Internet Explorer for Mac および Office for Mac の未チェックのバッファによってコードが実行される (321309) (MS02-019)

公開日: 2002年4月17日 | 最終更新日: 2002年5月28日

概要 :

このセキュリティ情報の対象となるユーザー :
Microsoft® Internet Explorer for Macintosh および Office for the Macintosh® を使用しているすべてのお客様

脆弱性の影響 :
攻撃者の任意のコードの実行

最大深刻度 :

推奨する対応策 :
Macintosh 用の Internet Explorer および Office を実行しているお客様は更新プログラムを適用してください。

影響を受けるソフトウェア :

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac OS X

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac (OS 8.1〜9.x 用)

Microsoft Outlook Express 5.0.-5.0.3 Macintosh Edition

Microsoft Entourage X for Mac

Microsoft PowerPoint X for Mac

Microsoft Excel X for Mac

Microsoft Word X for Mac

Microsoft Entourage 2001 for Mac

Microsoft PowerPoint 2001 for Mac

Microsoft Excel 2001 for Mac

Microsoft Word 2001 for Mac

Microsoft PowerPoint 98 Macintosh Edition

Microsoft Excel 98 Macintosh Edition

Microsoft Word 98 Macintosh Edition


お詫びとお知らせ : 2002 年 5 月 28 日に以下の製品を上記一覧に追加しました。
下記の製品群でも HTML 技術を使用しており、本セキュリティ上の問題を含んでいます。対象製品に記載漏れがありましたこと、心よりお詫び申し上げます。

Microsoft Word X for Mac

Microsoft Word 2001 for Mac

Microsoft Excel 98 Macintosh Edition

Microsoft Word 98 Macintosh Edition

詳細

問題

技術的な説明 :
これは累積的な更新プログラムで、インストールすると、Internet Explorer 5.1 for Mac、Office v. X, 2001 for Mac 用により前にリリースされたすべてのセキュリティ上の脆弱性を排除します。また、新しく確認された以下の 2 つの脆弱性も排除します。

1 つ目はある特定の HTML の処理に関連するバッファ オーバーランの脆弱性です。Office アプリケーションでは HTML がサポートされているため、この問題は Macintosh 用の Internet Explorer および Office の両方に影響を及ぼします。このセキュリティ上の脆弱性は、攻撃者が Internet Explorer に対し、この問題を悪用するバッファ オーバーランの攻撃を実行することができるために発生します。攻撃が行われると、プログラムが異常終了するか、または攻撃者の任意のコードがユーザーのコードとして実行される可能性があります。

2 つ目は ローカルの AppleScript が Web ページを表示することにより開始される可能性がある脆弱性です。この脆弱性により、ローカルに保存されている AppleScript が最初にヘルパー アプリケーションを呼び出さずに自動的に開始される恐れがあります。AppleScript はユーザーによって開始されたように偽装して実行され、ユーザーによって正規に開始された AppleScript と同じ操作が実行される可能性があります。AppleScript はユーザーのローカル システム上に既に存在している必要があり、この脆弱性により攻撃者が任意の AppleScript を転送し、実行することはできません。

問題を緩和する要素 :
HTML 要素の未チェックのバッファ :

攻撃者が Office ファイルを使用してこの問題を悪用するには、ユーザーに未確認または信頼されないソースからのファイルを受け取らせる必要があります。ユーザーは、未確認または信頼されないソースからのファイルを決して受け取るべきではありません。信頼されるソースからのファイルのみを受け取ることにより、この問題を利用した攻撃を防ぐことができます。

攻撃者が HTML 形式の電子メールを利用した攻撃を行うには、ユーザーのメール クライアントに関する特定の情報が必要であり、この情報がない限り、PC ユーザー全般に対して攻撃を行うことはできません。

攻撃者が HTML Web ページを利用した攻撃を行うには、攻撃者が管理するサイトにユーザーを訪問させるように誘導する必要があります。日ごろ、インターネットの閲覧に関して注意を払っているユーザーは、この問題を利用した攻撃から自らを保護できる可能性が高くなります。

Mac OS X など、ユーザーごとにセキュリティの保護を実行しているオペレーティング システムにおいては、攻撃者のコードが実行できる操作は、そのユーザー アカウントの権限で実行できる操作に制限されます。



ローカルの AppleScript 呼び出し :

この脆弱性は、Mac OS 8 および 9 上の Internet Explorer のみに影響を及ぼします。

攻撃を行うには、攻撃者は実行する AppleScript が保存されているディレクトリのフル パスとファイル名を知っている必要があります。

この脆弱性により、攻撃者が作成した AppleScript を転送し、実行できるようにはなりません。ユーザーのローカル システム上に既に存在する AppleScript のみを開始することができます。

深刻度 :
HTML 要素の未チェックのバッファ :

インターネット サーバーイントラネット サーバークライアント システム

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac OS X

なし

なし

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac (OS 8.19.x )

なし

なし

Microsoft Outlook Express 5.0.2 Macintosh Edition

なし

なし

Microsoft Entourage X for Mac

なし

なし

Microsoft Entourage 2001 for Mac

なし

なし

Microsoft PowerPoint X for Mac

なし

なし

Microsoft PowerPoint 2001 for Mac

なし

なし

Microsoft PowerPoint 98 Macintosh Edition

なし

なし

Microsoft Excel X for Mac

なし

なし

Microsoft Excel 2001 for Mac

なし

なし

ローカルの AppleScript 呼び出し :

インターネット サーバーイントラネット サーバークライアント システム

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac OS X

なし

なし

なし

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac (OS 8.19.x )

なし

なし

Microsoft Outlook Express 5.0.2 Macintosh Edition

なし

なし

なし

Microsoft Entourage X for Mac

なし

なし

なし

Microsoft Entourage 2001 for Mac

なし

なし

なし

Microsoft PowerPoint X for Mac

なし

なし

なし

Microsoft PowerPoint 2001 for Mac

なし

なし

なし

Microsoft PowerPoint 98 Macintosh Edition

なし

なし

なし

Microsoft Excel X for Mac

なし

なし

なし

Microsoft Excel 2001 for Mac

なし

なし

なし

この更新プログラムにより排除されるすべての脆弱性の総合的な深刻度 :

インターネット サーバーイントラネット サーバークライアント システム

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac OS X

なし

なし

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac (OS 8.19.x )

なし

なし

Microsoft Outlook Express 5.0.2 Macintosh Edition

なし

なし

Microsoft Entourage X for Mac

なし

なし

Microsoft Entourage 2001 for Mac

なし

なし

Microsoft PowerPoint X for Mac

なし

なし

Microsoft PowerPoint 2001 for Mac

なし

なし

Microsoft PowerPoint 98 Macintosh Edition

なし

なし

Microsoft Excel X for Mac

なし

なし

Microsoft Excel 2001 for Mac

なし

なし

上記の評価はこの脆弱性の影響を受けるシステムの種類、システムの典型的な展開形式およびこの脆弱性がシステムに及ぼす影響に基づいています。HTML 要素の未チェックのバッファの脆弱性は、HTML 形式の電子メールを介してリモートで悪用される可能性があります。Office では、HTML 要素の問題は脆弱性とは見なされません。その理由は、この問題を悪用するには、ユーザーに信頼されないソースからのファイルを受け取らせ、開かせる必要があるためです。ローカルの AppleScript 呼び出しを実行するには、マシンの名前と構成に関して詳細な情報を得ている必要があります。さらに、総合的な深刻度には、この更新プログラムに含まれる、より前にリリースされた更新プログラムによって排除される脆弱性の深刻度も含まれています。

脆弱性識別番号 :

HTML 要素の未チェックのバッファ : CAN-2002-0152

ローカルの AppleScript 呼び出し : CAN-2002-0153

テストしたバージョン :
マイクロソフトは Internet Explorer 5.1 for Mac、Outlook Express 5.0.2 および Office v. X, 2001 および 98 のテストを行い、これらの脆弱性による影響を評価しました。それより前のバージョンに関してはサポートの対象となっていないため、この脆弱性による影響は不明です。

よく寄せられる質問

この更新プログラムにより、どのような脆弱性が排除されるのですか?

以下の脆弱性が排除されます。

ユーザーであるかのように、攻撃者がユーザーのシステムでコードを実行する可能性がある脆弱性

攻撃者が AppleScript の正確な名前と場所を知っている場合、ユーザーのマシンに保存されている AppleScript を呼び出す可能性のある脆弱性

HTML 要素の未チェックのバッファ (CVE-CAN-2002-0152) この 1 番目の脆弱性でどのようなことが起こる可能性がありますか?

これはバッファ オーバーランの脆弱性です。Web ページを特別に作成し、それを Web サイトに配置する、または HTML 形式の電子メールとしてユーザーに送信することにより、攻撃者はこの脆弱性を利用して、ユーザー自身が実行しているようにコードを実行することができる可能性があります。さらに、不正な Web ページを Mac Office のデータ ファイルに含めることにより、この脆弱性を利用することができます。このコードはデータや構成情報の追加、変更、削除などユーザーに実行可能な任意の操作を行うことができます。

Mac OS X の場合、攻撃者のプログラムが実行することができる特定の操作はユーザーのアカウントでのセキュリティにより制限されます。最小限の特権管理に従っているアカウントを使用するユーザーは、攻撃が成功した場合にもたらされる損害を制限することができます。Mac Office ファイルの場合、まずユーザーが未確認の、または信頼されないソースからのファイルを受け取り、そしてそれを開かなければ、この脆弱性を利用することはできません。

何が原因で起こりますか?

この脆弱性は特定の HTML (英語情報) 要素の処理を扱うコードに未チェックのバッファが含まれているために起こります。攻撃者がこの要素を特定の方法で呼び出す Web ページを作成した場合、バッファをオーバーランさせ、ユーザーのシステムで攻撃者の選択したコードが実行される可能性があります。

HTML 要素とは何ですか?

Hypertext Markup Language または HTML とは Web ブラウザに Web ページを表示させる基礎となる言語を形成します。その最も基本的な形式では、Web ページは単に Web ブラウザで表示されるテキストの集まりです。さらに豊富で充実したエクスペリエンスを提供するために、HTML はフォーマットされていないテキスト以上のものを表示する機能を提供します。これは、ブラウザに渡されている情報の処理方法をブラウザに指示するコマンドまたは要素 (英語情報) を使用して行われます。

例えば、Web ページにタイトルを提供したいとします。この場合、タイトルを呼び出す特定の HTML 要素が使用されます。未処理の HTML で、実際のタイトルは HTML 要素のタグにより区切られ、このように見えます。

タグはブラウザにその要素がどこで始まり、そして終わるかを伝えます。このため、ブラウザは要素を正しく処理することができます。

多くの要素が様々な異なる機能を提供していますが、これらの要素には共通の構造があります。これらはすべてカッコ内の要素名により区切られています。これにより、ブラウザは何が要素であるかを正しく識別し、特定の要素のための適切な処理を決定し、要素がどこで終わっているかが分かります。

HTML 要素はどのように処理されるのですか?

多くの異なる HTML 要素があるため、異なるプログラム的なルーチンあり、これらが各要素を適切に処理します。ブラウザは各要素を受け取ると、開始タグに基づきその要素を評価し、処理のために正しいハンドラに情報を渡します。ブラウザは終了タグを検知するまで、これを続けます。この時点で、ブラウザは情報をハンドラに送ることを停止します。

上記の例では、ブラウザはタイトルの開始タグを読み取り、受け取ると、ブラウザは情報をタイトル ハンドラに渡すことを停止します。

特定の HTML 要素が処理される方法の何が問題になっていますか?

特定の HTML 要素のためのハンドラ ルーチンに問題が存在します。具体的には、受信されたデータが利用可能な入力バッファに対し、適切に確認されません。

この問題はなぜ Internet Explorer for Mac だけでなく Office for Mac にも影響を及ぼすのですか?

Office for Mac は構成要素であるアプリケーションのいくつかで Web ページへのサポートを提供しています。ここで問題となっている特定の HTML 要素に影響を及ぼす問題はこれらの製品にも存在します。

これは HTML ディレクティブのバッファのオーバーランと同じ問題ですか?

いいえ、違います。これは MS02-005 で解決された問題と類似していますが、異なります。

この脆弱性を利用して攻撃者は何をすることができますか?

攻撃者はこの脆弱性を利用して、プログラムが実行中に、それを変更しようとする可能性があります。つまり、攻撃者はユーザーが起動したかのように、システムで攻撃者自身のプログラムを実行しようとします。

攻撃者のコードはデータや構成情報の追加、変更、削除など、ユーザーに可能な任意の操作を行うことができる可能性があります。例えば、攻撃者はシステムのセキュリティ設定の変更、またはユーザーのシステムで選択したファイルの削除を試行する可能性があります。

重要な点として、Mac OS X などのユーザーごとのセキュリティを強化しているオペレーティング システムでは、システムで行うことができるユーザーの操作は特定のアカウントの構成に基づき制限されています。ユーザーのアカウントがほとんど特権を持たない場合、攻撃者のコードにより実行される操作は制限されます。また、ユーザーが管理者またはそのほかの高い特権を持つアカウントとして実行している場合、攻撃者はシステムを完全に制御することができる可能性があります。

攻撃者はどのようにこの脆弱性を利用するのですか?

攻撃者はここで問題となっている HTML 要素を特定の方法で呼び出す Web ページを作成する必要があります。そして、ユーザーがその Web ページを次のいずれかの方法で開く、または表示する必要があります。

攻撃者が Web ページを配置した Web サイトをブラウズし、Internet Explorer により、その Web ページを表示します。その Web ページが Internet Explorer により読み込まれると、この脆弱性の利用が試行されます。

HTML 形式の電子メールとしてその Web ページを開き、により、その Web ページを Outlook Express または Entourage で表示します。メッセージがユーザーにより開かれる、またはプレビュー ウィンドウでレンダリングされると、この脆弱性の利用が試行されます。

Web によるシナリオがもたらす危険性はどの程度ですか?

Web によるシナリオを成功させるためには、攻撃者はユーザーを攻撃者が配置した Web ページを訪問するように誘導する必要があります。訪問する Web サイトを選択するにあたり、注意を払っているユーザーは、攻撃者の悪質な Web ページを訪問しないことにより、この脆弱性の利用による危険性から自分自身を潜在的に保護することができます。

電子メールによるシナリオがもたらす危険性はどの程度ですか?

電子メールによるシナリオは攻撃者が直接ユーザーに Web ページを送信することができるという利点があります。さらに、このシナリオは大量にメールを送信する攻撃により、複数のユーザーを攻撃するために使用される可能性があります。しかし、この攻撃を行うためには、標的となるユーザーが使用している特定のメール クライアントを知っている必要があり、これが脅威を緩和する要素となり得ます。

この問題は Office for Mac にも影響を及ぼすとのことでしたが、攻撃者はどのようにして Office を使用してこの問題を利用するのですか?

攻撃者がこの方法を使用して攻撃を成功させるためには、ユーザーは悪質な、または未確認のソースからのファイルを受け取る必要があります。ユーザーがそのファイルを開くと、この問題の利用が試行されます。

しかし、ユーザーは未確認または信頼されないソースからのファイルを受け取るべきではないため、これは実際にはセキュリティ上の脆弱性として分類されません。ファイルのソースの信頼性に基づき適切な注意を払うことにより、ユーザーはこのシナリオによる攻撃から自分自身を保護することができます。

お客様の最大の関心事のために、マイクロソフトは Internet Explorer の脆弱性に関連して、この問題を解決するための利用可能な更新プログラムを現在作成中です。

更新プログラムはどのようにしてこの脆弱性を排除するのですか?

この更新プログラムは問題となっている HTML 要素の適切な入力確認を実装することにより、この脆弱性を排除します。

Internet Explorer for Mac OS X を使用していますが、どのようにこの脆弱性を排除すればよいのですか?

Internet Explorer for Mac OS X を使用している場合、Mac OS X v. 10.1 のソフトウェア アップデート機能を使用して 「Internet Explorer 5.1 セキュリティ アップデート」 をインストールすることにより、この脆弱性を排除することができます。

Internet Explorer for Mac OS X 以外の影響を受ける製品を使用していますが、何をする必要がありますか?

そのほかの影響を受ける製品を使用している場合、マイクロソフト セキュリティ情報の 「更新プログラム」 欄に指定されているダウンロード先から入手可能な更新プログラムを適用する必要があります。(Microsoft Entourage 2001 for Mac、Microsoft Power Point 2001 for Mac、Microsoft Power Point 98 for Macintosh Edition および Microsoft Excel 2001 for Mac 用の日本語版更新プログラムは現在準備中です。準備ができ次第、マイクロソフト セキュリティ情報にて、お知らせします。)

この脆弱性は Internet Explorer for Windows に影響を及ぼしますか?

いいえ。この脆弱性は Internet Explorer for Windows に影響を及ぼしません。

この問題は Office for Windows に影響を及ぼしますか?

いいえ。この問題は Office for Windows に影響を及ぼしません。

ローカルの AppleScript 呼び出し (CAN-CVE-2002-0153) この 2 番目の脆弱性でどのようなことが起こる可能性がありますか?

この脆弱性により、攻撃者はすでにユーザーのマシンに存在する AppleScript を呼び出すことができる可能性があります。攻撃者はすでにユーザーのローカル マシンに存在する AppleScript を参照する Web ページを作成することによりこの脆弱性を利用する可能性があります。Web ページがブラウザで表示されると、ユーザー自身がスクリプトの実行を選択したかのように、スクリプトが実行されます。

この脆弱性は Mac OS 8 および 9 の Internet Explorer のみに影響を及ぼし、Mac OS X の Internet Explorer には影響を及ぼしません。また、多くのよく知られた AppleScript が存在しますが、システムのハード ドライブは容易に名前の変更を行うことができるため、既定以外のハード ドライブ名を付けることにより、この脆弱性による脅威を緩和することができます。

何が原因で起こりますか?

この脆弱性は Internet Explorer for Mac の特定の HTML 要素内の AppleScript が正しく処理されないために起こります。この HTML 要素を使用してローカルの AppleScript を呼び出し、ローカル プログラムの実行を管理する組み込まれたセキュリティ チェックを無視することができます。

AppleScript とは何ですか?

AppleScript とはシステム レベルのスクリプト言語で、これによりユーザーはオペレーティング システム、個々のアプリケーション、またはアプリケーション間の一般的な、または単純なタスクを自動化することができます。多くの標準 AppleScript が Mac OS 8 および 9 に同梱されており、システムをシャット ダウンする、システムをスリープ状態にする、ウィンドウを閉じるなどの一般的なタスクを処理します。

Internet Explorer for Mac AppleScript が処理される方法の何が問題になっていますか?

Internet Explorer for Mac の特定の HTML 要素により AppleScript が呼び出され、それが処理される方法に問題が存在します。Internet Explorer はローカル システムのスクリプト リソースが呼び出されていることを正しく認識しません。このため、ブラウザ外のリソースを管理するより厳しいセキュリティを通過することにより、スクリプト要素がブラウザで処理されたように取り扱われます。

これは Object タグによるローカル実行可能ファイルの呼び出し (CVE-CAN-2002-0077) と同じ問題ですか?

いいえ、違います。これは MS02-015 で解決された問題と類似していますが、同じではありません。これは異なる問題です。

この脆弱性により、攻撃者は何をすることができますか?

攻撃者はこの脆弱性を利用して、すでにローカル システムに存在している AppleScript を呼び出そうとする可能性があります。AppleScript はユーザーがそれを直接実行したかのように実行されます。例えば、攻撃者が 「コンピュータをスリープ状態にする」 を呼び出し、システムをスリープ状態にすることができる可能性があります。

攻撃者はどのようにこの脆弱性を利用するのですか?

攻撃者は 特定の HTML 要素で AppleScript を呼び出す Web ページを作成することにより、この脆弱性を利用する可能性があります。そしてその Web ページを攻撃者が管理する Web サイトに配置し、ユーザーを Internet Explorer for Mac で Web ページを表示させるように誘導します。

攻撃を成功させるためには、攻撃者はすでにユーザーのローカル システムに存在している AppleScript のフル パスとファイル名を知っている必要があります。

どのような AppleScript が既定で通常のシステムに存在するのですか?

既定で、システムには "speakable item" と呼ばれる多くの AppleScript が存在します。これらのスクリプトをシステム構成および保守のために使用することができます。通常の "speakable item" の例として、システムの解像度を変更する、デスクトップの単一のウィンドウを閉じる、デスクトップの複数のウィンドウを閉じる、コンピュータを再起動するなどがあります。

攻撃者はこの脆弱性を利用して、ほかのユーザーのマシンに AppleScript を読み込ませることができますか?

いいえ、できません。この脆弱性を利用しても、攻撃者の選択した AppleScript をユーザーに転送し、実行することはできません。

AppleScript 以外のスクリプトやプログラムを呼び出すことはできますか?

いいえ、できません。この問題は AppleScript の処理のみに影響を及ぼします。

更新プログラムは何を修正しますか?

この更新プログラムはユーザーのローカル システムに保存されている AppleScript を適切に処理するようにして、この脆弱性を排除します。

Mac OS X Internet Explorer for Mac を実行していますが、この脆弱性の影響を受けますか?

いいえ。この脆弱性は OS 8 および 9 の Internet Explorer にのみ影響を及ぼします。

更新プログラム

この問題に対する日本語版更新プログラムは、次のサイトからダウンロードできます。

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac OSX :
この問題に対する修正は Internet Explorer 5.2.1 for Mac OS X 以降に含まれました。Internet Explorer の最新のバージョンは以下の Web サイトから入手できます。
http://www.microsoft.com/japan/mac/download/default.mspx

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac (OS 8.1〜9.x 用)
この問題に対する修正は Internet Explorer 5.1.4 for Mac (OS 8.1〜9.x 用) 以降のバージョンに含まれました。Internet Explorer の最新のバージョンは以下の Web サイトから入手できます。
http://www.microsoft.com/japan/mac/download/default.mspx

Microsoft Outlook Express 5.0-5.0.3 Macintosh Edition
この問題に対する修正は Outlook Express 5.0.4 for Mac 以降に含まれました。Outlook Express の最新のバージョンは以下の Web サイトから入手できます。
http://www.microsoft.com/japan/mac/download

Microsoft Office v. X for Mac
この問題に対する修正は Office v. X Service Release 1 以降に含まれました。Office v. X の最新のバージョンは以下の Web サイトから入手できます。
http://www.microsoft.com/japan/mac/download/default.mspx
この更新プログラムは次の製品の更新プログラムを含みます。

Microsoft Entourage X for Mac

Microsoft Power Point X for Mac

Microsoft Excel X for Mac

Microsoft Word X for Mac

Microsoft Office 2001 for Mac OS 8 および 9

次のサイトから Microsoft Office 2001 9.0.4 アップデータを適用してください。
http://www.microsoft.com/japan/mac/download/default.mspx
この更新プログラムは次の製品の更新プログラムを含みます。

Microsoft Entourage 2001 for Mac

Microsoft Power Point 2001 for Mac

Microsoft Excel 2001 for Mac

Microsoft Word 2001 for Mac

Microsoft Office 98 for Mac OS 8 および 9

次のサイトから Microsoft Office 98 SSL セキュリティ アップデータを適用してください。

MacBinary
http://download.microsoft.com/download/office98mac/ssl_upd/1.0/MacOS/
JA/Office98SSLSecurityJA.bin

BinHex
http://download.microsoft.com/download/office98mac/ssl_upd/1.0/MacOS/
JA/Office98SSLSecurityJA.hqx

この更新プログラムは次の製品の更新プログラムを含みます。

Microsoft PowerPoint 98 Macintosh Edition

Microsoft Excel 98 Macintosh Edition

Microsoft Word 98 Macintosh Edition

英語版更新プログラムのダウンロードについては US マイクロソフトセキュリティ情報(MS02-019) をご覧ください。

更新プログラムに関する追加情報

対象プラットフォーム :

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac OS X :
この更新プログラムは Mac OS X v. 10.1 を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac (OS 8.1〜9.x 用):
この更新プログラムは Mac OS 8.1〜9.x を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Outlook Express 5.0-5.0.3 Macintosh Edition:
この更新プログラムは Mac OS 8.1〜9.x を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Entourage X for Mac:
この更新プログラムは Microsoft Office v. X for Mac を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Entourage 2001 for Mac :
この更新プログラムは Microsoft Office 2001 for Mac OS 8 および 9 を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft PowerPoint X for Mac :
この更新プログラムは Microsoft Office v. X for Mac を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft PowerPoint 2001 for Mac:
この更新プログラムは Microsoft Office 2001 for Mac OS 8 および 9 を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft PowerPoint 98 Macintosh Edition:
この更新プログラムは Microsoft Office 98 for Mac OS 8 および 9 を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Excel X for Mac :
この更新プログラムは Microsoft Office v. X for Mac を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Excel 2001 for Mac :
この更新プログラムは Microsoft Office 2001 for Mac OS 8 および 9 を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Excel 98 Macintosh Edition :
この更新プログラムは Microsoft Office 98 for Mac OS 8 および 9 を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Word X for Mac :
この更新プログラムは Microsoft Office v. X for Mac を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Word 2001 for Mac :
この更新プログラムは Microsoft Office 2001 for Mac OS 8 および 9 を実行しているシステムにインストールすることができます。

Microsoft Word 98 Macintosh Edition :
この更新プログラムは Microsoft Office 98 for Mac OS 8 および 9 を実行しているシステムにインストールすることができます。

起動の必要性 :
なし

更新プログラムに含まれる過去の修正 :

Internet Explorer 5.1 for Macintosh OS X 用の更新プログラムは MS01-053 の更新プログラムも含まれています。

Microsoft Office X 用の更新プログラムはMS02-002 の更新プログラムも含まれています。

更新プログラムが正しくインストールされたか確認する方法 :

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Macintosh OS X :
この更新プログラムがマシンにインストールされたことを確認するためには、Internet Explorer の、バージョン番号が 5.1.4 以降であることを確認してください。

バージョン番号は [エクスプローラ] メニューから Microsoft Internet Explorer の [バージョン情報] を選択し、"5.1.4 (4405)" 以降が表示されていることを確認してください。

Microsoft Internet Explorer 5.1 for Mac (OS 8.1〜9.x 用) :
この更新プログラムがマシンにインストールされたことを確認するためには、Internet Explorer の、バージョン番号が 5.1.4 以降であることを確認して下さい。

バージョン番号は [エクスプローラ] メニューから Microsoft Internet Explorer の [バージョン情報] を選択し、"5.1.4 " 以降が表示されていることを確認してください。

Microsoft Outlook Express 5.0-5.0.3 for Macintosh:
Outlook Express のフォルダで、以下の操作をします。

Outlook Express を選択します。

Finder のファイルを選択し、ファイル メニューから "情報を見る" を選択し、バージョン番号が "5.0.4" 以降であることを確認して下さい。

Microsoft Entourage X、Microsoft PowerPoint X、Microsoft Excel X for Mac、Microsoft Word X for Mac :
Microsoft Office v. X の Office フォルダで、以下の操作をします。

Microsoft Office v. X を選択します。

Finder のファイルを選択し、ファイル メニューから "情報を見る" を選択し、バージョン番号が "10.0.3 (1412)" 以降であることを確認して下さい。

Microsoft Entourage 2001、Microsoft PowerPoint 2001、Microsoft Excel 2001、Microsoft Word 2001 for Mac :
Microsoft Office 2001 の Office フォルダで、以下の操作をします。

Microsoft Internet Library を選択します。

Finder のファイルを選択し、ファイル メニューから "Get Info" を選択し、"Microsoft Office 2001 SP2" 以降が表示されていることを確認してください。

警告 :
なし

他のセキュリティ更新プログラムの入手先 :
他のセキュリティ問題を解決する更新プログラムは以下のサイトから入手できます。

セキュリティ更新プログラムはマイクロソフト ダウンロード センターからダウンロードすることができます。「security_patch」 のキーワード検索によって容易に見つけることができます。

Windows ユーザーの方におかれましては、コンシューマー プラットフォーム用の更新プログラムを Microsoft Update Web サイトからダウンロードできます。

更新プログラムについてのご質問は、マイクロソフト プロダクト サポート までご連絡ください。マイクロソフトでは、ご質問の内容が弊社製品の不具合が原因の場合、サポート料金はいただきません。それ以外の場合には、サポート料金を請求させていただきますのでご注意ください。
マイクロソフト プロダクト サポートへの連絡方法はこちらをご覧ください。

詳細情報 :

US マイクロソフトセキュリティ情報(MS02-019)
http://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/ms02-019.mspx

サポート技術情報 (KB) 文書番号 : 321309
[MS02-019] Internet Explorer for Mac および Office for Mac のセキュリティの脆弱性が原因でコードが実行される 

更新履歴 :

2002/4/17: このセキュリティ情報ページを公開しました。

2002/4/26: この問題に対する Microsoft Outlook Express 5.0.4 Macintosh Edition、Microsoft Entourage X for Mac、Microsoft Power Point X for Mac、および Microsoft Excel X for Mac の日本語版更新プログラムを公開しました。

2002/4/30: この問題に対する Microsoft Entourage 2001 for Mac、Microsoft Power Point 2001 for Mac および Microsoft Excel 2001 for Mac の日本語版更新プログラムを公開しました。

2002/5/13: この問題に対する日本語版 KB を公開しました。

2002/5/15: この問題に対する Microsoft PowerPoint 98 Macintosh Edition の日本語版更新プログラムを公開しました。

2002/5/28: この問題の影響を受けるソフトウェアに Microsoft Word X for Mac、Microsoft Word 2001 for Mac、Microsoft Excel 98 Macintosh Edition および Microsoft Word 98 Macintosh Edition を追加しました。

本セキュリティ情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。


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