Windows Vista 複数言語ユーザー インターフェイス ガイド

このガイドの内容

複数言語ユーザー インターフェイスについて

複数言語ユーザー インターフェイスの対象ユーザー

MUI の利点

複数言語ユーザー インターフェイスの展開計画

複数言語ユーザー インターフェイスの使用

複数言語ユーザー インターフェイスを使用するための前提条件

複数言語ユーザー インターフェイスのその他の関連資料

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複数言語ユーザー インターフェイスについて

これまで、オペレーティング システムの展開中に複数の言語バージョンを提供するのは非常に困難であり、完全にローカライズされたバージョンのリリースが遅れる場合もありました。グローバル展開している組織にとって、利用できるローカライズ版が限られるというのは大きなデメリットでした。Microsoft® Windows VistaTM オペレーティング システムの複数言語ユーザー インターフェイス (MUI) は、複数の言語バージョンを提供するための新しいアプローチです。

Windows® XP では、MUI Pack は英語版をベースに追加されていました。そして、ローカライズされたユーザー環境を実現するために、言語パックがインストールされていました。その結果、言語によってサポートの程度が異なるという状況が生じていました。いずれの場合も、言語パックは英語版の Windows XP をベースにインストールする必要がありました。

Windows Vista の MUI アーキテクチャでは、ユーザー インターフェイスの言語リソースがオペレーティング システムのバイナリ コードとは切り離されています。これにより、Windows Vista のコア バイナリを変更することなく言語を完全に変更できるようになりました。つまり、同じコンピュータへの複数の言語のインストールが可能になったのです。各言語は、言語パック (Windows Vista のユーザー インターフェイスの一部または全体をローカライズするために必要なリソースを含む) を利用して適用されます。

言語パックとは

言語パックには、Windows Vista のユーザー インターフェイスについてのローカライズ済みリソースが含まれます。どのバージョンの Windows Vista にも、1 つ以上の言語パックと、オペレーティング システムを構成する、言語に依存しないバイナリが含まれています。下記に示すとおり言語パックにはいくつかの種類がありますが、これらは、どの程度 Windows Vista のリソースをカバーしているかという点と、インターフェイスを完全なものにするために別の言語パックが必要であるかどうかという点でのみ異なります。

Windows Vista の MUI は、次の 2 つの主要な要素を組み合わせて実装されます。

言語に依存しないバイナリ : Windows Vista を構成するファイルには、言語固有のリソースは一切含まれません。また、これらのファイルは、言語に依存しないバイナリとして記述されています。言語に依存しないオペレーティング システムの利点は、世界中どこにいても、単一のソフトウェア更新プログラムを使用して更新を実行できるという点です。言語固有の更新プログラムは必要ありません。

言語パック : 言語パックには、ユーザー インターフェイスのローカライズ済み言語リソースが含まれます。サポートのレベルはそれぞれ異なります。

完全にローカライズされた言語パック : Windows Vista のローカライズ済みインターフェイス リソースが含まれます。この言語パックには、ユーザー インターフェイスのすべてのテキスト リソースが含まれています。この言語パックを適用した Windows Vista では、ユーザー インターフェイスは完全にローカライズされ、すべての要素が指定の言語で表示されます。英語 (米国) 版の Windows Vista は、en-US 言語パックの適用されている、言語に依存しないバージョンです。この言語パックは、親言語と呼ばれることもあります。

親言語パック : 親言語パックは、言語インターフェイス パック (LIP) を補完する完全にローカライズされた言語パックです。その例として、親言語としてフランス語を使用し、言語リソースの最も一般的な部分にラオス語を使用する Windows Vista コンピュータを挙げられます。

基本言語パック : 通常、基本言語パックは完全にローカライズされた言語パックであり、部分的にローカライズされた言語パックに含まれていない言語リソースを補完するためにインストールされます。

部分的にローカライズされた言語パック : 部分的にローカライズされた言語パックには、Windows Vista のユーザー インターフェイスのほとんどの言語リソースが含まれています (すべての言語リソースが含まれているわけではありません)。ユーザー インターフェイスを完全なものにするためには、部分的にローカライズされた言語パックに加えて、基本言語パックも補完的に使用する必要があります。たとえば、アラビア語 (サウジアラビア) の言語パックは部分的にローカライズされた言語パックであり、全言語リソースのうち、アラビア語にローカライズされている約 80% の言語リソースが含まれています。言語リソースの残りの 20% は、英語またはフランス語にすることができます。英語とフランス語は、いずれも完全にローカライズされている言語です。

言語インターフェイス パック (LIP): LIP を使用する場合、ユーザー インターフェイスを完全に変換するためには、親言語パックも必要になります。2 つの言語が一般的に使用されている国/地域では、言語パックをベースに LIP を適用することで、ローカライズのカバー範囲を広げることができます。これにより、ユーザー エクスペリエンスも改善されます。

以下の図に、十分なユーザー インターフェイス エクスペリエンスを実現するために、さまざまな MUI コンポーネントをどのように組み合わせることができるかを示します。

MUI コンポーネントの組み合わせ
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複数言語ユーザー インターフェイスの対象ユーザー

Windows Vista の MUI は、多言語環境で Windows Vista を展開している IT プロフェッショナルやその他のユーザーが実装する必要があります。MUI により、ユーザーごとの優先言語がプロファイルの一部として読み込まれるため、異なる言語を使用する複数のユーザーが 1 つのコンピュータを共有できるようになります。

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MUI の利点

オペレーティング システムのバイナリは言語に依存しません。Windows Vista は、言語に依存しない単一のオペレーティング システムとして開発および管理されています。

既定で言語サポートがインストールされます。MUI はすべてのバージョンの Windows Vista に組み込まれているため、Windows XP のように独立したパッケージは必要ありません。

特定の言語バージョンのオペレーティング システムを構築するのに必要な時間を短縮できます。言語に依存しないバージョンを作成しておくことで、新しい言語バージョンの Windows Vista の作成に必要な作業はユーザー インターフェイス リソースのローカライズだけになります。

複数の言語の含まれる単一イメージを容易に展開できます。複数の言語パックを Windows Vista の言語に依存しないコア ファイルと組み合わせて、単一の展開イメージを作成できます。これにより、ユーザーはセットアップ中に適切な言語を選択できるようになります。

MUI で利用できる言語を増やせます。Windows Vista のローカライズ版を作成するよりも言語パックを作成する方が時間と労力を節約できるため、マイクロソフトはより多くの言語パックを提供できるようになります。

ソフトウェア更新プログラムをより迅速に提供できます。マイクロソフトは、Windows Vista 向けの単一のソフトウェア更新プログラムだけを作成し、世界各国に配布できるようになります。Windows Vista のすべての言語バージョンに同じ更新プログラムを適用できるため、ローカライズ バージョンのリリースを待つ必要はありません。

ISV はグローバルなソフトウェアをより効率的に開発できます。ソフトウェア開発者は、MUI アーキテクチャを活用することで、言語に依存しない自社製品のバイナリを作成できます。これらのバイナリは、Windows Vista と同様に、ユーザー インターフェイス リソースの含まれる言語パックに依存しません。

言語パックの制限事項

ライセンス要件では、Windows VistaTM Ultimate エディションと Windows VistaTM Enterprise エディションを除き、Windows Vista オペレーティング システムには 1 つの言語しか含めることができないとされています。Windows Vista Ultimate および Windows Vista Enterprise 以外のエディションでは、エンド ユーザーが [Windows へようこそ] 画面での設定を終えると、既定以外の言語はコンピュータから自動的に削除されます。

言語パックのインストール後に、Windows のセットアップ用のディスクに Lang.ini ファイルを再作成する必要があります。Lang.ini により、Windows イメージで使用できる言語が指定されます。また、Windows のセットアップ中に使用する既定の言語も指定されます。Lang.ini ファイルを更新するには、Intlcfg.exe ツールを使用します。

アップグレードを行う際に別の言語にアップグレードすることはできません。同じ言語でアップグレードする必要があります。

リリースされる Windows のセットアップ用のディスクには、既定の言語が事前にインストールされています。この既定の言語は削除できません。既定の言語は、コンピュータのセキュリティ識別子 (SID) と言語固有のディレクトリを生成するために使用されます。

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複数言語ユーザー インターフェイスの展開計画

Windows Vista の適切な言語構成を展開し、組織の現在の地理的な位置や IT インフラストラクチャに基づいて国/地域のサポートを構成するには、ハードウェアの要件と制限に加えて、言語と国/地域の要件を特定する必要があります。

以下の作業も必要になります。

多言語をサポートするためのハードウェア要件を評価します。

組織に所属する移動ユーザーのニーズを確認します。

組織で単一のグローバル イメージを展開する必要があるかどうか、または点在するオフィス向けに国/地域ごとのビルドを展開する必要があるかどうかを確認します。

言語と国/地域の要件の確認

複数の言語でビジネスを行っている場合や、オフィスで複数の言語が使用されている場合には、どの言語や方言を組織でサポートしなければならないのか、そしてそれらの言語に IME (Input Method Editor) や、代替キーボードまたは入力デバイスが必要であるかどうかを確認する必要があります。

グローバルにビジネスを展開している場合は、組織でサポートする必要のある国/地域と、それぞれの場所で使用されている言語や方言を把握しなければなりません。また、通貨、タイム ゾーン、予定表形式がそれらの国/地域によって異なるかどうかを確認する必要があります。さらに、所有する基幹業務アプリケーションのうち、どのアプリケーションをそのような国/地域ごとの違いに対応させる必要があるのかも確認してください。

4 つの列を持つプランニング テーブルを作成し、言語と国/地域のニーズの特定に役立てることができます。次のようなテーブルを用意します。

1 列目に組織のオフィスまたは事業部を列挙します。

2 列目にそれらのオフィスや事業部で使用されている言語または方言を列挙します。

3 列目に、それらの言語や方言をサポートする Windows Vista の言語コレクションとロケールを記入します。Windows Vista の言語コレクションとロケールを記載した表については、「ロケール識別子の定数と文字列」 (英語) を参照してください。

4 列目には、組織のオフィスや事業部に必要な、特別な標準と形式の設定、入力言語サポート、または Unicode 対応でないプログラムの既定の言語を入力します。

  注 :

出来上がったワークシートを使用して、物理的な展開を計画し、応答ファイルの国/地域のセクションを完成させてください。

多言語をサポートするためのハードウェア要件の評価

多言語をサポートするとき、2 種類のハードウェア要件を確認しなければならないことがあります。

ハードディスク容量 より多くのハード ディスク容量を必要とする言語もあります。多くの言語をコンピュータにインストールすると、その分消費されるハード ディスク容量も増えます。また、Windows XP Professional MUI Pack の場合は、インストールまたはサポートするユーザー インターフェイス言語ごとにディスク容量を確保する必要があります。

特別なハードウェアデバイス 言語やユーザーによっては、特別なキーボード、IME、または代替入力デバイスが必要になる場合があります。

  注 :

言語コレクションをインストールすることで、その言語で書かれたドキュメントや Web ページなどのテキストを表示できるようになります。ただし、特定の言語でテキストを入力するには、その言語を入力言語としても追加する必要があります。

移動ユーザーのニーズの確認

さまざまな場所からログオンし、複数の言語でドキュメントを編集する必要のある移動ユーザーを多数抱えている場合は、それらのユーザーのコンピュータに適切な言語ファイルがインストールされているかどうか、またはオンデマンドでインストール可能であるかどうかを確認する必要があります。ターミナル サービスをインストールして、ユーザーが異なる言語の一意のターミナル サービス セッションにサインオンできるようにすることも可能です。

組織の移動ユーザーがオペレーティング システムにさまざまな場所からログオンし、母国語のユーザー インターフェイスを使用する必要がある場合は、適切な言語パックをインストールしなければなりません。

単一のグローバル イメージの展開

Windows Vista オペレーティング システムでは、グローバル組織の IT 部門は単一のグローバル デスクトップ イメージを展開し、管理できます。これにより、単一のビルドを自社で作成し、そのビルドにビジネスで使用するすべての言語をカバーするユーザー インターフェイス言語を追加することができます。このビルドには、Office 2007 などのグローバル アプリケーションも含めることができます。

たとえば、自社で英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、日本語、簡体字中国語、および繁体字中国語のユーザー インターフェイスをサポートする必要がある場合、それらの言語に対応したユーザー インターフェイスを含む単一のグローバル イメージを作成できます。オペレーティング システムの展開後も、Windows インストーラ パッケージを使用することで、その他の言語をオンデマンドでインストールすることができます。

  注 :

単一のグローバル イメージを展開および管理することで、IT の効率を大幅に改善し、コストを抑えることができます。また、単一のコードをベースとするアプリケーションの開発やテストが可能になるため、修正プログラムやサービス パッチを容易にリリースできるようになるほか、エンド ユーザーからの問い合わせ件数も減ります。

国/地域のイメージの展開

各オフィスの多言語要件を満たした国/地域固有のビルドを作成することで、Windows Vista の展開方法を詳細にカスタマイズできます。オフィスやサービス拠点ごとに、適切な言語バージョンのオペレーティング システム、既定の入力言語、およびその国/地域に合った標準と形式を指定する国/地域のビルドを作成できます。

また、サード パーティ アプリケーション (ウイルス チェック ユーティリティなど) の適切なローカライズ版や、そのオフィスで必要な特別なドライバおよびアプリケーションを含めることも可能です。

たとえば、北米向けに、次のような 4 つの一意の国/地域のビルドを作成することもできます。

既定の入力言語に英語とフランス語 (カナダ) が設定され、既定の標準と形式にカナダが指定された、国際英語版の Windows Vista を導入するための 2 つのカナダ向けビルド (バンクーバー B.C. とモントリオールのオフィスで使用)。(バンクーバーでの既定の入力言語は英語であり、モントリオールでの既定の入力言語はフランス語です。)

既定の入力言語として英語 (米国) が設定された、インターナショナル英語版の Windows Vista をインストールするための英語 (米国) ビルド (シアトルなどの米国内のユーザー向け。オプションとして、簡体字中国語、繁体字中国語、日本語、韓国語のサポートに必要なフォント ファイル、フォント リンク、レジストリ設定を含む東アジア言語コレクションもサポート)。

オプションとして東アジア言語コレクションもサポートする、英語 (米国) ビルドをインストールするためのボストン向けビルド。

一方、東京オフィス向けの国/地域のビルドを作成する際に、日本語ローカライズ版の Windows Vista のほか、日本語ローカライズ版のウイルス チェック アプリケーションおよび会計アプリケーションを含めることなどもできます。

グローバル展開している組織では、Windows Vista を使用することでさまざまなアプローチが可能になります。ベースラインのオペレーティング システムとアプリケーションを含む単一のグローバル コア イメージと、ローカライズされたアプリケーションや設定などを含む国/地域のコア イメージを組み合わせることができます。グローバルな IT 部門ではグローバル コアの開発と管理を行い、それぞれの国/地域では独自のコアの構築と管理を行うなど、作業も分けられます。地域のオフィスでは、カスタムのひな形/テンプレートやプリンタ ドライバなどの、第 3 層のカスタマイズ コア イメージを追加することも可能です。

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複数言語ユーザー インターフェイスの使用

MUI は、Windows Vista の展開シナリオで使用されます。また、ユーザーがローカル コンピュータの言語サポートを変更する際にも使用されます。Windows Vista の展開時に、MUI は大きなメリットを発揮します。特に多国籍組織で Windows Vista を展開する場合、メリットはいっそう大きくなります。

国/地域および言語オプションの構成

[コントロール パネル] の [地域と言語のオプション] で、特定のユーザー アカウントで使用する入力言語を構成することができます。MUI Pack の場合、これらの設定を使用して既定のユーザー インターフェイス言語の指定と変更、ユーザー インターフェイスの言語パックのインストールと削除を行います。

Unicode 対応でないプログラムの言語を変更するには

1.

管理者としてログオンします。

2.

[コントロール パネル] の [地域と言語のオプション] をクリックします。

3.

[管理] タブをクリックし、[システム ロケールの変更] をクリックしてアプリケーションの対応している言語を選択します。

デスクトップでの複数言語の使用の簡素化

管理者は、デスクトップを構成し、複数の言語を使用する作業を簡素化することができます。たとえば、デスクトップの言語ツール バーやタスク バーの言語アイコンを追加すると、ユーザーが複数の言語でドキュメントを作成する際に入力言語を容易に切り替えられるようになります。また、ユーザーがインストールされている入力言語や、代替キーボードのレイアウト、IME をすばやく切り替えられるように、特定のキー シーケンスを有効にすることもできます。

デスクトップまたはタスク バーに言語バーを追加するには

1.

[コントロール パネル] の [時計、言語、および地域] で [キーボードまたは入力方法の変更] をクリックします。

2.

[キーボードの変更] をクリックし、[言語バー] タブをクリックします。

3.

[テキスト サービスと入力言語] ダイアログ ボックスの [基本設定] で [言語バー] をクリックします。

4.

[言語バー] タブで、有効にする言語バーとタスク バー オプションのチェック ボックスをオンにします。

入力言語、キーボード レイアウト、IME を切り替えるためのキー シーケンスを有効化または変更するには

1.

[コントロール パネル] の [時計、言語、および地域] で [キーボードまたは入力方法の変更] をクリックします。

2.

[キーボードの変更] をクリックし、[詳細なキー設定] タブをクリックします。

3.

[詳細なキー設定] タブで変更するキー設定をクリックして強調表示してから、[キー シーケンスの変更] をクリックします。

4.

[キー シーケンスの変更] ダイアログ ボックスで、インストールされている入力言語、キーボード レイアウト、および IME の切り替えに使用するキー シーケンスとアクションのオプションを選択します。

スクリーン キーボードを使用してさまざまな言語のテキストを入力する場合は、適切な入力言語に切り替えた後にスクリーン キーボードを有効にしてください。

スクリーン キーボードを表示するには

1.

[スタート] メニューから、[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[コンピュータの簡単操作] の順にポイントします。

2.

[スクリーン キーボード] をクリックします。

特殊文字またはコード ポイントの入力

ユーザーは、Alt キーを押しながら、文字に対応する 10 進数のコード値をテンキーで入力することで、キーボードにない文字を入力することができます。

入力した最初の数字が 0 の場合、その値は、現在の入力言語に含まれるコード ポイントとして認識されます。たとえば、既定の入力言語が英語 (米国) の場合、Alt キーを押しながら「0163」と入力すると、「£」が表示されます (ポンド記号。Unicode エンコードでは U+00A3)。

入力した最初の数字が 1 〜 9 の場合、その値は、オペレーティング システムの OEM コード ページに含まれるコード ポイントとして認識されます。たとえば、コード ページが 437 (MS-DOS Latin US) の場合、Alt キーを押しながら「163」と入力すると、「ú」が表示されます (U+00FA)。

OEM コード ページと、テンキーで入力する際の関連のコード ポイントの一覧については、Microsoft.com の Web リソース ページ (英語) で Microsoft OEM コード リファレンスのリンクをクリックし、参照してください。

グループ ポリシー設定を使用したデスクトップの制御

Windows Vista では、管理者は、ログオン用のグループ ポリシー スクリプトを使用することで、異なるユーザーの国/地域オプションおよび言語オプション (既定の入力言語、標準と形式など) を自動的に設定できます。特定のユーザーがコンピュータにログオンすると、ログオン用のグループ ポリシー スクリプトによって [コントロール パネル] の [地域と言語のオプション] がサイレント状態で呼び出され、そのユーザーに該当する設定が指定されます。

サイレント構成の使用

初回インストール後に、コンピュータの国/地域オプションや言語オプションをサイレント状態で変更することもできます。たとえば、あるユーザー グループが [コントロール パネル] にアクセスできないようにするために、組織でデスクトップをロック ダウンしている場合、グループ ポリシーの適用されたログオン スクリプトを使用することで、そのグループの国/地域オプションおよび言語オプションを更新できます。

  重要 :

アクセス権を引き上げてコマンド プロンプトで次の手順を実行する必要があります。

現在のユーザーの言語設定に無人で変更を加える
  注 :

この例では、"filename.xml" は構成設定の含まれる XML ファイルの完全なパスとファイル名を表しています。

1.

次の例のような XML 構成ファイルを作成します。

<gs:GlobalizationServices xmlns:gs="urn:longhornGlobalizationUnattend">  <!-- User List-->  <gs:UserList>    <gs:User UserID="Current" />   </gs:UserList>
  <!-- MUI-->    <gs:MUILanguagePreferences>    <gs:MUILanguage Value="ar-DZ" />     <gs:MUIFallback Value="es-ES" />    </gs:MUILanguagePreferences></gs:GlobalizationServices>

2.

コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[コマンド プロンプト] の順にクリックします。

3.

次のコマンドを使用して XML ファイルを適用します。

control intl.cpl,, /f:“filename.xml”
システム ユーザーの UI 言語に無人で変更を加える
  注 :

この例では、"filename.xml" は構成設定の含まれる XML ファイルの完全なパスとファイル名を表しています。

1.

次の例のような XML 構成ファイルを作成します。

<gs:GlobalizationServices xmlns:gs="urn:longhornGlobalizationUnattend">  <!-- User List -->   <gs:UserList>    <gs:User UserID="Current" CopySettingsToSystemAcct="true" />   </gs:UserList>  <!-- MUI-->   <gs:MUILanguagePreferences>    <gs:MUILanguage Value="ar-DZ" />     <gs:MUIFallback Value="es-ES" />   </gs:MUILanguagePreferences></gs:GlobalizationServices>

2.

コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[コマンド プロンプト] の順にクリックします。

3.

次のコマンドを使用して XML ファイルを適用します。

control intl.cpl,, /f:“filename.xml”
新規アカウントの既定の UI 言語に、無人で変更を加える
  注 :

この例では、"filename.xml" は構成設定の含まれる XML ファイルの完全なパスとファイル名を表しています。

1.

次の例のような XML 構成ファイルを作成します。

<gs:GlobalizationServices xmlns:gs="urn:longhornGlobalizationUnattend">  <!-- User List -->   <gs:UserList>   <gs:User UserID="Current" CopySettingsToDefaultUserAcct="true" />   </gs:UserList>  <!-- MUI-->   <gs:MUILanguagePreferences>    <gs:MUILanguage Value="ar-DZ" />     <gs:MUIFallback Value="es-ES" />   </gs:MUILanguagePreferences></gs:GlobalizationServices>

2.

コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。[スタート]、[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[コマンド プロンプト] の順にクリックします。

3.

次のコマンドを使用して XML ファイルを適用します。

control intl.cpl,, /f:“filename.xml”

XML エンティティの説明

<gs:UserList>

必須。

無人構成ファイルの影響を受けるユーザーのリスト。無人で設定を行う [地域と言語のオプション] で変更できるのは、現在のユーザーの設定だけです。このバージョンでは、"Current" という現在のユーザーを表すユーザー名だけがサポートされています。

任意。

CopySettingsToDefaultUserAcct および CopySettingsToSystemAcct の 2 つの任意属性を使用できます。これらの 2 つの任意属性を使用することで、[地域と言語のオプション] の無人構成ファイルで変更されたすべての設定を、既定のユーザー アカウントとシステム アカウント (ローカル サービス、ネットワーク サービス、およびローカル システム) にも適用できます。これらの 2 つの属性を使用して設定を適用するには、管理者である必要があります。

<gs:LocationPreferences>

任意。

現在のユーザーの GeoID の設定をサポートします。GeoID を含む属性を使用し、子要素 <gs:GeoID> を使用して設定します。

<gs:MUILanguagePreferences>

任意。

表示言語と、システムへの表示言語のフォールバック (適切な場合) の設定をサポートします。言語文字列を含む属性を使用し、子要素 <gs:MUILanguage> を使用して設定します。

<gs:MUILanguage> を使用して設定した言語のフォールバック言語を設定するには、<gs:MUIFallback> 要素を使用します。この XML エンティティを使用しても、表示言語はインストールされません。表示言語のインストール後に、表示言語を選択するためだけに使用してください。

<gs:SystemLocale>

任意。

システムの Unicode 対応でないプログラムの言語 (システム ロケール) を変更します。この設定を変更するには、管理者である必要があります。

<gs:InputPreferences>

任意。

ユーザー ロケールを変更することなく、ユーザーがシステムへのキーボードの追加や削除を行えるようにします。Default="true" 属性を使用することで、既定のキーボードを選択できます。

<gs:UserLocale>

任意。

ユーザー ロケールの変更をサポートします。現在のユーザー ロケールの設定を変更し、すべての設定を既定値に戻します。<gs:UserLocale> エンティティには、必須の子要素 (<gs:Locale>) があります。この子要素では、SetAsCurrent と ResetAllSettings の 2 つの任意属性がサポートされます。

指定する形式が現在の既定の形式 (ユーザー ロケール) ではない場合、SetAsCurrent を True に設定する必要があります。<gs:Locale> エンティティは、<gs:Win32> または <gs:Framework> として指定できる任意の子要素を持ちます。これらの要素には、変更する設定のリストを表す一連の子要素が含まれます。複数の設定を同時に変更することができます。

カスタム プロパティを指定する場合、ローカライズされた表記法は使用できません。たとえば、Win32 のドイツ語の長い日付形式をカスタマイズする場合、dddd MMMM yyyy の形式を使用する必要があります。

設定するオプションのリストには Win32 名と .NET Framework 名のどちらかを使用できます。ただし、いずれか一方を必ず選択する必要があります。以下の表に名前の一覧を示します。スキーマでは、これらの名前の組み合わせはサポートされていません。

Win32 名.NET Framework 名NLS 識別子 (LCTYPE)

sSort

AlternateSort

LOCALE_SSORTNAME
"ドイツ語 (ドイツ)"など、代替並べ替え順序を使用した形式でのみサポートされます。

sList

ListSeparator

LOCALE_SLIST

sDecimal

NumberDecimalSeparator

LOCALE_SDECIMAL

sThousand

NumberGroupSeparator

LOCALE_STHOUSAND

sGrouping

NumberGroupSizes

LOCALE_SGROUPING

iDigits

NumberDecimalDigits

LOCALE_IDIGITS

iNegNumber

NegativeNumberPattern

LOCALE_INEGNUMBER

sNegativeSign

NegativeSign

LOCALE_SNEGATIVESIGN

sPositiveSign

PositiveSign

LOCALE_SPOSITIVESIGN

sCurrency

CurrencySymbol

LOCALE_SCURRENCY

sMonDecimalSep

CurrencyDecimalSeparator

LOCALE_SMONDECIMALSEP

sMonThousandSep

CurrencyGroupSeparator

LOCALE_SMONTHOUSANDSEP

sMonGrouping

CurrencyGroupSizes

LOCALE_SMONGROUPING

iCurrDigits

CurrencyDecimalDigits

LOCALE_ICURRDIGITS

iCurrency

CurrencyPositivePattern

LOCALE_ICURRENCY

iNegCurr

CurrencyNegativePattern

LOCALE_INEGCURR

iLZero

LeadingZero

LOCALE_ILZERO

sTimeFormat

TimePattern

LOCALE_STIMEFORMAT

s1159

AMDesignator

LOCALE_S1159

s2359

PMDesignator

LOCALE_S2359

sShortDate

ShortDatePattern

LOCALE_SSHORTDATE

sLongDate

LongDatePattern

LOCALE_SLONGDATE

iCalendarType

Calendar

LOCALE_ICALENDARTYPE

iFirstDayOfWeek

FirstDayOfWeek

LOCALE_IFIRSTDAYOFWEEK

iFirstWeekOfYear

CalendarWeekRule

LOCALE_IFIRSTWEEKOFYEAR

sNativeDigits

NativeDigits

LOCALE_SNATIVEDIGITS

iDigitSubstitution

DigitSubstitution

LOCALE_IDIGITSUBSTITUTION

iMeasure

IsMetric

LOCALE_IMEASURE

使用される用語の詳細な説明については、MSDN のロケール情報 (英語) を参照してください。

国/地域および言語オプションの変更

サイレント構成で指定した応答ファイルの形式は、セットアップ中に使用される形式とまったく同じです。つまり、初回インストール後、国/地域の設定オプションはすべてサイレント状態での変更ができます。以下に、次の設定を行う場合のサイレント構成の例を示します。

入力言語 "ドイツ - ドイツ語" を現在のユーザーに追加。

入力言語 "ドイツ - ドイツ語 (スイス)" を、既定のユーザーの入力言語の一覧に追加。

Unicode 対応でないプログラムの言語をドイツ語に設定。

[RegionalSettings]

InputLocale="0407:00000407"

InputLocale_DefaultUser="0407:00000807"

SystemLocale="0407"

InputLocale および InputLocale_DefaultUser キーに複数の入力言語を指定した場合、指定した最初の値が特定ユーザーの既定値として設定されます。次の例では、InputLocale に現在のユーザーの既定の入力言語として "ドイツ - ドイツ語" を設定すると同時に、"ドイツ - ドイツ語 (スイス)" も入力言語として使用できるようにしています。

[RegionalSettings]

InputLocale="0407:00000407", "0407:00000807"

オンデマンド インストールへの Windows インストーラ パッケージの使用

Windows Vista オペレーティング システムには、ユーザーがユーザー インターフェイス言語をオンデマンドでインストールできる Windows インストーラ パッケージが用意されています。単一のグローバル イメージをサポートする企業の場合、オンデマンド インストールを行うことで、セットアップにかかる時間を短縮し、イメージを小さくすることができます。国/地域のビルドを作成する場合や、CD ベースの展開を行う場合は、会社でサポートする必要のある特定のユーザー インターフェイス言語ごとの Windows インストーラ パッケージを CD やネットワーク共有に追加してください。

オンデマンド インストールを可能にするには、自社でサポートするユーザー インターフェイス言語ごとの Windows インストーラ (.msi) パッケージを、適切な Active Directory ドメイン サービスで公開します。Windows インストーラ パッケージは、追加ユーザー インターフェイス言語として、該当するユーザーの [コントロール パネル] の [プログラムと機能] に表示されます。

オプションを最大に設定して .msi パッケージを公開した場合、ユーザーは特定のユーザー インターフェイス言語を、現在のユーザーと既定のユーザーのいずれか一方または両方に対してインストールおよび設定するかどうかを選択できます。また、ユーザー アカウントの設定を自動的に行うには、オプションを基本状態に設定して .msi パッケージを公開し、パッケージにトランスフォームを適用します。

たとえば、世界展開する企業で 12 の異なる言語をサポートしているとします。その IT 部門は、グローバルな Active Directory ドメイン サービスに、その 12 のユーザー インターフェイス言語の Windows インストーラ パッケージを公開しています。このとき、ボストン オフィス (既定のユーザー インターフェイス言語として英語 (米国) が設定されている Windows Vista を使用) の職員は、必要に応じて、イタリア語と日本語のユーザー インターフェイス言語をインストールできるとします。この場合、ユーザーは [コントロール パネル] の [プログラムのと機能] を開き、イタリア語と日本語のユーザー インターフェイス言語のサポート パッケージを選択するだけで、これらの言語をインストールできます。

Windows インストーラ パッケージと、msiexec.exe コマンドを使用する際のパラメータの詳細については、Web リソース ページ (英語) の「MSDN ライブラリのソフトウェア開発キット (SDK) に関する情報」のリンク先を参照してください。

Windows Vista を展開する際の MUI の使用

Windows Vista の展開に MUI を活用することで、多言語環境の開発やテストに要する時間を短縮することができます。Windows Vista では、言語に依存しない単一のコア イメージと言語パックが使用されるため、単一のコア イメージを容易に構成し、グローバル組織全体に展開することができます。これにより、ユーザーはどの言語を設定するかをセットアップ中に決定できます。MUI の設定を unattend.xml ファイルで構成し、特定の言語セットを特定の場所に展開することもできます。

MUI を Windows Vista の展開に使用する方法については、次のドキュメントを参照してください。

Windows Vista 複数言語ユーザー インターフェイス ステップ バイ ステップ ガイド (英語)

Windows Automated Installation Kit (WAIK) ヘルプ (英語)

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複数言語ユーザー インターフェイスを使用するための前提条件

Windows Vista で MUI を使用するには、次のものが必要です。

Windows Vista オペレーティング システム

インストールする言語ごとの Windows Vista 言語パック。部分的にローカライズされた言語パックまたは LIP の場合、親言語パックも用意する必要があります。

  注 :

ライセンス要件では、Windows VistaTM Ultimate エディションと Windows VistaTM Enterprise エディションを除き、Windows Vista オペレーティング システムには 1 つの言語しか含めることができないとされています。Windows Vista Ultimate および Windows Vista Enterprise 以外のエディションでは、エンド ユーザーが [Windows へようこそ] 画面での設定を終えると、既定以外の言語はコンピュータから自動的に削除されます。

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複数言語ユーザー インターフェイスのその他の関連資料

Windows Vista の展開に MUI を使用する方法の詳細については、「Windows Automated Installation Kit Help」 (英語) を参照してください。


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