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Round7 : バックアップ機能対決 大切なデータを守ってくれるのはどっち?

パソコンを使っていると、ファイルを間違って消してしまったり、うっかり上書き保存してしまうといった経験はありませんか? またハードディスクが破損して、ファイルが読めなくなってしまうといった事故が起こることもあります。このような危険に備えて、大事なファイルはバックアップを残しておきたいものです。とはいえ、バックアップは面倒な作業ということもあり、ついつい後回しにしたり、忘れたりしがちです。そこで今回は、手間をかけずに、大切な思い出や苦労して作成したデータをしっかり保護して、安心してパソコンを使えるのは、Windows XP と Windows Vista のどちらなのかを検証してみました。
検証 1 定期的なバックアップ
徹底検証! 定期的にバックアップがしやすいのはどっち?

バックアップにおいて、特に重要なのは個人的なデータではないでしょうか。OS やソフトが破損した場合、手間はかかるものの再インストールすれば復旧可能ですが、ユーザーが自分で作成したデータや、メールなどについてはそうはいきません。これらのデータファイルを破損したり紛失してしまったら、作成にかかった労力や手間がすべて無駄になってしまうだけでなく、復元不能になってしまうこともあります。

とはいえ、必要性はわかっていても、いちいち手動でバックアップを行うのは面倒ですし、つい実行するのを忘れてしまいがちです。小まめなバックアップを、手間いらずで実行しやすいのはどちらの OS なのでしょうか。比較してみました。

結果! Windows Vista は、直感的にお手軽バックアップ

Windows XP の「バックアップ」では、日時や曜日を指定して、特定のファイルやフォルダを定期的にバックアップできます。ただし、バックアップするフォルダやファイルを個別に選択する必要があるため、メールや大切なドキュメントがどこに保存されているのか、といった知識がないとわかりづらくなっていました。

それに対して、Windows Vista の場合、「バックアップの状態と構成」を使えば、簡単にユーザー データのバックアップを行うことが可能です (画面 1)。特にバックアップするファイルの指定が非常に簡単です。たとえばメールの内容をバックアップしておきたいなら [電子メール] という項目にチェックを入れるだけです。同じように [ピクチャ] [音楽] [ビデオ] [ドキュメント] [テレビ番組] [圧縮ファイル] [他のファイル] といった多彩な項目に基づいて、チェックを入れておくだけでその項目はバックアップされます (画面 2)

そのほか、定期的にバックアップするにしても、「頻度」「日」「時刻」という必要最小限の項目をセットしてしまえば、定められたタイミングでバックアップが行われます (画面 3)。バックアップする先も、別の内蔵ハードディスクや外付けハードディスクはもちろんのこと、ネットワーク上のドライブや DVD など、多彩に選択できる点も魅力です。

Windows Vista のバックアップは、とにかく全体的に直感的な利用が可能で、初心者にも非常に配慮されているイメージです。小まめにバックアップしつつ、手間をかけたくないなら、Windows Vista が便利だといえるでしょう。
画面1
画面 1 「バックアップの状態と構成」からユーザー データのバックアップが簡単に行える。
画面2画面3
画面 2 バックアップするユーザー データは、データの種類にチェックを入れるだけで指定可能。いちいちフォルダの位置を手動で指定しなくて良いので非常に簡単。画面 3 自動バックアップの頻度は、毎月、毎週、毎日という単位で指定可能。実行する時刻もユーザーが自由に選ぶことができる。
検証 2 うっかり上書き、消去したデータへの対策
徹底検証!  間違ってデータを上書き、消去した場合の対策が充実しているのはどっち?

定期的にバックアップを行っていても油断は禁物です。とくに家計簿や日記などといった、頻繁に更新するデータの場合は要注意です。たとえば週に 1 度バックアップをとっていたとしても、週の最後の日に誤ってデータを消して上書き保存してしまったりすると、1 週間分の記録がなくなってしまいます。このようなうっかりミスに対応するためには、よりきめ細かいバックアップが必要といえるでしょう。

また仕事の必要書類などを編集した後、「3 日前の状態に戻したくなった」などということもあります。その場合、バックアップをしていたとしても、常に最新のものだけが保管されることになり、3 日前といったある時点の状態に戻すことはできません。このような細かなバックアップが可能なのは、Windows XP と Windows Vista のどちらでしょうか。

結果!  Windows Vista は、「シャドウコピー」で知らない間にバックアップ

Windows XP では、データを誤って上書き保存してしまった場合、基本的には諦めるほかありませんでした。バックアップが作成されていれば復元することも可能ですが、定期的にバックアップを行っている場合、次々と新しい更新情報を上書きしてしまうことになります。こうなってしまうと、気楽にそのファイルを過去の状態に戻すことはできなくなってしまいます。「システムの復元」という機能では、Windows XP を指定した日時の状態に戻すことはできますが、ファイル 1 個だけ元に戻すといったことはできません。

Windows Vista では、このような場合に備えて、「シャドウコピー」という機能が用意されています (図 1)。これはファイルやフォルダの内容を、毎日自動的に記録して残しておくという機能です。残しておいたデータは、復元して利用することはもちろん、復元はせずに内容を確認する、といったことも可能なので、手軽に必要な時点のファイルを手に入れることができます。

図 1
図 1: シャドウコピーの仕組み Windows Vista では、シャドウコピーのおかげで、いつでも好きな時点に遡ることができる。
たとえば、abc.txt というファイルがあったとして、その内容を毎日「復元ポイント」と呼ばれるデータに記録しておきます。復元ポイントは「1 月 1 日のもの」「1 月 2 日のもの」「1 月 3 日のもの」という具合に別個に記録されていきます。Windows Vista では、この復元ポイントの情報の中から abc.txt の内容だけを見つけ出して元に戻す」といったことも可能です (画面 4)

この復元ポイントは自動で作成されているため、うっかりファイルを上書き保存してしまっても、すぐに元の状態に戻せます。このように、Windows Vista では、うっかりからデータを守るよう、シャドウコピーによってきめ細かなバックアップが可能となっています。ただし、Windows Vista をインストールしていないハードディスクなどで、この機能を利用する場合は別途設定する必要があります。なお、この機能は、Windows Vista の Business、Enterprise、Ultimate の各エディションに搭載されています。
画面 4
画面 4 各ファイルやフォルダのプロパティで「以前のバージョン」タブを選択すると、作成されたシャドウコピーの一覧が表示される。ここで復元したい日時を選ぶと、ファイルやフォルダの内容を以前のものに戻すことができる。
検証 3 システムの丸ごとバックアップ
徹底検証! システムを丸ごとバックアップし、復元させやすいのはどっち?

これまでにも述べたとおり、データを細かくバックアップしていくことは重要です。ただファイル単位のバックアップだけでは困る場合もあります。たとえばハードディスクが故障してしまった、よく使っている重要なソフトウェアの動作が不調になってしまった、といった場合は、ファイルを復旧するだけでは十分とは言えません。ハードディスクの内容を丸ごとバックアップしておいて、以前の状態にすぐ戻せるようにしておいたほうが良いのです。そこでバックアップ性能比較の最後の項目として、丸ごとバックアップが行いやすいのは、 Windows XP と Windows Vista のどちらなのか比較してみました。

結果! システムを完全に丸ごとバックアップができるのは Windows Vista

Windows XP でシステムのドライブをまとめてバックアップする方法としては、「自動システム回復ウィザード」という機能が用意されていました (Windows XP Professional のみで利用可能)。しかしこの機能では、特殊な情報を別途フロッピー ディスクに保存しておく必要があるなど、非常に煩雑な作業を必要としました。さらにバックアップを行う上で、バックアップ元より大きな容量を持つハードディスクなどを用意しておく必要がありました。

これに対して、Windows Vista では、ドライブの内容を丸ごとバックアップしておける「Windows Complete PC バックアップ」と呼ばれる機能が備わっています (画面 5)。これはハードディスクの内容を、ファイル単位ではなく、「イメージ」と呼ばれる形式にして丸ごとバックアップする機能です。これを使うと、ソフトウェア、ドライバ、データなど、ドライブの細かい内容を丸ごとまとめて 1 つのファイルとしてバックアップすることが可能です。イメージは、1 つのファイルになるので管理しやすいというだけでなく、元のドライブよりも容量が小さくなるので、バックアップ先を選びやすいというメリットもあります。

また、バックアップ先はバックアップ元よりも大きな容量のハードディスクを用意する必要はなく、DVD でもバックアップできます (画面 6)

バックアップした内容を復元するときは、Windows Vista のインストール DVD を使います。この際行う作業は、[コンピュータを修復する] - [システム回復オプション] で Windows Vista を選択したあと、「Windows Complete PC 復元」を選択するだけです。ハードディスクまるごとのバックアップなので、復元すれば OS の設定、アプリケーションのデータなどもすべて元に戻ります (画面 7)

このように Windows Complete PC バックアップを使えば、まさに丸々、完全にすべてのデータがバックアップ、復元できるわけです。なお Windows Complete PC バックアップは、Windows Vista の Business、Enterprise、Ultimate の各エディションで利用可能です。
画面 5
画面 5 Windows Complete PC バックアップの画面。最新のバックアップの状況もここから確認できる。
画面 6
画面 6 Windows Complete PC バックアップで必要な設定は、システムのバックアップ先を選択するだけ。
画面 7
画面 7 Windows Complete PC 復元は、Windows Vista の インストール DVD から簡単に行える。
結論
最終結論! トラブルを減らして快適に使うなら Windows Vista にアップグレード

Windows XP でも、データや OS のバックアップ、復元を行う機能が用意されていました。しかし、深い知識が必要であったり、手間がかかったり、時にはサード パーティ製のツールを新たに購入する必要もありました。

しかし、Windows Vista なら、ユーザーの利用シーンに合わせて必要なものをバックアップできるほか、シャドウコピーにより過去にさかのぼってファイルを復元することもお手軽です。また、Windows Complete PC バックアップで、まさに丸ごとバックアップしておくこともできます。Windows Vista にアップグレードしてデータをしっかり保護し、大切な思い出を失わないようにしましょう。


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