Windows Server 2003 のウォッチドッグ タイマ ハードウェアの要件

Version 1.01

最終更新日: 2006年8月28日
トピック
Windows Server 2003 のウォッチドッグ タイマ ハードウェアの要件Windows Server 2003 のウォッチドッグ タイマ ハードウェアの要件
ウォッチドッグ タイマの要件ウォッチドッグ タイマの要件

Windows Server 2003 のウォッチドッグ タイマ ハードウェアの要件

Watchdog Timer Hardware Requirements Microsoft Windows Server 2003 は、Microsoft Windows Server 2003 オペレーティング システムで動作するウォッチドッグ タイマ ハードウェアを設計しているエンジニア向けです。

この仕様で使用される規則

この仕様では、下記の規則に従って用語が使用されています。

Hardware Design Guide 3.0
Hardware Design Guide Version 3.0 for Microsoft Windows 2000 Server、および同ドキュメント向けに発行されるすべての付録または説明書のことです。下記で公開されています。
http://www.microsoft.com/japan/whdc/system/platform/pcdesign/desguide/serverdg.mspx

Windows Server 2003
Microsoft Windows Server 2003 オペレーティング システム、およびあらゆるアドオン機能とそれ以降のバージョンのオペレーティング システムのことです。

X86 ベース システム
32 ビット バージョンの Windows Server 2003 を実行できる、Intel Architecture の命令セットに基づいた 32 ビット マイクロプロセッサ システムのことです。

必須、推奨、およびオプション機能

この仕様では、下記のとおり、機能を Required または Recommended で表します。

Required。これらの基本的なハードウェアの機能は、このハードウェア リファレンス仕様に準拠するために実装する必要があります。

Recommended。これらの機能は、Windows Server 2003 がサポートする機能を追加するものであり、このハードウェア リファレンス仕様に準拠するために必要なものではありません。

リファレンスとリソース

下記の一覧は、この仕様で定義されている要件を満たすハードウェアの構築に役立ついくつかの情報リソース、サービス、およびツールを示しています。また、この項では、この仕様で参照しているドキュメントがある場所も記載してあります。

Microsoft の情報リソース

Microsoft Developer Network (MSDN) Professional Subscription
http://www.microsoft.com/japan/msdn/subscriptions/

Microsoft Windows プラットフォーム開発
http://www.microsoft.com/japan/whdc/default.mspx

Microsoft Windows Hardware Quality Labs (WHQL)
http://www.microsoft.com/japan/whdc/whql/default.mspx

テクニカル リファレンス

Advanced Configuration and Power Interface Specification
http://www.acpi.info/spec.htm このリンクをクリックすると Microsoft.com サイトを離れます

Hardware Design Guide Version 3.0 for Microsoft Windows 2000 Server
http://www.microsoft.com/japan/whdc/system/platform/pcdesign/desguide/serverdg.mspx

Microsoft Windows DDK と Platform SDK

MSDN Subscription で提供されます。
http://www.microsoft.com/japan/whdc/devtools/ddk/default.mspx (DDK)
http://msdn.microsoft.com/downloads/ (SDK)

Microsoft Windows ハードウェア互換性リスト (HCL)
http://www.microsoft.com/japan/whdc/hcl/default.mspx

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ウォッチドッグ タイマの要件

この項では、Windows Server 2003 のアプライアンスに提供されるウォッチドッグ タイマ機能に固有の要件を定義します。

1. サーバー システムには、ハードウェア ウォッチドッグ タイマを組み込みます
推奨
Windows Server 2003 を実行するシステムには、ハードウェア ウォッチドッグ タイマを搭載することをお勧めします。ウォッチドッグ タイマ ハードウェアは、構成可能な値からカウントダウンし、ゼロに到達したらシステムをリセットまたはシャットダウンします。オペレーティング システム サービスは、定期的にタイマを再起動し、オペレーティング システム、ドライバ、またはサービスの機能が停止した場合に、サーバー システムが自動的に再起動またはシャットダウンするようにします。

2. ウォッチドッグ タイマ ハードウェアが搭載されている場合は、そのハードウェアが要件を満たすようにします
必須
Windows Server 2003 を実行しているシステムにハードウェア ウォッチドッグ タイマが実装されている場合、そのハードウェアは下記の機能を提供する必要があります。

2.1 動作状態。ウォッチドッグ タイマ ハードウェアは、2 つの主な動作状態である、Disabled と Enabled をサポートする必要があります。

Disabled 状態では、カウントダウンは停止している必要があり、オペレーティング システムがカウント ダウンを開始することはできません。

Enabled 状態では、ウォッチドッグ タイマは、2 つのサブ状態、Running と Stopped をサポートする必要があります。

Enabled\Stopped 状態では、タイマはカウントダウンしてはなりません。

Enabled\Running 状態では、カウンタは通常どおり動作し、トリガされるとゼロまでカウントダウンします。

すべての状態をオペレーティング システムが認識できるようにする必要があります。

2.2 Enabled/Disabled の遷移機構。Enabled と Disabled の 2 つの状態を遷移する機構が提供される必要があります。この機構は、ハードウェア ジャンパまたは BIOS 構成設定を使用するなどして、オペレーティング システムから独立している必要があります。

2.3 Stopped と Running の遷移機構。ウォッチドッグ タイマ ハードウェアは、ハードウェアが Enabled\Stopped と Enabled\Running の 2 つの状態を遷移するための機構をオペレーティング システムに提供する必要があります。

2.4 Enabled の初期サブ状態の構成機構。 [推奨] 初期サブ状態を Enabled\Stopped または Enabled\Running のいずれかに構成する機構が提供される必要があります。提供される場合、この機構が BIOS セットアップを使用して構成可能である必要があります。提供されず、ウォッチドッグが有効な場合、初期構成は Enabled\Stopped サブ状態に設定されている必要があります。

ブートの失敗を防ぐため、システムでこの機構が提供されるようにすることを強くお勧めします。この機構が提供されていない場合、オペレーティング システムがウォッチドッグ タイマ ドライバを有効にする前にシステムがハングすると、システムは自動的に回復できません。

注: Enabled\Running 状態で開始するよう構成されている場合、BIOS がオペレーティング システム (ネットワーク ブートの場合は PXE ブート コード) に制御を切り替える直前まで、BIOS はウォッチドッグによるカウントの開始をトリガできません。

2.5 初期カウントダウン間隔の構成機構。 [推奨] 初期カウントダウン時間を構成する機構は、BIOS セットアップを使用して構成できる必要があります。

注: システムの電源がオンのとき、ウォッチドッグの既定のカウントダウン間隔は、2 分 + 2*Tb より長く設定する必要があります。Tb は、ウォッチドッグの開始時から、マスタ ブート レコードがディスクから実行されるまでの時間です。これによって、オペレーティング システムがウォッチドッグ タイマ ハードウェアを起動して制御するするための十分な時間を確保できます。

2.6 カウントダウン時間範囲の構成方法。ウォッチドッグ タイマ ハードウェアは、カウントダウン時間を 1 〜 511 秒の値に 1 秒単位で設定する方法をオペレーティング システムに提供する必要があります。これによって、オペレーティング システムをシャットダウンまたは再起動する際、シャットダウン処理の実行中にウォッチドッグがリセットされることがなくなります。1 ミリ秒 〜 65,535 秒までのより広い範囲のカウントダウン値を使用することもできます。

2.7 Shutdown/Restart 要求機構。ウォッチドッグ タイマ ハードウェアは、カウントダウンがゼロに到達した状態でコンピュータをシャットダウンまたは再起動するように要求する機構をオペレーティング システムに提供する必要があります。シャットダウンは、電源ボタンを 4 秒以上押し続けて電源をオフすることに相当します。再起動は、システム リセット (つまり、リセット ボタンを押すこと) に相当します。

2.8 ウォッチドッグ終了ビット。ウォッチドッグ タイマ ハードウェアは、現在の再起動がウォッチドッグ タイマ カウンタがゼロに到達したことによって実行されたことを示すビットを提供する必要があります。オペレーティング システムは、このビットを読み取り、このビットに書き込みできる必要があります。ビットは、電源をいったん切ってから再投入することによって、あるいはオペレーティング システムによってクリアされます。そして、ウォッチドッグ タイマが切れたためにトリガされた場合以外のすべての再起動において、クリアされた状態のままでなければなりません。

2.9 POST 後のカウンタの再起動。システムのブート時にタイマが有効で実行されているように構成されている場合、ウォッチドッグ タイマ カウンタは、BIOS POST 後にトリガされる必要があります。これは、カウンタがゼロに到達する前にオペレーティング システムが確実にロードおよびブートされるようにするための時間を設けるためです。

2.10 制御/状態レジスタ。タイマは、下記の表の形式に従った制御/状態レジスタを提供する必要があります。

ウォッチドッグ制御/状態レジスタ (32 ビット)

ビット属性説明

31-8

RO

予約済み。ゼロとして読み取ります。

7

WO

ウォッチドッグ トリガ: このビットを設定すると、ウォッチドッグが新しいカウント間隔を開始し、ウォッチドッグ カウント レジスタに最後に書き込まれた値からカウントダウンするようトリガされます。このビットは、常にゼロとして読み取られます。ウォッチドッグが無効になっているか、停止している場合、このビットの設定による影響はありません。

6-4

RO

予約済み。ゼロとして読み取ります。

3

RO

ウォッチドッグ無効: このビットは、ウォッチドッグ タイマ ハードウェアの状態を反映します。
0=有効
1=無効

2

R/W

ウォッチドッグ アクション: このビットは、ウォッチドッグ タイマが切れたときに実行すべきアクションを決定します。
0=システム リセット
1=システムの電源オフ。

このビットは、ウォッチドッグが有効の場合のみ有効です。

1

R/W

ウォッチドッグ終了: 設定されている場合、ウォッチドッグ タイマが切れて、現在コンピュータが再起動されたことを示しています。このビットは、ウォッチドッグ制御レジスタのビット 1 に 1 を書き込むことによってクリアされます。0 を書き込むことによる影響はありません。

ビットは、電源をいったん切ってから再投入することによって、あるいはオペレーティング システムによってクリアされます。そして、ウォッチドッグ タイマが切れた場合以外のすべての再起動において、クリアされた状態のままでなければなりません

このビットは、ウォッチドッグが有効の場合のみ有効です。

0

R/W

ウォッチドッグの実行/停止: このビットは、ウォッチドッグの状態 (Enabled\Running および Enabled\Stopped) を制御し、示すために使用されます。
1=ウォッチドッグは Enabled\Running 状態
0=ウォッチドッグは Enabled\Stopped 状態

ウォッチドッグが Enabled\Stopped 状態であり、1 がビット 0 に書き込まれている場合、ウォッチドッグは、実行状態に移行しますが、カウント間隔は 1 がビット 7 に書き込まれるまで開始されません。

ウォッチドッグが Enabled\Running 状態の場合、1 をビット 0 に書き込むことによる影響はありません。このビットは、ウォッチドッグが有効の場合のみ有効です。

2.11 カウント レジスタ。タイマは、下記の表にある形式に準拠したカウント レジスタを提供する必要があります。

Watchdog カウント レジスタ (32 ビット)

ビット属性説明

16-31

RO

予約済み。ゼロとして読み取ります。

0-15

R/W

ウォッチドッグ カウント データ: これは、カウンタのカウントダウン時間を定義します。ゼロの値は予約済みです。単位は、ウォッチドッグ リソース テーブル (WDRT) の Units フィールドに定義されます。最大値は、WDRT の Max Count フィールドに定義されます。

このレジスタを読み取ると、最新のカウンタ値を得ることができます。

ウォッチドッグ制御/状態レジスタのウォッチドッグ トリガ ビットに 1 を書き込むまで、レジスタへの書き込みによる影響はありません。

これらのビットは、ウォッチドッグが有効の場合のみ有効です。

2.12 書き込み完了。レジスタへの書き込みは、競合状態を避けるため、単一バス クロック サイクルで完了する必要があります。

3. ウォッチドッグ タイマ ハードウェアが搭載されている場合は、そのハードウェアが要件を満たすようにします
必須
ハードウェア ウォッチドッグ タイマが Windows Server 2003 に実装されている場合、ファームウェアは、Advanced Configuration and Power Interface (ACPI) Specification, Version 2.0 で定義されているように、下記の固定リソース テーブルを提供する必要があります。

ウォッチドッグ リソース テーブル (WDRT)

フィールドバイト長バイト オフセット説明

Header Signature

4

0x0

WDRT。ウォッチドッグ リソース テーブルの署名。

Length

4

0x4

WDRT 全体の長さ (バイト数)。

Revision

1

0x8

1

Checksum

1

0x9

テーブル全体の合計は、ゼロになる必要があります。

OEMID

6

0xA

OEM ID。

OEM Table ID

8

0x10

WDRT では、テーブル ID は、製造元のモデル ID です。

OEM Revision

4

0x18

提供された OEM Table ID に対する WDRT の OEM リビジョン。

Creator ID

4

0x1C

テーブルを作成したユーティリティのベンダ ID。DSDT、RSDT、SSDT、および PSDT テーブルでは、これは、ASL コンパイラの ID です。

Creator Revision

4

0x20

テーブルを作成したユーティリティのリビジョン。DSDT、RSDT、SSDT、および PSDT テーブルでは、これは、ASL コンパイラのリビジョンです。

Control Register Address

12

0x24

ACPI 2.0 Specification のセクション 5.2.3.1 で定義されている Generic Address Structure を使用して記述されたウォッチドッグ制御レジスタのアドレス。
注: System Memory アドレス スペースのみ許可されます (Address_Space_ID= 0)。

Count Register Address

12

0x30

ACPI 2.0 Specification のセクション 5.2.3.1 で定義されている Generic Address Structure を使用して記述されたウォッチドッグ カウント レジスタのベース アドレス。
注 : System Memory アドレス スペースのみ許可されます (Address_Space_ID= 0)。

PCI Device ID

2

0x3C

PCI デバイスではない場合、0xFFFF である必要があります。

PCI Vendor ID

2

0x3E

PCI デバイスではない場合、0xFFFF である必要があります。

PCI Bus Number

1

0x40

テーブルが PCI デバイスを表す場合の PCI バス番号。PCI デバイスではない場合、0x00 である必要があります。

PCI Device Number

1

0x41

テーブルが PCI デバイスを表す場合の PCI スロット番号。PCI デバイスではない場合、0x00 である必要があります。

PCI Function Number

1

0x42

テーブルが PCI デバイスを表す場合の PCI 機能番号。PCI デバイスではない場合、0x00 である必要があります。

PCI segment

1

0x43

PCI セグメント番号。PCI バスが 255 未満のシステムでは、この番号は 0 である必要があります。

Max Count

2

0x44

このウォッチドッグ実装がサポートする最大カウンタ値を含みます。注: Max Count は、>=511 および
<= 65,535 である必要があります。

Units

1

0x46

Max Count とウォッチドッグ カウント レジスタの単位を含みます。
0x0=1 秒/カウント
0x1=100 ミリ秒/カウント
0x2=10 ミリ秒/カウント


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