Windows Performance Tools (WPT) Kit には、Windows Server 2008 と .NET Framework 3.5 用の Windows SDK の新ツールであるパフォーマンス分析ツールが含まれています。WPT Kit は、システム ビルダー、ハードウェア メーカー、ドライバー開発者、一般アプリケーション開発者など、幅広いユーザーにとって有用です。これらのツールは、Windows Vista、Windows Server 2008、およびそれ以降のバージョンで、システムとアプリケーションのパフォーマンスを測定して分析するよう設計されています。
ツールには現在、xperf トレース キャプチャ ツール、xperfview ビジュアライゼーション ツール (別名 : Performance Analyzer)、および xbootmgr ブート トレース キャプチャ ツールが含まれています。各ツールは、さまざまなパフォーマンスの問題の分析用に設計されています。たとえば、アプリケーションの起動時間、ブートの問題点、遅延プロシージャ呼び出しと割り込み活動 (DPC と ISR)、システム応答性の問題点、アプリケーションのリソース使用量、割り込みの大量発生などです。これらのツールを含む MSI は、SDK bin ディレクトリ (アーキテクチャごとに 1 つ存在) にあります。
各ツールは、Event Tracing for Windows (ETW) インフラストラクチャ上で構築されています。ETW により、Windows とアプリケーションはイベントを効率的に生成できます。イベントは、システムやプロセスを再起動することなく、いつでも有効または無効にできます。ETW は、要求されたカーネル イベントを収集し、"トレース ファイル" または "トレース" と呼ばれる 1 つ以上のファイルにそれらを保存します。
これらのカーネル イベントにより、システムの動作に関し、広範な詳細を知ることができます。キャプチャや分析に利用できる最も重要で役立つカーネル イベントは、コンテキスト切り替え、割り込み、DPC、プロセスとスレッドの作成と破棄、ディスク I/O、ハード フォールト、プロセッサ P-State 切り替え、レジストリ操作などです。
各ツールは、下記の一般的なフローに従う、トレース キャプチャおよび分析モデルを使用しています。
1. | xperf を使用して、ETW トレースが有効になります。 |
2. | 操作が実行されます。 |
3. | xperf を使用して ETW トレースが無効になり、データは ETL トレース ファイルに保存されます。 |
4. | その後、トレース ファイルは、xperf を使用してさらに処理したり、Performance Analyzer (xperfview) を使用して表示したりできます。 |
トレースは、コンピューターで処理でき、そのコンピューターから別のコンピューターへ分析用に移動またはコピーできます (クロス アーキテクチャを含む)。分析に必要なものはすべて、トレース ファイルに格納されています。
WPT でサポートされている ETW の優れた機能の 1 つは、シンボル デコード、サンプル プロファイル、およびカーネル イベントでの呼び出しスタックのキャプチャのサポートです。これらの機能は、システムの動作について、非常に詳細なビューを提供します。また、WPT は自動テストもサポートします。具体的に言うと、xperf は、コマンド ラインからのスクリプティング用に設計されており、自動パフォーマンス ゲート制御インフラストラクチャで使用できます。また、xperf は、トレース データを ANSI テキスト ファイルにダンプできます。これにより、パフォーマンスの問題および回帰を以前のテストから検索できる、独自のトレース処理ツールを作成できます。
Version 4.1.1 の変更点 :
このバージョンは、Windows Server 2008 SDK の一部としてリリースされた WPT Kit v.4.1.0 に対する更新プログラムです。Version 4.1.1 には、下記の問題点の修正が含まれています。
| • | Windows Performance Analyzer が、電源状態切り替えの分析を実行しない。 |
参照 :
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