<導入の背景とねらい> まずはパソコンに慣れることから
 | 第一プラスチック株式会社 代表取締役 松田 雄一郎 | 第一プラスチック代表取締役の松田氏は、今のポストに就任してから約 2 年。その若い感性を活かして、同社の経営に新しい発想をどんどん組み込んでいます。そんな松田社長が、就任前から課題として取り組んでいたことは、パソコンの活用法。DOS の時代から導入されてはいたが、上手く活用できていないと感じていたと言います。 そこで、サーバ導入と同時に事務処理や製品管理の効率化を考えてパッケージのソフトを入れてみました。しかし、その新しいツールに社員がなかなか馴染じんでくれず、上手く移行できませんでした。「パソコンを使い慣れている人にとってはパッケージのソフトは有効だが、慣れてない人にとっては使いにくいようでしたね。」と松田社長は当時を振り返ります。そこから、松田社長の試行錯誤が始まりました。まず、社内でパソコン教室のようなものを開き、社員達に会社で古くなったパソコンを家へ持って帰ってもらうなどして、パソコンを操作する機会を増やすことにより、皆にもっと慣れてもらう努力をしました。また、エクセルで作ったフォームなら馴染みやすいだろうと考え、自ら作成したフォームを社員に預けてみたのです。その勘は見事に的中し、使い慣れていない人でも抵抗無く使ってくれたといいます。 <導入とメリット> ホームページを活用し技術をアピール
同社では社内における財務や販売・生産のデータ管理のほか、営業のシーンにおいても積極的に IT を活用しています。 以前、営業での資料は紙のパンフレットなどが主流でした。しかし、バブルがはじけて不景気になり始めた 99 年頃、ホームページでの営業を考え始めたといいます。同社のホームページは、全体的なデザインはプロに頼んだものの、コンテンツや校正などの青写真はしっかり伝え、自社のアイデアを存分に取り入られています。素人が見ても技術者が見ても分かりやすいのというのが大前提であり、第一プラスチックが出来る技術を、ホームページ上できちんと見せることにこだわっています。そのことによって、質の高い問い合わせが増えたといいます。例えば、「多層材料を使った製品の中間層に、環境に悪い材料を使っているが、おたくの技術ならばそれを抜かしても成形ができるのでは?」といった、具体的な問い合わせ等をもらえるようになり、取引先の幅が広がったのです。 また、同じく自社の強みをストレートに伝えられる道具として、技術の PR 動画を活用しています。そもそものきっかけは、展示会での営業資料。技術動画の CD-R を配って回ったら好評だった為、それ以来営業する際などには持参するようになりました。特に、今まで営業に行きにくかったような大手の会社に訪問するときなどは、動画は大きな武器になります。ある会社では、新入社員の真空成形という技術の教育用としてそれを見せたそうです。それを聞き、動画によって「真空成形の、第一プラスチック」という認知度が高まり、窓口を広げることが出来ると松田社長は実感しました。それからは、ホームページ上に技術動画配信を開始し、真空成形を知りたいならこのホームページの動画を見れば分かりやすい、といった技術動画目的で訪れる人、ブックマークしてくれる人を増やす取り組みを始めています。 <今後の展望>
今後も技術動画を使った営業で、自社の得意とする真空成形の技術を具体的に PR することにより、自社のブランド性をより高めていきたいと語る松田社長。第一プラスチックは、これからもベンチャーの気持ちを持って、意欲的に新しい事に挑戦していきます。 | |