トピックはじめにWindows 2000 セキュリティ強化ガイドへようこそ。このドキュメントは、管理者を対象として、セキュリティで保護された Windows 2000 システムの設定および構成方法を複数のシナリオを使用して説明します。このドキュメントの内容は、Microsoft が発行している『Microsoft Solutions for security』 (英語)などの、他のセキュリティ強化ガイドの基礎を構成するものです。 このドキュメントは、『Windows 2000 Common Criteria Security Configuration Guide』 (英語) に代わるものではなく、広く一般的に適用可能なガイドです。Windows 2000 の共通基準 (Common Criteria) で評価された構成で指定されているサービスの選択および除外が可能なシステムに幅広く適用されます。共通基準のガイドは、共通基準の評価要件への準拠が特に求められ、そのためにユーザビリティの一部を犠牲にする必要がある汎用システム向けに作成されています。一方、このドキュメントは、基本的なオペレーティングシステム機能のトレードオフが不要な、一般的なシステムクラスに関する包括的なガイドを提供することを目的としています。このガイドの推奨事項の大部分は、Microsoft のお客様が新しいビルドのシステムだけではなく、既存の Windows 2000 システム推奨設定を安全に展開できるように選択されています。また、Windows Server 2003 の既定のアクセス許可も確認し、既存の Windows 2000 Server のサービスを停止しないアクセス許可を推奨しています。 ドキュメントの概要このドキュメントは次の章で構成されています。 「第 1 章 - はじめに」では、このドキュメントの目的と構成および対象読者の前提条件について紹介します。 「第 2 章 - システム構成」では、このドキュメントの説明で対象となる Windows 2000 の構成を確認します。 「第 3 章 - オペレーティングシステムのインストール」では、Windows 2000 のインストール方法について説明します。 「第 4 章 - セキュリティが保護された構成」では、Windows 2000 のセキュリティの変更方法について説明します。 「第 5 章 - セキュリティの構成」では、推奨される構成変更と付属のテンプレートを使用して変更を自動化する方法について説明します。 「第 6 章 - Windows 2000 Hardening Guide 構成テンプレート」 「第 7 章 - 参照情報」では、このドキュメントの作成に使用された参照情報を提供します。 「付録 A - Windows 2000 の既定のセキュリティポリシーの設定」では、Windows 2000 の既定のセキュリティポリシーの設定を確認します。 「付録 B - ユーザーの権利と特権」では、Windows 2000 の既定のユーザーの権利の割り当てを確認し、推奨される変更を要約します。 「付録 C - Windows 2000 のセキュリティ構成チェックリスト」には、必要なインストールと構成手順すべての実行を確認する、構成チェックリストがあります。 用語、規則、および前提条件このドキュメントは、全体を通して次の用語と規則に従っています。 | • | ブート パーティション - オペレーティングシステムファイルが格納されたディスクパーティション。一般にオペレーティングシステムファイルは、C:\winnt に格納され、C: がブートパーティションになっています。オペレーティングシステムファイルは、%SystemRoot% 環境変数で示されますが、%SystemDrive% 変数は、ブートパーティション自体を示します。 | | • | システム パーティション - ブートファイルが格納されたディスクパーティション。ブートファイルは、NTLDR、boot.ini、および ntdetect.com です。ある種の SCSI コントローラを使用するシステムでは、ntbootdd.sys というファイルもあり、このファイルには SCSI ドライバが格納されています。ただし、最新の SCSI コントローラにはこのファイルが必要ありません。DOS ベースのオペレーティングシステム (Windows 98 など) とのデュアルブートのシステムには、bootsect.dos というファイルもあります。既定では、これらのファイルはすべて c:\ ディレクトリに格納され、この場合も C: がシステムパーティションになります。ただし、ブートパーティションとシステムパーティションを同じパーティションにする必要はまったくありません。 | | • | NTFS - Windows 2000 でサポートされるファイルシステム形式の 1 つです。NTFS は、Windows 2000 でセキュリティがサポートされる唯一のファイルシステム形式です。FAT と比較した場合、非常に小さなパーティションを除き、すべてにおいて格段に大きなドライブのサポートが可能で、高速です。ハードディスクパーティションのすべてで NTFS を使用することをお薦めします。FAT でフォーマットされたシステムでは、このガイドで扱うセキュリティ設定の多くが適用できません。 |
また、このドキュメントでは何も設定を要求していないことも重要な点です。このドキュメントはセキュリティのガイドを説明するのみで、要件を実行する箇所はありません。このような性質上、一部に「強くお薦めする設定」もありますが、設定はあくまでも推奨事項です。通常、強くお薦めするものは、機能への影響が非常に小さく、セキュリティ上の効果が大きい設定です。 また、既定値がこのガイドの目的に即している場合、設定に関する説明が省略されていることもあります。これは主として、ガイドが長くなるのを防ぎ、読みやすくするための措置です。従って、セキュリティ インターフェイスのいずれかで設定が示され、このガイドに説明がない場合は、設定を既定値に保持することをお薦めします。 物理的にセキュリティが保護されていないコンピュータを保護することは不可能です。コンピュータに物理的にアクセスできる攻撃者は、最終的に侵入が可能です。Windows 2000 でも、その他のオペレーティングシステムでも、物理的なセキュリティが保護されていないコンピュータを保護することはできません。このため、このガイドの推奨事項は、物理的にコンピュータが承認されないユーザーによる攻撃から保護されていることを前提としています。セキュリティに関する鉄則では、「悪意のある攻撃者があなたのコンピュータに対して物理的なアクセスを無制限に行える場合、もはやそれはあなたのコンピュータではない」とされています (http://www.microsoft.com/japan/technet/archive/community/columns/security/essays/10imlaws.mspx)。初めから物理的に保護されていないコンピュータに、推奨されている構成設定を適用することはお薦めしません。このようなコンピュータはセキュリティ上の問題があり、初めから構築しなおす必要があると見なされます。 このガイドの設定は、少なくともファイアウォールかフィルタリングルータで保護されたネットワーク上に配置されたシステム向けのものです。このガイドで意図する最小限のファイアウォールとは、少なくとも TCP ポート 135、139、445、UDP ポート 135、137、445 をブロックするものです。ファイアウォール保護が何もない要塞ホストシステム (インターネットに直接接続される) の場合は、このガイドで説明しているセキュリティ要件より厳しくする必要があります。要塞システムでは、セキュリティを保護するため重要な機能を犠牲にせざるを得ない場合もあります。このようなシステムのセキュリティ保護にもこのガイドの構成設定を使用できますが、一部の設定は再検討が必要な場合もあります。状況によっては、要塞ホストに推奨される追加の変更が強調表示されています。 このガイドで推奨される設定の多くは、Service Pack 3 より前のサービスパックリビジョンでは機能しません。以前のバージョンの Windows 2000 についてはテストが行われていません。Service Pack 3 は http://www.microsoft.com/japan/windows2000/downloads/ のサイトからダウンロードできます。 このガイドは、Microsoft Internet Information Services (IIS) を実行するシステムのセキュリティ保護方法を示す公式ドキュメントではありません。Windows 2000 サーバー製品では既定で IIS がインストールされますが、Web サーバーのセキュリティ保護についてはこのドキュメントでは扱いません。IIS を使用しない場合は、アンインストールしてください。詳細が必要な場合は、Microsoft の IIS のセキュリティ保護に関する TechNet/Security Web サイト http://www.microsoft.com/technet/archive/security/chklist/iis50srg.mspx (英語) を参照してください。.特に、最新の修正プログラムすべてをインストールするだけではなく、サーバーに IIS Lockdown ツールと URLScan も使用するように強くお薦めします。これらのツールは次の Web サイトで入手可能です。 このガイドは、読者がオペレーティングシステムのインストールやサーバーのドメインコントローラへの昇格などの基本的なシステム管理の概念を理解していることを前提にしています。このような概念を理解していない読者には、Windows 2000 管理者用コースのいずれかを受講するようにお薦めします。詳細については、Microsoft のトレーニングと認定資格の Web サイト (http://www.microsoft.com/japan/partners/mtc/) を参照してください。 改訂履歴1.0 | 2003/3/19 | オリジナル リリース | 1.1 | 2003/4/10 | | • | 認証ユーザーに対話的にログオンを許可した DC テンプレートのタイポを修正。 | | • | 一部の設定が secedit UI に正しく表示されなかった sceregvl.new ファイルのタイポを修正。 | | • | サーバーテンプレートに不足していた設定を 2 つ追加。 | | • | 導入でサポートされた構成数に関するタイポを修正。 | | • | LDAP サーバー署名要件を DC テンプレートに移動。 | | • | LMCompatibilityLevel 2 (NTLM 以降を要求し、NTLM v. 2 を有効化) をベースラインテンプレートに追加。 | | • | ベースラインテンプレートの LM ハッシュを削除。これによって一部の Windows 9x システムとの互換性がなくなるので注意が必要です。これらのシステムとの互換性が必要な場合は、62 ページの「5.2.4.1.8 LMHash の作成を無効にする」でこの設定をオフにする方法を参照してください。 | | • | 正しい製品名を使用するように Windows Server 2003 の参照を修正。 | | • | RISC 専用設定に対する参照の一部を削除 (Windows 2000 では RISC プラットフォームがサポートされないため)。 | | • | バッチファイルへの sceregvl.inf ファイルの登録手順を改善。 | | • | sceregvl.inf ファイルから W32Time 設定を削除。UI からではこの設定を構成できません。 | | • | 改訂履歴表を追加。 |
| 1.2 | | | • | 破損リンクを修正。 | | • | Windows 2000 Service Pack および Hotfix (修正プログラム) のインストールに関する不足部分を挿入。 | | • | LM 互換性レベル設定の説明を改善。 | | • | ベースラインテンプレートで NTLM v.2 を必要とするように LM 互換性レベルを構成。 | | • | ダウンレベルブラウザ互換になるようにダウンロードパッケージの名前を修正。 |
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