| グラフィックス マルチモニタの概念 | |
| WDDM 以前のマルチモニタのサポート | |
| WDDM でのマルチモニタのサポート | |
| WDDM およびマルチモニタ構成 | |
| マルチモニタの問題に関するエラー メッセージ | |
| リソース |
デスクトップは、インフォメーション ワーカーの生産性を向上するための重要な要因と見なされてきました。1 台の PC に複数のディスプレイを接続して使用するのは、今日では珍しい光景ではなくなりました。マルチモニタは、1 台の PC 上で複数のディスプレイを使用することを表す一般的な技術用語であり、Microsoft Windows オペレーティング システムでサポートされる重要な機能として位置付けられてきました。この機能は、ユーザーの間では、'multimon' または 'multimonitor' と呼ばれています。
この記事では、現在考えられる、マルチアダプタを使用したさまざまなシナリオについて説明し、WDDM によりもたらされる変化について概要をまとめてあります。また、適切なハードウェアの選択を前提とした各種ソリューションについても説明しています。
さまざまなタイプのマルチアダプタ構成に関する基本概念は、Windows Vista で新しく取り入れられたものではなく、Windows Vista に固有のものでもありません。しかし、Windows Vista のマルチアダプタ機能を設計するうえで、これらの概念について理解しておくことが重要になります。
最近のグラフィックス アダプタはほとんどが、ディスプレイへの出力端子を複数備えています。1 つのグラフィックス アダプタ上にあるこれらの各出力端子にディスプレイ デバイスやモニタを 1 台ずつ接続して、"拡張デスクトップ" を提供したり、両方のディスプレイに同じデスクトップ表示 ("クローン表示") を行ったりできます。これは、1 つのグラフィックス アダプタを通じてマルチモニタ機能を実現している、最も一般的なケースです。
マルチアダプタとは、1 台の PC で複数のグラフィックス アダプタを使用することです。"同種のマルチモニタ" という用語は、複数のグラフィックス アダプタが使用されていても、すべてのアダプタが同じグラフィックス ドライバを使用している場合を示します。
ここで、2 つほど例を挙げてみます。
| • | 同じグラフィックス ハードウェア ベンダの 2 枚の同一のカード - たとえば 2 枚の PCIe ATI Radeon x600 カードをそれぞれ x16 PCIe スロットに装着。 |
| • | 同じグラフィックス ハードウェア ベンダの 2 枚の異なるカード - たとえば、1 枚の PCIe NVIDIA GeForce 7600 を x16 スロットに装着し、もう 1 枚の PCIe NVIDIA GeForce 6600 を 2 個目の x16 スロットに装着。 |
バスの種類 (PCIe、AGP、または PCI) は、重要ではありません。同じレーン幅または異なるレーン幅の、"n" 個の PCIe スロットに "n" 枚のカードを装着することも、"n-m" 枚のカードを PCIe スロットに装着し、"m" 枚のカードを PCI スロットに装着することもできます。覚えておく必要のある重要な点は、"n" 個のグラフィックス アダプタがすべて同じグラフィックス ドライバを使用するということです。
"異種のマルチモニタ" という用語は、複数のグラフィックス アダプタが、同じ PC で複数のグラフィックス ドライバを使用している場合を示します。一般的な例としては、2 つの異なる製造元のグラフィックス アダプタを使用しており、それぞれのアダプタが別々の製造元の異なるグラフィックス ドライバを必要とする場合があります。
Windows NT 4.0 では、オペレーティング システムでマルチモニタをネイティブ サポートしていませんでしたが、グラフィックス ハードウェアのベンダは、独自にカスタマイズしたグラフィックス ドライバ、ソフトウェア ユーティリティ、またはその両方を通じてある程度のサポートを組み込むことができました。
Windows 2000 では、デスクトップを表示するための複数ディスプレイの管理機能が一部ネイティブ サポートされました。Windows XP では、Windows XP Display Driver Model (XPDM) を通じて大幅な向上が図られ、複数のグラフィックス カードがネイティブでサポートされるようになり、ドライバでサポートを提供するための適切な手段がハードウェア ベンダに提供されました。
Windows Vista では、従来のグラフィックス スタックが使用されるため、引き続き古い XPDM ドライバが動作し、XPDM ドライバを使用した場合のマルチモニタの動作は変化がありません。
ただし、Windows Vista Display Driver Model (WDDM) では、複数のグラフィックス アダプタと外部ディスプレイの管理に関して、根本的な変化が生じます。その中には、新たな制限も含まれます。WDDM ドライバは、"異種のマルチアダプタ" を使用したマルチモニタの実装をサポートしていないからです。具体的には、下記のとおりです。
| • | システム内のすべてのグラフィックス アダプタが、同じディスプレイ ドライバ モデルを使用する必要があります。すなわち、それらのすべてで、XPDM または WDDM が実行されている必要があります。ドライバ モデルは相互排他的であり、Windows Vista では、XPDM ドライバと WDDM ドライバの両方を同時に読み込むことはできません。 XPDM ドライバを使用するグラフィックス アダプタと WDDM ドライバを使用するグラフィックス アダプタがシステムに装着されていた場合、Windows Vista では VGA リソースを使用する POST デバイスが選択されます。これは、一般的に "VGA アダプタ" と呼ばれています。 | ||||
| • | システムに複数のグラフィックス アダプタが装着されている場合、それらすべてが同じ WDDM ドライバを使用する必要があります。2 つの異なる製造元の WDDM ドライバを使用する 2 つのグラフィックス アダプタがあった場合、Windows では、それらのドライバのいずれかが無効となります。VGA アダプタは有効になりますが、2 番目のデバイスは無効になります。 XPDM ドライバは、Windows XP から引き続き、異種のマルチアダプタをサポートしています。Windows XP において、そうした構成で正常に動作していた場合、Windows Vista にアップグレードする際に問題が生じます。いずれかのグラフィックス アダプタに接続された外部モニタは、ビデオ信号を持ちません。ビデオ信号が無効になっているからです。この後に説明するとおり、システムのブート時にエラー メッセージが表示されます。 この問題を解決するには、下記の方法が考えられます。
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注 : この制限は、WDDM ドライバを持つシステムにのみ影響します。WDDM は、安定性を主要目的として設計されました。Windows XP のディスプレイ ドライバに関して Windows エラー報告により収集された情報と、関連するオンライン クラッシュ解析に基づき、Microsoft は Windows Vista のグラフィックス スタックを簡素化することにしました。
複数のグラフィックス アダプタを使用するようになったのは、グラフィックス ハードウェアのベンダがグラフィックス アダプタに複数のコネクタを装備しなかったときのことです。今日では、ほとんどのモデム アダプタが、2 個または 3 個のコネクタ (DVI、VGA、S-Vide など) をサポートしています。また、ほとんどの OEM では、現在 SLI/Crossfire 構成を提供しています。この構成では、SLI/Crossfire モードでないときに複数のディスプレイ デバイスを接続するためにも使用できる、複数のグラフィックス アダプタをサポートしています。
下記の例では、ユーザーが複数のディスプレイ デバイスを接続したいと考えている場合の、WDDM 対応のグラフィックス アダプタを使用したデスクトップおよびモバイル システムの構成について説明します。
| • | 2 台のモニタまたはデュアル表示 : DVI と VGA など、2 つの出力端子を持つ単一のグラフィックス アダプタ | ||||||||||
| • | 2 台、3 台、またはそれ以上のモニタ :
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異種のグラフィックス アダプタ、すなわち異なるドライバを使用するアダプタを使用して構成されたシステムでは、Windows Vista は、2 つのうちいずれかのアダプタを無効にし、下記のエラー メッセージを表示します。

デバイス マネージャは、Error Code 43 で、無効になっているデバイスを示します。Event Log Viewer でも、エラー メッセージで表示されるのと同じ内容のメッセージが記録されます。
お問い合わせ先 : このドキュメントで触れられていない事項についてご質問がありましたら、directx@microsoft.com (英語) まで電子メールをお送りください。
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