Essentials 2007 の導入事例

株式会社 松永建設 ロゴ

兼任の IT 担当者 1 名で約 200 台の PC と 20 台のサーバーを
効率管理するために System Center Essentials を導入。
IT 運用管理に費やしていたコストを約 50% 削減

株式会社 松永建設

「信を以って宝と為す。」を社是として地域に密着し、「土木」「建築」「不動産事業」「建築資材販売・リース」そして「福祉施設運営」と、多角的にビジネスを展開している松永建設グループ。
同グループでは、全社で利用されている PC 約 200 台、サーバー 20 台を、松永建設社長室の担当者 1 人にて管理しています。
グループ各社のシナジー効果を高めるために、「ミーティングの内容を、必ずドキュメント化して共有する」など、情報システムの日常的な活用に力を入れている同社にとって、グループ 5 社、ならびに各土木・建築現場で稼働する PC のサポートを人力で行うことには、大変な労力がかかっていました。

松永建設の PC 活用における従来の課題は、大きく分けると下記の 3 点になります。

■従前の課題

  1. PC のトラブル対応の度に、各拠点を駆け回らないといけない
  2. すべての PC に対するセキュリティの設定が難しい
  3. すべての PC の中身までを正確に把握して管理することができない

こうした 運用管理上の課題を、過剰なコストをかけることなく克服し、最適な運用体制を実現するために、同社では System Center Essentials 2007 を導入。下記のように課題を解決し、大幅なコスト削減と、作業効率の向上を実現しています。

株式会社 松永建設 社屋

■導入後の効果

  1. リモート操作によって、デスクにいながら全 PC、サーバーのサポートが可能に
  2. 簡便な操作で Active Directory のグループポリシーが設定可能。詳細な権限設定によるセキュリティ管理が実現
  3. 全 PC へのソフトウェアのインストールもソフトウェア パッケージの配布によって一括導入。インストール作業にかかるコストを約 50% 削減
写真 : 松永 大祐 氏

「私たちは、提案型の建築を主に行っています。そして、お客様のご要望を正確に酌み取り、昇華していくために、お客様とのミーティング内容をドキュメントにまとめ直してチームで共有するということを徹底させています。また、グループ間のシナジーを生むためには、スピーディーな情報共有が必要です。情報系のシステムは、私たちにとっても、それだけ重要ですが、専任で割ける人員もコストも限られています。今回の製品導入でさまざまな課題が解決できたことは喜ばしい限りです」

株式会社松永建設 代表取締役社長 松永 大祐 氏

写真 : 須釜 洋年 氏

「自分の席に座っていながら、社内のすべての PC、サーバーを管理できるようになったことは、非常にありがたいです。各拠点を駆け回っていた頃が嘘のようですね。今では逆に、私が自分の机にいなかったら仕事をサボっていると思ってもらって結構です(笑)」

株式会社松永建設
社長室 安全品質グループ 担当課長
須釜 洋年 氏

写真 : 田口 聖 氏

「System Center Essentials のインストールに携わらせていただきましたが、イメージが 1 つにまとめられていて、ワンクリックでできるほど、簡単に導入できました」

国際産業技術株式会社
第一営業部 上級主任 Chief エンジニア
田口 聖 氏

[ソフトウェアとサービス]

[メリット]

  • グループ内にある 200 台の PC と 20 台のサーバーを一元管理し、ソフトウェアや更新プログラムの適用も一元的に行うことで、約 50% の導入・展開コストを削減
  • PC トラブルへの対応を、リモート操作で完了。拠点間移動などの手間と労力を大幅に削減
  • Active Directory のグループポリシーを、簡単な操作で設定可能。これまで悩ましかったセキュリティ レベルの調整がスムーズに

グループのシナジー効果を支える重要なインフラを効率管理するために
“ちょうどいい”システム管理製品を

株式会社松永建設 (以下、松永建設) は、「お客様第一主義」を貫き、お客様のメリットを考え、品質・効率・コスト・デザイン・運用手法など多様な視点から「提案」を行う建設会社です。同社は、地域に密着した企業としてより多くのお客様に最適な提案を行えるように、グループ会社を展開。建設業のみならず、不動産業、建築資材販売業、そして福祉施設の運営にまで携わっています。その同社において、近年 “情報系システム”を改めて重視するようになってきたと代表取締役社長 松永大祐氏は話します。

「私たちは提案型の企業として活動しています。すでにあるものを販売するのではなく、お客様のニーズに合わせて、新しいものを生み出しているわけです。ですから、お客様との意志の疎通は重要です。実際に施工が進んでいる段階で、お客様のご要望とのズレが発覚しても、そのときにはもう遅いですから。そのために弊社では、お客様との打ち合わせから帰ってきたら、その内容を必ずドキュメントにまとめ直すように徹底させています。まず担当者自身の頭の中で、要件を再整理するためです。そして、ドキュメントをチームで共有することで、認識漏れを防ぎ、より良い提案作りへと活かしていくことになります。
さらに、グループとしてのシナジーを活かし、お客様のニーズに対してトータルなサポートを行うためには社内コミュニケーションの活性化が大事です。ですから、電子メールや社内ポータルなどの情報系のシステムというものを、しっかりと見直して活用するように促しています」

同グループを構成するのは、本体である「松永建設」と、不動産事業を行う「松永都市開発」、建材の販売・リースを行う「丸忠産業」、福祉施設を運営する「うらら岩槻」、そして注文住宅を扱う「松永住宅」の計 5 社。
不動産業が、お客様の事業進出時に最適地を提案する基礎となり、建材販売がコスト パフォーマンスの高い建築につながり、福祉施設を運営する経験から“真のバリアフリー”への理解へとつながり、新しい設備の提案を支えています。このシナジー効果を生み出す基礎が、総勢約 200 名のこのグループにおけるコミュニケーションとコラボレーションにあります。そして、そのための情報系システムを支えているのが、松永建設 社長室 安全品質グループ 担当課長である、須釜洋年氏です。

須釜氏は、グループ全体で使用されている PC 約 200台、サーバー 20 台、およびメール アカウントなど、IT 関連のすべてを 1 人で管理するうえでの課題を、次のように話します。
「まず、PC の具合が悪いという相談が来れば、連絡がくるたびに相手先のところへ出かける必要がありました。しかも、拠点は 5 社だけではなく、その時々の施工現場が各地に分散しています。社員の 3 分の 2 が常に現場にいますから、そのすべてのサポートを行うのは大変な労力になります。当然、私 1 人ですべてをカバーするのは無理ですから、必要に応じて業者にサポートを依頼していました。
そして、さらに難しいのがセキュリティの設定です。厳しく設定すれば、皆がシステムを使いづらくなってしまいますし、甘く設定するとすぐに大変なことになってしまいます。都度、社長に相談しながら方針を決めていますが、すべての PC を私 1 人の手で個別に管理することは困難です。
そこで、セキュリティの一環として、弊社では私以外すべての PC を『ユーザー権限』に設定して、ソフトウェアのインストールなどを制限していました。ですが、基幹業務システムの中に、『ユーザー権限』のアカウントでは使用できないものがあるなど、悩ましいことが多々ありました」

こうした課題を解消し、須釜氏の負担を軽くするとともに、グループ全体の PC の管理を徹底させるために同社ではシステム管理製品の選定を開始。さまざまなシステム管理製品の中から選ばれたのは、中堅中小規模企業向けにデザイン・価格設定された System Center Essentials でした。

PC 200 台、サーバー 20 台なら「根性で管理できる」…は誤り。
必要なものは、もっと大きな規模でも効率よく管理できるソリューション

System Center Essentials の導入には、当然コストが発生します。しかし、「それを補っても十分な効果があった」として、松永氏は次のように振り返ります。
「弊社にとって、システム管理要員を増やすことは、採算が合いません。須釜も、兼任担当として頑張ってくれています。
しかし、個人の労力に頼る運用には限界がありますし、社員の稼働に関するコスト、業者にサポートを依頼する場合にはそのコストも発生しています。こうした無駄を抑えるためには、適切なツールやシステムを採用して、業務を最適化し、見えないコストを削減することが重要です。System Center Essentials の選定と導入は須釜からの提案ですが、相談を受けたときには、すでに明確なメリットが出ていました」

須釜氏は言います。
「実は 2010 年に、Microsoft Office 製品を入れ替える必要があります。しかし、200 台の PC に 1 台ずつ 1 人で、手作業でインストールすることは時間がかかりすぎます。業者に依頼すれば、コストもかさみます。
そこで、System Center Essentials を導入する場合と、1 台ずつ 1 人で手作業でインストールする場合のコストを比較してみたのですが、ざっと計算して、手作業の場合だと 540 万円かかるところが、System Center Essentials を導入することで 250 万程度に抑えられることがわかりました。 50% 以上のコスト削減です」

長年、同社のシステム管理を一手に引き受けてきた須釜氏がシステム管理製品の導入に至った理由について、氏は「もっと大きなシステムでも十分に対応できるソリューションを求めた結果」と振り返ります。
「弊社の PC はたかだか 200 台です。そこで、各ベンダーさんに相談すると、人手をかけて『頑張りましょう!』と言われるのが常でした。しかし、それでは効率は悪いままです。私が欲しかったのは、もっと大きなシステムでも効率管理できるソリューションを、弊社のような規模で採用するのにも適した機能とコストを持ったものでした。そうした面から考えても、System Center Essentials は最適な製品だったと思います」

スペックの低くなった古いマシンでも余分な負担をかけることなく稼働

「私たちが使っている PC には古いものも多いのですよ」と、須釜氏は笑います。「中途採用で入ってきた方に『PC がすごく古いねぇ』と驚かれたこともあります」
新旧の PC が混在する松永建設のシステム環境に、システム管理製品を導入するにあたり、懸念された 1 つの要素が、PC のパフォーマンスへの影響でした。しかし、それも System Center Essentials であれば、「心配する必要がなかった」と須釜氏は続けます。

「PC のスペックが低いと、余分なプログラムの導入が致命的になることもあります。システム管理製品を入れる場合には、各 PC に新しいエージェント プログラムを常駐させる必要があり、パフォーマンスへの影響が避けられませんでした。しかし、System Center Essentials は Windows Update のエージェント プログラムを利用しますので、そうした心配がありませんでした。それも大きな利点です」

さらに「インストールも、非常に簡単でした」と話すのは、System Center Essentials の導入を担当した、国際産業技術株式会社 第一営業部 上級主任 Chief エンジニア 田口聖氏です。
「私たちにとっても、System Center Essentials の取扱いは初めてでしたが、他社のシステム管理製品に比べて、導入は本当に簡単でした。こうしたシステム管理製品を使うことで、システム管理をベンダー任せにすることなく、お客様ご自身の手で効率よく管理できるようになることは、長期的に見ても大きなメリットがあると感じています」

リモート操作によって PC サポートを迅速化

さらに須釜氏は、導入後のメリットとして、「PC サポートの迅速化」を挙げています。
「今までは、足を使ってサポートしてきましたが、今は、自分のデスクに座ったまま、リモート操作で相手の PC の中に入り、トラブルを解決することができます。これは劇的な変化です。以前は自分だけでは回りきれず業者にサポートを依頼することもありましたが、今はサポート依頼の電話をもらったら、自分が使っている正常な PC 環境を参照しながらトラブルシュートができるので、非常に効率的です。
サポート依頼の電話をかけてきた社員が気付かない間に、ササッと対応を終え、トラブルを解決することもあります。そのために時折誤解を受けて『いつになったらサポートに来てくれるんだ』と文句を言われることがあるほどです (笑)」

Active Directory のグループポリシーを簡便な操作で楽々設定。
セキュリティ管理が大幅に改善

従来のシステム管理における最大の課題だった、セキュリティの徹底も、System Center Essentials 導入によって大きく変わったと、須釜氏は続けます。
「実は、今までは複雑だとあきらめていた Active Directory のグループポリシー設定が、ほんの 2 クリックばかりの操作で完了してしまったのです。今まで手こずっていたのが嘘のようです」

Active Directory のグループポリシーを設定することで、組織単位ごとにポリシーが定義できるため、グループ内にある PC からのアクセス権限の設定もスムーズに行えるようになります。
この機能を活用することで、USB メモリなどの外部デバイスの使用を制限することも、特定のプログラムの使用を禁止することも可能です。また、グループ内のシナジーを高めるために、積極的にグループ内のジョブ ローテーションにも取り組んでいる松永建設にとって、人事異動時の権限設定がスムーズに行えることもメリットになります。
「PC のユーザー権限設定で困っていた課題も、これで解消です」(須釜氏)

仮想化マシンを管理するために System Center Essentials 2010 へ
追加コストなしでアップデートを予定

松永建設では、今回の System Center Essentials 導入に際して、ボリューム ライセンス プログラムをご利用のお客様に対して、「計画」「導入」「活用」「運用」「移行」のソフトウェア ライフサイクルの各フェーズにおけるサービスを提供する メンテナンス プログラム「ソフトウェア アシュアランス (SA)」を活用しています。
SA を活用してマイクロソフト製品を導入すると、契約期間中に発売される全バージョンへのアップグレードが可能になるため、発売を近くに控えている System Center Essentials 2010 へのアップグレードも、余分なコストをかけることなく行えるようになっています。
「弊社では、基幹業務以外の小さなサーバー 4 台を仮想化して、1 台に集約しています。今後も、Hyper-V によるサーバー統合を予定しています。仮想環境を管理する機能が次期製品である System Center Essentials 2010 から搭載されるため、2010 がリリースされ次第、2010 へアップグレードする予定です。2010 では、仮想環境も物理環境と同じように一元管理できるようになるため、管理工数を増加させることなく、さらなる効率管理ができると期待しております」と、須釜氏は説明します。

サーバーの仮想化、システム管理製品の導入など、積極的な IT 活用を行っている松永建設。その背景には、現場で得た経験をお客様目線で掘り下げて、多くのアイデアを生み出してきた同社の気風が影響していると松永氏は言います。
「たとえば、私たちが福祉施設の運営を行っているのも、実際に取り組んでみないとわからないことがあるからです。バリアフリーと言えば『段差をなくす』ことと思われる方は多いと思います。しかし、入居者の方々が“段差があるとは気付かない、ほんの少しの段差や、ちょっとしたスロープ”につまずかれてしまうことがあります。ですから、時には、段差を段差としてはっきり認識できるように作ることも、バリアフリーには必要です。このほか、自分たちで実際に体験してみなければ気がつかないことばかりです。
こうしたノウハウを社内で共有し、グループのシナジーを高めるためには、情報系のシステムが必要です。そして、システムの良し悪しも、試してみなければわからないでしょう」

「ただし」と、松永氏は続けます。
「IT は便利ですが、IT 投資が本業を圧迫するようなことは本末転倒です。経済的な負担を少なくして、System Center Essentials のような便利なシステムを導入できるかどうか。それは、私たちにとって重要なポイントです。
今後もぜひ、より良い製品を、私たちのビジネス規模にマッチする価格とサービスで提供いただけることをマイクロソフトに期待しています」

【お客様プロファイル】

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