このセキュリティ情報の対象となるユーザー :
Microsoft® Internet Explorer を使用しているお客様
脆弱性の影響 :
攻撃者による任意のコードが実行される
最大深刻度 :
高
推奨する対応策 :
Internet Explorer を使用しているお客様は、直ちに更新プログラムを適用して下さい。
影響を受けるソフトウェア :
| • | Microsoft Internet Explorer 5.5 |
| • | Microsoft Internet Explorer 6 |
問題 |
技術的な説明 :
この更新プログラムは、インストールすると以前に説明され Internet Explorer 5.5 および 6 に影響を及ぼすセキュリティ上の脆弱性のすべてを排除する累積的な更新プログラムです。さらに、この更新プログラムで新たに発見された 3 つの脆弱性が排除されます。
| • | 1 番目の脆弱性は、HTML ストリームの Content-Dispostion ヘッダ フィールドおよび Content-Type ヘッダ フィールドの処理のある問題に関連しています。これらのフィールド、ホストする URL、ホストされるファイル データによって Internet Explorer でのダウンロードでファイルが処理される方法が決定されます。攻撃者が HTML のヘッダ情報をある特定の方法で変更した場合、Internet Explorer が、実行可能ファイルが実際は別の種類のファイルで、ユーザーに確認を取らずに開くことができるファイルだと認識してしまう可能性があるため、セキュリティ上の脆弱性が発生します。これにより攻撃者は、開かれると自動的に実行可能ファイルがユーザーのシステムで実行されてしまう Web ページまたは HTML メールを作成することができます。この脆弱性は Internet Explorer 6 のみに影響を及ぼし、Internet Explorer 5.5 には影響はありません。 |
| • | 2 番目の脆弱性は、マイクロソフト セキュリティ情報 MS01-015 で説明された 「フレームのドメイン照合」 の脆弱性の変種が新たに発見されたものです。この脆弱性により、悪意のある Web サイトのオペレータは、ブラウザ ウインドウの 1 つを Web サイトのドメインに、もう 1 つをユーザーのローカル ファイル システムに、というように 2 つのブラウザ ウインドウを開き、後者から前者に情報を渡すようにします。これにより Web サイト オペレータは、ブラウザ ウインドウで開くことができるユーザーのローカル コンピュータ上のファイルをすべて読み取ることができる可能性があります。しかし、ファイルを変更することはできません。この脆弱性は Internet Explorer 5.5 および 6 の両方のバージョンに影響を及ぼします。 |
| • | 3 番目の脆弱性は、[ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスでのファイル名の表示の問題に関連して発生します。ファイルのダウンロードが開始されると、ダイアログ ボックスにファイルの名前が表示されます。しかし、場合によっては攻撃者がダイアログ ボックスに実際のファイル名とは異なる名前を表示させることができる可能性があります。これは Web ページまたは HTML 形式の電子メールによって実行され、ユーザーをだまし、信頼されるソースから安全でない形式のファイルをインストールさせようとする方法で行われる可能性があります。この脆弱性は Internet Explorer 5.5 および 6 の両方のバージョンに影響を及ぼします。 |
問題を緩和する要素 :
ファイル実行の脆弱性 :
| • | この脆弱性は、ファイルのダウンロードが、ファイルを受信するセキュリティ ゾーンで無効にされている場合にはこの脆弱性を利用することができません。この脆弱性を悪意のあるユーザーが利用しようする場合には、大抵、ファイルはインターネット ゾーンまたはイントラネット ゾーンから受信されます。そのため、これらのゾーンでファイルのダウンロードを無効にすればお客様はこの脆弱性から保護されることになります。しかし、これは両方のゾーンで既定の設定ではありません。 |
| • | この脆弱性は Internet Explorer 6 のみに影響を及ぼします。 |
フレームのドメイン照合の脆弱性の変種 :
| • | この脆弱性はファイルを表示するためのみに使用することができます。この脆弱性を利用してファイルの作成、削除、変更、実行をすることはできません。 |
| • | この脆弱性によって攻撃者は、画像ファイル、HTML ファイル、テキスト ファイルなど、ブラウザ ウインドウで開くことができるファイルを読み取ることのみができます。バイナリ ファイル、実行可能ファイル、Word 文書などのような別の種類のファイルを読み取ることはできません。 |
| • | 攻撃者がローカル システムのファイルを確実に読み取るためには、正確なファイル名およびファイルの場所がわかっていることが必要です。 |
ファイル名の偽装の脆弱性 :
| • | インターネット サイトからファイルをダウンロードするか否かの選択は、常に、ファイルの種類ではなくそのソースが信頼できるものであるかどうかを元に決定することが必要です。信頼されないソースからのファイルのダウンロードは、ファイルの種類が全く害のなさそうなものに見えたとしても、決して実行するべきではありません。 |
深刻度 :
ファイル実行の脆弱性 :
| インターネット サーバー | イントラネット サーバー | クライアント システム | |
Internet Explorer 6 | 高 | 高 | 高 |
フレームのドメイン照合の脆弱性の変種 :
| インターネット サーバー | イントラネット サーバー | クライアント システム | |
Internet Explorer 5.5 | 中 | 中 | 中 |
Internet Explorer 6 | 中 | 中 | 中 |
ファイル名の偽装の脆弱性 :
| インターネット サーバー | イントラネット サーバー | クライアント システム | |
Internet Explorer 5.5 | 中 | 中 | 中 |
Internet Explorer 6 | 中 | 中 | 中 |
更新プログラムにより排除されるすべての脆弱性の総合的な深刻度 :
| インターネット サーバー | イントラネット サーバー | クライアント システム | |
Internet Explorer 5.5 | 高 | 高 | 高 |
Internet Explorer 6 | 高 | 高 | 高 |
上記の評価はこの脆弱性の影響を受けるシステムの種類、システムの典型的な展開形態およびこの脆弱性がシステムに及ぼす影響に基づいています。ファイル実行の脆弱性は、ファイルのダウンロードの信頼性を決定するセキュリティの制御を無視します。フレームのドメイン照合の脆弱性の変種を利用するためには、ファイルがブラウザ ウインドウで表示できる種類である必要があり、また攻撃者にファイルのフルパスおよびファイル名が知られていることが必要です。ファイル名の偽装の脆弱性を利用するためには、インターネットからのファイルのダウンロードをファイルの形式ではなく、ファイルのソースを元に信頼を決定する必要があります。最後に、この総合的な深刻度にはこの更新プログラムに含まれる過去の修正で対応した問題の評価も含まれています。
脆弱性識別番号 :
| • | ファイル実行の脆弱性 : CAN-2001-0727 |
| • | フレームのドメイン照合の脆弱性の変種 : CAN-2001-0874 |
| • | ファイル名の偽装の脆弱性 : CAN-2001-0875 |
テストしたバージョン :
次の表で現在サポートされているどの Internet Explorer のバージョンがこの脆弱性の影響を受けるかを示します。Internet Explorer 5.01 Service Pack 2 より前のバージョン関しては、現在通常の サポート対象製品となっていません。Internet Explorer 5.01 Service Pack 2 は Windows 2000 Service Packs およびセキュリティ ロールアップ パッケージによってのみサポートされています。
| IE 5.01 SP2 | IE 5.5 SP1 | IE 5.5 SP2 | IE 6 | |
ファイル実行の脆弱性 | 影響なし | 影響あり | 影響あり | 影響あり |
フレームのドメイン照合の脆弱性の変種 | 影響なし | 影響あり | 影響あり | 影響あり |
ファイル名の偽装の脆弱性 | 影響あり | 影響あり | 影響あり | 影響あり |
よく寄せられる質問 |
この更新プログラムでどのような脆弱性が排除されますか?
この更新プログラムがインストールされると、Internet Explorer 5.5 および 6.0 に影響を与えるすべての既知の脆弱性が排除されます。さらに、これらのバージョンに影響を及ぼす以前説明されたすべての脆弱性が排除されるとともに、新しい 3 つの脆弱性も排除されます。
| • | ダウンロードを行うと、自動的にコードが実行されるダウンロード先を処理することに関する脆弱性 |
| • | マイクロソフト セキュリティ情報 MS01-015 で説明されている 「フレームのドメイン照合」 の脆弱性の新しく確認された変種 |
| • | [ファイルのダウンロード] のダイアログ ボックス内のファイル名の表示に関する脆弱性 |
1 番目の脆弱性でどのようなことが起こる可能性がありますか?
この脆弱性により、攻撃者が、選択したプログラムをほかのユーザーのマシンで実行する可能性があります。このようなプログラムは、データの追加、変更、および削除、Web サイトとの通信、ハード ドライブの再フォーマットなど、ユーザーがマシンで実行可能な任意の操作を行うことができます。
攻撃者がこの脆弱性を利用してユーザーを攻撃することを成功させるためには、特別な形式の Web ページを作成し、犠牲となるユーザーにアクセス可能な Web サイト、インターネット、またはローカル ネットワークで悪質な実行可能ファイルをホストする必要があります。そして攻撃者はユーザーにその Web ページを表示することを強制する必要があります。攻撃者はユーザーを攻撃者の Web サイトを訪問するように誘導するか、またはその Web ページを HTML 形式の電子メールとして送信することにより、これを行います。Web サイトの Web ページの読み込みが完了すると、ファイルは自動的に実行されます。HTML 形式の電子メールを利用した攻撃の場合、ユーザーがその電子メールを開く、またはプレビュー ウィンドウで表示すると、ファイルは自動的に実行されます。
何が原因で起こりますか?
この脆弱性は HTML ヘッダー情報を改ざんし、Web ページがその HTML 形式の Web ページにより参照されたファイルの、ファイルの種類を間違って表示するようにすることができるために起こります。これが行われると、Internet Explorer が HTML 形式の Web ページを開く時、ファイルを不適切に処理する可能性があります。最悪の場合、Web ページはユーザーの承認なしで開かれても安全なファイルとして、実行可能ファイルを間違って表示します。これにより、HTML 形式の Web ページが開かれる時、Internet Explorer が自動的に実行ファイルを実行してしまう可能性があります。
HTML ヘッダーとは何ですか?
HTML ヘッダーとは、ブラウザに Web ページの特定の側面を処理する方法を指示する Web ページ内のフィールドです。例えば、HTML ヘッダーはブラウザに Web ページのレンダリングの方法や、Web ページのデータの解釈の方法などを指示することもあります。ここで問題となっている脆弱性は Internet Explorer が、Web ページによって参照された HTML 形式のファイル以外のものを処理する方法を指示する 2 つの HTML ヘッダー フィールドを処理する方法に問題があるために起こります。
「Web ページによって参照された HTML 形式のファイル以外のもの」とはどのような意味ですか?
Web ページは通常、HTML 形式のファイルで構成されています。つまり、ファイルはブラウザにどのテキストを表示するか、またどのように表示するかを指示するコマンドを含んでいます。しかし、Web ページはそのほかのデータで構成されるファイルを参照する必要がある場合もあります。例えば、Web ページがストリーミング メディア ファイル、テキスト ファイル、プログラム ファイル、またはそのほかの種類のデータなどを参照する必要がある場合もあります。
初期のブラウザは HTML のみを読み取り、そして表示するように作成されました。そのほかのすべてのファイルはローカル システムにダウンロードされ、そしてユーザーは適切なアプリケーションを使用して、これらのファイルを開きました。例えば、テキスト ファイルはメモ帳で開かれ、そしてサウンド ファイルはメディア アプリケーションで開かれました。しかし、より豊富なブラウジング エクスペリエンスを提供するために、HTML 形式のファイル以外のものを直接処理できるようにブラウザの機能が拡張されました。例えば、Internet Explorer は DOC ファイルをワードパットまたは Word で直接開いて処理し、またストリーミング メディア ファイルについては、ユーザーのメディア プレイヤを起動し、そのファイルを再生することにより処理します。
Internet Explorer はどのように HTML 形式以外のファイルを処理する適切な方法を決定するのですか?
Internet Explorer などの最新のブラウザは Multipurpose Internet Mail Extensions (MIME) 情報を使用し、HTML 形式以外のデータを処理します。MIME タイプは最初にインターネット メール クライアントが添付ファイルをインテリジェントに処理することができるように開発されましたが、これらの使用はブラウザも MIME 情報を使用し、ファイルをインテリジェントに処理できるように拡張されました。
Web ページが Internet Explorer に HTML 形式以外の Web ページをダウンロードするように指示すると、MIME タイプの情報が 2 つの HTML ヘッダー フィールド (Content-Disposition と Content-Type として知られています。) を介し、提供されます。Internet Explorer が HTML 形式以外のファイルの MIME タイプを決定すると、そのファイルを処理する正しい方法を指示する内部テーブルを調べます。
Content-Disposition と Content-Type ヘッダーフィールドとは何ですか?
Content-Disposition (英語情報) と Content-Type ヘッダー フィールドは結合して使用され、MIME タイプの情報をブラウザに提供します。Content-Dispositions フィールドはブラウザに HTML 形式以外のデータが送られてくることを警告 します。そして Content-Type フィールドは MIME タイプの情報を提供します。
それでは Internet Explorer は特定の MIME タイプを正しく処理しないことが問題なのですか?
いいえ、違います。Internet Explorer はファイルの MIME タイプに適切であるようにファイルを処理します。この場合の問題は Content-Disposition と Content-Header に警告することにより、Internet Explorer に通常とは異なる MIME タイプのファイルであることを分からせることができないことです。そこで Internet Explorer はそのファイルを間違った方法で処理し、これが危険な結果につながる可能性があります。
この脆弱性を利用して攻撃者は何ができますか?
攻撃者がこの脆弱性を利用して、ユーザーが Web ページを開く時に実行されるプログラムを作成することができます。具体的には、攻撃者はプログラムを作成し、それを Web サイトでホストし、さらにそのプログラムを開く Web ページを作成します。Content-Disposition フィールドと Content-Header フィールドに特定の方法で警告をすることにより、攻撃者は Internet Explorer に、プログラムは実際に異なる種類のファイルであり、単に開いても安全であるということを指示することができます。
この脆弱性は次の 2 つのシナリオを介して利用される可能性があります。攻撃者は Web サイトを訪問するユーザーを攻撃するために、単にプログラムと Web ページを Web サイトでホストします。または、攻撃者は Web ページを HTML 形式の電子メールとして送信します。この場合、受信者がその電子メールを開く時、プログラムが自動的に実行されます。
攻撃者はなぜ HTML 形式の電子メールを介してこの脆弱性を利用することができるのですか?
HTML 形式の電子メールは本質的には電子メールによって送信される Web ページです。この脆弱性を利用する Web ページを作成し、それを HTML 形式のメールとして送信することにより、攻撃者は上記で説明されている Web サイトを介する攻撃と本質的に同じ攻撃を行うことができます。メッセージをダブルクリック、またはプレビュー ウィンドウで表示することにより電子メールが開かれると、ファイルがダウンロードされ、自動的に実行されます。
ユーザーがこのようなプログラムが実行されることを防ぐ方法はありますか?
場合によります。ファイルがダウンロードされている間、ユーザーがダウンロードをキャンセルすることができるダイアログが表示されます。ダウンロードが完了する前にキャンセルされた場合、プログラムは実行されません。しかし、ダウンロードの速度とファイルのサイズにより、ダウンロードの進行を停止するためのボタンが利用可能である時間は異なります。
実行可能ファイルが実行されると、どのような操作が行われますか?
実行可能ファイルはユーザーがシステムで実行可能な任意の操作を行うことができます。実際に行われる操作は Web ページを表示、または添付ファイルを実行するユーザーの権限によって異なります。高い権限を持たないユーザーとして操作が行われる場合、損害はほとんどありません。しかし、ユーザーがシステムの管理者である場合、添付ファイルはハード ドライブの再フォーマットなど、実質上すべての操作を行うことができます。
この脆弱性を利用する Web ページや実行可能ファイルは偶発的に作成されることはありますか?
いいえ、ありません。このような Web ページや実行可能ファイルを作成するためには、攻撃者は Web ページや実行可能ファイルを特定の、意図を持った方法で作成する必要があります。これが偶発的に行われることは不可能です。
攻撃者は「悪質な実行可能ファイルをサーバーに配置する」必要があるとのことですが、これはどのような意味ですか?
攻撃を成功させるためには、悪質なファイルはユーザーのコンピュータにダウンロードされる必要があります。これを完了させるためには、ファイルをユーザーがアクセスできる場所に配置する必要があります。そのサーバーが何らかの理由でアクセスされない場合、攻撃は失敗します。つまり、例えば、既知のサーバーがこの悪質な実行ファイルをインターネットにホストしている場合、ユーザーをそのサーバーにアクセスさせないことにより保護することができます。ローカル イントラネットのサーバーが実行可能ファイルをホストしている場合、そのサーバーをネットワークから削除する、またはそのほかの方法でアクセス不可能にすることにより、脅威は排除されます。
それでは、攻撃を成功させるためには、攻撃者はファイルをユーザーのコンピュータにダウンロードできる必要があるのですか?
その通りです。悪質な実行可能ファイルが何らかの理由でダウンロードされない場合、攻撃は失敗します。これにより、攻撃に対する追加の保護手段が提供されます。
[ファイルのダウンロード] が悪質なコードが受信されるセキュリティ ゾーンで無効にされている場合、攻撃は失敗します。この脆弱性が利用されるほとんどの場合がインターネット ゾーンにより管理されるインターネットから、またはイントラネット ゾーンにより管理されるローカル ネットワークからであるため、これらのゾーンでファイルのダウンロードを無効にすると、この脆弱性の影響を受けるシステムの保護に役立ちます。しかし、この設定はいずれのゾーンでも既定の設定ではありません。
どのバージョンの Internet Explorer がこの脆弱性の影響を受けますか?
Internet Explorer 6.0 のみがこの脆弱性の影響を受けます。Internet Explorer 5.5 はこの脆弱性の影響を受けません。
更新プログラムは何を修正しますか?
この更新プログラムは間違った Content-Disposition ヘッダーおよび Content-Type ヘッダーの正しいチェックを実行することにより脆弱性を排除します。
2 番目の脆弱性でどのようなことが起こる可能性がありますか?
2 番目の脆弱性はマイクロソフト セキュリティ情報 MS00-033 で説明された 「フレームのドメイン照合」 の脆弱性の新しい変種です。この脆弱性により、悪意のある Web オペレータは Web サイトを訪問するユーザーのコンピュータのファイルを表示することができます。
この脆弱性に関して、多くの、問題を緩和する要素があります。
| • | これはファイルを読み取るためにのみ利用されます。ファイルの作成、変更、削除、実行はできません。 |
| • | 攻撃者はユーザーのコンピュータのファイルの名前と保存場所を知る必要があります。 |
| • | この脆弱性の利用が成功したとしても、攻撃者は HTML ファイル、画像ファイル、テキスト ファイルなどのブラウザ ウィンドウで開くことができるファイルのみを表示することができます。 |
| • | この脆弱性の利用を成功させるためには、アクティブ スクリプトが必要となります。悪質な Web サイトがアクティブ スクリプトを許可していないセキュリティ ゾーンにある場合、この脆弱性を利用することはできません。 |
「フレームのドメイン照合」の脆弱性に関する詳しい情報はどこで入手することができますか?
マイクロソフト セキュリティ情報 MS00-033、MS00-055、MS00-093 および MS01-015 で、この脆弱性を詳しく説明しています。
新しい変種と以前の変種に何か違いはありますか?
いいえ、ありません。新しい変種が及ぼす影響の範囲は以前の変種と全く同じです。
この更新プログラムは新しい変種とともに、元の変種も排除しますか?
はい。この更新プログラムは上記で説明した Internet Explorer のキャッシュ メカニズムに関する脆弱性を排除するとともに、すべての既知の変種も排除します。
3 番目の脆弱性でどのようなことが起こる可能性がありますか?
3 番目の脆弱性により、攻撃者は [ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスに間違った名前を表示することができる可能性があります。攻撃者はこの脆弱性を利用してユーザーに安全でないファイルをダウンロードさせようとする可能性があります。
この脆弱性を利用しても、攻撃者はダウンロードに関する通常のシステムのビヘイビアを置き換えることはできません。つまり、攻撃者はユーザーにダウンロードを強制的に受け入れさせる手段を得ることはできません。ユーザーは単にダイアログ ボックスを介し、操作をキャンセルすることができます。同様に、ユーザーがダウンロードを続行することを選択したとしても、攻撃者にはファイルを開く方法はありません。既定の操作はファイルを保存することで、実行することではありません。
何が原因で起こりますか?
この脆弱性は Internet Explorer の [ファイルのダウンロード] ダイアログがある特別な文字に遭遇すると、ファイル名を表示することを停止します。ファイル名を注意深く選択し、そのような文字をファイル名の適切な位置に挿入することにより、攻撃者は誤解を招くような名前 (ユーザーが信頼する可能性のある名前) を Internet Explorer に表示させることができます。
[ファイルのダウンロード] ダイアログボックスがファイル名を処理する方法の何が問題になっていますか?
Web ページがファイルのダウンロードを開始すると、Internet Explorer はファイル名を表示し、ユーザーにそのファイルを保存する、開く、またはキャンセルするかをたずねるダイアログを表示します。仕様上、Internet Explorer はファイル名全体を表示することになっています。しかし、Internet Explorer はある特別な文字を見つけると、実際に名前を表示することを停止します。
これにより、攻撃者がその名前のサブセットのみを表示する可能性があります。例えば、攻撃者が “file.txt.exe” と名前の付けられたプログラムを作成したとします。ここで問題となっている特別な文字の 1 つを “.txt” の後に挿入することにより、攻撃者はファイル名がダイアログで “file.txt.exe” ではなく “file.txt” と表示されるようにすることができます。
これにより攻撃者は何ができますか?
これにより攻撃者は、表示されると、ファイルのダウンロードを開始し、誤解を招くようなファイル名を表示する Web ページを作成し、ユーザーにダウンロードしても安全であると確信させようとする可能性があります。Web ページは Web サーバーでホストされる、または HTML 形式の電子メールとしてユーザーに送信される可能性があります。
ファイルはどこに配置されますか?
ファイルは攻撃者が制御することができるサーバーに配置される必要があります。サーバーに何らかの理由でアクセスできない場合、攻撃は失敗します。
Web ページは自動的にそのようなダウンロードを開始することができますか?
はい、できます。仕様上、Web ページは常にファイルのダウンロードを開始することができます。しかし、この意味に的確であることが重要です。ユーザーは依然としてダウンロードを続行するか否かを管理することができます。つまり、ファイルのダウンロードが開始されると、[ファイルのダウンロード] ダイアログが表示され、ユーザーはそのダウンロードをキャンセルする機会があります。この脆弱性により、攻撃者がユーザーにダウンロード ダイアログで [キャンセル] を選択させないことはできません。
ユーザーがダウンロードを続行することを選択した場合、何が起こりますか?
ユーザーの選択により異なります。[ファイルのダウンロード] ダイアログの既定の選択はユーザーが選択したシステムの場所にファイルを保存することです。ユーザーがこのオプションを選択した場合、ファイルはシステムに保存されますが、ユーザーが後でそのファイルを故意に実行しなければ、そのファイルは実行されません。一方、ユーザーがファイルを開くオプションを選択した場合、プログラムは実行されます。
攻撃者がユーザーにダウンロードを強制的に受諾させることができない、また強制的にプログラムを実行することができないとしたら、なぜこれはセキュリティ上の脆弱性なのですか?
Web サイトを利用したシナリオでは、これは実際にはセキュリティ上の脆弱性として分類されません。Internet Explorer は常にユーザーが訪問している Web サイトをユーザーに識別させ、そしてユーザーが常に Web サイトを信頼する程度に基づいて信頼の決定を行うことができます。すなわち、信頼とはダイアログに表示されたものではなく、ファイルのソースに基づいています。
しかし、電子メールを利用したシナリオは異なるため、これはセキュリティ上の脆弱性として分類されます。単に電子メール アドレスを偽装するだけでなく、多くのウィルスがシステムを感染し、ウィルス自身のコピーをほかのユーザーに送信します。つまり、電子メールはユーザーが信頼している人物から来たものとされていても、実際はそうではないという意味です。電子メールがその人物の電子メール アカウントから来たものであっても、必ずしもその人物が意図的に送信したとは限りません。
更新プログラムは何を修正しますか?
この更新プログラムは Internet Explorer の [ファイルのダウンロード] ダイアログがファイル名内の特別な文字を正しく処理するようにします。
更新プログラム |
この問題に対する修正は、MS02-005 以降の累積的な更新プログラムに含まれました。最新の累積的な更新プログラムは、Microsoft Update または、こちらの Web サイトから入手できます。
| • | Windows XP をお使いのお客様におかれましては、この問題に対する修正は Windows XP Service Pack 1 以降に含まれています。Windows XP 日本語版の最新の Service Pack は、以下の Web サイトから入手できます。 |
| • | Windows 2000 をお使いのお客様におかれましては、この問題に対する修正は Windows 2000 Service Pack 3 以降に含まれています。Windows 2000 日本語版の最新の Service Pack は、以下の Web サイトから入手できます。 |
| • | この問題に対する修正は Internet Explorer 6 Service Pack 1 以降に含まれています。Internet Explorer 6 日本語版の最新の Service Pack は、以下の Web サイトから入手できます。 |
| • | なお、個別の更新プログラムは以下の Web サイトから入手できます。 |
更新プログラムに関する追加情報 |
対象プラットフォーム :
| • | Internet Explorer 5.5 用の更新プログラムは Internet Explorer 5.5 Service Pack 2 にインストールすることができます。 |
| • | Internet Explorer 6 用の更新プログラムは Internet Explorer 6 にインストールすることができます。 |
今後リリースされるサービスパックに含まれる更新プログラム :
| • | これらの問題に対する更新プログラムは Internet Explorer 5.5 Service Pack 3 に含まれる予定です。 |
| • | これらの問題に対する更新プログラムは Internet Explorer 6 Service Pack 1 に含まれています。 |
再起動の必要性 :
あり
更新プログラムに含まれる過去の修正 :
MS01-055
更新プログラムのインストール確認方法 :
| • | この更新プログラムがマシンにインストールされたことを確認するためには Internet Explorer を起動し、[ヘルプ] から Internet Explorer の [バージョン情報] をクリックし、[更新バージョン] フィールドに Q313675 が表示されていることを確認して下さい。 |
| • | 各ファイルを確認するためには、サポート技術情報 313675 の更新プログラム欄を参照して下さい。 |
警告 :
なし
他のセキュリティ更新プログラムの入手先 :
他のセキュリティ問題を解決する更新プログラムは以下のサイトから入手できます。
| • | セキュリティ更新プログラムはマイクロソフト ダウンロード センターからダウンロードすることができます。「security_patch」のキーワード検索によって容易に見つけることができます。 |
| • | コンシューマ プラットフォーム用の更新プログラムは、Microsoft Update Web サイトからダウンロードできます。 |
更新プログラムについてのご質問は、マイクロソフト プロダクト サポート までご連絡ください。マイクロソフトでは、ご質問の内容が弊社製品の不具合が原因の場合、サポート料金はいただきません。それ以外の場合には、サポート料金を請求させていただきますのでご注意ください。
マイクロソフト プロダクト サポートへの連絡方法はこちらをご覧ください。
詳細情報 :
| • | US マイクロソフトセキュリティ情報(MS01-058) |
| • | サポート技術情報 (KB) 文書番号 : 313675 |
更新履歴 :
| • | 2001/12/14: このセキュリティ情報ページを公開しました。 |
| • | 2001/12/26: この問題に対する日本語版 KB を公開しました。 |
| • | 2002/2/20: このセキュリティ情報を更新し、Windows 2000 上の IE 5.01 SP2、IE 5.5 SP2、IE6 に関する各脆弱性による影響の有無を表す表を追加しました。 |
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