microsoft Windows や Microsoft Office など、クライアント PC 環境はマイクロソフト製品を基本としていることもあり、サーバー環境も迷わずマイクロソフト製品を選択しました」。
<システムの概要>
毎日の作業サイクルを取り決めてプロジェクト管理を徹底


ソフトバンクIDC株式会社
技術本部
情報システム部 部長
石川 亮 氏
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開発プロジェクト チームは、外部メンバーも含め、ピーク時で 23 名に及ぶ規模になり、さらに開発拠点は東京と北海道に分散していました。このような環境下で開発プロジェクトをスムーズに遂行するためには、常にメンバ全員が進捗状況の共通認識を持つことと、管理にかかわる作業の標準化が不可欠であると判断。それらの実施方法についても取り決めました。
Team Foundation Server の利用を前提とすることで、これら一連の決定を迅速に行うことができました。プロジェクト管理の実施徹底について、ソフトバンクIDC株式会社 技術本部 情報システム部 部長 石川 亮氏は次のように説明します。
「作業の標準化を図るために、毎日のライフ サイクルを決めました。朝に状況を確認して、エラーを発見したら、午前中に修正して、午後は 16 時を目処に会議を行う、というように 1 日の中でのプロセスを定義します。それを順守しながら開発作業を進めることにより、計画どおりに開発を進め、コストもしっかりと管理することができるのです。Visual Studio Team System でプロジェクト管理をしていなければ、このような標準化された作業を徹底することは難しいでしょう」。
今回の開発プロジェクトでは、管理が煩雑になりがちなバグ管理とソース コードの変更管理を中心に利用。開発担当メンバーは、作成したプログラムのソース コードを Team Foundation Server にチェックインします。テスト担当メンバーは、プログラムの機能や性能などについてテストを実施して、バグを発見した場合は Team Foundation Server にバグ情報を登録します。そのバグ情報を基に開発担当メンバーはプログラムを修正して再びソース コードをチェックインするというプロセスを繰り返します。
Team Foundation Server のソース コード管理は、一度にチェックインする複数のソース コード ファイルを変更セットと呼ばれる単位で管理できます。さらに変更セットはタスクやバグ情報にリンクとして保存できるため、タスクやバグ情報の履歴に対するソース コードの変更履歴を合わせて管理することができます。
<システムの導入効果>
裏付けをもつ正当性が高い進捗管理により、計画どおりにプロジェクトが完了
セールス プロセス支援システムの開発プロジェクトは、2007 年 4 月に計画予定どおり完了しました。順調に稼働までたどり着くことができたのは、Visual Studio Team System によりプロジェクトの進捗を客観的かつ正確に管理できたことによると三浦氏は言います。
「時期の見通しや遅れなどの予測を正確に行うことができたということのメリットは大きかったです。Visual Studio Team System では、開発しているコードやバグ、それに対する指示やレスポンスなどの状況がすべて管理できます。このようなツールで管理できるということをすばらしいと感じますし、安心感にもつながります。もし Visual Studio Team System を使っていなかったとしたら、大変なことになっていたでしょう。開発が完了するまでにもっと時間を要したと思いますし、最終的なコストもどうなっていたかわかりません」。
中心的に利用したバグ管理とソース コード管理の連携がプロジェクトの成功に大きな効果をもたらしたと石川氏は言います。
「たとえばプログラムのバグが見つかった場合、修正されたバージョンなどの履歴を記録する必要がありますが、通常は Excel などによる手作業になってしまいます。Visual Studio Team System では、プログラムのソースコードがバージョンごとに保存され、バグの修正履歴もリンクをたどることによって簡単に参照することができますので、そのような煩雑な作業が不要になります。これだけでも大きな効率化になり、開発コストを削減することにもつながります」。
さらに石川氏は Team Foundation Server での一括ビルドが役に立ったと言います。
「サーバーに保存されたソースコードを日次で一括ビルドすることで、プロジェクト全体の品質を日々確認することができました。結合テスト時に初めて判明するような名前空間の重複などの問題を早期に発見することができたため、後工程に単純なミスを持ち込むことがなく、特に大きな手戻り作業が発生しませんでした」。
大きな効果をもたらした Visual Studio Team System について、三浦氏は人材育成にも役立つ可能性があると語ります。
「『きつい、厳しい、帰れない』といういわゆる『3K 職場』と言われている IT 業界ですが、こうした風評が、IT 業界の人材育成の妨げになっています。しかし、Visual Studio Team System のようなすばらしいツールがあれば、『きつい、厳しい、帰れない』という風評を払拭できるかもしれません。一番『きつい』と感じるのは、先が見えないということです。Visual Studio Team System を使えば、先の予定がガラス張りのように透明になり、前向きな姿勢で業務に向き合えるようになると思います」。
<今後の展望>
さらなるカスタマー バリューを生み出すために
今回行われたセールス プロセス支援システムの開発は、基幹業務系システムの刷新の中で最初のフェーズとして位置付けられています。現在は、フェーズ 2 として各セールス プロセスを連携させた運用のしくみ作りを進めています。フェーズ 2 ではお客様に向けたサービスの向上を図るカスタマー ポータルも計画していると石川氏は言います。
「フェーズ 2 の中にはカスタマー ポータルという新しいしくみも含まれています。カスタマー ポータルは、お客様と弊社の接点となるインターフェイスの位置付けになるもので、サービスのお申し込み、請求や課金などの状況をお客様ご自身で参照できるポータル サイトです。新しいシステムを社内の利便性だけでなく、お客様の利便性向上のために活用できるようにという発想から計画されました」。
カスタマー ポータルを含めたフェーズ 2 は、2008 年 3 月末にリリースを予定しています。さらにその後のフェーズ 3 も計画されており、会計や調達のシステムを刷新します。今後の開発においては Team Foundation Server と Microsoft Office Project との連携による活用を検討していると石川氏は説明します。
「現在でも Office Project を利用していますが、Team Foundation Server との連携機能は利用していません。今後はさまざまな開発プロジェクトが並行して進行することもあると思いますので、そのような場合は Team Foundation Server のプロジェクトの進捗情報を Office Project からガント チャートとして一元的に確認したり、逆に Office Project に登録したタスク情報を Team Foundation Server に発行したりと、さまざまな活用法により、複数プロジェクトの管理においても、さらに利便性が向上するでしょう」。
最後に三浦氏は、将来的なシステムの進化についての展望を語ります。
「現在構築しているカスタマー ポータルは、お客様に向けたコミュニケーションの 1 つなのですが、コミュニケーションの手段は文字だけに頼るだけでは満足いただけるレベルに到達するのは難しいと思います。たとえば、現在カスタマー ハンドブックを作成中で、これをどのような形式で公開するかということを検討していますが、音声や映像を取り入れるということも考えられます。このように IT を活用して、新たなカスタマー バリューを生み出し、お客様の満足度向上につなげていきたいと思います」。
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