可用性の高い Web サイトでのクラスタの使用 : 例
Microsoft Corporation
発行 : 2003 年 4 月
概要
この資料では、Microsoft.com Web サイトをサポートするネットワーク負荷分散 (NLB) クラスタについて説明します。 ハードウェア、ソフトウェア、およびネットワーク負荷分散の構成、 さらにその構成を選択した理由を詳しく説明します。 この資料には、 ネットワーク負荷分散に関する推奨事例の一覧の他に、 その Web サイトの信頼性と可用性を高めるのに役立つ、 マイクロソフトが使用しているいくつかの操作手順に関する情報が含まれています。 Web サイトの管理者は、独自のネットワーク負荷分散を実装するための一例として、 Microsoft.com の実装を使用できます。
トピック
はじめに
高可用性、高信頼性、および高パフォーマンスは、Web サイトの重要な目標です。 この資料では、 マイクロソフトがネットワーク負荷分散を使用して、 マイクロソフト独自の Microsoft.com Web サイトでこれらの目標を実現した方法を詳しく説明します。 ユーザー独自の Web サイトで同様の目標を達成するために、 この資料の情報を使用できます。
この資料では、Microsoft.com Web サイトをサポートするネットワーク負荷分散 (NLB) クラスタについて説明します。 ハードウェア、ソフトウェア、およびネットワーク負荷分散の構成、 さらにその構成を選択した理由を詳しく説明します。 この資料には、 ネットワーク負荷分散に関する推奨事例の一覧の他に、 その Web サイトの信頼性と可用性を高めるために役立つ、 マイクロソフトが使用しているいくつかの操作手順に関する情報が含まれています。 Web サイトの管理者は、 独自のネットワーク負荷分散を実装するための一例として、 Microsoft.com の実装を使用できます。
注意
これは、Microsoft.com Web サイトにおけるクラスタの使用について説明する 2 つの資料の最初の資料です。後日入手可能になる 2 番目の資料には、 Microsoft.com でサーバークラスタと組み合わせたネットワーク負荷分散の使用方法に関する追加情報を含める予定です。
焦点 : ネットワーク負荷分散クラスタ
この資料では、 主に Microsoft.com Web サイトで使用しているネットワーク負荷分散クラスタに注目しています。 ドメイン構造や Active Directory® 構成など、Microsoft.com のその他の側面については、 クラスタの実装に影響する範囲内でのみ説明します。
この資料は、一例としてのみご使用ください
この資料では、 Microsoft.com Web サイトで使用しているネットワーク負荷分散クラスタに関する情報を、 一例として紹介しています。 実際の手順とコンピュータやデバイスの構成は、 独自のネットワークを構成する場合には異なってくるでしょう。 この資料では、後述する目的に特に関連する構成のみを説明しています。 この資料では、 実稼働環境で必要なその他の手順やデバイスについては説明しません。
この資料のトピック
| • | Microsoft.com の技術上およびビジネス上の目的の詳細については、 「Microsoft.com の目的」を参照してください。 |
| • | Microsoft.com のネットワーク負荷分散クラスタおよびホストの図については、 以下のトピックを参照してください。 | • | Microsoft.com クラスタ概要図 | | • | IIS 6.0 を実行しているネットワーク負荷分散クラスタ セット | | • | ネットワーク負荷分散ホストの図 |
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| • | Microsoft.com が実装した特定のクラスタ ソリューション、 およびこのソリューションを選択した理由の概要については、 「ネットワーク負荷分散を使用する理由」を参照してください。 |
| • | IIS を実行している負荷分散されたサーバーの構成の詳細については、 「Microsoft.com のネットワーク負荷分散クラスタの構成」を参照してください。 |
| • | Microsoft.com で使用した事例など、 ネットワーク負荷分散に関する推奨事項と製品のヒントについては、 「ネットワーク負荷分散に関する推奨事例」を参照してください。 |
Microsoft.com の目的
この資料では、 ネットワーク負荷分散および関連する操作手順を使用して、 以下の Microsoft.com Web サイトの技術上およびビジネス上の目的を実現する方法を説明します。
| • | 高可用性。 常に、ユーザーが使用できる Web サイト コンテンツを提供します。 |
| • | 効率性。 同時セッションの数に関係なく、Web コンテンツをすばやくユーザーに配信します。 |
| • | スケーラビリティ。 システム管理者は、必要に応じて、 ユーザーに意識させずに新たなサーバーを追加できます。 |
| • | 保守の容易さ。 システム管理者は、ユーザーに意識させずに、 より簡単に Web サイトを保守できます。 |
このような目的は、 この資料で説明する一連のネットワーク負荷分散クラスタの他に、 後日リリース予定の関連ホワイト ペーパーで説明するネットワーク負荷分散とサーバー クラスタに適用されます。 これらの目的は、 数多くの Web サイトの目的でもあります。 そのため、同様の目的を持つビジネスにとって、 ここで説明するクラスタの実装が重要になります。
ネットワーク負荷分散を使用する理由
マイクロソフトは、 ネットワーク負荷分散を使用して、Microsoft.com Web サイトの技術上およびビジネス上の目的の実現を促進しています。 ここでは、 ネットワーク負荷分散の機能のうち、Microsoft.com で目的の実現を促進する特定の機能について説明します。
この資料では、IIS 6.0 を実行している Microsoft.com のネットワーク負荷分散クラスタ セットについて説明します。 このクラスタ セットは、6 個のネットワーク負荷分散クラスタで構成されています。 各クラスタには、IIS を実行している 10 台のサーバーがあります。
ネットワーク負荷分散は、 ユーザーに影響を与えたり、 ハードウェアの構成を変更することなく、 パフォーマンスの向上、必要に応じたサーバーの追加、 および任意のサーバーの保守を行うことができます。 Microsoft.com は、 ネットワーク負荷分散と複数の冗長なクラスタの組み合わせを使用することにより、 ユーザーへの影響を最低限に抑えて、 クラスタを追加および削除できます。
ネットワーク負荷分散の機能の詳細は以下のとおりです。
| • | スケーラビリティ | • | ネットワーク負荷分散は、 要求をクラスタ間の個別の TCP/IP 要求に負荷分散できます。 | | • | ネットワーク負荷分散は、 同一のクライアント、またはクラスタ内の複数のホスト間の複数のクライアントからの、 複数のサーバー要求を負荷分散できます。 |
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| • | 高可用性 | • | ネットワーク負荷分散は、 障害が発生したコンピュータ、 またはオフラインのコンピュータから自動的に検出および回復できます。 | | • | ネットワーク負荷分散は、 ホストが追加または削除されると、 ネットワークの負荷を自動的に再調整できます。 |
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| • | 管理性 | • | ネットワーク負荷分散は、 ポート管理規則を使用して、 単一の IP ポートまたはポート グループに負荷分散動作を指定できます。 |
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| • | 使いやすさ | • | ネットワーク負荷分散は、 標準の Windows ネットワーク ドライバ コンポーネントとしてインストールされます。 | | • | ネットワーク負荷分散を有効にし、実行するために、 ハードウェアを変更する必要はありません。 | | • | ネットワーク負荷分散により、 クライアントは 1 つの論理インターネット名および仮想 IP アドレス (別名、クラスタ IP アドレス) を持つクラスタにアクセスできます。 その一方で、各コンピュータは個別の名前を持ちます。 この機能を管理目的に使用できます。 | | • | ネットワーク負荷分散により、 変更の必要なく、ネットワーク負荷分散クラスタ内でサーバー アプリケーションを実行できます。 | | • | 障害を起こしたホストをオンラインに戻した後に、 自動的にクラスタに追加するようにネットワーク負荷分散を構成できます。 追加したホストは、 クライアントからの新しいサーバー要求の処理を開始できます。 | | • | ネットワーク負荷分散では、 システム管理者が別のホスト上のクラスタ操作に支障を来たすことなく、 予防保守のためにコンピュータをオフラインにできます。 |
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複数のクラスタを使用する理由
Microsoft.com では、ネットワーク負荷分散の他に、 複数のクラスタを使用して、 Web サイトの保守をより簡単にします。 たとえば、仮想 IP (VIP) 全体で問題が発生し始めると、 管理者はそのクラスタ全体に対するトラフィックのルーティング (ネットワーク負荷分散以外の処理) を完全に停止できます。 その後、管理者は、問題が生じた VIP に関連するソフトウェアおよび機器で保守や修正手順を実行できますが、 他の VIP はインターネット クライアントの要求に引き続き応答します。
ネットワーク負荷分散クラスタおよび個別のホストのデザインとアーキテクチャの詳細については、 この資料の「Microsoft.com クラスタ概要図」、「IIS 6.0 を実行しているネットワーク負荷分散クラスタ セット」、 および「ネットワーク負荷分散ホストの図」を参照してください。 このような機能を利用するために使用するハードウェアおよびソフトウェアの構成の他、 このクラスタで使用するハードウェアおよびソフトウェアの詳細については、 この資料の「Microsoft.com のネットワーク負荷分散クラスタの構成」を参照してください。
Microsoft.com クラスタ概要図
図 1 は、3 個のクラスタ セットを同時に使用して、Microsoft.com Web サイトをサポートする方法の一般的な概要です。 この資料では、Web サーバーのネットワーク負荷分散クラスタを説明します。 このクラスタ セットは、6 個のクラスタで構成されています。 各クラスタは、IIS 6.0 を実行している 10 台のサーバーで構成されています。
2 番目のネットワーク負荷分散クラスタ、およびサーバー クラスタについては、 後日提供する資料で説明します。

図 1
IIS 6.0 を実行しているネットワーク負荷分散クラスタ セット
図 2 は、Microsoft.com Web サイトをサポートする Web サーバーのネットワーク負荷分散クラスタを表しています。 このクラスタ セットは、6 個のネットワーク負荷分散クラスタで構成されています。 各クラスタには、IIS 6.0 を実行している 10 台のサーバーがあります。

図 2
6 個の各クラスタは、 一意な仮想 IP (VIP) アドレスを持ちます。 ただし、この 6 個のクラスタすべては "www.microsoft.com" という URL でアクセスできます。 インターネット トラフィックは、 最初にラウンド ロビン方式で 6 個の VIP のいずれかに送信されます。 ラウンド ロビンは、DNS サーバーが使用する単純なメカニズムであり、 ネットワーク リソースの負荷を共有および分散します。 ここでは、ラウンド ロビンを使用して、 インターネットから www.microsoft.com へのクエリの応答に使用する VIP の順序をローテーションします。
6 個のクラスタそれぞれの内部にある各ホストには、2 つのネットワーク アダプタがあります。 1 つは、インターネットに接続して VIP のいずれかにバインドするクラスタ アダプタで、 もう 1 つは管理 LAN によってマイクロソフト ネットワークに接続する管理アダプタです。 各クラスタ内の 10 個のホストはすべて、(赤い線で示すように) ホストのクラスタ アダプタにバインドされる同じ VIP を所有しています。 一方、青い線は、その管理アダプタにバインドする 10 個の一意な IP アドレス セット (クラスタ内の各ホストに 1 つ) を表しています。 2 つのネットワーク アダプタの詳細については、図 3 を参照してください。
このようなネットワーク負荷分散クラスタのデザイン上の考慮点および構成の詳細については、 前述の「ネットワーク負荷分散を使用する理由」、 および後述の「Microsoft.com のネットワーク負荷分散クラスタの構成」を参照してください。
ネットワーク負荷分散ホストの図
図 3 は、 各ネットワーク負荷分散ホスト用のネットワーク アダプタ構成を表しています。 これらのホストは、Microsoft.com Web サイト用に Web サーバーのネットワーク負荷分散クラスタを作成します。

図 3
このクラスタ セットは、6 個のネットワーク負荷分散クラスタで構成されています。 各クラスタには、10 台のホストが含まれています。 クラスタ内の各ホストには、2 つのネットワーク アダプタがあります。 クラスタ アダプタ、つまり (Microsoft.com の管理者が "FE" というラベルを付けた) "フロント エンド" アダプタはインターネットに接続されています。 管理アダプタ、つまり (Microsoft.com の管理者が "BE" というラベルを付けた) "バックエンド" アダプタは管理 LAN に接続されます。
FE アダプタは、仮想 IP アドレス (VIP) と一意な専用 IP アドレス (DIP) の両方にバインドされます。 すべてのインターネット トラフィックは、VIP を使用して FE アダプタに送信されます。 通常、このアダプタの DIP は ClusterSentinel のみが使用します。 ClusterSentinel は、Microsoft.com で使用するクラスタの管理および監視ツールです。 具体的に特定のホストを対象とする他のトラフィックは、BE アダプタに転送されます。
各ホストの BE アダプタは一意な静的な IP アドレスを所有し、 クラスタとホストの管理トラフィックに使用します。 通常、管理トラフィックは管理 LAN から発信されます。
ネットワーク負荷分散クラスタ 1 のデザイン上の考慮点および構成の詳細については、 前述の「ネットワーク負荷分散を使用する理由」、 および後述の「Microsoft.com のネットワーク負荷分散クラスタの構成」を参照してください。
Microsoft.com のネットワーク負荷分散クラスタの構成
ここでは、Microsoft.com Web サイトをサポートする Web サーバーのクラスタのハードウェア、 ソフトウェア、およびネットワーク負荷分散の構成の詳細について説明します。 この資料の目的としてはクラスタの実装の詳細を重視しているので、 一般的なネットワーク ハードウェアの構成、およびネットワーク負荷分散に特に関係しない他の構成設定については、 限定された情報のみを説明します。 ただし、ネットワーク負荷分散の各設定については詳しく説明します。
| • | ハードウェア構成の詳細については、「ネットワーク負荷分散ホストのハードウェア構成」を参照してください。 |
| • | ソフトウェア構成の詳細については、「ネットワーク負荷分散ホストのソフトウェア構成」を参照してください。 |
| • | ネットワーク負荷分散構成の詳細については、「ネットワーク負荷分散の構成」を参照してください。 |
ネットワーク負荷分散ホストのハードウェア構成
Microsoft.com では、 ネットワーク負荷分散クラスタ内の各ホストに同一のハードウェアを使用します。 サーバーは、次の標準的なハードウェアを搭載する Compaq ProLiant ML570s (7U) です。
プロセッサ | 4 x Pentium III XEON 700 Mhz、1 MB キャッシュ プロセッサ |
メモリ | 2 GB、100 Mhz SDRAM |
コントローラ | Smart アレイ コントローラ 5302/64 (64 ビット/66 MHz PCI 対応、2 チャネル、U160、64 MB キャッシュ) |
ハードディスクドライブ | 10 x 18.2 GB ホットプラグ、15K RPM ドライブ 2 x 36.4 GB ホットプラグ、15K RPM ドライブ |
ネットワークアダプタ | 2 x NC3134 Fast Ethernet ネットワーク アダプタ、32/64 ビット PCI、33/66 MHz、Dual-Base 10/100 |
電源 | ホットプラグ対応リダンダント パワー サプライ |
説明
このハードウェアは、Microsoft.com での Web サイトのトラフィックが予想外に高騰したときに必要なプロセッサの容量を提供します。 この資料を作成している時点では、 このハードウェアが現在使用可能な最も処理速度の速い 4 基のプロセッサを持つコンピュータです。 コンピュータには 2 GB のメモリがあるので、 十分なキャッシュ容量を提供するだけではなく、 一度に複数の IIS 6.0 プロセスを処理できます。
各ホストの記憶域の構成
各ホストの記憶域は、次のように構成されています。
| • | コンテンツの容量 120 GB |
| • | ログの容量 34 GB |
| • | 仮想ディスク 1 : オペレーティング システムおよびアプリケーションを含むシステムの RAID-1 ミラー ボリューム |
| • | 仮想ディスク 2 : IIS ログ ファイルを含むログの RAID-1 ミラー ボリューム |
| • | 仮想ディスク 3 : すべての Web コンテンツを含むコンテンツの RAID-5 ストライプ ボリューム |

図 4
図 4 は、各ホストの記憶域の構成を示しています。 各ホストには 12 個の物理ディスクがあります。 これらの物理ディスクは、3 つの仮想ディスクに構成されます。 仮想ディスク 1 および 2 は RAID-1 構成、 仮想ディスク 3 は RAID-5 構成です。 仮想ディスク 3 (RAID-5) は、2 チャネル RAID コントローラに分散されます。
説明
Microsoft.com では、 各ホストにこの記憶域の構成を実装して、 大容量と冗長性を実現しました。 Windows Server 2003, Enterprise Edition、 および Windows Server 2003, Datacenter Edition は、 RAID-0、RAID-1、および RAID-5 の構成をサポートします。 RAID-1 および RAID-5 構成の目的は、 ハード ディスクに致命的な障害が発生した場合にデータの損失を防ぐことです。 Microsoft.com では、RAID-1 および RAID-5 の構成を使用して、 最低限のコストで必要なフォールト トレランスを提供しました。
ハード ディスクの容量には制限があるので、 仮想ディスクおよびハード ディスクを 2 つのチャネルに分割しました。 各 RAID チャネルは 6 個のハード ディスクしか収容できませんが、 各サーバーには 12 個分の容量があります。 そのため、このように 2 つのチャネルに分割します。
このデザインは、 コストの最少化とパフォーマンスの最適化との間で比較検討した結果です。 2 つのチャネルと 1 つのコントローラのみを使用する場合、 Microsoft.com では 1 つのチャネルに Web コンテンツを配置することを選択したので、 もう 1 つのチャネルにオペレーティング システムと IIS ログを配置する必要があります。 個別のチャネル上にミラー ボリュームを格納するなど、 理想的な高可用性ソリューションでは、 さらにハードウェアのコストが必要になります。
ネットワーク負荷分散ホストのソフトウェア構成
Microsoft.com では、ネットワーク負荷分散クラスタ内の各ホストに次のソフトウェアが含まれています。
| • | Windows Server 2003, Enterprise Edition |
| • | IIS 6.0 |
| • | Microsoft Operations Manager (MOM) |
ネットワークアダプタ
各サーバーには、2 つのネットワーク アダプタが組み込まれています。 クラスタ アダプタには、"フロントエンド" にちなんで (Microsoft.com 管理者により) "FE" というラベルが付けられています。 管理アダプタには、"バックエンド" にちなんで "BE" というラベルが付けられています。
ネットワーク アダプタには、 以下の内容が含まれています。
プロトコル | インターネット プロトコル (TCP/IP) ネットワーク モニタ ドライバ | インターネット プロトコル (TCP/IP) ネットワーク モニタ ドライバ |
IP アドレス | 静的な仮想 IP アドレス (VIP) 静的な専用 IP アドレス (DIP) | 静的な IP アドレス |
説明
アダプタには、簡単に識別するためにラベルが付けられています。 FE アダプタはクラスタ アダプタで、 インターネット トラフィックに使用されます。 一方、BE アダプタは管理アダプタで、 コンテンツのレプリケーションや管理に使用されます。 推奨事例として、ネットワーク負荷分散の実装では 2 つのネットワーク アダプタを使用する必要があります。 この場合 2 つのネットワーク アダプタは、 管理 LAN (別名は DMZ、非武装ゾーン、またはスクリーンド ネットワーク) のトラフィックからインターネット トラフィックを物理的に区別することにより、 新たなセキュリティを追加します。 また、これらのアダプタは、 ユニキャスト モードで動作中のネットワーク負荷分散クラスタが個別のホスト上のアダプタを 1 つも区別できないという制限に対応します。 そのため、クラスタ ホスト間の通信を可能にするには、 各クラスタ ホストに少なくとも 2 つのネットワーク アダプタが必要になります。
TCP/IP 構成
| • | 各ネットワーク アダプタには、 静的な IP アドレスと静的な DNS サーバー アドレスを指定します。 FE アダプタ上の静的な IP アドレスは、 専用 IP アドレス (DIP) として知られています。 |
| • | DIP に加えて、FE アダプタには仮想 IP アドレス (別名はクラスタ IP アドレス (VIP)) もあります。 これは、Microsoft.com に接続するすべてのインターネット クライアントが使用します。 |
| • | FE アダプタ上の TCP/IP 詳細設定の [プロパティ] ダイアログ ボックスを使用して NetBIOS を無効にします。 FE アダプタの場合、Microsoft.com では [Microsoft ネットワーク用クライアント] および [ネットワーク用ファイルとプリンタ共有] を両方とも削除します。 |
説明
ネットワーク負荷分散にバインドされる各アダプタ (この場合は各ホスト上の FE アダプタ) には、 仮想 IP アドレスに加えて、専用 IP アドレスがあります (図 5 を参照してください)。 専用 IP アドレスは、 ホストごとに一意な静的な IP アドレスである必要があります。 DIP は DHCP アドレスになりません。 DIP は、ネットワーク負荷分散アダプタ経由で特定のホストにリモート接続できるようにするためだけに使用します。 DIP に送信されたトラフィックには負荷が分散されません。
TCP/IP プロパティには、 必ず、最初に専用 IP アドレスを入力してから仮想 IP アドレスを入力することに注意してください。

図 5
単一のネットワーク アダプタを使用して、 クライアントからクラスタへのトラフィック、 および具体的に専用 IP アドレスに移動する必要がある他のネットワーク トラフィック (たとえば、クラスタ内の特定ホストへの Telnet 接続) を処理する場合のみ、 ネットワーク負荷分散は専用 IP アドレス (DIP) を参照します。 Microsoft.com では、 主に ClusterSentinel が DIP を使用します。 コンテンツ レプリケーションなど、 その他すべての管理用の通信が BE アダプタ経由で行われます。
不要と考えられる他のポートや、 直接的なホスト ポート上の通信は、ルーターのアクセス制御リスト (ACL) で制限されます。 NetBIOS は、第 2 の保護層を提供して、ACL の背後での悪意のある行為を防ぐために、FE アダプタを無効にします。 ただし、NetBIOS が無効の場合でも、 サーバー メッセージ ブロック (SMB) トラフィックのダイレクト ホストは依然としてアクティブです。 ダイレクト ホストの詳細については、http://support.microsoft.com/のサポート技術情報の文書、 「204279 : TCP/IP を介する SMB のダイレクト ホスト」を参照してください。
ネットワーク負荷分散の構成
ここでは、 ネットワーク負荷分散クラスタ全体用に構成されるパラメータ、 ネットワーク負荷分散クラスタ内の各ホストに固有のパラメータ、 およびクラスタの機能を制御するポート規則について説明します。
クラスタパラメータ
クラスタ パラメータは、 ネットワーク負荷分散プロパティを構成または表示するときに使用できる [クラスタ パラメータ] タブに表示されます。 これらのパラメータは、 クラスタの各ホストで同じように設定する必要があります。 この設定を行うには、 ホストの実装および構成時にネットワーク負荷分散マネージャを使用することが最も簡単な方法です。
ネットワーク負荷分散を "FE" というラベルの付いたネットワーク アダプタ上で有効にします。 | BE アダプタはホスト間の管理ネットワーク トラフィックおよび通信専用に使用されるので、 ネットワーク負荷分散は FE アダプタ上のみで有効です。 BE アダプタは、ホスト間でコンテンツ レプリケーションも処理します。 BE アダプタはクライアントからのクラスタ トラフィックを処理することはありません。 |
[IP アドレス] をクラスタの IP アドレス (VIP) に設定します。 この資料では、IP アドレスは 1.1.1.x です。 * 詳細については、既に説明した IIS 6.0 を実行しているネットワーク負荷分散クラスタ セット (図 2) およびネットワーク負荷分散ホストの図 (図 3) を参照してください。 [サブネット マスク] をクラスタの IP アドレスのサブネット マスクに設定します。 * これは実際の Microsoft.com の VIP ではありません。 | 仮想 IP アドレス (VIP) とも呼ばれるプライマリ IP アドレスは、 クラスタの IP アドレスなので、 各ホストのクラスタ アダプタに追加する必要があります。 この操作は、ネットワーク負荷分散マネージャを使用することで適切に実行できます。 その結果、ホストがクラスタに追加されると、VIP が各ホストに自動的に追加されます。 各クラスタが仮想 IP アドレスを 1 つだけ所有することに注意してください。 Microsoft.com では、Windows Server 2003, Enterprise Edition の仮想クラスタ機能を使用していません。 そのため、各クラスタで複数の仮想 IP アドレスを有効にできます。 |
[ユニキャスト] を選択します。 | 通常、 クラスタ操作モードにはユニキャスト モードをお勧めします。 場合によっては代わりにマルチキャスト モードを使用でき、 ある利点を提供しますが、 すべてのルーターがこのモードをサポートするとは限らないので、 複雑な問題が頻繁に発生します。 複数のアダプタを含むユニキャスト モードは、 この資料で説明するようにクラスタに適したモデルです。 この場合、クラスタ ホスト間の通常のネットワーク通信は必要または望ましいもので、 2 番目の管理アダプタをその通信に使用できます。 |
注意
通常、リモート制御オプションは、データの改ざん、サービス拒否、および情報漏洩の可能性など、重要なセキュリティを公開することを示すので使用しません。リモート制御ではなく、ネットワーク負荷分散マネージャや Windows Management Instrumentation (WMI) などの他のリモート管理ツールを使用することを強くお勧めします。リモート制御を有効にする場合、強固なリモート制御パスワードを指定して、アクセスを制限することが不可欠です。パスワードに加え、ファイアウォールを使用して、ネットワーク負荷分散 UDP 制御ポート (リモート制御コマンドを受信するポート) を保護し、外部からの侵入を防ぐことも不可欠です (図 6 を参照してください)。既定では、これらのポートは仮想 IP アドレスのポート 1717 と 2504 になります。 Microsoft.com では、このような保護手段を実装しています。

図 6
ホストパラメータ
ホスト パラメータは、 ネットワーク負荷分散プロパティを構成するときに使用できる [ホスト パラメータ] タブに表示されます。 ホスト パラメータの一部はホストごとに一意になりますが、 多くのパラメータはクラスタ内のすべてのホストではまったく同じです。
[優先順位 (一意なホスト ID)] は、特定のサーバーがクラスタ内で表すホスト ID に設定されます。 | [優先順位 (一意なホスト ID)] では、 特定のクラスタ トラフィックを処理するホストを決定します。 クラスタの現在のメンバの中で数値が最も小さい優先順位のホストは、 ポート規則が適用されないクラスタのネットワーク トラフィックをすべて処理します。 各ホストには、異なる [優先順位] の値が必要です。 ネットワーク負荷分散マネージャを使用してホストを構成する場合、 ネットワーク負荷分散マネージャでは、各ホストに一意な優先順位があることを確認します。 |
[ホストの初期状態] を [停止] に設定して、[コンピュータの再起動の後に中断された状態を保持する] チェック ボックスをオフにします。 | [ホストの初期状態] を [停止] に設定します。 この設定により、Microsoft.com の管理者は、 一度シャットダウンしてから再起動すると、 ホスト上でさまざまなテストを実行できます。 ただし、これは再びクラスタに参加する前に可能です。 このため、管理者は、ホストをネットワーク負荷分散のローテーションに含める前に、 ホストが正常に機能していることを保証できます。 |
[専用 IP アドレス] および [サブネット マスク] を "FE" ネットワーク アダプタの IP アドレスおよびサブネット マスクに設定します。 | 前述と同様に、 このタブで構成する専用 IP アドレス (DIP) と、 [クラスタ パラメータ] タブで構成するクラスタの IP アドレスである仮想 IP アドレス (VIP) を区別することが重要です。 ネットワーク負荷分散マネージャを使用してクラスタを構成する場合、 専用 IP アドレス パラメータには既に現在のアドレスが含まれています。 このタブ (および [クラスタ パラメータ] タブ) で構成したアドレスは、FE ネットワーク アダプタに割り当てられます。 |
ポート規則
ポート規則は、 クラスタに送信されるネットワーク トラフィックを、 各ポートが処理する方法を制御するために設定されています。 規則の数と種類はクラスタ内の各ホストでまったく同じにする必要があります。 ネットワーク負荷分散マネージャを使用してポート規則を構成することをお勧めします。 ネットワーク負荷分散マネージャを使用している場合、 新しくホストを追加すると、 最初のホストからクラスタ ポート規則を自動的に継承します。 ネットワーク負荷分散マネージャを使用せず、 あるホストが数の異なる規則、 または他のホストと別の規則でクラスタに参加しようとすると、 クラスタの構成要素として受け取られません。 残りのクラスタは、従来どおり、トラフィックの処理を継続します。 その一方で、メッセージが Windows イベント ログに記録されます。
クラスタに送信され、 ポート規則で管理されないすべてのネットワーク トラフィックは、 クラスタの現在のメンバの中で優先順位が最も高いホストによって処理されることに注意してください。 この単一ホストがポート規則で管理されていないクラスタ ネットワーク トラフィックをすべて処理します。 優先順位が最も高いホストに障害が発生したり、 オフラインになった場合には、 別のホストがトラフィックのみ継承します。 この既定の動作では、 ネットワーク負荷分散の負荷分散メカニズムで特別に管理していないポートのクラスタ ネットワーク トラフィックはネットワーク負荷分散の影響を受けないことを保証します。 また、クラスタ ネットワーク トラフィックの処理では高可用性が実現されます。
Microsoft.com で構成したポート規則
Microsoft.com では、2 つのポート規則のみを構成しました。
| • | ポートの範囲 : 80 - 80 | • | 仮想 IP : すべて | | • | プロトコル : TCP | | • | フィルタのモード : 複数ホスト | | • | アフィニティ : なし | | • | 負荷配分 : 均一 |
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| • | ポートの範囲 : 443 - 443 | • | 仮想 IP : すべて | | • | プロトコル : TCP | | • | フィルタのモード : 複数ホスト | | • | アフィニティ : なし | | • | 負荷配分 : 均一 |
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説明
各規則で指定する [ポートの範囲] には、 クラスタの仮想 IP アドレス (VIP) で処理するポートのみが含まれています。 そのため、これらのポートは、ネットワーク負荷分散で管理するトラフィックを処理する唯一のポートです。 ただし、これは各ホストの専用 IP アドレス (DIP)、 または VIP 上の他のホストの間でネットワーク トラフィックの送信を防止しないことに注意してください。 Microsoft.com では、ルーターのアクセス制御リスト (ACL) を使用して、 このようなトラフィックを管理しています。 また、残りのポートすべてを含めるポート規則を作成して、 その後、[ポート規則の構成] ダイアログ ボックス内で [無効] の設定を使用することにより、 残りのポートを無効にすることもできます。 この構成では、さらにホストを保護しますが、 ポート規則をファイアウォールの代わりに使用しないでください。
Microsoft.com では、 この資料の仮想クラスタを使用しません。 そのため、仮想 IP アドレスで [すべて] を選択することにより、 ポート規則はグローバルなポート規則として構成します。
TCP は、このクラスタが処理する唯一のトラフィックの種類です。
[フィルタのモード] を [複数ホスト] に設定すると、 クラスタ内のすべてのホストは、 関連するポート規則のネットワーク トラフィックを処理できます。 このフィルタのモードは、 複数のホストにネットワーク負荷を分散することにより、 スケール変換されるパフォーマンスおよびフォールト トレランスを提供します。 負荷をホスト間で均一に分散するかどうか指定したり、 各ホストが指定された負荷配分を処理するように指定できます。 Microsoft.com では、各ホストに均等な負荷配分を指定しました。
[アフィニティ] を [なし] に設定します。 これは、同じクライアント IP アドレスからの複数の接続が異なるクラスタ ホストによって処理できるように指定できます (クライアントのアフィニティなし)。
注意
Microsoft.com では使用していませんが、ポート 443 の Secure Sockets Layer (SSL) 送信でサーバーリソースを最も効率的に使用するには、通常、クラス C または単一のアフィニティをお勧めします。 SSL 接続は特定のセッション ID に関連付けられます。これにより、(指定した時間の制約内で) 特定のホストと通信するときに再使用できます。クライアントコンピュータがセッション ID を別のホストに渡すと、そのセッションが拒否され、新しいセッションがネゴシエートされます (この処理はユーザーからわかりません)。ネゴシエーションは、別のホストリソースを必要とし、サーバーオーバーヘッドを増加します。そのため、クラス C または単一のアフィニティを使用すると、セッションを再びネゴシエートする回数を最小限に抑えることができます。
これで、この資料の構成セクションを終わりにします。 先に説明したとおり、 ここに記載した情報は、Microsoft.com におけるネットワーク負荷分散の実装に直接関連する設定のみを対象としています。 実稼動中の Web サイトに必要な他のソフトウェアおよびハードウェアの詳細については説明していません。
クラスタの監視
ここでは、Microsoft.com Web サイトの管理者がクラスタとクラスタ ホストの状況および構成の監視に使用するツールについて説明します。 Microsoft Operations Manager (MOM) を IIS を実行している各サーバーにインストールして、 イベント ログの監視やスクリプトのリモート実行に使用します。 Microsoft.com では、MOM の他に、ClusterSentinel、HTTP 監視ツール、Data Center Warehouse、 および RMS など、 監視およびレポート用のさまざまなツールを使用します。 マイクロソフトは、企業内で使用するこれら 4 つの監視ツールを開発しました。 ただし、Microsoft Application Center など、 他の市販の製品も同様の機能を提供します。
ClusterSentinel
ClusterSentinel は、 ネットワーク負荷分散クラスタ ホストの監視および制御に使用するツールです。 Microsoft.com 管理者は、ClusterSentinel を使用して、以下の操作を実行します。
| • | "収束済み" または "中断" など、 ネットワーク負荷分散クラスタ ホストの状態を判断して報告します。 |
| • | Stop、Start、Drain、Drainstop などのネットワーク負荷分散コマンドを使用して、 クラスタ ホストを手動で制御します。 |
| • | アプリケーションの状態を監視および報告します。 ClusterSentinal はサーバーのアプリケーション層で問題 (たとえば、IIS に関する問題) が発生していると判断すると、 クラスタからホストを削除するようにネットワーク負荷分散に指示します。 1 分後、ClusterSentinal はサーバーが回復したかどうか再度確認します。 回復した場合、 サーバーはサービスに戻ります。 サーバーが依然として応答しない場合は、 コンピュータを処理して、修正できるように問題の本質を明らかにし、 コンピュータをオンラインに戻すように技術者に通知されます。 |
ClusterSentinel のトラフィックは、 クラスタ ホストにある FE ネットワーク アダプタ上の専用 IP アドレスによって処理されます。 このクラスタで構成されたネットワーク アダプタの詳細については、 この資料で既に示した「ネットワーク負荷分散ホストの図」を参照してください。
ネットワーク負荷分散マネージャは、Windows Server 2003 ファミリの製品の新機能です。 この機能は、ClusterSentinel で実行する 2 つの作業のうち、 最初の作業に使用できます。 ただし、ネットワーク負荷分散マネージャには、 アプリケーションの状況を監視する機能はありません。
HTTP 監視ツール
HTTP 監視ツール (HTTPMon) は、 Microsoft Windows NT® 4.0 や "Microsoft Windows 2000 リソース キット" に同梱されているリソース キット ユーティリティです。 HTTPMon は、サーバー上の HTTP アクティビティを監視するマルチスレッド化されたツールで、 アクティビティ内で変更があるかどうかをユーザーに通知できます。
HTTPMon は、 一連のリモート アプリケーション レベルのテストをひととおり実行して、30 秒ごとに各サーバーから情報を収集し、 アプリケーション層のエラーを検索します。 このエラーはシステム エラーより多く発生しますが、 検出するのは困難です。 アプリケーション層の問題は、 要求により過負荷に陥っている IIS から、 サーバーの再起動を要求するアプリケーションや応答しないアプリケーションまでさまざまです。 HTTPMon は、RFC 1945 に一致するエラーを探します。 たとえば、状態コード 200 はパフォーマンスが達成されたことを示しますが、 状態コード 500 はサーバー エラーを示します。 テストの結果は、SQL データベースに格納されます。
HTTPMon はサーバーのアプリケーション層で問題 (たとえば、IIS に関する問題) が発生していると判断すると、 クラスタからホストを切り離すようにネットワーク負荷分散に指示します。 1 分後、HTTPMon はサーバーが回復したかどうか再度確認します。 回復した場合、サーバーはサービスに戻ります。 サーバーが依然として応答しない場合は、 コンピュータを処理して、 修正できるように問題の本質を明らかにし、 コンピュータをオンラインに戻すように技術者に通知されます。
Data Center Warehouse
Data Center Warehouse (DCW) は、ClusterSentinel、HTTPMon、 およびさまざまなパフォーマンス モニタからのすべての情報 (秒単位の ASP 要求など) を集めて、 そのデータを 1 つの Web ページに表示するツールです。 各サーバーとクラスタのグローバルなビューが表示されます。 管理者は、収集した情報全体を再調査したり、 (アプリケーションでエラーが発生しているサーバーやクラスタ内でアクティブではない正常に機能しているサーバーなど) 特定のエラー状況のみを表示するように制限できます。

画面 1
画面 1 は、DCW で入手できる情報の種類を示しています。
RMS
RMS は、ソフトウェア構成の監視に使用する別のアプリケーションです。 RMS は、クラスタや各クラスタ ホストの構成とあらかじめ定義された標準構成を比較します。 標準構成には、インストールされているレジストリ設定、 プログラムのバージョン、IIS メタデータ、オペレーティング システムのバージョン、 および Service Pack などの情報が含まれています。 実際のクラスタやホストとあらかじめ定義された構成との間で相違が見つかると、 Microsoft Operations Manager (MOM) を使用して、 その情報を SQL データベースに格納します。
このようなすべてのツールで収集したデータを保持および監視することにより、 Microsoft.com では現在の問題にすばやく対応できます。 また、履歴に基づいた可用性のレポートを使用して、 今後の問題点を示す傾向を監視および追跡することもできます。
ネットワーク負荷分散に関する推奨事例
Microsoft.com Web サイトは、 この資料全体で説明したように、 以下の多くの推奨事例を実装します。 また、別の推奨事例も含まれています。 Web サイトの管理者は、 このような事例を参照して、 ネットワーク負荷分散を最も効果的に使用していることを確認する必要があります。
ネットワーク負荷分散ホストと負荷分散されたアプリケーションを適切にセキュリティで保護します
| • | ネットワーク負荷分散は、 負荷を分散されたホストに新たなセキュリティを提供しないので、 ファイアウォールとして使用することはできません。 そのため、負荷分散されたアプリケーションとホストを適切にセキュリティで保護することが重要になります。 アプリケーションをセキュリティで保護する手順について調べるには、 特定のアプリケーションごとにドキュメントを参照してください。 たとえば、ネットワーク負荷分散を使用して、 インターネット インフォメーション サービス (IIS) を実行しているサーバーのクラスタに負荷を分散する場合、 IIS をセキュリティで保護するための手順およびガイドラインに従います。 IIS の製品ドキュメントを参照するには、IIS をインストールして、IIS ユーザー インターフェイス (IIS スナップイン) を開き、 [ヘルプ] をクリックします。 |
| • | 承認されていないハートビート パケットからの干渉を避けるには、 承認されていないコンピュータやデバイスによる侵入からネットワーク負荷分散サブネットを物理的に保護する必要があります。 |
| • | ネットワーク負荷分散マネージャでオプションのホスト リストを使用する場合は、 ローカル Administrators グループのユーザーのみがホスト リスト ファイルにアクセスできることを確認します。 |
可能な限り、各クラスタホストでは 2 つ以上のネットワークアダプタを使用します。ただし、2 つのネットワークアダプタは必須ではありません
| • | クラスタがユニキャスト モード (既定) で動作している場合、 ネットワーク負荷分散は個別のホスト上でアダプタを 1 つも区別できません。 そのため、クラスタ ホスト間の通信を可能にするには、 各クラスタ ホストに少なくとも 2 つのネットワーク アダプタが必要になります。 |
| • | 複数のネットワーク アダプタ上でネットワーク負荷分散が構成できますが、 2 番目のネットワーク アダプタを使用してこの推奨事例に対処する場合、 (クラスタ アダプタと呼ばれる) 1 つのアダプタのみにネットワーク負荷分散をインストールするようにします。 |
クラスタアダプタ上の TCP/IP ネットワークプロトコルのみを使用します
| • | このアダプタにその他のプロトコル (たとえば、IPX) を追加しないでください。 |
ネットワーク負荷分散マネージャを使用してオプションを構成します
| • | ネットワーク負荷分散マネージャ、 または [ネットワーク接続] からアクセスできる [ネットワーク負荷分散プロパティ] ダイアログ ボックスのいずれかを使用して、 多くのネットワーク負荷分散のオプションを構成できます。 ただし、ネットワーク負荷分散マネージャが好ましい方法です。 ネットワーク負荷分散マネージャと [ネットワーク接続] を同時に使用しないで、 ネットワーク負荷分散プロパティを変更することをお勧めします。 また、ネットワーク負荷分散マネージャの 2 つのインスタンスを使用して、 同じクラスタを構成しないでください。 |
ネットワーク負荷分散のリモート制御を有効にしない
| • | ネットワーク負荷分散のリモート制御オプションは、 データの改ざん、サービス拒否、および情報漏洩の可能性などのセキュリティ上の危険性を表します。 リモート制御を有効にしないことを強くお勧めします。 代わりに、ネットワーク負荷分散マネージャ、 または Windows Management Instrumentation (WMI) など他のリモート管理ツールを使用します。 リモート制御を有効にする場合、 強力なリモート制御パスワードを指定して、 アクセスを制限することが不可欠です。 ファイアウォールを使用して、 ネットワーク負荷分散 UDP 制御ポート (リモート制御コマンドを受信するポート) を保護し、 外部からの侵入を防ぐことも不可欠です (図 7 を参照してください)。 既定では、これらのポートは仮想 IP アドレスのポート 1717 と 2504 になります。 ファイアウォール内にあるセキュリティで保護された信頼されるコンピュータからリモート制御のみを使用します。  図 7 |
ネットワーク負荷分散マネージャのログ記録を有効にします
| • | ネットワーク負荷分散マネージャを構成して、 各ネットワーク負荷分散マネージャ イベントのログを記録できます。 このログは、 ネットワーク負荷分散マネージャを使用する場合に、 問題やエラーの解決に役立ちます。 ネットワーク負荷分散マネージャの [オプション] メニューの [ログの設定] をクリックして、 ネットワーク負荷分散マネージャのログ記録を有効にします。 [ログの記録を有効にする] チェック ボックスをオンにして、 ログ ファイルの名前と場所を指定します。 ネットワーク負荷分散マネージャ ログ ファイルには、 ネットワーク負荷分散クラスタおよびホストに関する機密情報が含まれていることがあるので、 適切にセキュリティで保護する必要があります。 既定では、 ログ ファイルはそのファイルを作成したディレクトリのセキュリティ設定を継承します。 そのため、ファイルの明示的なアクセス許可を変更し、 ファイルのフル コントロールが必要ないユーザーに対して読み取りおよび書き込みアクセスを制限する必要があります。 ネットワーク負荷分散マネージャを使用する場合は、 ログ ファイルのフル コントロール権限が必要であることに注意してください。 |
クラスタパラメータ、ポート規則、およびホストパラメータの構成オプションが、以下のとおりに設定されていることを確認します
| • | クラスタ内のすべてのホストには、 一意の仮想 IP アドレスごとに同一のクラスタ パラメータとポート規則があることを確認します。 一意の仮想 IP アドレスはそれぞれ、 その仮想 IP アドレスを提供するホストごとに同じポート規則を使用して構成されている必要があります。 ただし、1 台のホスト上で複数の仮想 IP アドレスを構成している場合、 これらの仮想 IP アドレスはそれぞれ異なるポート規則を持つことができます。 |
| • | 負荷分散されたアプリケーションで使用するすべてのポートにポート規則が設定されていることを確認します。 たとえば、FTP はポート 20、ポート 21、およびポート 1024 から 65535 までを使用します。 |
| • | 専用 IP アドレスがホストごとに一意であること、 および仮想 IP アドレスが各クラスタ ホストに追加されていることを確認します。 |
| • | ネットワーク トラフィックを断片化する可能性があり、 プロトコルの設定に [UDP] または [両方] (UDP と TCP/IP) を使用している場合は、 アフィニティが [単一] または [クラス C] に設定されていることを確認します。 |
アプリケーションがインストールされているすべてのクラスタホスト上で負荷が分散されたアプリケーションが起動していることを確認します
| • | ネットワーク負荷分散は、アプリケーションの起動も終了も行いません。 |
専用 IP アドレスと仮想 IP アドレスの構成オプションが以下のとおりに設定されていることを確認します
| • | 仮想 IP アドレス (VIP)、 およびオプションの DIP が [ネットワーク負荷分散プロパティ] ダイアログ ボックス、 および [インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ] ダイアログ ボックスにセットアップ中に入力されていることを確認します。 アドレスが両方の場所で同じであることを確認します。 この操作は、ネットワーク負荷分散マネージャを使用してクラスタを作成および制御することで、 最も簡単に行うことができます。 この手順を省略すると、 クラスタは収束して正しく動作しているように見えますが、 クラスタ ホストはクラスタ トラフィックを受信せず、処理しません。 収束の詳細については、 Web 上の http://www.microsoft.com/windowsserver2003/proddoc/default.mspx でヘルプとサポート センターのトピック (英語) を参照できます。 Windows 2003 Server ファミリの製品を実行中のコンピュータでは、 [スタート] をクリックし、[ヘルプとサポート] をクリックして、ヘルプとサポート センターを開くこともできます。 ネットワーク負荷分散に関するトピックを検索します。 [可用性とスケーラビリティ]、[Windows クラスタリング]、[ネットワーク負荷分散クラスタ] の順に展開するか、 またはヘルプを検索することによって、ネットワーク負荷分散に関するトピックを検索します。 |
| • | [インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ] ダイアログ ボックスで (もしあれば)、 DIP が (仮想 IP アドレスの前に) 最初に記載されていることを確認します。 これは、ホストから発信される接続への応答が同じホストに返ることを保証します。 |
| • | 専用 IP アドレスと仮想 IP アドレスが両方とも静的な IP アドレスであることを確認します。 どちらのアドレスも DHCP アドレスになることはありません。 |
クラスタ内のすべてのホストが同じサブネットに属し、クラスタのクライアントがこのサブネットにアクセスできることを保証します。
以下のガイドラインに従って、クラスタホストの移動を実行します。
| • | 仮想 IP アドレスを変更することにより、 同じサブネット上の、あるクラスタから別のクラスタにクラスタ ホストを移動する場合、 最初にネットワーク負荷分散を無効にして、TCP/IP から仮想 IP アドレスを削除します。 その後、IP アドレスを変更したら、 ネットワーク負荷分散を再び有効にします。 この操作により、IP アドレスの競合の発生を防止します。 |
すべてのクラスタホストがユニキャストモードとマルチキャストモードのいずれかで動作していることを確認します。
| • | クラスタ内部のすべてのネットワーク アダプタは、 ユニキャストまたはマルチキャストに関して同様に構成される必要があります。 |
サーバークラスタの構成要素であるコンピュータ上でネットワーク負荷分散を有効にしないでください。
| • | ネットワーク負荷分散は、 サーバー クラスタが使用するネットワーク アダプタに干渉することがあります。 マイクロソフトは、ネットワーク負荷分散クラスタのホストであり、 サーバー クラスタ内部のノードでもある同じコンピュータをサポートしません。 |
ネットワーク負荷分散のアンインストールを避けます
| • | 一般的に、 この機能をアンインストールする必要はありません。 ネットワーク負荷分散は、Windows Server 2003 ファミリの製品に不可欠なものであり、 単独でインストールまたはアンインストールする必要はありません。 |
まとめ
Microsoft.com Web サイトにおけるネットワーク負荷分散の使用は、 このクラスタ テクノロジの代表的な実装です。 そのため、この操作は有用な例として役立ちます。 Web サイトの管理者は、 独自のネットワーク負荷分散の実装のために Microsoft.com のホスト、 クラスタ、およびポート規則の構成の詳細を一例として使用できます。 また、Web サイトの管理者は、「推奨事例」をもう一度しっかりと確認して、 ネットワーク負荷分散を最も効率的に使用するようにする必要があります。
関連情報
詳細については、以下のリソースを参照してください。
| • | ネットワーク負荷分散の更新情報については、 http://support.microsoft.com/ の「サポート技術情報」を検索できます。 "ネットワーク負荷分散" と "NLB" の両方を使用して検索します。 |
| • | ネットワーク負荷分散とサーバー クラスタの詳細については、 Windows Server 2003 ファミリの製品のヘルプとサポート センターで「可用性とスケーラビリティ/Windows クラスタ」を参照してください。 Windows Server 2003 ファミリのヘルプとサポート センターを参照するには、 [スタート] をクリックして、[ヘルプとサポート] をクリックします。 |
| • | 以下のトピックの詳細については、 『Windows Server 2003 Deployment Kit』および『Windows Server 2003 Resource Kit』を参照してください。 | • | ネットワーク負荷分散のデザイン プロセス | | • | ネットワーク負荷分散の展開、無人インストール、および既存のネットワーク負荷分散クラスタのアップグレード | | • | 高可用性の計画 (Windows Deployment and Resource Kits Web サイトのみで入手可能) |
Web 上の http://www.microsoft.com/windows/reskits/default.asp で『Windows Server 2003 Deployment Kit』 (英語) および『Windows Server 2003 Resource Kit』 (英語) を参照できます。 |
| • | Windows Server 2003 ファミリの最新情報については、 http://www.microsoft.com/windowsserver2003/proddoc/default.mspx の Windows Server 2003 Web サイト (英語) を参照してください。 |
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