このセキュリティ情報の対象となるユーザー :
Microsoft® Windows® をご使用のお客様
脆弱性の影響 :
攻撃者の任意のコードが実行される
最大深刻度 :
緊急
推奨する対応策 :
下記に説明されているように、お客様は Microsoft VM ビルド 3810またはそれ以降のビルドをインストールして下さい。
影響を受けるソフトウェア :
| • | Microsoft 仮想マシン (Microsoft VM) のバージョンはビルド番号により識別されます。ビルド番号は 「よく寄せられる質問」 で説明されているように JVIEW ツールを使用して確認することができます。5.0.3809 までの Microsoft VM の すべてのビルド (5.0.3809 を含む) はこれらの脆弱性の影響を受けます。 |
問題 |
技術的な説明 :
Microsoft VM は Win32® 運用環境のための仮想マシンです。Microsoft VM は Internet Explorer のほとんどのバージョンに同梱されています。また、Windows のほとんどのバージョンにも同梱されています。(これらのバージョンの一覧は 「よく寄せられる質問」 をご覧下さい。)
Microsoft VM が更新され、これまでリリースされたすべての更新プログラムを含み、なおかつ、新たに報告されたセキュリティ上の脆弱性に対する更新プログラムが含まれました。この新たなセキュリティ上の脆弱性は、Microsoft VM のByteCode Verifier コンポーネントに影響を及ぼし、Java アプレットが読み込まれる際に、ByteCode Verifier が、ある特定の悪質なコードを適切にチェックしないために発生します。この新たなセキュリティ問題を悪用した攻撃では、悪質な Java アプレットを作成し、それを Web ページに挿入し、そのページが開かれるとその脆弱性が悪用される可能性があります。攻撃者は、次にそのような Web ページを Web サイト上にホストするか、またはユーザーに電子メールで送信する可能性があります。
問題を緩和する要素 :
| • | 攻撃者が Web ベースの方法でこの脆弱性を悪用するには、攻撃者が管理する Web サイトにユーザーを訪問させるよう誘導することが必要条件となります。この脆弱性自体では、ユーザーが強制的に Web サイトに誘導されることはありません。 |
| • | Java アプレットは [制限付きサイト ゾーン] 内で無効にされます。そのため、Outlook 2002、Outlook Express 6、または Outlook 98 および 2000 に Outlook 電子メール セキュリティ アップデートをインストールして使用した場合など、[制限付きサイト ゾーン] 内 で HTML 形式のメールが開かれるメール クライアントは、メールベースの攻撃による危険はありません。 |
| • | この脆弱性により、取得される可能性があるのはユーザーの権限のみで、管理者権限より低い権限でシステムを実行している場合、この脆弱性による危険性は比較的低くなると考えられます。 |
| • | 企業の IT 管理者は、ファイアウォールでアプリケーション フィルタを使用し、モバイル コードを検知、ブロックすることによって、ユーザーに起こる危険を制限することができます。 |
深刻度 :
Microsoft VM | 緊急 |
上記の評価はこの脆弱性の影響を受けるシステムの種類、システムの典型的な展開形式およびこの脆弱性がシステムに及ぼす影響に基づいています。
脆弱性識別番号 :
CAN-2003-0111
テストしたバージョン :
マイクロソフトは VM ビルド 5.0.3802 およびそれ以降のビルドのテストを行い、この脆弱性による影響を評価しました。それ以前のバージョンに関してはサポートの対象となっていないため、この脆弱性による影響は不明です。
よく寄せられる質問 |
新しい Microsoft VM のビルドはどのようなセキュリティ上の脆弱性を排除しますか?
この Microsoft VM のビルドは過去にリリースされたセキュリティ更新プログラムおよび新しく報告されたセキュリティ上の脆弱性を排除します。新しく報告された脆弱性は ByteCode Verifier に影響を及ぼし、攻撃者がその脆弱性を悪用し、ユーザーのシステム上で任意のコードを実行する恐れがあります。
Microsoft VM とは何ですか?
Microsoft 仮想マシン (Microsoft VM) は、Windows プラットフォームでの Java プログラムの実行を可能にします。Microsoft VM は Windows および Internet Explorerのほとんどのバージョンに含まれています。ここで説明する脆弱性は Microsoft VM をインストールしているすべてのお客様に影響を及ぼします。
使用中のシステムに Microsoft VM がインストールされているかどうか分かりません。どのように確認できますか?
Windows の次のバージョンのいずれかを使用している場合、Microsoft VM がインストールされています。
| • | Microsoft Windows 95 |
| • | Microsoft Windows 98 および 98 Second Edition |
| • | Microsoft Windows Millennium |
| • | Service Pack 1 以降の Microsoft Windows NT 4.0 |
| • | Microsoft Windows 2000 |
| • | Microsoft Windows XP |
Microsoft VM は Internet Explorer およびそのほかの製品のいくつかのバージョンにも同梱されています。Microsoft VM がインストールされているかどうか定かでない場合、次の手順に従ってください。
1. | [スタート] から [ファイル名を指定して実行] を選択します。 | ||||||
2. | [ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスが表示されたら、次の操作を行います。
|
これは Microsoft VM の新しいバージョンですか?
はい。Microsoft VM ビルド 3810 は Microsoft VM の新しいバージョンです。
使用している Microsoft VM のバージョンはどのように確認するのですか?
使用中のビルド番号の確認方法は次の通りです。
1. | [スタート] から [ファイル名を指定して実行] を選択します。 |
2. | Windows 95、98 または Me で、“command” (二重引用符 “ ” は不要です) と入力します。Windows NT 4.0、2000 または XP では、“cmd” (二重引用符 “ ” は不要です) と入力し、エンター キーを押します。 |
3. | コマンド ボックスに “Jview” (二重引用符 “ ” は不要です) と入力し、エンター キーを押します。 |
4. | 結果が表示された一番上の行の右端に、x.yy.zzzz という形式でバージョン番号が表示されます。下 4 桁がバージョン番号です。 |
バージョン番号の確認後、何をする必要がありますか?
次の表に従い、正しい操作を確認して下さい。
バージョン番号 | 必要な操作 |
3809 またはそれ以前 | Microsoft VM ビルド 3810 を適用します。(Microsoft Update で利用可能です。) |
3810 またはそれ以降 | 必要な操作はありません。これらの脆弱性に対し、既に保護されているバージョンが使用されています。 |
私はネットワーク管理者ですが、Microsoft Update でこの更新プログラムが利用可能であることは知っています。しかし、更新プログラムをダウンロードし、自分が管理するユーザーのシステムにインストールしたいと考えています。これは可能ですか?
はい、可能です。次のステップに従い、既存の Microsoft VM を更新してください。
1. | Windows Update Web サイトに接続します。 |
2. | 左ウィンドウの [その他のオプション] で [Windows Update のカスタマイズ] を選択します。 |
3. | [Windows Update のオプションを設定します] で [Windows Update カタログへのリンクを関連項目の下に表示する] チェックボックスにチェックを入れ、[設定の保存] をクリックします。 |
4. | Windows Update Web サイトに戻ります。 |
5. | 左ウィンドウの [関連項目] の下にある [Windows Update カタログ] を選択します。 |
6. | [Microsoft Windows オペレーティング システムの更新を探します] を選択します。 |
7. | オペレーティング システムおよび言語を選択します。 |
8. | [重要な更新と Service Pack] を選択します。 |
9. | ダウンロードしたいすべての更新プログラムを選択し、[ダウンロード バスケットに移動します] をクリックし、選択した更新プログラムをダウンロードします。 |
Windows Update カタログの利用手順に関しては、以下のページをご覧ください。
| • | Windows NT 4.0 : マイクロソフト サポート技術情報 313191 |
| • | Windows 2000 : マイクロソフト サポート技術情報 323166 |
| • | Windows XP : マイクロソフト サポート技術情報 323166 |
| • | その他のオペレーティング システム : マイクロソフト サポート技術情報 810030 |
何が原因で起こりますか?
Microsoft VM が最初にコードを読み取る際に、ByteCode Verifier がコードをチェックする方法に問題があるためにこの脆弱性が起こります。
ByteCode Verifier とは何ですか?
ByteCode Verifier は Microsoft VM の低レベルのプロセスで、コードが Microsoft VM に最初に読み込まれる際に、コードまたはバイト コードのチェックを行う役割を果たします。
Microsoft VM の ByteCode Verifier の何が問題になっていますか?
ByteCode Verifier がコードを読み込む際に、コードのチェックを行う方法に問題があります。バイト コードのある特定の不正なシーケンスのチェックが適切に行われないためにその後のセキュリティ チェックがバイパスされ悪質なアプレットが使用される可能性があります。
この脆弱性により、攻撃者は何をする可能性がありますか?
この脆弱性により、攻撃者は悪質な Java アプレットを作成し、それによりユーザーのマシン上で任意のコードが実行される可能性があります。攻撃者は、ユーザーと同じ権限でのみコードを実行することができ、そのためそのユーザーに設定されたすべての制限によって、攻撃者の実行できる動作も影響を受ける可能性があります。
攻撃者はどのようにしてこの脆弱性を悪用する可能性がありますか?
攻撃者は、悪質な Java アプレットを作成し、それを Web ページに挿入することによって、この脆弱性を悪用しようとする可能性があります。そのようなページは、Web サイトにホストされるか、またはユーザーに電子メールで送信する可能性があります。
電子メールベースの攻撃により、どのような危険性が起こる可能性がありますか?
HTML 形式の電子メールでアプレットを送信する場合、攻撃者にとってのデメリットとして、マイクロソフトの最近のメール クライアントのほとんどで、電子メールで Java アプレットの実行がサポートしていないことがあります。Outlook Express 6 および Outlook 2002 では、既定で HTML 形式のメールに埋め込まれた Java アプレットを実行することができません。同様に、Outlook 98 および 2000 では、Outlook 電子メール セキュリティ アップデートをインストールした場合、Java アプレットは実行できません。攻撃者側のメリットは、特定のユーザーを標的にできるという点です。つまり、攻撃者はユーザーが自分の Web サイトを訪問するのを待つ必要がなく、アプレットをユーザーに直接送る可能性があります。
更新プログラムは何を修正しますか?
この更新プログラムは、ByteCode Verifier が Java アプレットを読み込む際に、適切なチェックが行われるようにし、この脆弱性を排除します。
回避策
新しい Microsoft VM のテストの間、適用することができる回避策はありますか?
新しいMicrosoft VM を評価、テストを行う間、以下の回避策を一時的に適用することができます。
| • | 企業環境では、ファイアウォールでアプリケーション フィルタを使用し、モバイル コードを検知しブロックすることができます。 | ||||
| • | Outlook 2002 または Outlook Express 6 など、比較的新しい Microsoft Outlook クライアントを使用している場合、既定で電子メールを悪用した攻撃を防ぐことができます。Outlook 98 または 2000 などの以前のバージョンの Microsoft Outlook クライアントは、Outlook 電子メール セキュリティ アップデートをインストールして使用している場合、電子メールを悪用した攻撃を防ぐことができます。 | ||||
| • | Internet Explorer の [インターネット ゾーン] で Java アプレットが、実行されるのを防ぐことができます。Java アプレットを無効にすることにより、特定の Web ページが表示できなくなる可能性があることにご注意ください。Java アプレットを [インターネット ゾーン] で無効にするには、以下の操作を行います。
|
Windows Update カタログを利用できない Windows を使用している場合、どのような方法で更新プログラムをインストールすることができますか?
Microsoft Update、または、Windows Update カタログを活用できない Windows 95 および Windows NT 4.0 を使用している場合や、インターネットに接続できないコンピュータに更新プログラムをインストールするには、Windows Update カタログを利用できるコンピュータから必要な更新プログラムをダウンロードする必要があります。
Windows Update カタログは、以下の Windows からアクセスする事が可能です。
| • | Microsoft Windows 98 |
| • | Microsoft Windows 98 Second Edition |
| • | Microsoft Windows Me |
| • | Microsoft Windows 2000 |
| • | Microsoft Windows XP |
本 Microsoft VM の更新プログラムは、Windows 98、Windows Me、Windows XP 向けの更新プログラムを Windows 95 および Windows NT 4.0 に対して適用する事が可能です。Windows 2000 向けの更新プログラムは Windows 95 や Windows NT 4.0 に適用する事は出来ませんのでご注意ください。
Windows NT4.0 Terminal Server Edition を使用している場合、Microsoft Update を使用する事ができませんが、どのような方法で更新プログラムをインストールすることができますか?
Windows NT 4.0 Terminal Server Edition では、Microsoft Update を使用したアップデートには対応していません。詳細情報は 323564 をご覧ください。
Windows NT 4.0 Terminal Server Edition で Microsoft VM の更新プログラムのインストールを行うためには、他のオペレーティングシステム (Windows XP、Windows 2000、Windows Millennium Edition、Windows 98 および 98 Second Edition) の Windows Update カタログでWindows XP、Windows Millennium Edition、Windows 98 用のいずれかの Microsoft VM の更新プログラムをダウンロードし、インストールしていただく必要があります。Windows Update カタログの利用手順については次のサイトをご覧ください。
Windows Update カタログの利用手順
更新プログラム |
この問題に対する日本語版更新プログラムは、次のサイトからダウンロードできます。
| • | この更新プログラムは、既存の Microsoft VM に、Microsoft Update の Web サイトからインストールすることができます。 | ||||
| • | Windows 2000 Service Pack 2 および Service Pack 3 に、以下の更新プログラムをインストールすることができます。
| ||||
| • | Windows 2000 Service Pack 4 に 上記更新プログラムをインストールすることはできません。サポート技術情報 820101 を参照の上 Windows Update カタログから更新プログラムを入手してください。 |
このマークの付いている更新プログラムは Microsoft Update からインストールすることもできます。
Microsoft Update の利用方法については以下のサイトを参照してください。
| • | Microsoft Update 利用の手順 |
注意 :
| • | ネットワーク向けにダウンロードし、展開できる更新プログラムのバージョンが入手可能です。その更新プログラムの入手方法に関しては、「よく寄せられる質問」 をご覧ください。 |
| • | Microsoft Update または Windows Update カタログを利用できないお客様は 「よく寄せられる質問」 の 「Windows Update カタログを利用できない Windows を使用している場合、どのような方法で更新プログラムをインストールすることができますか?」 をご覧ください。 |
| • | Windows NT 4.0 Terminal Server Edition をお使いのお客様は 「よく寄せられる質問」 の 「Windows NT 4.0 Terminal Server Edition を使用している場合、Windows Update を使用する事ができませんが、どのような方法で更新プログラムをインストールすることができますか?」 をご覧ください。 |
更新プログラムに関する追加情報 |
対象プラットフォーム :
新たな VM のビルドは、以下のバージョンの Windows の Microsoft VM にインストールし、アップデートすることができます。
| • | Microsoft Windows 98 および 98SE |
| • | Microsoft Windows Millennium (Me) |
| • | Service Pack 3 以降の Microsoft Windows NT 4.0 |
| • | Windows 2000 Service Pack 2、Service Pack 3、もしくは Service Pack 4 |
| • | Microsoft Windows XP、Service Pack 1、または Service Pack 2 |
この修正を含む予定のサービスパック :
このビルドに含まれる修正は、今後リリースされるすべての VM のビルドに含まれる予定です。
再起動の必要性 :
あり
更新プログラムのアンインストール :
不可
更新プログラムに含まれる過去の修正 :
新しい VM のビルドは 5.0.3809 およびそれ以前のすべてのビルドに取って代わるものです。新しいビルドは次のマイクロソフト セキュリティ情報で説明されたすべての問題に対する更新プログラムを含みます。
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS99-031 |
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS99-045 |
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS00-011 |
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS00-059 |
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS00-075 |
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS00-081 |
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS02-013 |
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS02-052 |
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS02-069 |
更新プログラムが正しくインストールされたかどうか確認する方法 :
MS03-011 概要情報に更新プログラムが正しくインストールされたかどうかを確認するための情報が記載されています。 「JVIEW コマンドを使用する」 の欄をご覧ください。
警告 :
なし
他のセキュリティ問題を解決する更新プログラムは以下のサイトから入手できます。 :
| • | セキュリティ更新プログラムはマイクロソフト ダウンロード センターからダウンロードすることができます。「security_patch」 のキーワード探索によって容易に見つけることができます。 |
| • | コンシューマ プラットフォーム用の更新プログラムは、Microsoft Update Web サイトからダウンロードできます。 |
| • | 本セキュリティ情報及び公開された更新プログラムは、TechNet CD サブスクリプションでも入手可能です。 |
更新プログラムについてのご質問は、マイクロソフト プロダクト サポート までご連絡ください。マイクロソフトでは、ご質問の内容が弊社製品の不具合が原因の場合、サポート料金はいただきません。それ以外の場合には、サポート料金を請求させていただきますのでご注意ください。
マイクロソフト プロダクト サポートへの連絡方法はこちらをご覧ください。
詳細情報 :
| • | US マイクロソフトセキュリティ情報(MS03-011) |
| • | サポート技術情報 (KB) 文書番号 : 816093 |
更新履歴 :
| • | 2003/4/10 : このセキュリティ情報ページを公開しました。 |
| • | 2003/4/14: この問題に対するマイクロソフト サポート技術情報 816093 日本語版を公開しました。 |
| • | 2003/4/15: 更新プログラムの対象プラットフォームとなる Windows NT 4.0 Service Pack の必要条件を修正しました。 |
| • | 2003/6/16: 「絵でみるセキュリティ情報」 へのリンクを追加しました。 |
| • | 2003/7/4: 「更新プログラム」 の欄に Windows 2000 SP4 に関する情報を追加しました。 |
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