Windows Server 2003 セキュリティ ガイド

第 4 章 :メンバ サーバー ベースライン ポリシー

最終更新日: 2006年8月14日
トピック
概要概要
Windows Server 2003 のベースライン ポリシーWindows Server 2003 のベースライン ポリシー
監査ポリシー監査ポリシー
ユーザー権利の割り当てユーザー権利の割り当て
セキュリティ オプションセキュリティ オプション
イベント ログイベント ログ
追加のレジストリ エントリ追加のレジストリ エントリ
制限されたグループ制限されたグループ
ファイル システムを保護するファイル システムを保護する
追加のセキュリティ設定追加のセキュリティ設定
まとめまとめ

概要

この章では、Microsoft Windows Server 2003 Service Pack 1 (SP1) を実行しているすべてのサーバーを対象として、ベースライン セキュリティ テンプレートを管理するための構成要件について説明します。また、3 種類の異なる環境においてセキュリティ保護された Windows Server 2003 SP1 構成をセットアップおよび構成するための管理上の指針について説明します。この章で説明する構成要件は、このガイドの以降の章で説明するすべての手順のベースラインとなります。各章では、個々のサーバーの役割をセキュリティ強化する方法について説明します。

この章に示す推奨設定によって、エンタープライズ環境内のビジネス アプリケーション サーバーの基盤にセキュリティを確立することができます。ただし、こうしたセキュリティ構成を運用環境に実装する前に、そのセキュリティ構成を実装することによって社内の業務アプリケーションに不具合が生じないかどうかを、総合的にテストする必要があります。

この章で説明している推奨設定はほとんどの組織に当てはまり、Windows Server 2003 SP1 を実行しているコンピュータであれば、既存のものにでも新規のものにでも適用できます。Windows Server 2003 SP1 の既定のセキュリティ構成は、このガイドの作成チームにより調査、検討、テストが十分になされたものです。それぞれの設定の既定の設定すべてと詳細な説明については、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=15159 の関連ガイド『脅威とその対策 : Windows Server 2003 と Windows XP のセキュリティ設定』を参照してください。全般的に、これから説明する推奨設定のほとんどにより、既定の設定よりセキュリティが強化されます。

この章では、次の 3 種類の環境に対するセキュリティ設定について説明します。

レガシ クライアント (LC)。この環境には、Windows NT 4.0 やMicrosoft Windows 98 を実行しているコンピュータが含まれます。これらのオペレーティング システムは、レガシ オペレーティング システムとも呼ばれます。この環境でも十分なセキュリティは確保されますが、このガイドで定義している 3 種類の環境のうちで最も低いセキュリティに該当します。セキュリティを強化するために、エンタープライズ クライアント環境に移行することでセキュリティを向上させることができます。LC 環境には、上記のレガシ オペレーティング システムに加えて、Windows 2000 Professional ワークステーションと Windows XP Professional ワークステーションが含まれます。また、この環境に存在するドメイン コントローラのオペレーティング システムは、必ず Windows 2000 または Windows Server 2003 です。Windows NT 4.0 を実行しているドメイン コントローラは、存在しません。ただし、Windows NT を実行しているメンバ サーバーは、存在する可能性があります。

エンタープライズ クライアント (EC)。この環境が実現するセキュリティは強固です。この環境は、最近の Windows オペレーティング システム向けに設計されてます。EC 環境には、Windows 2000 Professional および Windows XP Professional を実行しているクライアントが含まれます。LC 環境から EC 環境に移行するために必要となる作業のほとんどは、Windows 98 や Windows NT 4.0 Workstation を実行するレガシ クライアントを Windows 2000 または Windows XP にアップグレードすることです。この環境では、すべてのドメイン コントローラとメンバ サーバーが Windows 2000 Server または Windows Server 2003 を実行しています。

セキュリティ強化 - 機能制限 (SSLF)。この環境は、EC 環境よりはるかに強力なセキュリティを実現します。EC 環境からセキュリティ強化 - 機能制限 (SSLF) 環境に移行するには、クライアント コンピュータとサーバーの両方を厳しいセキュリティ ポリシーに従わせる必要があります。この環境には、Windows 2000 Professional や Windows XP Professional を実行するクライアント コンピュータ、および Windows 2000 Server または Windows Server 2003 を実行するドメイン コントローラが含まれます。SSLF 環境では、セキュリティ保護意識が非常に高く、クライアントの機能性および管理の容易さが大幅に低下しても、最高レベルのセキュリティを実現することが優先されます。この環境のメンバ サーバーでは、Windows 2000 Server または Windows Server 2003 を実行します。

多くの場合、SSLF 環境では明示的に既定値を設定します。この構成では、設定を一部ローカルに調整しようとするアプリケーションで障害が発生する可能性があるので、互換性に影響が生じることを想定する必要があります。たとえば、アプリケーションによっては、ユーザー権利の割り当てを調整して、サービス アカウントの特権を追加で取得する必要があります。しかし、グループ ポリシーがローカル コンピュータ ポリシーより優先されるので、このような処理は失敗します。SSLF 設定の場合は特に、推奨設定を運用コンピュータに展開する前に、すべてのアプリケーションを十分にテストする必要があります。

次の図は、3 種類のセキュリティ環境とそれぞれで使用可能なクライアントを示しています。

図 4.1 セキュリティ環境の現状と計画

図 4.1 セキュリティ環境の現状と計画
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組織の環境のセキュリティを段階的に強化する場合は、まずレガシ クライアント環境からスタートし、その後に、アプリケーションとクライアント コンピュータを厳しいセキュリティ設定に更新してテストしながら、徐々に高いセキュリティ レベルに移行します。

次の図は、セキュリティ テンプレート (.inf ファイル) がエンタープライズ クライアント用のメンバ サーバー ベースライン ポリシー (MSBP) の元データとして使用されるようすを示しています。また、このポリシーをリンクして組織内のすべてのサーバーに適用する方法の一例も示します。

Windows Server 2003 SP1 は、出荷時の既定値が、セキュリティで保護された環境が実現するよう構成されています。多くの場合、この章では既定値と異なる設定を規定します。また、3 種類の環境それぞれに特定の既定値を適用します。すべての既定値の詳細については、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=15159 の関連ガイド『脅威とその対策 : Windows Server 2003 と Windows XP のセキュリティ設定』を参照してください。

図 4.2 セキュリティ テンプレート EC - Member Server Baseline.inf  が MSBP にインポートされ、メンバ サーバー組織単位 (OU) にリンクされます。

図 4.2 セキュリティ テンプレート EC - Member Server Baseline.inf が MSBP にインポートされ、メンバ サーバー組織単位 (OU) にリンクされます。
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個々のサーバーの役割のセキュリティを強化する手順については、このガイドの以降の章で説明します。このガイドで説明する主なサーバーの役割は次のとおりです。

DNS サービスを含むドメイン コントローラ

WINS サービスと DHCP サービスを含むインフラストラクチャ サーバー

ファイル サーバー

プリント サーバー

インターネット インフォメーション サービス (IIS) を実行する Web サーバー

Microsoft Internet Authentication Server (IAS) サーバー

証明書サービス (CA) サーバー

要塞ホスト

この章で説明するエンタープライズ クライアント MSBP の多くは、このガイドで定義している 3 種類のセキュリティ環境に存在する上記のサーバーの役割にも適用されます。各セキュリティ テンプレートは、それぞれの環境のセキュリティ要件を満たすように設計されています。次の表は、3 種類の環境に対応するベースライン セキュリティ テンプレートの名前を示しています。

表 4.1 3 種類の環境で使用するベースライン セキュリティ テンプレート

レガシ クライアント環境エンタープライズ クライアント環境セキュリティ強化 - 機能制限環境

LC-Member Server Baseline.inf

EC-Member Server Baseline.inf

SSLF-Member Server Baseline.inf

この章の以降では、3 種類すべての環境に共通するセキュリティ設定、つまりすべての Member Server Baseline セキュリティ テンプレートについて説明します。

ベースライン セキュリティ テンプレートは、「第 5 章 ドメイン コントローラ ベースライン ポリシー」で定義されるドメイン コントローラ セキュリティ テンプレートの基礎でもあります。Domain Controllers Role セキュリティ テンプレートには、ドメイン コントローラ グループ ポリシー GPO のベースライン設定が含まれています。この GPO は、3 種類の環境すべてにおいて、ドメイン コントローラ OU にリンクされます。OU とグループ ポリシーを作成し、適切なセキュリティ テンプレートを各 GPO にインポートする手順の詳細については、「第 2 章 Windows Server 2003 のセキュリティ強化メカニズム」を参照してください。

:サーバーのセキュリティを強化するために使用される手順の中には、グループ ポリシーで自動化できないものがあります。これらの手順については、この章の「追加のセキュリティ設定」を参照してください。

Windows Server 2003 のベースライン ポリシー

メンバ サーバー OU レベルの設定は、このガイドで説明しているすべてのメンバ サーバーの役割に共通の設定を定義します。これらの設定を適用するには、メンバ サーバー OU にリンクする GPO を作成します。このような GPO をベースライン ポリシーと呼びます。この GPO は、各サーバーのセキュリティ設定の構成を自動化します。各サーバーの役割に基づいて、サーバー アカウントをメンバ サーバー OU の適切な子 OU に移動する必要があります。

以降の各設定の説明順序は、Microsoft 管理コンソール (MMC) の [セキュリティの構成エディタ (SCE)] スナップインのユーザー インターフェイス (UI) に表示される順序と同じです。

監査ポリシー

管理者は監査ポリシーを作成して、レポートするセキュリティ イベントを定義し、特定のイベント カテゴリに含まれるユーザーまたはコンピュータのアクティビティを記録する必要があります。これにより、オブジェクトにアクセスしたユーザー、ユーザーによるコンピュータへのログオンまたはコンピュータからのログオフ、監査ポリシー設定に対する変更など、セキュリティに関連するアクティビティを監視できます。

監査ポリシーを実装する前に、環境で監査するイベント カテゴリを決める必要があります。管理者が各イベント カテゴリに対して選択した監査設定によって、組織の監査ポリシーが定義されます。管理者は、個々のイベント カテゴリに対する監査設定を定義してから、組織のセキュリティ ニーズに応える監査ポリシーを作成します。

監査ポリシーが存在しない場合、セキュリティ上の問題が発生したときにその詳細を知ることが困難または不可能になります。一方、監査設定が構成されており、許可されている数多くのアクティビティによりイベントが生成されると、セキュリティ イベント ログは無駄なデータでいっぱいになります。以下の推奨事項と設定の説明を参考にして、収集するデータが無駄にならないよう監視対象を決定します。

多くの場合、障害ログは正常な処理のログよりも情報量がかなり多くなります。通常、障害とはエラーの発生を意味するからです。たとえば、一般的に、ユーザーによるコンピュータへのログオン成功は通常動作であると見なされます。しかし、ユーザーがコンピュータにログオンしようして何度も失敗した場合、他のユーザーのアカウント資格情報を使用してコンピュータに侵入しようとしている可能性があります。イベント ログには、コンピュータで発生したイベントが記録されます。Microsoft Windows オペレーティング システムでは、アプリケーション、セキュリティ イベント、システム イベントのそれぞれに専用のイベント ログが存在します。セキュリティ ログには、監査イベントが記録されます。グループ ポリシーのイベント ログ コンテナは、アプリケーション、セキュリティ、およびシステムのイベント ログに関連する属性の定義に使用されます。この属性には、最大ログ サイズ、各ログのアクセス権利、保存の設定、保存方法などがあります。

監査ポリシーを実装する前に、組織ではデータを収集、編成、および分析する方法を決定する必要があります。監査データを大量に集めても、活用する予定がなければ価値はほとんどありません。また、コンピュータ ネットワークを監査すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。特定の設定を組み合わせたときに生じる影響は、エンドユーザーのコンピュータでは無視できても、負荷の高いサーバーでは顕著に見られる場合もあります。したがって、新しい監査設定を運用環境に展開する前に、パフォーマンスへの影響をテストする必要があります。

次の表に、このガイドで定義している 3 種類のセキュリティ環境における、監査ポリシー設定の推奨値を示します。表からわかるように、ほとんどの設定値は 3 種類のセキュリティ環境でほぼ同じです。各設定に関する詳細情報については、表の後のサブセクションで説明します。

監査ポリシーの設定は、Windows Server 2003 SP1 では、グループ ポリシー オブジェクト エディタを使用して、次の場所で構成できます。

コンピュータの構成\Windows の設定\セキュリティの設定\ローカル ポリシー
\監査ポリシー

ここで説明する規定の設定の概要については、このガイドのダウンロード バージョンに付属の Microsoft Excel ブック「Windows Server 2003 Security Guide Settings」を参照してください。以下で説明する各設定の既定値と詳細な説明については、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=15159 の関連ガイド『脅威とその対策 : Windows Server 2003 と Windows XP のセキュリティ設定』を参照してください。

表 4.2 監査ポリシーの設定

設定レガシ クライアント環境エンタープライズ クライアント環境セキュリティ強化 - 機能制限環境

アカウント ログオン イベントの監査

成功

成功

成功 失敗

アカウント管理の監査

成功

成功

成功 失敗

ログオン イベントの監査

成功

成功

成功 失敗

オブジェクト アクセスの監査

監査しない

監査しない

失敗

ポリシーの変更の監査

成功

成功

成功

特権使用の監査

監査しない

監査しない

失敗

プロセス追跡の監査

監査しない

監査しない

監査しない

システム イベントの監査

成功

成功

成功

アカウント ログオン イベントの監査

このポリシー設定では、アカウントの妥当性を検査する他のコンピュータにユーザーがログオンするイベント、またはそのコンピュータからユーザーがログオフするイベントを監査するかどうかを決定します。ドメイン コントローラでドメイン ユーザー アカウントが認証されると、アカウント ログオン イベントが生成され、ドメイン コントローラのセキュリティ ログに記録されます。ローカル コンピュータ上でローカル ユーザーを認証すると、ログオン イベントが生成され、ローカルのセキュリティ ログに記録されます。アカウント ログオフ イベントは記録されません。

[アカウント ログオン イベントの監査] は、LC および EC のベースライン ポリシーでは成功値が記録されるように設定されており、SSLF ベースライン ポリシーでは成功イベントと失敗イベントが両方記録されるように設定されています。

次の表は、このポリシー設定によりセキュリティ ログに記録される重要なセキュリティ イベントを示しています。これらイベント ID は、Microsoft Operations Manager (MOM) などの任意のソフトウェア スイートを監視するときにカスタム警告を作成する場合に役立ちます。

表 4.3 アカウント ログオン イベント

イベント IDイベントの説明

672

認証サービス (AS) チケットが正常に発行され、検証されました。Windows Server2003 SP1 では、この種類のイベントは、要求が成功した場合には成功の監査になり、要求が失敗した場合には失敗の監査になります。

673

チケット保証サービス (TGS) のチケットが許可されました。TGS は、Kerberos バージョン 5 TGS から発行されるチケットで、ドメイン内の特定のサービスに対するユーザー認証に使用されます。Windows Server2003 SP1 では、イベントの種類として成功と失敗が記録されます。

674

セキュリティ プリンシパルが AS チケットまたは TGS チケットを更新しました。

675

事前認証が失敗しました。ユーザーが間違ったパスワードを入力すると、キー配布センター (KDC) でこのイベントが生成されます。

676

認証チケット要求が失敗しました。Windows Server2003 SP1 では、このイベントは生成されません。Windows の他のバージョンでは、このイベントにより、不正な資格情報が原因ではない認証エラーが発生したことが示されます。

677

TGS チケットが許可されませんでした。Windows Server2003 SP1 では、このイベントは生成されず、ID 672 の失敗監査イベントが使用されます。

678

アカウントはドメイン アカウントに正常にマップされました。

681

ログオンの失敗。ドメイン アカウント ログオンが試行されました。このイベントを生成するのは、ドメイン コントローラだけです。

682

ユーザーが、切断されたターミナル サーバー セッションに再接続しました。

683

ユーザーが、ログオフせずにターミナル サーバー セッションを切断しました。

アカウント管理の監査

このポリシー設定では、コンピュータで発生するアカウント管理イベントを監査するかどうかを決定します。アカウント管理イベントの例を次に示します。

ユーザー アカウントまたはグループの作成、変更、削除

ユーザー アカウントの名前変更、無効化、有効化

パスワードの設定または変更

組織では、ドメイン アカウントとローカル アカウントのどちらについても、アカウントを作成、変更、または削除したユーザーを特定できるようにする必要があります。権限のない変更処理が行われた場合、組織のポリシーに従う方法を理解していない管理者が誤って変更したことが考えられますが、意図的な攻撃が発生した可能性もあります。

たとえば、アカウント管理失敗イベントは、多くの場合、下位レベルの管理者、または下位レベルの管理者のアカウントを見破った攻撃者が、自分の権利を格上げしようとしたことを示しています。ログを調べることにより、攻撃者が変更または作成したアカウントを確認できます。

[アカウント管理の監査] は、LC および EC のベースライン ポリシーでは成功値が記録されるように設定されており、SSLF のベースライン ポリシーでは成功イベントと失敗イベントが両方記録されるように設定されています。

次の表は、このポリシー設定によりセキュリティ ログに記録される重要なセキュリティ イベントを示しています。これらイベント ID は、MOM などの任意のソフトウェア スイートを監視するときにカスタム警告を作成する場合に役立ちます。多くの運用管理ソフトウェアでは、スクリプトを使用してカスタマイズして、これらのイベント ID に基づいてイベントをキャプチャまたはフラグ付けできます。

表 4.4 アカウント管理イベント

イベント IDイベントの説明

624

ユーザー アカウントが作成されました。

627

ユーザー パスワードが変更されました。

628

ユーザー パスワードが設定されました。

630

ユーザー アカウントが削除されました。

631

グローバル グループが作成されました。

632

メンバがグローバル グループに追加されました。

633

メンバがグローバル グループから削除されました。

634

グローバル グループが削除されました。

635

新しいローカル グループが作成されました。

636

メンバがローカル グループに追加されました。

637

メンバがローカル グループから削除されました。

638

ローカル グループが削除されました。

639

ローカル グループ アカウントが変更されました。

641

グローバル グループ アカウントが変更されました。

642

ユーザー アカウントが変更されました。

643

ドメイン ポリシーが変更されました。

644

ユーザー アカウントが自動的にロックされました。

645

コンピュータ アカウントが作成されました。

646

コンピュータ アカウントが変更されました。

647

コンピュータ アカウントが削除されました。

648

セキュリティが無効なローカル セキュリティ グループが作成されました。

:正式な名前での SECURITY_DISABLED は、アクセス チェックでアクセス許可を付与するときにこのグループを使用できないことを示します。

649

セキュリティが無効なローカル セキュリティ グループが変更されました。

650

セキュリティが無効なローカル セキュリティ グループにメンバが追加されました。

651

セキュリティが無効なローカル セキュリティ グループからメンバが削除されました。

652

セキュリティが無効なローカル グループが削除されました。

653

セキュリティが無効なグローバル グループが作成されました。

654

セキュリティが無効なグローバル グループが変更されました。

655

セキュリティが無効なグローバル グループにメンバが追加されました。

656

セキュリティが無効なグローバル グループからメンバが削除されました。

657

セキュリティが無効なグローバル グループが削除されました。

658

セキュリティが有効なユニバーサル グループが作成されました。

659

セキュリティが有効なユニバーサル グループが変更されました。

660

セキュリティが有効なユニバーサル グループにメンバが追加されました。

661

セキュリティが有効なユニバーサル グループからメンバが削除されました。

662

セキュリティが有効なユニバーサル グループが削除されました。

663

セキュリティが無効なユニバーサル グループが作成されました。

664

セキュリティが無効なユニバーサル グループが変更されました。

665

セキュリティが無効なユニバーサル グループにメンバが追加されました。

666

セキュリティが無効なユニバーサル グループからメンバが削除されました。

667

セキュリティが無効なユニバーサル グループが削除されました。

668

グループの種類が変更されました。

684

管理グループ メンバのセキュリティ記述子を設定されました。

:ドメイン コントローラでは 60 分ごとにバックグラウンド スレッドにより管理グループのすべてのメンバ (ドメイン、エンタープライズ、スキーマの管理者など) が検索され、固定セキュリティ記述子がこれらのメンバに適用されます。このイベントは記録されます。

685

アカウントの名前が変更されました。

ログオン イベントの監査

このポリシー設定では、ユーザーがコンピュータにログオンするたび、およびコンピュータからログオフするたびに監査するかどうかを指定します。[ログオン イベントの監査] を設定すると、ドメイン アカウント アクティビティを監視するドメイン コントローラに関する記録、およびローカル アカウント アクティビティを監視するローカル コンピュータに関する記録が生成されます。

[ログオン イベントの監査] を [監査しない] に設定すると、組織内のコンピュータにログオンしたユーザーやログオンしようとしたユーザーを特定することが困難、または不可能になります。ドメイン メンバで [ログオン イベントの監査] を [成功] に設定すると、ユーザーがネットワークにログオンするたびに、そのアカウントがネットワーク上のどこに存在するかに関係なく、イベントが生成されます。[アカウント ログオン イベントの監査] が [有効] になっている場合に、ユーザーがローカル アカウントでログオンすると 2 つのイベントが生成されます。

このポリシー設定の既定値を変更していない場合でも、セキュリティ上の問題が発生した際に分析に使用できる監査記録証拠は何もありません。[ログオン イベントの監査] は、LC および EC ベースライン ポリシーの場合は成功値が記録されるように設定され、SSLF ベースライン ポリシーの場合は成功値と失敗値が両方記録されるように設定されています。

次の表は、このポリシー設定によりセキュリティ ログに記録される重要なセキュリティ イベントを示しています。

表 4.5 監査ログオン イベント

イベント IDイベントの説明

528

ユーザーがコンピュータに正常にログオンしました。

529

ログオンの失敗。不明なユーザー名でログオンしようとしたか、または実在のユーザー名と無効なパスワードの組み合わせでログオンしようとしました。

530

ログオンの失敗。許可されていない時間にユーザー アカウントへログオンしようとしました。

531

ログオンの失敗。無効なアカウントを使用してログオンを試行しました。

532

ログオンの失敗。期限切れのアカウントを使用してログオンを試行しました。

533

ログオンの失敗。このコンピュータへのログオンが許可されていないユーザーがログオンしようとしました。

534

ログオンの失敗。許可されていない種類のログオンを使用してユーザーがログオンしようとしました。

535

ログオンの失敗。指定されたアカウントのパスワードの期限は切れています。

536

ログオンの失敗。Net Logon サービスが有効ではありません。

537

ログオンの失敗。その他の理由でログオンが失敗しました。

:場合によっては、ログオン失敗の理由が不明なことがあります。

538

ユーザーのログオフ処理が完了しました。

539

ログオンの失敗。ログオンが試行された時点でアカウントがロックアウトされていました。

540

ユーザーがネットワークへログオンしました。

541

ローカル コンピュータとピア ID の一覧との間で、メイン モードのインターネット キー交換 (IKE) 認証が完了した (セキュリティ アソシエーションが確立された) か、クイック モードによりデータ チャネルが確立されました。

542

データ チャネルが終了しました。

543

メイン モードが終了しました。

:このイベントは、セキュリティ アソシエーションの有効期限切れ (既定値は 8 時間)、ポリシーの変更、またはピアの終了により発生することがあります。

544

ピアから有効な証明書が提供されなかったか、または署名が検証されなかったため、メイン モード認証が失敗しました。

545

Kerberos 認証プロトコル障害または無効なパスワードが原因で、メイン モード認証が失敗しました。

546

ピアから送信された提案が無効であるため、IKE セキュリティ アソシエーションを確立できませんでした。受信したパケットに、無効なデータが含まれていました。

547

IKE ハンドシェイク実行時に障害が発生しました。

548

ログオンの失敗。信頼される側のドメインのセキュリティ識別子 (SID) が、クライアントのアカウント ドメイン SID と一致しません。

549

ログオンの失敗。信頼されていない名前空間に対応するすべての SID が、フォレスト間認証時にフィルタにより除外されました。

550

サービス拒否 (denial-of-service) 攻撃の可能性を示す通知メッセージです。

551

ユーザーがログオフ処理を開始しました。

552

既に別のユーザーとしてログオンしているユーザーが、明示的な資格情報を使用してコンピュータにログオンしました。

682

ユーザーが切断されたターミナル サーバー セッションに再接続しました。

683

ユーザーが、ログオフせずにターミナル サーバー セッションを切断しました。

:ネットワーク上のターミナル サーバー セッションへユーザーが接続されると、このイベントが生成されます。このイベントは、ターミナル サーバー上に記録されます。

オブジェクト アクセスの監査

[オブジェクト アクセスの監査] ポリシー設定を有効にしただけでは、どのイベントも監査されません。[オブジェクト アクセスの監査] では、固有のシステム アクセス制御リスト (SACL) が指定されているオブジェクト (ファイル、フォルダ、レジストリ キー、プリンタなど) にユーザーがアクセスした場合にイベントを監査するかどうかを設定します。

SACL は、アクセス制御エントリ (ACE) で構成されています。各 ACE には、次の 3 つの情報が含まれています。

監査対象のセキュリティ プリンシパル (ユーザー、コンピュータ、またはグループ)

監査対象のアクセス タイプ (これをアクセス マスクと呼びます)

監査対象のアクセス イベント (失敗したアクセス イベントのみ、成功したアクセス イベントのみ、または両方のアクセス イベント) を示すフラグ

[オブジェクト アクセスの監査] で成功値をログに記録するよう設定した場合、指定した SACL を持つオブジェクトにユーザーが正常にアクセスすると、監査エントリが生成されます。失敗値をログに記録するよう設定した場合、指定した SACL を持つオブジェクトにユーザーがアクセスできないと監査エントリが生成されます。

組織の SACL を構成する場合は、有効にするアクションのみを定義する必要があります。たとえば、実行可能ファイルで [データの書き込み] 監査設定および [データの追加] 監査設定を有効にして、実行可能ファイルの変更または置換の追跡を可能にする必要がある場合があります。これは、コンピュータ ウイルス、ワーム、およびトロイの木馬の攻撃対象が、通常、実行可能ファイルだからです。同様に、機密文書へのアクセスまたは機密文書の変更の追跡が必要になる場合もあります。

[オブジェクト アクセスの監査] は、LC 環境と EC 環境のベースライン ポリシーでは、既定値の [監査しない] に設定されています。SSLF 環境のベースライン ポリシーでは、失敗値をログに記録するように設定されています。

次の表は、このポリシー設定によりセキュリティ ログに記録される重要なセキュリティ イベントを示しています。

表 4.6 オブジェクト アクセス イベント

イベント IDイベントの説明

560

アクセスは、既存のオブジェクトに対して許可されました。

562

オブジェクトへのハンドルが閉じられました。

563

オブジェクトを削除する目的で、オブジェクトを開こうとしました

:Createfile() に FILE_DELETE_ON_CLOSE フラグが指定されているときに、ファイル システムによってこのイベントが使用されます。

564

保護されたオブジェクトが削除されました。

565

既存のオブジェクトの種類に対するアクセスが許可されました。

567

ハンドルに関連付けられているアクセス許可が使用されました。

:ハンドルは、所定のアクセス許可 (読み取り、書き込みなど) が与えられた状態で作成されます。ハンドルが使用されると、使用されたアクセス許可ごとに 1 つの監査が生成されます。

568

監査対象ファイルへのハード リンクを作成しようとしました。

569

承認マネージャのリソース マネージャが、クライアント コンテキストを作成しようとしました。

570

クライアントがオブジェクトへアクセスしようとしました。

:オブジェクトに対する操作が行われるたびに、イベントが生成されます。

571

承認マネージャ アプリケーションによりクライアント コンテキストが削除されました。

572

管理者によりアプリケーションが初期化されました。

772

証明書マネージャにより保留中の証明書要求が拒否されました。

773

証明書サービスは再送信された証明書要求を受信しました。

774

証明書サービスは証明書を失効化しました。

775

証明書サービスは、証明書失効リスト (CRL) を公開する要求を受信しました。

776

証明書サービスが証明書失効リスト (CRL) を公開しました。

777

証明書要求の拡張が作成されました。

778

証明書の要求属性が変更されました。

779

証明書サービスはシャットダウンの要求を受信しました。

780

証明書サービスのバックアップが開始されました。

781

証明書サービスのバックアップを完了しました。

782

証明書サービスの復元が開始されました。

783

証明書サービスの復元を完了しました。

784

証明書サービスは開始されました。

785

証明書サービスは停止されました。

786

証明書サービスのセキュリティのアクセス許可が変更されました。

787

証明書サービスはアーカイブされたキーを取得しました。

788

証明書サービスは証明書をデータベースにインポートしました。

789

証明書サービスの監査フィルタが変更されました。

790

証明書サービスは証明書の要求を受信しました。

791

証明書サービスは証明書の要求を許可し、証明書を発行しました。

792

証明書サービスは証明書の要求を拒否しました。

793

証明書サービスは証明書の要求の状態を保留に設定しました。

794

証明書サービスの証明書マネージャの設定が変更されました。

795

証明書サービスの構成エントリが変更されました。

796

証明書サービスのプロパティが変更されました。

797

証明書サービスはキーをアーカイブしました。

798

証明書サービスはキーをインポートしてアーカイブしました。

799

証明書サービスは証明機関 (CA) 証明書を Active Directory に公開しました。

800

証明書データベースから 1 つ以上の行が削除されました。

801

役割の分離は有効になっています。

ポリシーの変更の監査

このポリシー設定では、ユーザー権利の割り当てポリシー、信頼ポリシー、または監査ポリシー自体に対する変更をその都度監査するかどうかを決定します。

[ポリシーの変更の監査] で成功値をログに記録するよう設定した場合、ユーザー権利の割り当てポリシー、信頼ポリシー、または監査ポリシーの変更が成功するたびに、監査エントリが生成されます。失敗値をログに記録するよう設定した場合、ユーザー権利の割り当てポリシー、信頼ポリシー、または監査ポリシーの変更が失敗するたびに、監査エントリが生成されます。

推奨設定を使用すると、攻撃者がプログラムのデバッグ特権やファイルとディレクトリのバックアップ特権を追加するなどの方法で格上げを試みているアカウント特権を特定できます。

このガイドで定義している 3 種類の環境すべてのベースライン ポリシーでは、[ポリシーの変更の監査] は成功値をログに記録するように設定されています。現状では、[失敗] を記録するよう設定しても、意味のあるイベントは収集されません。

次の表は、このポリシー設定によりセキュリティ ログに記録される重要なセキュリティ イベントを示しています。

表 4.7 ポリシー変更の監査のイベント

イベント IDイベントの説明

608

ユーザー権限が割り当てられました。

609

ユーザー権限が削除されました。

610

別のドメインとの信頼関係が作成されました。

611

別のドメインとの信頼関係が削除されました。

612

監査ポリシーが変更されました。

613

インターネット プロトコル セキュリティ (IPsec) ポリシー エージェントが開始されました。

614

IPsec ポリシー エージェントが無効になりました。

615

IPsec ポリシー エージェントが変更されました。

616

IPsec ポリシー エージェントにより、重大である可能性のある障害が検出されました。

617

Kerberos ポリシーが変更されました。

618

暗号化されたデータの回復ポリシーが変更されました。

620

他のドメインとの信頼関係が変更されました。

621

アカウントに対してシステム アクセスが権限が与えられました。

622

アカウントからシステム アクセス権限が削除されました。

623

ユーザーごとの監査ポリシーが設定されました。

625

ユーザーごとの監査ポリシーが更新されました。

768

あるフォレスト内の名前空間要素と別のフォレスト内の名前空間要素との間に競合が検知されました

:あるフォレスト内の名前空間要素と別のフォレスト内の名前空間要素が重複している場合、名前空間要素の名前の解決があいまいになることがあります。このような重複も衝突と呼ばれます。それぞれのエントリの種類に対してすべてのパラメータが有効なわけではありません。たとえば、"TopLevelName" タイプのエントリには、DNS 名、NetBIOS 名、および SID などのフィールドは無効です。

769

信頼されたフォレストの情報が追加されました。

:フォレストの信頼情報が更新されエントリが追加されると、このイベント メッセージが生成されます。エントリが追加、削除、または変更されるたびにイベントメッセージが 1 つ生成されます。フォレスト信頼情報の 1 回の更新で複数のエントリが追加、削除、または変更されると、生成されるすべてのイベント メッセージには、操作 ID と呼ばれる一意の ID が割り当てられます。この機能より、1 回の操作で複数のイベント メッセージが生成されていることがわかります。それぞれのエントリの種類に対してすべてのパラメータが有効なわけではありません。たとえば、"TopLevelName" タイプのエントリには、DNS 名、NetBIOS 名、および SID などのパラメータは無効です。

770

信頼されたフォレストの情報が削除されました。

:イベント 769 の注を参照してください。

771

信頼されたフォレストの情報が変更されました。

:イベント 769 の注を参照してください。

805

イベント ログ サービスによって、セッションのセキュリティ ログ構成が読み取られました。

特権使用の監査

このポリシー設定では、ユーザー権利が実行されるたびに監査するかどうかを指定します。[特権使用の監査] で成功値をログに記録するよう設定した場合、ユーザー権利の実行が成功するたびに監査エントリが生成されます。失敗値をログに記録するよう設定した場合、ユーザー権利の実行が失敗するたびに監査エントリが生成されます。

ただし、次のユーザー権利が実行された場合は、大量のイベントがセキュリティ ログに生成されるので、[特権使用の監査] を構成しても、監査エントリは生成されません。これらのユーザー権利が監査された場合、コンピュータの次のパフォーマンスに影響が出る可能性があります。

横断チェックのバイパス

プログラムのデバッグ

トークン オブジェクトの作成

プロセス レベル トークンの置き換え

セキュリティ監査の生成

ファイルとディレクトリのバックアップ

ファイルとディレクトリの復元

:上記のユーザー権利を監査するには、グループ ポリシーの [監査: バックアップと復元の特権の使用を監査する] セキュリティ オプションを有効にする必要があります。

[特権使用の監査] は、LC 環境と EC 環境のベースライン ポリシーでは、既定値の [監査しない] のままになっています。SSLF 環境のベースライン ポリシーでは、失敗値をログに記録するように設定されています。ユーザー権利の使用に失敗したということは、ネットワーク上で何か問題が発生したことを意味します。また、セキュリティ侵害が試みられたことを示す場合も数多くあります。組織で [特権使用の監査] を [有効] に設定するのは、業務上の特別な理由がある場合に限定してください。

次の表は、この設定によりセキュリティ ログに記録される重要なセキュリティ イベントを示しています。

表 4.8 特権使用イベント

イベント IDイベントの説明

576

ユーザー アクセス トークンに指定された特権が追加されました

:ユーザーがログオンするとこのイベントが生成されます。

577

ユーザーが特権の必要なシステム サービス操作を実行しようとしました。

578

既に開かれている保護オブジェクトへのハンドルで特権が使用されました。

プロセス追跡の監査

このポリシー設定では、プログラムのアクティブ化、プロセスの終了、ハンドルの複製、および間接的オブジェクト アクセスなどの、イベントに関する詳細な追跡情報を監査するかどうかを設定します。このポリシー設定で成功値を記録するよう設定した場合、追跡対象の処理が成功するたびに監査エントリが生成されます。失敗値を記録するよう設定した場合、追跡対象のプロセスが失敗するたびに監査エントリが生成されます。

[プロセス追跡の監査] は大量のイベントを生成するので、通常は [監査しない] に設定されています。これは、このガイドで定義している 3 種類の環境すべてのベースライン ポリシーでも同様です。ただし、セキュリティ上の問題が発生したときに、このポリシー設定が役に立つことがあります。起動されたプロセスの詳細なログ、および各プロセスの起動時刻を記録することができるからです。

次の表は、この設定によりセキュリティ ログに記録される重要なセキュリティ イベントを示しています。

表 4.9 プロセス追跡イベント

イベント IDイベントの説明

592

新しいプロセスが作成されました。

593

プロセスが終了しました。

594

オブジェクトへのハンドルが複製されました。

595

オブジェクトへの間接アクセスが取得されました。

596

データ保護マスタ キーのバックアップが作成されました。

:マスタ キーは CryptProtectData ルーチン、CryptUnprotectData ルーチン、および暗号化ファイル システム (EFS) により使用されます。新しいマスタ キーが作成されるたびに、マスタ キーのバックアップが作成されます (既定の設定は 90 秒)。通常、キーのバックアップはドメイン コントローラに作成されます。

597

データ保護マスタ キーが、回復サーバーから回復されました。

598

監査対象データは保護されていました。

599

監査対象データは保護されていませんでした。

600

プロセスにプライマリ トークンが割り当てられました。

601

ユーザーがサービスをインストールしようとしました。

602

スケジューラ ジョブが作成されました。

システム イベントの監査

このポリシー設定では、ユーザーがコンピュータを再起動またはシャットダウンしたこと、あるいはコンピュータのセキュリティまたはセキュリティ ログに影響を及ぼすイベントが発生したことを、監査するかどうかを指定します。このポリシー設定で成功値を記録するように設定した場合、システム イベントの実行が成功するたびに監査エントリが生成されます。失敗イベントをログに記録するよう設定した場合、システム イベントを実行しようとして失敗するたびに監査エントリが生成されます。

次の表は、この設定で記録する成功のイベントのうち、最も有用なものを示しています。

表 4.10 システム イベントの監査のシステム イベント メッセージ

イベント IDイベントの説明

512

Windows が起動します。

513

Windows がシャットダウンします。

514

ローカル セキュリティ パッケージが、ローカル セキュリティ機関により読み込まれました。

515

信頼されたログオン プロセスが、ローカル セキュリティ機関に登録されました。

516

セキュリティ イベント メッセージをキューに登録するために割り当てられた内部リソースがすべて消費され、一部のセキュリティ イベント メッセージが失われました。

517

監査ログが消去されました。

518

通知パッケージがセキュリティ アカウント マネージャにより読み込まれました。

519

プロセスが無効なローカル プロシージャ コール (LPC) ポートを使用してクライアントを偽装しようとしたか、またはクライアント アドレス領域で読み取りまたは書き込みを実行しようとしました。

520

システム時刻が変更されました。

:この監査は通常 2 回表示されます。

ユーザー権利の割り当て

ユーザー権利を割り当てられたユーザーとグループは、組織内のコンピュータに対するログオンの権限または特権を持ちます。ログオンの権限の例としては、コンピュータに対話的にログオンする権限があります。特権の例としては、コンピュータをシャット ダウンする権限があります。この 2 種類とも、管理者によって、コンピュータのセキュリティ設定の一部として、個々のユーザーまたはグループに割り当てられます。

:ここの説明では、[未定義] はユーザーだけに適用されます。管理者には該当するユーザーの権利が与えられます。ローカルの管理者は、ローカルの [ユーザー権利の割り当て] ポリシーを変更できますが、ドメイン単位のグループ ポリシーが更新または再適用されると、そのグループ ポリシーが優先されます。

ユーザーの権利の割り当て設定は、Windows Server 2003 SP1 では、グループ ポリシー オブジェクト エディタの次の場所で構成できます。

コンピュータの構成\Windows の設定\セキュリティの設定\ローカル ポリシー
\ユーザー権利の割り当て

ユーザー権利の割り当ての既定値は、組織内のサーバーの種類によって異なります。たとえば、Windows Server 2003 によってビルトイン グループに割り当てられる権利は、メンバ サーバーとドメイン コントローラとで異なります (各種サーバー間におけるビルトイン グループの類似性は、次の一覧には記載されていません)。

Member Servers

Power Users。一部制約はあるものの、管理に関するほとんどの権利があります。Power Users は、Windows Server 2003 SP1 または Windows XP で認定されているアプリケーションに加えて、レガシ アプリケーションを実行できます。

HelpServicesGroup。これは、ヘルプとサポート センター用のグループです。このグループの既定のメンバは、Support_388945a0 です。

TelnetClients。このグループのメンバには、ネットワーク上の Telnet サーバーにアクセスする権利があります。

Domain Controllers

Server Operators。このグループのメンバは、ドメイン サーバーを管理できます。

Terminal Server License Services。このグループのメンバには、ネットワーク上のターミナル サーバー ライセンス サーバーにアクセスする権利があります。

Windows Authorization Access Group。このグループのメンバには、ユーザー オブジェクトの計算済みの tokenGroupsGlobalAndUniversal 属性にアクセスする権利があります。

Guests グループ、Guest ユーザー アカウント、および Support_388945a0 ユーザー アカウントは、ドメインごとに一意の SID を持っています。したがって、ユーザー権利の割り当てに関するグループ ポリシーは、特定のターゲット グループのみが存在するコンピュータでは変更する必要がある場合があります。また、ポリシー テンプレートを個別に修正して、.inf ファイルに適切なグループを追加することもできます。たとえば、テスト環境のドメイン コントローラ上で、ドメイン コントローラ グループ ポリシーを作成できます。

:Guests グループのメンバ、Support_388945a0、および Guest のメンバの間では SID は一意なので、サーバーのセキュリティ強化のために使用されている設定の一部は、このガイドに付属のセキュリティ テンプレートでは自動化できません。これらの設定については、この章で後述する「追加のセキュリティ設定」を参照してください。

ここでは、このガイドで定義している 3 種類の環境に対して規定された MSBP ユーザー権利の割り当て設定について詳しく説明します。ここで説明する規定の設定の概要については、このガイドのダウンロード バージョンに付属の Microsoft Excel ブック「Windows Server 2003 Security Guide Settings」を参照してください。ここで説明している既定の設定と各設定の詳細については、関連ガイド『脅威とその対策 : Windows Server 2003 と Windows XP のセキュリティ設定』を参照してください。

次の表に、このガイドで定義している 3 種類のセキュリティ環境に対する、ユーザー権利の割り当ての設定の推奨値を示します。各設定に関する詳細情報については、表の後のサブセクションで説明します。

表 4.11 ユーザー権利の割り当てに関する推奨設定

設定レガシ クライアント環境エンタープライズ クライアント環境セキュリティ強化 - 機能制限環境

ネットワーク経由でコンピュータへアクセス

未定義

未定義

Administrators、Authenticated Users、ENTERPRISE DOMAIN CONTROLLERS

オペレーティング システムの一部として機能

未定義

未定義

なし

プロセスのメモリ クォータの増加

未定義

未定義

Administrators、NETWORK SERVICE、LOCAL SERVICE

ローカル ログオンを許可する

Administrators、Backup Operators、Power Users

Administrators、Backup Operators、Power Users

Administrators

ターミナル サービスを使ったログオンを許可する

Administrators、Remote Desktop Users

Administrators、Remote Desktop Users

Administrators

ファイルとディレクトリのバックアップ

未定義

未定義

Administrators

横断チェックのバイパス

未定義

未定義

Authenticated Users

システム時刻の変更

未定義

未定義

Administrators

ページファイルの作成

未定義

未定義

Administrators

トークン オブジェクトの作成

未定義

未定義

なし

グローバル オブジェクトの作成

未定義

未定義

Administrators、SERVICE

永続的共有オブジェクトの作成

未定義

未定義

なし

プログラムのデバッグ

未定義

Administrators

なし

ネットワーク経由でコンピュータへアクセスを拒否する

ANONOYMOUS LOGON、Guests、Support_388945a0、

すべての非オペレーティング システム サービス アカウント

ANONOYMOUS LOGON、Guests、Support_388945a0、

すべての非オペレーティング システム サービス アカウント

ANONOYMOUS LOGON、Guests、Support_388945a0、

すべての非オペレーティング システム サービス アカウント

バッチ ジョブとしてログオンを拒否する

Guests、Support_388945a0

Guests、Support_388945a0

Guests、Support_388945a0

サービスとしてログオンを拒否する

未定義

未定義

なし

ローカルでログオンを拒否する

未定義

未定義

Guests、Support_388945a0

ターミナル サービスを通したログオンを拒否する

Guests

Guests

Guests

コンピュータとユーザー アカウントに委任時の信頼を付与

未定義

未定義

Administrators

リモート コンピュータからの強制シャットダウン

未定義

未定義

Administrators

セキュリティ監査の生成

未定義

未定義

NETWORK SERVICE、LOCAL SERVICE

認証後にクライアントを偽装

未定義

未定義

Administrators、SERVICE

スケジューリング優先順位の繰り上げ

未定義

未定義

Administrators

デバイス ドライバのロードとアンロード

未定義

未定義

Administrators

メモリ内のページのロック

未定義

未定義

なし

バッチ ジョブとしてログオン

未定義

未定義

未定義

サービスとしてログオン

未定義

未定義

NETWORK SERVICE

監査とセキュリティ ログの管理

未定義

未定義

Administrators

ファームウェアの環境値の修正

未定義

未定義

Administrators

ボリュームの保守タスクを実行

未定義

未定義

Administrators

単一プロセス プロファイル

未定義

未定義

Administrators

システム パフォーマンスのプロファイル

未定義

未定義

Administrators

ドッキング ステーションからコンピュータを削除

未定義

未定義

Administrators

プロセス レベル トークンを置き換える

未定義

未定義

LOCAL SERVICE、NETWORK SERVICE

ファイルとディレクトリの復元

未定義

未定義

Administrators

システムのシャットダウン

未定義

未定義

Administrators

ディレクトリ サービス データの同期化

未定義

未定義

なし

ファイルとその他のオブジェクトの所有権の取得

未定義

未定義

Administrators

ネットワーク経由でコンピュータへアクセス

このポリシー設定では、ネットワーク経由でコンピュータに接続できるユーザーとグループを指定します。この設定は、サーバー メッセージ ブロック (SMB) ベースのプロトコル、NetBIOS、共通インターネット ファイル システム (CIFS)、HTTP、Component Object Model Plus (COM+) など、数多くのネットワーク プロトコルで必要になります。

[ネットワーク経由でコンピュータへアクセス] は、LC 環境と EC 環境では [未定義] に設定されています。一方、Windows Server 2003 SP1 では、Everyone セキュリティ グループにアクセス権限が付与されていても、匿名ユーザーにはアクセス権限が付与されなくなりました。ただし、ゲスト用のグループとアカウントには、Everyone セキュリティ グループを介してアクセス権限が付与されます。この理由から、SSLF 環境では、ネットワーク経由でコンピュータへアクセス ユーザー権利は Everyone セキュリティ グループには付与されないため、ドメインに対するゲスト アクセスをねらった攻撃を防御することができます。SSLF 環境で、このユーザー権利が割り当てられるのは、AdministratorsAuthenticated UsersENTERPRISE DOMAIN CONTROLLERS の各グループだけです。

オペレーティング システムの一部として機能

このポリシー設定では、プロセスが、識別したユーザー ID を基に、そのユーザーにアクセスが承認されているリソースへのアクセスを取得できるかどうかを指定します。一般に、このユーザー権利を必要とするのは低レベルの認証サービスだけです。

[オペレーティング システムの一部として機能] ユーザー権利は、LC 環境と EC 環境では [未定義] に設定されています。SSLF 環境では、NULL 値または空白に設定されています。これにより、このユーザー権利はどのセキュリティ グループおよびアカウントにも割り当てられません。

プロセスのメモリ クォータの増加

このポリシー設定では、プロセスが使用できるメモリの最大容量をユーザーが調整できるかどうかを指定します。コンピュータのチューニングには便利ですが、悪用される可能性があります。攻撃者がユーザー権利を悪用して DoS 攻撃を仕掛ける可能性があります。

[プロセスのメモリ クォータの増加] は、LC 環境と EC 環境では [未定義] に設定されています。SSLF 環境では、このユーザー権利は Administrators グループ、NETWORK SERVICE、および LOCAL SERVICE に割り当てます。

ローカル ログオンを許可する

このポリシー設定では、指定したコンピュータに対話的にログオンできるユーザーを指定します。キーボードで Ctrl + Alt + Del キーを押してログオン画面を表示してログオンするには、このユーザー権利が必要です。このユーザー権利を持つアカウントは、コンピュータのローカル コンソールへのログオンに使用できます。

ローカル ログオンを許可する ユーザー権利は、LC 環境と EC 環境の場合、AdministratorsBackup OperatorsPower Users の各グループだけに割り当てます。こうすることで、承認されていないユーザーがログオンして、ユーザー権利を格上げしたり環境にウイルスを侵入させたりすることを防ぐことができます。SSLF 環境では Administrators グループだけに割り当てます。

ターミナル サービスを使ったログオンを許可する

このポリシー設定では、ターミナル サービス クライアントとしてログオンできる権限を持つユーザーまたはグループを指定します。

ターミナル サービスを使ったログオンを許可するユーザー権利は、LC 環境と EC 環境の場合は Administrators グループと Remote Desktop Users グループだけに付与します。SSLF 環境の場合、このユーザー権利を割り当てるのは Administrators グループのメンバのみです。

ファイルとディレクトリのバックアップ

このポリシー設定では、ユーザーがファイルとディレクトリに関する権限とは無関係にコンピュータをバックアップできるかどうかを指定します。この権利は、アプリケーションが、NTBACKUP.EXE などのバックアップ ユーティリティを使用して、NTFS バックアップ アプリケーション プログラミング インターフェイス (API) を介したアクセスを試みる場合にのみ使用されます。このような場合に該当しないときは、通常のファイル権限とディレクトリ権限が適用されます。

[ファイルとディレクトリのバックアップ] は、LC 環境と EC 環境では [未定義] に設定されています。SSLF 環境では、このユーザー権利は Administrators グループだけに割り当てられています。

横断チェックのバイパス

このポリシー設定では、ユーザーが NTFS ファイル システムまたはレジストリ内のオブジェクト パスを移動する際、「フォルダのスキャン」という特別なアクセス権限のチェックなしにフォルダ間を移動できるかどうかを指定します。このユーザー権利があっても、ユーザーはディレクトリをスキャンできるだけで、フォルダの内容を一覧表示することはできません。

[横断チェックのバイパス] は、LC 環境と EC 環境では [未定義] に設定されています。SSLF 環境では、このユーザー権利は Authenticated Users グループのみに割り当てられます。

システム時刻の変更

このポリシー設定では、コンピュータの内蔵クロックの時刻と日付を変更できるユーザーを指定します。イベント ログにはコンピュータの内蔵クロックに基づいてタイムスタンプが記録されるので、このユーザー権利が割り当てられたユーザーは、イベント ログの内容に影響を与えることが可能になります。コンピュータの時刻が変更された場合、イベントが実際に発生した実際の時刻がログに反映されなくなります。

[システム時刻の変更] は、LC 環境と EC 環境では [未定義] に設定されています。SSLF 環境では、このユーザー権利は Administrators グループだけに割り当てられています。

:ローカル コンピュータの時刻とドメイン コントローラの時刻がずれていると、Kerberos 認証プロトコルで問題が生じることがあり