どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはバッファ オーバーランの脆弱性です。攻撃者にこの脆弱性が悪用され、最悪の場合、ユーザーのシステムで任意のコードが実行される恐れがあります。これにより、攻撃者は正当なユーザーが実行可能なすべての操作を実行できる可能性があります。これらの操作には、データの作成、変更、削除、システムの再構成、ハード ドライブの再フォーマットなどが含まれる可能性があります。
何が原因で起こりますか?
この脆弱性は、.MP3 オーディオ ファイルおよび .WMA オーディオ ファイルに関連するカスタム属性を自動的に抽出する Windows Shell の一部に、未チェックのバッファが存在するために発生します。
この脆弱性により攻撃者は何ができますか?
この脆弱性が悪用された場合、最悪のケースで攻撃者によりユーザーのシステム上で攻撃者の任意のコードが実行される恐れがあります。Windows Shell はユーザーのコンテキストで実行されるため、攻撃者のコードもユーザーとして実行される可能性があります。データまたは構成情報を削除、追加、変更するユーザーのアクセス権の制限により、攻撃者によって実行される操作も制限されます。
攻撃者はどのようにこの脆弱性を悪用する可能性がありますか?
攻撃者は不正なカスタム属性を含む .MP3 オーディオ ファイルまたは .WMA オーディオ ファイルを作成することによって、この脆弱性を悪用しようとする可能性があります。攻撃者は、以下の 3 つの方法のいずれかで、この脆弱性を悪用する可能性があります。
| • | 不正なカスタム属性を含む .MP3 または .WMA のオーディオ ファイルを Web サイトにホストする可能性があります。この場合、ユーザーがそのようなファイルを含むページをブラウズし、その上にマウスを移動すると、この脆弱性が悪用されます。 |
| • | 不正なカスタム属性を含む .MP3 または .WMA のオーディオ ファイルをネットワーク共有にホストする可能性があります。この場合、ユーザーがネットワーク共有をブラウズし、そのようなファイルを含むフォルダを単に開くだけで、この脆弱性が悪用される恐れがあります。 |
| • | 電子メールを介して送信する可能性があります。攻撃者はユーザーが電子メールを開く際に表示されるフレームに不正なカスタム属性を含む .MP3 または .WMA のオーディオ ファイルを含む共有へのリンクを埋め込む可能性があります。攻撃者はまた、電子メール メッセージにこのようなファイルを添付し、そのファイルをデスクトップに保存するように提案するメッセージをつけ、ユーザーに送信する可能性があります。そのファイルがデスクトップに保存され、ユーザーがその上にマウスを移動すると、この脆弱性が悪用される可能性があります。最後に、攻撃者は電子メール メッセージにこのようなファイルを含む共有へのリンクおよびユーザーにそのリンクをクリックするように提案するメッセージを含む可能性があります。ユーザーがリンクをクリックした場合、共有が表示され、この脆弱性が悪用される可能性があります。 |
最後の例では、攻撃者はファイルがユーザーのコンピュータに保存されるようにすることはできません。ユーザーのみがローカル コンピュータにファイルを保存する操作をすることができます。
Windows Shell とは何ですか?
Windows Shell により、Windows ユーザー インターフェースの基本的なフレームワークが提供されます。Windows Shell は Windows Desktop として最も一般的に使用されます。シェルは単なるデスクトップを越える多くの機能を提供し、コンピュータに一貫した外観にする方法を提供します。シェルは Windows Explorer からファイルおよびフォルダを検索するために使用することができ、[スタート] メニューのショートカットからアプリケーションを開始するための一貫した方法を提供し、またデスクトップ テーマと色の一貫したインターフェースを提供します。
MP3 ファイルおよび WMA ファイルとは何ですか?
MP3 ファイルおよび WMA ファイルは、圧縮された音楽およびサウンド ファイルのことです。両方の種類のファイルは、.MP3 または .WMA のファイル拡張子から識別することができます。
この脆弱性の影響を受ける別の種類のオーディオファイルはありますか?
この脆弱性による影響を受けるのは .MP3 および .WMA の拡張子を持つファイルのみです。.WAV、.MPG、.MPEG、.AVI など、オーディオを含むその他の種類のファイルは影響を受けません。
Windows Shell はこれらのファイル属性をどのように処理しますか?
Windows Shell はマシン上のファイルおよびアイコンに関する情報の表示に関連する様々な操作を担います。たとえば、アイコン上にマウス ポインタを移動すると、そのアイコンに関する情報が表示されます。この情報を途切れなく表示するために、Windows Shell が呼び出され、ファイル属性が読み取られ、これらの情報が自動的に提供されます。他の例では、マシン上のファイルの 「縮小表示」 を表示するフォルダ ビューを変更することができます。この機能は、Windows Shell によって提供され、ファイルを処理するメカニズムによって呼び出されます。「縮小表示」 の設定がされたマシン上でフォルダが開かれると、Windows Shell が自動的に呼び出され、この表示が可能になります。
Windows Shell の何が問題になっていますか?
Windows Shell が特定のオーディオ ファイルのカスタム属性を自動的に抽出するための機能に、未チェックのバッファが含まれます。オーディオ ファイルに特定のデータが入力された場合、Windows Shell がそのファイルを読み取ろうとした際に、バッファのオーバーランが発生する可能性があります。バッファ オーバーランにより、通常アプリケーションが異常終了するか、またはマシンでコードが実行される可能性があります。
Windows Shell はこれらの属性を読み取るためにどのように呼び出されるのですか?
Windows Shell がこれらのカスタム属性の解析を試みる場合にのみ、未チェックのバッファを含む特定の機能が呼び出されます。これは以下の方法で起こります。
| • | 一つの例として、コンピュータ上のフォルダ内にファイルが存在する場所で起こります。ユーザーがフォルダを開くと、Windows Shell はこれらのカスタム属性を自動的に読み取ります。 |
| • | 別の例は、不正なファイルが Web サイトにホストされた場合に起こります。ユーザーがこの Web サイトを訪問し、マウスをそのファイル上に移動した場合、シェルが呼び出され、カスタム属性を解析する可能性があります。 |
攻撃者がこの脆弱性を直接電子メールから悪用することはできますか?
ユーザーが HTML 形式の電子メールを制限付きサイト ゾーンで表示する電子メール クライアントを実行し、Windows XP Service Pack 1または Internet Explorer 用のすべての最新の累積的更新プログラムを適用した場合、攻撃者は HTML 形式のメールを介して直接この脆弱性を悪用することはできません。この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが悪質な HTML 形式の電子メールのリンクをクリックすることが条件となります。
HTML 形式の電子メールを制限付きサイトゾーンで表示するのはどの電子メールクライアントですか?
HTML 形式の電子メールを制限付きサイト ゾーンで表示するのは以下のクライアントです。
Windows XP Service Pack 1 は、この脆弱性が悪用されるのをどのように制限しますか?
Windows XP Service Pack 1 および Internet Explorer 向けの最新の累積的セキュリティ更新プログラムにより、制限付きサイト ゾーンでのフレームが無効にされます。電子メール メッセージから不正なファイルを含む共有へのリンクを含むフレームが自動的に表示されることが不可能な場合、悪質な電子メールの送信者は、自分がメッセージに埋め込んだ共有へのリンクをユーザーがクリックすることを願うことになります。
Windows XP を使用していません。この脆弱性による影響を受ける可能性がありますか?
いいえ、ありません。この問題は、Windows XP のみに影響を及ぼします。その他のバージョンの Windows には影響ありません。
Windows Media Technologies で WMA ファイルが使用される場合、それは Windows Media Player に問題があるという意味ですか?
いいえ。Windows Media Player にはこの問題はありません。この問題は Windows Shell および Windows Shell がこれらのオーディオ ファイルの属性を自動的に読み取ろうとする方法に存在します。
この脆弱性を悪用するために作成されたと思われるファイルを削除する安全な方法はありますか?
不正なカスタム属性を含むオーディオ ファイルをマシンにダウンロードした可能性がある場合、Windows Explorer からそのファイルを削除しようとすべきではありません。悪質なオーディオ ファイルにマウス ポインタを移動するか、またはそのようなファイルを含むフォルダを開くと、Windows Shell がそのファイルを処理し、この脆弱性の影響を受けるコードが実行される可能性があります。最も安全な方法は、コマンド プロンプトを使用して、不正なファイルを削除する方法です。
コマンド プロンプトは以下の方法でアクセスすることができます。
1. | [スタート] ボタンから [ファイル名を指定して実行] を選択します。 |
2. | ボックスの中に cmd.exe と入力します。 |
3. | [OK] ボタンをクリックします。これによりコマンド プロンプトが起動します。 |
4. | コマンド プロンプトで、DEL コマンドを使用して、ファイルのパスを指定し、そのファイルを削除します。使用するスイッチに関する特定の情報は、DEL /? と入力し、ヘルプを利用してください。 |
更新プログラムは何を修正しますか?
この更新プログラムは問題になっている Windows Shell 機能で適切な入力確認が行われるようにし、この脆弱性を排除します。