SQL Server 2005 製品概要

最終更新日: 2008年8月18日

SQL Server 2005 は SQL Server 2000 の優れた操作性を更に強化し、エンタープライズ システムに耐えうる信頼性、安定性を提供することはもちろん、データベースの運用管理からデータ分析、更にはデータ活用となるレポートの作成まで一貫した機能を提供するデータベースアプリケーションです。ここでは、新しくなった SQL Server 2005 全体についてご紹介します。

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トピック
SQL Server 2005 の真実SQL Server 2005 の真実
SQL Server 2005 の全体像SQL Server 2005 の全体像
SQL Server 2005 の構成SQL Server 2005 の構成
SQL Server 2005 の機能SQL Server 2005 の機能
SQL Server 2005 の豊富な Edition 対応SQL Server 2005 の豊富な Edition 対応
SQL Server 2005 の利用シーンSQL Server 2005 の利用シーン
今後のステップ今後のステップ

SQL Server 2005 の真実

4 年連続顧客満足度 No.1
SQL Server は、日経コンピュータの顧客満足度調査 RDB ソフト (オープン系) 部門において、4 年連続顧客満足度 1 位を獲得しました。

SQL Server の顧客が大規模データベース マーケットにおいて世界トップレベルの結果を達成
Winter Corporation 社の調査結果によると、データ ウェアハウス (DW) およびトランザクション処理 (OLTP) システムに対する非常に大規模なデータベース (VLDB) マーケットで Microsoft SQL Server がその強さを誇っていることが明らかになりました。

OLAP 市場で5年連続シェア No.1(英語)外部サイトへ
英国 The OLAP Report における OLAP 市場のマーケット シェア調査レポートで、SQL Server が 5 年連続でシェア No.1 を獲得しました。

TPC-E ベンチマークで高いパフォーマンス(英語)外部サイトへ
Transaction Processing Performance Council による毎秒のトランザクション処理数を計測するベンチマーク評価 (TPC−E) において SQL Server がパフォーマンス レコードを独占しています。

TPC-H ベンチマークで高いパフォーマンス(英語)外部サイトへ
Transaction Processing Performance Council によるデータウェアハウス (DWH) に対するクエリ パフォーマンスを計測するベンチマーク評価 (TPC-H) において、 SQL Server は、DWH の規模を問わず高いパフォーマンス結果を獲得しています。

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SQL Server 2005 の全体像

データベースに求められるものは、データをためる機能だけに収まらず、データの管理、パフォーマンス、運用性、操作性、拡張性、全てにおいて様々な要素が求められています。SQL Server 2000 では、既にどの要素も持ち合わせていましたが、SQL Server 2005 では、SQL Server 2000 の機能をベースに、ダウンタイムの縮小などに見られるデータ管理機能の向上、管理ツールの統合や、ビジネス インテリジェンスのための開発ツールの追加など、洗練された要素機能がひとつに集約されたデータベースアプリケーションとして生まれ変わりました。

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SQL Server 2005 の構成

SQL Server 2005 は 7 つのコンポーネントから構成されています。これら構成は基本的には前バージョンの SQL Server 2000 と同様ですが、7 つのうち Notification Services 、Reporting Services は単体として SQL Server 2000 に属していたものが SQL Server 2005 では完全統合となりました。また、従来のSQL Server 2000 にあるDTS (Data Transformation Services) は、Integration Services として更に強化されました。

SQL Server 2005の構成

各コンポーネントの主な役割を下に紹介します。

1.

Relational Database ( データベースサービス)
データベースサービスはデータの蓄積処理を行うことはもちろんですが、それ以外にもサーバーダウン時に別サーバーへ切り替えるためのフェールオーバークラスタリングやミラーリング機能、それから不正侵入者による不正閲覧、改ざんからデータを守るデータ暗号化などのセキュリティ機能などその他様々な機能を持ち合わせています。

2.

Replication Services
レプリケーション とは複数のサーバーに同じデータを持たせたり、データを同期させたりする機能です。SQL Server 2005 のReplication Services の機能で、複製した複数台のサーバーを用意することによって、サーバーへの負荷を軽減したり、サーバー障害時のバックアップとして利用することができます。

3.

Notification Services
Notification Services は データが更新されたり、関数が実行された場合、設定した通知によってメッセージを送信することができる機能です。たとえばモバイルデバイスのように常時ネットワークに接続できないようなデバイスがデータベースからデータ変更時のみ通知を受け、データを更新しに行くようなシチュエーションが考えられます。

4.

Reporting Services
SQL Server に蓄積されたデータまたは外部ソースから取得したデータをもとに、帳票や、分析レポートをデザイナツールで作成したり、設定したスケジュールに基づき、作成したレポートを配布することができます。

5.

Analysis Services
SQL Server データベースからキューブ、ディメンションを生成したり、データ分析機能を提供する分析サービスです。

6.

Integration Services
別ファイルからの読み込み、また別ファイルへのデータの出力などを行うためのデータ変換機能です。たとえば、CSV ファイルからの商品データの読み込み、また別サーバーのデータベースにデータフォーマットを変換して挿入するような操作を行うときに Integration Services の機能を用いて簡単に設定することができます。この機能は SQL Server 2000 では DTS (Data Transformation Services) と呼ばれていた機能です。

7.

管理ツール
上記コンポーネントの機能を設定するGUI管理ツールとなり、SQL Server 2005 には計 4 つの管理ツールが搭載されています。SQL コンピュータ マネージャ、SQL Server Management Studio 、が新しく統合されたツールとなり、以前からあるツールでは SQL プロファイラ、新しく追加されたツールに データベース チューニング アドバイザがあります。また、従来のSQL Server サービスマネージャは SQL コンピュータ マネージャに統合され、Enterprise Manager が SQL Server Management Studio に統合されました。

8.

開発ツール
SQL Server 2000 ではDTS (Data Transformation Services) の設定を Enterprise Manager 、Analysis Services に関する設定を 分析マネージャ、Reporting Services によるレポートの開発を開発ツール (Visual Studio .NET 2003) から行う必要がありました。SQL Server 2005 ではこれらコンポーネントの設定・開発インタフェースが Business Intelligence Development Studio にすべて統合されるようになりました。

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SQL Server 2005 の機能

SQL Server 2005 の機能全体を紹介します。以下一覧に示す内容が各コンポーネントの機能となります。

SQL Server 2005の機能

コンポーネント機能

Relational Database

リレーショナル データベース機能。フェールオーバー クラスタ (8ノード) 、ミラーリング、スナップショット、データ パーティショニング、高速復元、ユーザーとスキーマの分離、データ暗号化プリミティブ、XML データ型、Web サービスのサポート

Replication Services

レプリケーション機能。レプリケーション エージェント自動チューニング、 Oracle 発行、 レプリケーション モニタ

Notification Services

データ (データベース) 変化に伴う通知機能、スケジュールによる通知機能、イベントのヒストリによる通知機能、アプリケーションの状態による通知機能、外部データベースによる通知機能

Reporting Services

レポート処理機能。レポートサーバー機能、レポートデザイナツール、Web パーツ等サポート、レポート配信、スケジューリング、キャッシュの利用

Analysis Services

分析処理機能。OLAP キューブ作成・管理、マイニングツール、自動パッケージ化

Integration Services

データ変換機能。様々なタスクの処理、スケジュール実行、複雑な条件分岐実行、パッケージ化、パッケージ展開ツール

管理ツール

Management Studio、SQL コンピュータ マネージャ、Business Intelligence Development Studio 、SQL プロファイラ、データベース チューニング アドバイザ

それでは、SQL Server 2005 の注目すべき新機能または改善された点についてご紹介します。

フェールオーバークラスタリング、ミラーリング
SQL Server 2005 では信頼性、可用性の面で、フェールオーバークラスタリングが強化され、ミラーリングの機能が新しく追加されました。ハードウェア障害による停止時またはデータベースの障害時に対応できるフェールオーバークラスタリングでは、セットアップの自動化、また Full – Text Search 、Analysis Serivces、Notification Services、Replication Services まで対応できるようになりました。また、ミラーリングについても、フェールオーバーと同様の機能を持っていますが、ユーザーデータベースのみを対象として、ダウンタイムがたった数秒ということによる、超高速のフェールオーバーを実現することができます。ミラーリングの設定についても、管理ツールのデータベースのプロパティから簡単に設定することができます。

データベーススナップショット
データベースのある時点に戻すことができる、データベース スナップショットが新機能として追加されました。データベースのスナップショットは、データベースの動作に制限をかけることなく作成することができ、また永久的に存在させることが可能です。操作ミスなどによるデータの破損などをスナップショットを用いることで、復元させることができます。

高度なセキュリティモデル、暗号化のサポート
セキュリティ面では、今までSQL Server へのログイン パスワードにパスワードポリシーや、有効期限を SQL Server の機能のみでは適応させることはできませんでしたが、SQL Server 2005 からはこれら機能が新しく追加されました。また、データベース ユーザーの削除によるアプリケーションへの影響が、ユーザーとスキーマが分離されることによって解消されました。そのほかにデータの暗号化機能として、対称暗号化、非対称暗号化を用いてデータの暗号化、暗号化の解除を行えるようになりました。

.NET Framework のホスティング – SQL CLR –
これまでユーザー独自のデータベースオブジェクト、ストアドプロシージャや、ユーザー定義関数、を簡単に作成する場合は T-SQL による記述がメインとなっていました。このため、複雑な処理をするデータベースオブジェクトを作成したい場合、複雑なクエリ文や C++ による記述を行わなければ実現できないことがありました。SQL Server 2005 では、このような問題に対し、CLR統合 (SQL CLR) を行うことで、 .NET Framework のクラスライブラリをSQL Server 内で利用できたり、C#、VB.NET でのデータベースオブジェクトが作成できるようになりました。

新しいXML 機能 –XML データ型、Webサービスのネイティブ対応-
SQL Server 2000 にも XML のサポート機能は存在しましたが、SQL Server 2005 では更にXMLデータの操作性向上に貢献する XML データ型の追加、また XML データ型にあわせたインデックスの生成やデータ型を操作する XQuery がサポートされました。また、従来では Web サービスは IIS を介して動作させる必要がありましたが、SQL Server 2005 ではデータベース上でネイティブに Web サービスを実装・稼働させることができます。

管理ツールの統合
SQL Server 2005 の管理ツールは従来の管理ツールが再構成、または機能追加され、3 つのツールに集約されました。まず、SQL Server サービスを管理していた SQL Server サービス マネージャは SQL コンピュータマネージャとして新しく構成され、サービスの起動・停止のほかに、サービス構成の管理や、ネットワーク ユーティティ機能も統合されました。SQL Server のメインの管理を行っていた Enterprise Manager、クエリ アナライザ、Analysis Services に付属していた 分析マネージャの一部が SQL Serer Management Studio として統合されました。また、新しく追加されたデータベース チューニングアドバイザは、ウィザードを実行するだけで、パフォーマンスの面で再編成が必要な箇所、たとえばインデックスの再編成、テーブル分割の変更などを提案してくれるツールとなります。

新しい開発ツールの追加
新しく追加された Business Intelligence Development Studio ではビジネス インテリジェンス ソリューションの開発環境として Analysis Services のキューブの作成やデータ分析、また Reporting Services によるレポートの作成、Integration Services が提供するデータ変換パッケージを作成することができます。

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SQL Server 2005 の豊富な Edition 対応

SQL Server 2005 もSQL Server 2000 と同様に様々な開発規模に各 Edition が対応できるようになっています。SQL Server 2005 では 最大で 128 CPU、512 GB メモリ、50 インスタンスに対応可能な Enterprise Edition 64bit をはじめ、Enterprise Edition 32bit では 32 CPU ・ 64GB、Standard Edition 64bit では 4CPU ・ 512GB、Standard Edition 32bit では 4CPU ・ 32CPU といったように幅広い規模に対応させることができます。

また、従来のSQL Server 2000 に付属していた MSDE が Express Edition として新しくなりました。MSDE には GUI ベースの管理ツールは付属していませんでしたが、Express Edition にはサービスの起動を管理できる SQL Computer Manager が追加され、更に SQL Server 2000 のクエリアナライザとほぼ同等の機能を持つ SQL Server 2005 Express Manager が使用できるようになりました。SQL Server 2005 Express Manager は無償でダウンロードすることができます。これにより、Express Edition を利用したデータベース アプリケーションの開発がより簡単になります。

また、開発者用に SQL Server 2005 Developer Edition、Developer Edition の 64bit 版も提供され、スマートデバイス用の SQL Server CE Edition が SQL Server Mobile Edition として提供されます。

機能検証として使用できる評価版 Evaluation Edition も 32bit 、64bit が提供され SQL Server 2000 では使用期間が 120 日間から 180 日間に変更され、より長い期間検証することが可能になりました。

editionmap

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SQL Server 2005 の利用シーン

SQL Server 2005 の技術を利用し、様々な形態のシステムに対応させることができますが、ここでは例としてネット上に構築されたショップサイトシステムを SQL Server 2005 をもとに構築することを想定して説明します。

ここでは、あるショップサイトの売上データと商品データを SQL Server 2005 上で管理しているシナリオをもとに、システムの拡張を行って行く様子を紹介します。

利用シーン

インターネットショップ「MS デパート」では一日に 100 万アクセスがある巨大ショップサイトです。以前から障害に備えるためシステム上で何らかの対策を考えていました。そこで、フェールオーバークラスタを導入することにしました。フェールオーバークラスタの設定の結果、想定される損害はより小さいものとなりました。

次に商品管理部門からクレームの声が上がりました。商品データの管理は今まで、Excel で一覧にしていたデータをデータベース管理者がアップロードするというものでしたが、それでは手間もかかる上、更新のタイミングが遅くなります。そのため、注文が来た後に在庫がないという状況が多発していました。この問題を解決するには Web 管理画面を設ける必要がありましたが、期間とコストもかかるためシステム管理者は頭を悩ませていました。そこで、SQL Server 2005 Web サービスで商品データを管理することにしました。これにより、商品管理担当者が直接在庫データを管理することができ、更に Excel から Web サービスを呼び出すことで、従来使っていた Excel のフォーマットを利用してデータ管理が可能となり、操作性が以前より悪くなることはありませんでした。

更に経営部門の部長から、売上データをリアルタイムで閲覧したという要望がありました。しかし、現状のアクセス数から見て、売上データ閲覧用の Web アプリケーションを構築することはできませんでした。また、売上分析をしたレポートも用意してほしいという要求にはとても 1 , 2 ヶ月で実装できるような内容ではありません。そこで売上データ用にデータベースをミラーリングし、リアルタイムにデータが別サーバーに蓄積されるよう簡単に設定することができました。

また、様々な角度からデータを分析できるよう、キューブの作成、分析ロジックを Analysis Services を用いて簡単に設定することもできました。また、それらの分析データを表示するレポートも Reporting Services を用いて、作成することはもちろん、配信までスケジュールに沿って設定することが可能となりました。

SQL Server 2005を利用したシステム図

このように、データの蓄積・管理からデータの活用・配信まで幅広い部分を SQL Server 2005 で対応できます。またSQL Server 2005 の優れた点は、機能の多さだけでなく、優れた GUI ツールによって短期間で機能を実装できることであり、どのような面でもビジネスのニーズにすばやく応えられることが最大のメリットであります。

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今後のステップ

SQL Server 2005 の新機能を確認する

SQL Server 2005 の Windows Server System Common Engineering Roadmap への準拠の詳細を確認する


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