SQL Server 2005 は SQL Server 2000 の優れた操作性を更に強化し、エンタープライズ システムに耐えうる信頼性、安定性を提供することはもちろん、データベースの運用管理からデータ分析、更にはデータ活用となるレポートの作成まで一貫した機能を提供するデータベースアプリケーションです。ここでは、新しくなった SQL Server 2005 全体についてご紹介します。
| SQL Server 2005 の真実 | |
| SQL Server 2005 の全体像 | |
| SQL Server 2005 の構成 | |
| SQL Server 2005 の機能 | |
| SQL Server 2005 の豊富な Edition 対応 | |
| SQL Server 2005 の利用シーン | |
| 今後のステップ |
| • | 4 年連続顧客満足度 No.1 |
| • | SQL Server の顧客が大規模データベース マーケットにおいて世界トップレベルの結果を達成 |
| • | OLAP 市場で5年連続シェア No.1(英語) |
| • | TPC-E ベンチマークで高いパフォーマンス(英語) |
| • | TPC-H ベンチマークで高いパフォーマンス(英語) |
データベースに求められるものは、データをためる機能だけに収まらず、データの管理、パフォーマンス、運用性、操作性、拡張性、全てにおいて様々な要素が求められています。SQL Server 2000 では、既にどの要素も持ち合わせていましたが、SQL Server 2005 では、SQL Server 2000 の機能をベースに、ダウンタイムの縮小などに見られるデータ管理機能の向上、管理ツールの統合や、ビジネス インテリジェンスのための開発ツールの追加など、洗練された要素機能がひとつに集約されたデータベースアプリケーションとして生まれ変わりました。
SQL Server 2005 は 7 つのコンポーネントから構成されています。これら構成は基本的には前バージョンの SQL Server 2000 と同様ですが、7 つのうち Notification Services 、Reporting Services は単体として SQL Server 2000 に属していたものが SQL Server 2005 では完全統合となりました。また、従来のSQL Server 2000 にあるDTS (Data Transformation Services) は、Integration Services として更に強化されました。

各コンポーネントの主な役割を下に紹介します。
1. | Relational Database ( データベースサービス) |
2. | Replication Services |
3. | Notification Services |
4. | Reporting Services |
5. | Analysis Services |
6. | Integration Services |
7. | 管理ツール |
8. | 開発ツール |
SQL Server 2005 の機能全体を紹介します。以下一覧に示す内容が各コンポーネントの機能となります。

| コンポーネント | 機能 |
Relational Database | リレーショナル データベース機能。フェールオーバー クラスタ (8ノード) 、ミラーリング、スナップショット、データ パーティショニング、高速復元、ユーザーとスキーマの分離、データ暗号化プリミティブ、XML データ型、Web サービスのサポート |
Replication Services | レプリケーション機能。レプリケーション エージェント自動チューニング、 Oracle 発行、 レプリケーション モニタ |
Notification Services | データ (データベース) 変化に伴う通知機能、スケジュールによる通知機能、イベントのヒストリによる通知機能、アプリケーションの状態による通知機能、外部データベースによる通知機能 |
Reporting Services | レポート処理機能。レポートサーバー機能、レポートデザイナツール、Web パーツ等サポート、レポート配信、スケジューリング、キャッシュの利用 |
Analysis Services | 分析処理機能。OLAP キューブ作成・管理、マイニングツール、自動パッケージ化 |
Integration Services | データ変換機能。様々なタスクの処理、スケジュール実行、複雑な条件分岐実行、パッケージ化、パッケージ展開ツール |
管理ツール | Management Studio、SQL コンピュータ マネージャ、Business Intelligence Development Studio 、SQL プロファイラ、データベース チューニング アドバイザ |
それでは、SQL Server 2005 の注目すべき新機能または改善された点についてご紹介します。
| • | フェールオーバークラスタリング、ミラーリング |
| • | データベーススナップショット |
| • | 高度なセキュリティモデル、暗号化のサポート |
| • | .NET Framework のホスティング – SQL CLR – |
| • | 新しいXML 機能 –XML データ型、Webサービスのネイティブ対応- |
| • | 管理ツールの統合 |
| • | 新しい開発ツールの追加 |
SQL Server 2005 もSQL Server 2000 と同様に様々な開発規模に各 Edition が対応できるようになっています。SQL Server 2005 では 最大で 128 CPU、512 GB メモリ、50 インスタンスに対応可能な Enterprise Edition 64bit をはじめ、Enterprise Edition 32bit では 32 CPU ・ 64GB、Standard Edition 64bit では 4CPU ・ 512GB、Standard Edition 32bit では 4CPU ・ 32CPU といったように幅広い規模に対応させることができます。
また、従来のSQL Server 2000 に付属していた MSDE が Express Edition として新しくなりました。MSDE には GUI ベースの管理ツールは付属していませんでしたが、Express Edition にはサービスの起動を管理できる SQL Computer Manager が追加され、更に SQL Server 2000 のクエリアナライザとほぼ同等の機能を持つ SQL Server 2005 Express Manager が使用できるようになりました。SQL Server 2005 Express Manager は無償でダウンロードすることができます。これにより、Express Edition を利用したデータベース アプリケーションの開発がより簡単になります。
また、開発者用に SQL Server 2005 Developer Edition、Developer Edition の 64bit 版も提供され、スマートデバイス用の SQL Server CE Edition が SQL Server Mobile Edition として提供されます。
機能検証として使用できる評価版 Evaluation Edition も 32bit 、64bit が提供され SQL Server 2000 では使用期間が 120 日間から 180 日間に変更され、より長い期間検証することが可能になりました。

SQL Server 2005 の技術を利用し、様々な形態のシステムに対応させることができますが、ここでは例としてネット上に構築されたショップサイトシステムを SQL Server 2005 をもとに構築することを想定して説明します。
ここでは、あるショップサイトの売上データと商品データを SQL Server 2005 上で管理しているシナリオをもとに、システムの拡張を行って行く様子を紹介します。
| • | 利用シーン インターネットショップ「MS デパート」では一日に 100 万アクセスがある巨大ショップサイトです。以前から障害に備えるためシステム上で何らかの対策を考えていました。そこで、フェールオーバークラスタを導入することにしました。フェールオーバークラスタの設定の結果、想定される損害はより小さいものとなりました。 次に商品管理部門からクレームの声が上がりました。商品データの管理は今まで、Excel で一覧にしていたデータをデータベース管理者がアップロードするというものでしたが、それでは手間もかかる上、更新のタイミングが遅くなります。そのため、注文が来た後に在庫がないという状況が多発していました。この問題を解決するには Web 管理画面を設ける必要がありましたが、期間とコストもかかるためシステム管理者は頭を悩ませていました。そこで、SQL Server 2005 Web サービスで商品データを管理することにしました。これにより、商品管理担当者が直接在庫データを管理することができ、更に Excel から Web サービスを呼び出すことで、従来使っていた Excel のフォーマットを利用してデータ管理が可能となり、操作性が以前より悪くなることはありませんでした。 更に経営部門の部長から、売上データをリアルタイムで閲覧したという要望がありました。しかし、現状のアクセス数から見て、売上データ閲覧用の Web アプリケーションを構築することはできませんでした。また、売上分析をしたレポートも用意してほしいという要求にはとても 1 , 2 ヶ月で実装できるような内容ではありません。そこで売上データ用にデータベースをミラーリングし、リアルタイムにデータが別サーバーに蓄積されるよう簡単に設定することができました。 また、様々な角度からデータを分析できるよう、キューブの作成、分析ロジックを Analysis Services を用いて簡単に設定することもできました。また、それらの分析データを表示するレポートも Reporting Services を用いて、作成することはもちろん、配信までスケジュールに沿って設定することが可能となりました。 |

このように、データの蓄積・管理からデータの活用・配信まで幅広い部分を SQL Server 2005 で対応できます。またSQL Server 2005 の優れた点は、機能の多さだけでなく、優れた GUI ツールによって短期間で機能を実装できることであり、どのような面でもビジネスのニーズにすばやく応えられることが最大のメリットであります。
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| • | SQL Server 2005 の Windows Server System Common Engineering Roadmap への準拠の詳細を確認する |