学校法人 代々木ゼミナール

掲載日: 2003 年 8月 5 日
Microsoft® Windows Media® 9 シリーズ Technology により
国内初の本格的な B to B 型ブロードバンド配信ビジネス
「代ゼミブロードバンドネット」を実現

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ソリューション概要

プロファイル
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学校法人代々木ゼミナールは、平成 15 年 4 月より高等学校向けブロードバンド講義配信サービス「代ゼミブロードバンドネット」を提供開始。Windows Media Audio & Video 9 シリーズを使用した 720 時間分の講義映像の配信を実現しています。

シナリオ
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ブロードバンド環境の活用による、インターネットでの講義配信
良質なコンテンツを豊富に持つ代々木ゼミナールと、回線サービスから配信、受信システム構築までを手掛ける NTT東日本グループの提携による、B to B 型の本格的なブロードバンドビジネス

ソフトウェアとサービス
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Microsoft Windows Media Audio and Video 9
Microsoft Windows Server 2003

パートナー
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東日本電信電話株式会社 leave-ms
エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社 leave-ms

メリット
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Windows Media により、高品質な講義ビデオ映像のブロードバンド配信が可能。また、NTTビズリンクの ASP サービスを利用して、最小限のシステム投資でブロードバンド配信ビジネスをスタート。

ユーザーコメント
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「各学校それぞれのニーズに柔軟に対応できるシステムを望んでいましたが、 NTT東日本が提供する Windows Media Audio and Video を使ったコンテンツ配信は、実用レベルに達しています。今後は、Windows Media 9 シリーズと Windows Server 2003 を組み合わせたブロードバンド配信技術に、ますます期待ができると考えています」

学校法人 代々木ゼミナール
通信衛星システム部
部長
小林 茂 氏談



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学校法人
代々木ゼミナール
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予備校最大手の学校法人代々木ゼミナール(以下、代々木ゼミナール)は 2003 年 4 月、 NTT東日本 グループとの提携により、ブロードバンド環境での高等学校向け講義配信サービス「代ゼミブロードバンドネット」を開始しました。配信技術には Windows Media Technology を全面的に採用し、国内初の B to B 型の本格的なブロードバンド配信ビジネスとして、著作権を完全に保護した形で提供します。今後は、より高品質なブロードバンド配信を可能にする Microsoft Windows Media 9 シリーズと Microsoft Windows Server™ 2003 の組み合わせを採用していきます。


<導入の背景とねらい>
Windows Media を使用したブロードバンド回線による講義配信サービスを開始


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学校法人 代々木ゼミナール
通信衛星システム部
部長
小林 茂 氏
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代々木ゼミナールは 1989 年より、大学受験対策講義を衛星通信でライブ中継する「サテラインゼミ」を実施しています。 2003 年 4 月からはチャネル数を 5 から 8 に増やし ( 90 分× 48 コマ) 、授業配信事業はより本格的なものとなっています。配信先は全国 26 校舎のほか外部の塾や高等学校にも及び、 2002 年度にはのべ 65 万人が通信衛星授業で講義を受講しました。さらに、講義を録画したビデオを個別ブースで視聴できる「フレックス・サテライン」、CS 放送「スカイパーフェクTV ! 」で放送する「代ゼミTV ネット」など様々な配信方法を手掛けており、 1 人でも多くの受講生が良質なコンテンツに手軽に接することができる環境づくりを目指しています。

配信方法の 1 つとして、代々木ゼミナールはインターネットの活用も検討してきました。通信衛星システム部部長の小林茂氏はこう話します。「最近では PC 教室を設置し、PC を利用した個別学習を取り入れる高校が増えています。集合講義とは違った学習効果があると注目されています」。代々木ゼミナールが通信衛星で配信する講義を、補習授業等に利用する高校は全国で 470 校以上あり、最近では公立高校での採用が増えています。学習形態を広げようと、生徒が自分の学力に合わせて講義メニューを選び、何度も講義を再視聴できる PC 学習に取り組み始めているのです。

従来は、インターネットで講義を配信しようにも、通信回線が細く、再生する PC 側の機能が十分ではありませんでした。ところが最近では、 ADSL 、 FTTH によるブロードバンド環境が広く普及してきました。その上、 PC のデータ処理能力も飛躍的に向上し、地上回線と PC を使ったコンテンツ配信、再生の下地ができつつあります。そこで代々木ゼミナールは、 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)との共同実験で、 2002 年 8 月より配信システムの検証を重ね、この 4 月より、ブロードバンド回線による高校向け講義配信サービス「代ゼミブロードバンドネット」を開始しました。そこで全面的に採用されたのが、大容量コンテンツの配信、再生に適し、著作権保護機能も充実した Windows Media Technology なのです。


<ビジネスモデルの紹介>
最小限のシステム投資でブロードバンド配信ビジネスに参入


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学校法人 代々木ゼミナール
通信衛星システム部
システム課チーフ
佐藤 剛 氏
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東日本電信電話株式会社
法人営業本部
ブロードバンドビジネス部
担当部長
一矢 康雄 氏
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代ゼミブロードバンドネットのスキームは、良質なコンテンツを豊富に持つ代々木ゼミナールと、回線サービスから配信、受信システム構築までを手掛ける NTT東日本グループの提携によって成り立っています。代々木ゼミナールは Windows Media Encoder 7.1 を利用して、講義を録画したビデオを Windows Media Video (以下、WMV) へエンコード化する作業を担います。圧縮化された WMV ファイルは、 ASP (Application Service Provider) として配信プラットフォーム(サービス名称「 BizLinkデジタルコンテンツ流通サービス」)を運営するエヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社(以下、NTTビズリンク)の映像サーバーに蓄積。 Microsoft Windows Media Digital Rights Management ( DRM : デジタル著作権管理 ) によって開発したライセンス発行サーバーで著作権を保護しながら、ビットレート 700 Kbps の高画質でストリーミング、ダウンロード形式による配信を実施します。配信サーバーは、 Windows Media サービス (以下、WMS) 4.1 を利用して構築しています。つまり代々木ゼミナールは、 NTTビズリンクの ASP サービスを利用して、最小限のシステム投資でブロードバンド配信ビジネスに参入できたのです。

一方で、 NTT東日本はブロードバンド配信に必要な回線サービスを提供します。代々木ゼミナールと NTTビズリンクの配信プラットフォームは、 NTT東日本の「Bフレッツ」という FTTH サービスと、「フレッツ・オフィス」というフレッツ網内でのプライベートネットワークを実現するサービスで、結ばれています。高校側も、「Bフレッツ」などのブロードバンド接続方法により、インターネットまたは NTT東日本のフレッツ網経由で代々木ゼミナールの専用サイトにアクセスし、コンテンツを受信できます。回線としては、学校向け特別料金の「Bフレッツ スクールタイプ」も用意されています。

さらに NTT東日本は、高校側の受信システム構築を支援します。同社法人営業本部ブロードバンドビジネス部担当部長の一矢康雄氏は「高校のシステム環境は様々ですので、ブロードバンド配信に対応した学内システムやネットワークの最適なソリューションを提供していきます」と語ります。具体的には、受信コンテンツを蓄積し、学内で再配信するためのサーバー構築や学内ネットワークの導入、増強などをサポートしていく計画です。数十台の PC を設置する PC 教室で代ゼミブロードバンドネットを利用するような場合は、学校内の受信サーバーにコンテンツをいったん蓄積し、ビデオオンデマンド (VOD) 方式により学内で再配信する仕組みが一般的になると予想されています。

NTT東日本の今回の取り組みは、「Team marketing solution」 (以下、Tm@solution) と呼ぶ施策の一環です。 NTT東日本法人営業本部ブロードバンドビジネス部の添田卓弘氏は「Tm@solution はパッケージ化された画一的なソリューションを提供するのではありません。顧客とチームを結成し、課題を共有しながらコラボレーションを実現することで、新たな価値と市場を共に創造していくものです」と説明します。代々木ゼミナールの小林部長も「NTT東日本さんは、我々の業務を十分に理解し、実ビジネスに踏み込んだ提案を唯一実行してくれました」と語ります。


図
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代ゼミブロードバンドネット画面イメージ
[拡大図]
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ライセンスの確認1
[拡大図]
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ライセンスの確認2
[拡大図]
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<システムの概要>
Windows Media と BizLinkデジタルコンテンツ流通サービスによって、著作権保護に秀でた配信システムを実現

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東日本電信電話株式会社
法人営業本部
ブロードバンドビジネス部
添田 卓弘 氏
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代ゼミブロードバンドネットが配信技術に Windows Media Technology を採用した理由は、その普及率の高さと技術の先進性です。代々木ゼミナール通信衛星システム部システム課チーフの佐藤剛氏は「実際、学校が利用する PC には Windows Media Player がほぼ 100 % インストールされています。さらに、コンテンツを持つ側としては著作権保護の仕組みを最も重要視しました。 Windows Media は普及した規格である上に、著作権保護の仕組みが唯一実用レベルに達していました」と語ります。 NTTビズリンクの配信サーバー内には、 Windows Media DRM によって暗号化されたコンテンツが蓄積され、受信契約した高校のみコンテンツをデコードできます。いったん受信したコンテンツは、学内でならば自由自在に再配信できます。さらに、ブロードバンド環境が整っていない高校のために、コンテンツのメディア提供にも対応していますが、それも著作権保護処理されています。「B to B では、国内で初めて著作権保護がしっかりと確立した本格的なブロードバンドコンテンツ配信ビジネス」 (添田氏) と言えます。

さらに代々木ゼミナールは、 Windows Media 9 (以下、WM9) シリーズと Windows Server 2003 の組み合わせに期待しています。すでに一部のエンコード作業ではコーデックに Windows Media Video 9 シリーズ を利用していますが、 Windows Server 2003 が登場する 2003 年 7 月以降は、 WM9 への移行を計画しています。代々木ゼミナールの小林氏は「WM9 には大いに期待しています。画質の面もそうですし、バッファリング時間が大幅に短縮できるファストストリーミング機能は評価できます」と語ります。画像、音声の圧縮効率が高まった WM9 シリーズならば、同じ通信環境でもより高品位な配信が可能です。 NTT東日本の一矢氏も「受信する高校側のサーバー環境でも WM9 と Windows Server 2003 の組み合わせを推奨していくつもりです。高画質な映像をスムーズに学校内で配信するには、WM9 のファストストリーミングやキャッシュの技術が有効になります」と語る。配信プラットフォームを運営する NTTビズリンクにおいても、配信サーバーの Windows Server 2003 と WMS9 への移行について、「ユーザー側のニーズと安定性の検証を踏まえながら、検討しています」と、サービスサポート部サービスサポート課長の大木宏二氏は語ります。


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システム構成図 [拡大図]



<導入結果と今後の展開>
高品質のコンテンツをより手軽に配信

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エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社
ビジネスリンク事業部
サービスサポート部
サービスサポート課長
大木 宏二 氏
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現在、代ゼミブロードバンドネットを利用するのは、共同実験にも参加した神奈川県立横浜桜陽高等学校(横浜市)を含めた 2 校ですが、「衛星授業をすでに利用する高校でも関心は高いようで、年度内に数十校との契約を見込んでいます」 (小林氏) と言います。 e-Japan 重点計画の影響もあり、ここ 1 、 2 年で最新設備を持つ PC 教室を設置した高校が数多くあります。そうした高校では、受信の体制を整えるのは比較的に容易なようです。今のところコンテンツはスタジオ収録した基礎講義の約 120 編。衛星授業やビデオ学習で利用するコンテンツの二次利用なので、代々木ゼミナール側にかかるコスト負担は、WMV ファイルへのエンコード作業と ASP 利用料のみで、初年度から黒字化する可能性もあります。

ブロードバンドで配信されるコンテンツは、代々木ゼミナールの持つ全コンテンツの数%程度で、呼び物の講義ライブなどはメニューにまだ加わっていません。小林部長は「高品位な画質を維持したまま、エンコード作業の生産性を上げることができれば、もっと数多くの講義をラインアップすることも可能です。今後はライブ中継の可能性も検証していきたいと思います。その意味でも、 WM9 シリーズには期待しているのです」と語ります。今後は WM9 に対応したハードウェアエンコーダなどが数多く登場してくる見込みなので、作業の生産性向上にも貢献するようになるでしょう。

将来的には、代ゼミブロードバンドネットは外部への配信だけではなく、代々木ゼミナール内部でも活用される可能性があります。代々木ゼミナールでは、大教室で 100 型ディスプレー 2 面を使ったリアルタイムな遠隔集合講義を行う一方で、全国 26 校舎で合計 2500 ものビデオブースを設け、個別学習の環境も整えています。「個別学習では PC を利用する傾向が強まってくると見ています。ビデオカセットのライブラリに代わり、ブロードバンド回線を利用したビデオオンデマンド配信が主力となるかもしれません」(小林氏)。本格的なブロードバンド時代を迎え、大学受験講義という日本でも屈指のコンテンツ群を持つ代々木ゼミナールはますますその存在感を増しています。



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