株式会社ワークス

掲載日: 2004 年 7 月 26 日
職人技と IT 技術の融合により、高精度な試作部品の加工を短納期、高品質で実現
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ソリューション概要

プロファイル
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株式会社ワークス (以下、ワークス) は、超精密の樹脂加工を得意とする試作メーカーです。CAD/CAM やマシニングセンター、非接触型の 3 次元測定器など、最先端のデジタル設備と優秀な職人技を融合して光学機器や OA 機器など高精度な試作部品の加工を短納期・高品質で提供しています。1991 年に現代表取締役の三輪喜久氏が設立。現在では従業員 20 名で年間四億円を超える売上実績を誇るなど、急速な成長をとげてきました。

シナリオ
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CAD/CAM 導入による生産工程の効率化
社内 LAN を介した生産管理データの共有
Web サイトのビジネスツールとしての活用

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Windows Server™ 2003
Microsoft Windows XP Professional
Microsoft Access
Microsoft Internet Information Service または Microsoft Windows SBS 2003

メリット

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CAD/CAM の導入と無線 LAN を介したデータ共有により生産工程の効率化と詳細な生産管理を実現

ユーザーコメント
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「会社設立当時主力としていた彫刻機と手作業による加工から、IT の活用をベースにCAD / CAMを軸としたNC工作機械による加工へと飛躍できたことが、今日、当社がお客様の多様なご要望に応えることができる重要な礎となっています」

株式会社ワークス
代表取締役
三輪 喜久 氏 談



株式会社ワークスは、超精密の樹脂加工を得意とする試作メーカーです。CAD/CAM やマシニングセンター、非接触型の 3 次元測定器など、最先端のデジタル設備と優秀な職人を融合して光学機器や OA 機器など高精度な試作部品の加工を短納期、高品質で提供しています。ワークスでは、Microsoft® Windows® 2000 Server および Microsoft Windows XP Pro 、そして Microsoft Access を用いて生産管理システムを構築しました。本社工場と 500 〜 600 メートル離れた第 2 工場とは無線 LAN で接続され、工場間でのデータの受け渡しをはじめ、加工スケジュールを含む生産管理に関わる情報のスタッフ間での共有を可能とすることで、大幅な生産性の向上とコストの削減を実現しています。


<導入の背景>
CAD/CAM による加工作業の効率化に加え
データ共有による生産性のさらなる向上を目指す


株式会社ワークス (以下、ワークス) が超精密樹脂加工の分野に参入したのは、会社設立の翌年に当たる 1992 年、折しも、日本の経済状況に暗雲がたれ込めてきた頃のことでした。この参入の背景にあった同社の考え方は、設備さえあれば誰にでも作れるものをビジネスとした場合、必ず価格競争に巻き込まれてしまうという悪しき結果を招いてしまうのに対し、同業者がやらない、あるいはやりたがらない、いわばニッチな領域にあえて挑戦し、完璧を目指すことに大きな可能性を認めたということです。こうしたワークスの挑戦は、設立 2 年目にして新規顧客を次々と獲得し、その後同社がますます大きなビジネスに邁進していくうえでの突破口となったのです。

ワークスにおける IT への取り組みとしては、まず 1993 年に CAD/CAM を導入したことがあげられます。ちょうどこの頃、業界でも CAD/CAM が注目されてきていましたが、当時は、一般に導入する企業の数に比して CAD/CAM を使いこせるオペレーターが少ないという問題もありました。これに対し、ワークスでは自社のビジネスの将来に向けて、CAD/CAM が必要不可欠なツールであると判断し、いち早くその導入に踏み切るという英断を下します。CAD/CAM 導入に至る経緯を、株式会社ワークス 代表取締役 三輪喜久氏は次のように語ります。

「もちろん当時は、製品の製作は手加工が主体でしたので、精一杯やってももうこれ以上生産効率が上がらないというところまできていました。そこで、CAD/CAM を導入することにしたのです。なにしろ、プログラムさえ組んでおけばあとは機械まかせで、機械が動いている間に違う仕事ができ、機械やシステムであれば夜間や休日も稼働させることができるといった具合に、CAD/CAM の導入は生産効率の向上とコスト削減に向けた可能性を期待させてくれました」。

CAD/CAM 導入の結果、期待通り、ワークスでは生産効率の向上を実現するとともに、さらに高精度の部品を手掛けることも可能となりました。ここにおいて、時代の最先端の技術を提供するワークスの、もの作りのための基盤ができ上がったわけです。

さて、このように CAD/CAM 導入による製品加工のシステム化は、生産効率の向上をもたらしましたが、同社ではその後、原価管理や生産管理を支援するシステムの構築に着手することになります。たとえばシステム導入後は、3 次元 CAD データだけで品物を作り、金額を設定することになりますので、画面上で見積もりを作成します。そこでユーザーと同じ CAD ソフトでデータを変換することなく、生のデータでやり取りできるシステムの構築が必要になってきたわけです。そして、そのポイントとなったのが、スタッフ間での情報の共有化にほかなりません。そこで、ワークスでは Windows 2000 Server および Windows XP Pro 、そして Access を用いて新たにシステムを構築しました。それが現在稼働している同社の生産管理システムなのです。


<導入システムの紹介>
本社工場と第 2 工場を無線 LAN を介して接続し
必要に応じた迅速なデータ利用を実現


ワークスの生産管理システムでは、Windows 2000 Server をプラットフォームとしたサーバーマシンを中心に、本社工場と第 2 工場を無線 LAN を介して接続しています。これら 2 つの工場の間には 500 〜 600 メートルの距離があるため、一般に通常の LAN ケーブルの敷設ではどうしても対応することができません。つまり、無線 LAN の採用は、こうした LAN の距離制限を克服するための選択であったわけです。

一方、サーバーには CAD/CAM 用 PC をはじめ加工用 PC 、営業管理用 PC 、検査機器用 PC などがクライアントとして接続され、Windows XP Pro を OS として Access が稼働しています。このクライアント PC 環境から、各スタッフは必要に応じてサーバー上のデータにアクセスしたり、マシニングセンターに転送したりすることが可能となっています。「これにより、生産、営業といった各局面求められる加工スケジュール共有がスタッフ間で行なえるようになるとともに、今までの加工実績データを必ず蓄積していくことにより、それらを参照・活用することで、たとえばある製品の加工時間に対する単価の算定といったことも迅速に行なえるようになりました」と株式会社ワークス 取締役工場長 坂本薫氏はシステムのもたらした効果を説明します。


<導入結果と今後の展望>
IT のメリットと " 職人技 " の融合こそが
システム活用のポイント


「現在、ワークスでは、20 台のマシニングセンターと 13 台の CAD/CAM を保有していますが、それらの機器が常にフル稼働している状態で、業務は多忙を極めている状態です」と坂本氏は言います。このような同社のビジネスの活況が、CAD/CAM の導入による加工作業の生産性向上とスタッフ間でのデータ共有による生産管理の効率化によるものであることはいうまでもありません。

こうした IT 活用による成果を大いに評価する一方で坂本氏は、「たしかに CAD/CAM におけるプログラミングや製図という部分は、講習などを通して習得できるわけですが、実際に生産する立場にいる人間にとってはそれだけで 100% であるとはいえません。どうしても最終的に人間の目というものが必要となってくるのです」と、とくに加工作業における IT の利用についての留意点について言及します。つまり、夜間の操業など、人間がまかなえない部分はマシンに頼りながらも、マシンに頼れない感覚的な部分は必ず人間が補っていくことが良い製品を作り上げていくうえで重要なポイントになるということです。「機械や CAD でプログラムを必要な数字を用いて作成しても、100% その数字に沿った製品を実現するためには、人間がさまざまな加工条件を細密かつ的確に補正していくことが最も求められるのです」と坂本氏は言います。また、同様の観点から三輪氏は「IT はどこまでいっても人間とは違います。そこで職人の経験、つまり " 職人技 " と IT によるデータの蓄積をいかに融合させていけるかが重要なのです」と、同社の IT 活用におけるスタンスを強調します。これに関連して、ワークスでは新人技術者の教育においても、まず実際に機械に接して、その機械がどう動くのかを習得したうえで CAD/CAM を利用させる方法をとっており、同社の IT 活用のスタンス、つまり人間の持つ技術と IT がもたらすメリットを融合させることで、はじめて最大の効果が得られるという考え方に基づくものであるといえるかもしれません。

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