展開 : Systems Management Server (SMS) の使用

ステップ 1 : 展開の準備

新規の各リリースには、運用環境の準備が必要です。ソフトウェア更新プログラムの展開の準備に必要な手順には、次の作業が含まれます。

組織に展開スケジュールを連絡する

テスト環境からプログラムと提供情報をインポートする

配布ポイントを割り当てる

配布ポイントに更新プログラムをステージングする

展開グループを選択する

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組織に展開スケジュールを連絡する

ユーザーと管理者に近い将来にリリースする更新プログラムの情報を提供することは重要です。ユーザーと管理者に更新プログラムを通知しインストール方法に関する情報を提供する、明確で識別しやすい電子メール メッセージを送信します。このメッセージにはメールのフラグを設定して、ユーザーと管理者に対処の必要があることを意識させます。

たとえば、通常の業務時間外にデスクトップに対する更新プログラムを展開する場合、電子メール メッセージには、特定の日付の夜間にコンピュータの電源を入れたままにしておくことをユーザーに要請する内容を含める必要があります。このメッセージに図 2.16 に示すようなフラグを設定すると、ユーザーは 2004 年 9 月 24 日午後 4 時 30 分に、夜間にコンピュータの電源を入れたままにさせるためのアラームを受信します。

フラグの設定

図 2.16   この図は、Microsoft Outlook で作成する電子メール メッセージでアラームを発生させるためにフラグを設定する方法を示します
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テスト環境からプログラムと提供情報をインポートする

高度な信頼性とセキュリティを維持するために、テスト環境で開発した SMS 2003 パッケージを必ずインポートしてください。テスト環境は運用環境をよく反映したものでなければなりません。SMS 2003 の標準ソフトウェア配布手順を使用して展開されるソフトウェア更新プログラムについては、関連付けられたプログラムを含むパッケージ定義が、テスト環境で構築およびテストされていることが必要です。このパッケージが SMS 2003 のある運用環境にインポートされます。

テスト環境から既存のパッケージをインポートするには、ソフトウェアの更新の配布ウィザードを使用できます。次の 2 つの図では、既存のパッケージをインポートするために使用できる [SMS パッケージの識別] ページの [詳細設定] ボタンと [プログラム項目の設定] ページの [インポート] ボタンを示しています。[詳細設定] ボタンは、テスト環境から運用環境へのインポートなど、別の承認一覧から前に処理されたソフトウェア更新プログラムのインポートを可能にします。

[詳細設定] ボタン

図 2.17   [詳細設定] ボタンを示す図
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[インポート] ボタン

図 2.18   [インポート] ボタンを示す図
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ソフトウェアの更新の配布ウィザードの [インポート] ボタン (図 2.19 参照) を使用して、ウイルスに対するスキャン済みのソフトウェア更新プログラム ファイルをインポートします。

ウイルスに対するスキャン済みのファイルをインポートする方法

図 2.19   この図は、ウイルスに対するスキャン済みのファイルをインポートする方法を示します
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配布ポイントを割り当てる

パッケージが SMS 2003 にインポートされたら、管理者はソフトウェア更新プログラムをクライアント コンピュータに適用するために使用する配布ポイントを決定します。ソフトウェア更新プログラムのバイナリ ファイルは、対象となるクライアントがあるすべてのサイトの配布ポイントに配置する必要があります。SMS 2003 のソフトウェア更新プログラム スキャン ツールによって識別されたソフトウェア更新プログラムの場合、配布ポイントはソフトウェアの更新の配布ウィザードの 1 つの手順として割り当てられますが、それらの配布ポイントはパッケージの作成後に手動で修正できます。

一般には、ソフトウェア更新プログラムは同一グループのクライアントに展開されるため、同じ配布ポイントが各ソフトウェア更新プログラムに対して使用されます。たとえば、サーバーおよびサーバー アプリケーションに対するソフトウェア更新プログラムは、データ センターのサイト内のすべての配布ポイントに配布される必要があります。財務アプリケーションに対するソフトウェア更新プログラムは、財務部門のサイトの配布ポイントのみに配布されます。

このように、配布ポイント グループが特定の範囲のクライアントに対する配布ポイントのみを含むように SMS で設定できます。配布ポイント グループを使用すると、展開されるソフトウェア更新プログラムを配布ポイントに割り当てる処理が高速化されます。SMS データベース内のインベントリ情報を使用して、新しい配布ポイントが必要な場所を特定できます。

メモ#160;  ただし、配布ポイントを配布ポイント グループに追加しただけでは、たとえ [配布ポイントの更新] オプションが使用されたとしても、パッケージが新しい配布ポイントに送信されることはありません。配布ポイントは、グループがパッケージに割り当てられるときにのみグループから評価されます。新しい配布ポイントはパッケージに 1 つずつ追加される必要があります。その後で、配布ポイントが更新されます。

配布ポイントに更新プログラムをステージングする

適切な配布ポイントが割り当てられた後で、管理者は個々のファイルすべてのコピーがこれらのサーバーに確実に配布されるようにします。SMS ステータス システムを使用して、ソフトウェア更新プログラム ファイルの配布を監視します。配布ポイントにファイルが配布されるまでは、サイト内のクライアントはソフトウェア更新プログラムをインストールできません。

配布ポイントにソフトウェア更新プログラムのバイナリ ファイルを送信するプロセスには、SMS サイト間のファイルの送信と SMS サイトからローカルの配布ポイントへのファイルの送信が含まれます。

SMS サイト間で更新プログラムを送信する

ほとんどの組織では、指示、ソフトウェア パッケージ、および提供情報をサイト間で送信する役割を担うサイト間センダは、多くの場合、使用されるネットワーク帯域幅の総量または転送が行われる 1 日の時間帯のいずれかを制限するように構成されます。これらの制限は、主として、ソフトウェアの配布が通常の業務時間外に発生することを保証するために使用されますが、重要なソフトウェア更新プログラムを早急に適用することが必要な場合には、問題となることがあります。次の SMS メッセージは、サイト間のレプリケーションを監視する際に役立ちます。

配布ポイント グループが特定の範囲のクライアントに対する配布ポイントのみを含むように SMS で設定できます。配布ポイント グループを使用すると、展開されるソフトウェア更新プログラムを配布ポイントに割り当てる処理が高速化されます。SMS データベース内のインベントリ情報を使用して、新しい配布ポイントが必要な場所を特定できます。

表 2.4
メッセージ ID詳細内容

3531

SMS センダが現在ソフトウェア配布パッケージをターゲット サイトに送信中です。

3532

SMS センダがソフトウェア配布パッケージをターゲット サイトに送信中にエラーが発生しました。

3533

SMS センダがソフトウェア配布パッケージを正常にターゲット サイトに送信しました。

SMS では、パッケージの優先順位を [高]、[中]、または [低] に定義できます。ビジネスに不可欠と見なされないソフトウェア更新プログラムには、優先順位 [中] または [低] のみを使用します。優先順位 [高] は重要なソフトウェア更新プログラムのためのみに取っておきます。以下に、パッケージの優先順位がソフトウェア更新プログラムの配布に与える影響に関するいくつかのガイドラインを示します。

配布マネージャは、パッケージを圧縮および処理するコンポーネントです。パッケージは優先順位に従って処理されます。パッケージの優先順位は、センダ、スケジューラ、およびレプリケーション マネージャに対するレプリケーションの優先順位にマップされます。

配布マネージャが既に優先順位 [中] のパッケージの圧縮を開始している場合、新しく作成された優先順位 [高] のパッケージを圧縮するために現在の処理を停止することはありません。

パッケージの優先順位の評価は、センダが現在のパッケージの転送を終了した後に実行されます。このため、優先順位 [中] のパッケージの転送中に、優先順位 [高] のパッケージが定義された場合、優先順位 [中] のパッケージの転送が完了してから、優先順位の評価が見直されます。

提供情報の優先順位はサイト間レプリケーションの優先順位のみに影響を与えますが、提供情報のオブジェクトはかなり小さいため、サイト間に大量の待ち状態のトラフィックがある場合を除いて、影響はほとんどありません。

パッケージおよび提供情報に関連するその他のコンポーネントは、配布マネージャ、提供マネージャ、レプリケーション マネージャ、スケジューラ、デスプーラ、およびセンダです。これらのコンポーネントはすべて、優先順位を監視します。

次の SQL クエリを使用して、すべてのサイトへ配布する内容の転送の進捗度に関するレポートを生成できます。PackageID “BAR0001” のすべての出現箇所を環境に合わせた実際の PackageID に変更してから、このクエリを使用してください。

declare @ver int
select @ver=MAX(SourceVersion) from v_PackageStatusRootSummarizer 
where PackageID = ‘BAR00001’ create table #PkgProgress (RecordID 
int not null, Time datetime not null, SiteCode char(3) not null, 
PctComplete int not null, MessageID int not null, PRIMARY
KEY(SiteCode,Time,RecordID)) insert into 
#PkgProgress(RecordID,Time,SiteCode,PctComplete,MessageID) select
msg.RecordID, msg.Time, insSC.InsStrValue as SiteCode, 
IsNULL(insPC.InsStrValue,100) as PctComplete, msg.MessageID from
v_StatusMessage msg join v_StatMsgAttributes att on 
msg.RecordID=att.RecordID and msg.Time=att.AttributeTime join
v_StatMsgInsStrings insVER on msg.RecordID=insVER.RecordID and
insVER.InsStrIndex=1 join v_StatMsgInsStrings insSC on 
msg.RecordID=insSC.RecordID and insSC.InsStrIndex=2 left join 
v_StatMsgInsStrings insPC on msg.RecordID=insPC.RecordID and 
insPC.InsStrIndex=3 where MessageID in (3531,3532,3533) and
Component in
(‘SMS_ASYNC_RAS_SENDER’,’SMS_ISDN_RAS_SENDER’,
’SMS_LAN_SENDER’,’SMS_SNA_RAS_SENDER’,
’SMS_X25_RAS_SENDER’,’SMS_WINSOCK_SENDER’) and 
att.AttributeID=400 and att.AttributeValue= ‘BAR00001’ and
insVER.InsStrValue=CONVERT(varchar(10),@ver) select 
Sites.SiteCode, prog.Time, prog.MessageID, prog.PctComplete as
’Sending % Complete’, Sites.Targeted as ‘DPs Targeted’,
100*Sites.Installed/Sites.Targeted as ‘% DPs Complete’ from 
v_PackageStatusDetailSumm Sites left join (#PkgProgress prog join 
(select SiteCode, MAX(Time) as MaxTime from #PkgProgress group by 
SiteCode) as LastProg on prog.Time=LastProg.MaxTime and 
prog.SiteCode=LastProg.SiteCode) on Sites.SiteCode=prog.SiteCode 
where Sites.PackageID = ‘BAR00001’ and Sites.Targeted>0 order by
prog.SiteCode drop table #PkgProgress

更新プログラムを配布ポイントに送信する

更新プログラムが SMS サイト サーバーに到達したら、更新プログラムはサイト内のすべての配布ポイントに自動的に配布されます。管理者は各配布ポイントに対して、表 2.5 に示されている SMS イベントを監視する必要があります。

表 2.5
メッセージ ID詳細内容

2342

このイベントは、SMS 配布マネージャがパッケージの配布ポイントへの配布を開始したことを示します。

2330

このイベントは、SMS 配布マネージャがパッケージを配布ポイントに正常に配布したことを示します。

メモ   クライアントがソフトウェア更新プログラムをインストールする前に、ポリシーもローカルの管理ポイントで利用可能になっていることが必要です。

展開グループを選択する

管理者がソフトウェアの更新の配布ウィザードを使用して新しいソフトウェア更新プログラムを配布するときに、対象のコンピュータを正確に指定する必要はありません。これは、ウィザードがクライアントにスマート エージェントを展開し、新しいソフトウェア更新プログラムがインストールされるときに、そのスマート エージェントが起動されるためです。このエージェントは、ウィザードによって提供されたソフトウェア更新プログラムがそのコンピュータに適用可能かどうか、また既にインストールされているかどうかを自動的に判断します。エージェントは連結した複数のソフトウェア更新プログラム、および最新の状態にするために必要な再起動にも対処します。

この方法でインストールされるソフトウェア更新プログラムを対象とするグループの作成は、次の事項を考慮して行います。

コンピュータが新しいソフトウェア更新プログラムをチェックし、インストールする頻度。SMS 提供情報が作成され、指定された時間間隔で新しいソフトウェア更新プログラムがチェックされます。

サーバー、ワークステーション、およびポータブル コンピュータに対応するために、個別のクエリが必要となることの理解。これは、それぞれ異なったスケジュールがあり、ソフトウェア更新プログラムをインストールするには異なったプログラムを実行しなければならない可能性が高いためです。

部門が異なる、または地理的に異なった場所にあるコンピュータに対応するために、個別のクエリが必要となることの理解。これは、タイム ゾーンが異なる可能性があるためです。更新プログラムがすべてのタイム ゾーンで同時に適用されるようにする場合は、ソフトウェアの更新の配布ウィザードの [世界協定時刻] チェック ボックスをオンにします。

管理者がソフトウェアの更新の配布ウィザードを使用せずに、ソフトウェア更新プログラムをカスタム パッケージおよびコレクションによって配布されるようにする場合は、管理者は 1 つ以上の SMS クエリを作成する必要がある可能性があります。たとえば、次のようなケースがあります。

1 つのクエリとそのクエリに基づいた 1 つのコレクションを使用し、展開の各フェーズ用にそのクエリを修正します。最初は、展開の最初のフェーズで対象とするクライアントの範囲を狭めるように修正します。たとえば、1 つのサイトまたはワークグループを対象とします。クライアント数が増加して展開が拡張するのに合わせて、クエリの範囲を展開の次のフェーズのクライアント数に対応できるように拡張します。

クエリへの変更を追跡すると共に、前のバージョンを保持します。これにより、管理者がソフトウェア更新プログラムを管理した状態で元に戻すことができます。


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