多くの企業では、企業ビジネスを支える ERP システムの導入および運用に多くのコストと時間を費やしています。厳しい経営環境が継続する現在、IT ソリューションへの投資判断は技術的なメリットだけではなく、経営的あるいは財務的な観点から見たメリットが重要なポイントとなっています。ERP システムにも管理、運用コストの削減をはじめ、経営上の収益を得られることが求められています。
ERP システムの SQL Server 2000 への移行は、パフォーマンスを向上するとともに、運用、財務の両面でのコスト削減効果があることが調査結果により実証されています。
ここでは、ERP システムを SQL Server 2000 に移行することで得られる投資対効果を NerveWire1 の調査からご紹介します。
SQL Server 2000 への移行が戦略的な投資であることを ROI (投資収益率) によって実証
ROI (投資収益率) は、投資がどれだけ経営利益や収益に結びつくのかを評価し、投資に対する戦略的な意思決定を行う上での重要な指標です。まず、投資収益率を簡単に説明すると、100 万円の IT 投資によって 1 年後に 110 万円の収益を得られれば、10 万円の利益に結びついたことになります。この場合の、投資収益率は 10% となります。つまり、投資収益率が高ければ、それだけ投資によって得られる収益が高く、戦略的な投資対象であることがお分かりいただけます。NerveWire 社が実施した調査では、主要な競合製品から SQL Server 2000 (SQL Server 7.0 への移行 1 社を含) にERP データベース プラットフォームを移行した 5 社について、導入から運用、保守およびメンテナンスまでに関する投資対効果がまとめられています。この調査によると、主要な競合他社のデータベース プラットフォームから SQL Server 2000 に移行した企業では、61% の投資収益率を見込んでいます。特に注目すべき点は、実際に 268% もの驚異的な投資収益率を達成している企業が存在していることです。では、なぜ SQL Server 2000 への投資が、主要な競合製品を利用するよりも収益を得ることができるのでしょうか。次の表は、ERP システムを SQL Server 2000 に移行した 5 社の調査結果をまとめモデル化したものです。この表から、ハードウェアおよびソフトウェア、移行から運用、そして保守にいたるまでのトータルな面でコストが削減できることがお分かりいただけます。
また、ERP のデータベース プラットフォームを SQL Server 2000 に移行することを検討している企業は、高価な UNIX 系ハードウェアをアップグレードするよりも、SQL Server 2000 および Windows プラットフォームに移行することにより、運用やメンテナンスなどの継続的に発生するコストを削減できる大きなメリットがあります。そして、SQL Server 2000 と Windows プラットフォームによる構成は、こうしたデータベース プラットフォームに関連する総合的なコスト削減と併せて、パフォーマンスと可用性の向上により創出される財務上の収益によって高い投資収益率を実現しています。
表 1 : 「移行によって達成されたコスト削減の概要」
| コスト | Windows/SQL Server (単位 : ドル)*1 | UNIX/競合他社の製品 (単位 : ドル)*1 | 削減 | 削減全体に占める割合 |
ハードウェア | 269,000 | 525,825 | ||
OS/データベース ソフトウェア | 73,600 | n/a | ||
移行の人件費 | 99,840 | n/a | ||
移行コスト/回避したコスト | 442,440 | 525,825 | 83,385 | 21% |
継続的なシステム運用 | 135,475 | 215,167 | ||
継続的なデータ管理 | 200,822 | 286,889 | ||
継続的な ERP 管理 | 1,849,636 | 1,849,636 | ||
継続的な人件費 | 2,185,934 | 2,351,692 | 165,758 | 14% |
ソフトウェアの保守とアップグレード | 50,270 | 106,749 | 56,479 | 14% |
ハードウェアの保守とアップグレード*2 | 129,773 | 225,062 | 95,289 | 24% |
総計 | 400,911 | 100% |
注 :
*1 現在価値 (単位 : ドル) は、すべて 10% の割引率を使用して算出。*2 ハードウェアの保守とアップグレードは、4 年目に行う各プラットフォームにハードウェアのアップグレードのコストを含む。アップグレードは、内部サーバー アップグレード (プロセッサの追加) と仮定。アップグレードの総コストは、新しいハードウェアのコストの 50% と仮定。
ハードウェアの保守とアップグレードは、4 年目に行う各プラットフォームにハードウェアのアップグレードのコストを含む。アップグレードは、内部サーバー アップグレード (プロセッサの追加) と仮定。アップグレードの総コストは、新しいハードウェアのコストの 50% と仮定。
出典 : NerveWire Inc
ERP システムの新規導入を検討中の企業にも大きなメリット
SQL Server 2000 のコスト削減とその投資対効果は、すでに ERP システムを導入している企業だけに有効なメリットではありません。ERP システムの導入を検討している企業においても、導入から運用までのコスト削減が予測できることは非常に大きなメリットとなります。SQL Server 2000 には、主要な競合製品に比べて導入が容易で、オプションを追加購入することなくデータベースを構築できる特長があります。特に SQL Server 2000 の初期ライセンス コストは、主要な競合製品に比べて圧倒的に低く、保守サポートに関しても主要な競合製品ではライセンス費用のパーセンテージで設定されるため、サポートを受けなくとも高い年間コストを支払う必要があります。こうした保守メンテナンス費用についても、SQL Server 2000 に移行することで年間の定期コストを大幅に削減することが可能になります。 さらに、自動チューニングの搭載によって、日常の管理業務に必要な人的リソースも削減できます。つまり、主要な競合製品では日常のデータベース管理にスキルの高い技術者を専任で割り当てる必要がありますが、SQL Server 2000 ではこうした技術者を日常の管理業務から解放し、システムの信頼性を向上するプランなど、より高度な業務に従事させることができます。
データベース管理で大きな割合を占める作業を短縮
次の図は、ERP システムに必要なシステム管理作業の詳細を示しています。この図からデータベース システムの管理業務の大部分が、「バックアップと復旧」、「問題解決」、そして 「パフォーマンス調整」 に占められていることが分かります。つまり、データベース管理者は、パフォーマンス調整やバックアップにほとんどの時間を費やしていることになります。SQL Server 2000 と主要な競合製品では、特にパフォーマンス調整にかかる時間が圧倒的に異なります。データベースを利用する環境は日々変化しており、データベースを常に最適な状態で運用するには利用者数やクエリに応じたチューニングを施すことが要求されます。SQL Server 2000 の場合、必要なチューニングのほとんどが自動化されているため、管理者はスケジューリングや監視などの作業に集中することができます。

SQL Server 2000 への移行によって実現される ROI (投資収益率) の詳細については、NerveWire, Inc. 調査レポートをご覧ください。
「戦略的、先駆的な導入事例:システムをベースに移行することにより、大幅なコスト削減を実現!」 (PDF 形式: 767KB)
| 1 | NerveWire, Inc. (米国マサチューセッツ州ニュートン) |