しかし、デジタル メディアに対する消費者の期待が高まるにつれ、それに見合った Web 上でのコンテンツの提供方法を見つけるという挑戦的な課題にエンターテイメント業界は直面します。その方法は、コンテンツの品質が高く、セキュリティで保護し、かつビジネス モデルをサポートするものである必要があります。
Microsoft Windows Media プラットフォームの新しい大改訂リリースである Windows Media 9 シリーズは Web 上でコンテンツを提供するという挑戦的な課題に大きな改善をもたらします。Windows Media 9 シリーズでは、オーディオおよびビデオの品質が改善されて、Web ベースのデジタル メディアの再生エクスペリエンスが向上しています。その中には、サラウンド サウンド、バッファリングの削減または除去、および業界の先進的なメディア プレーヤーへのアップグレードが含まれます。このプラットフォームではまた、より効率の良いコーデックにより帯域幅コストが節減され、より良い宣伝モデルがサポートされ、コンテンツをセキュリティで保護するためのデジタル著作権管理 (DRM) 機能がいくつか拡張されています。その結果、メディア業界およびエンターテイメント業界の利益が増大します。また、コンテンツのプロバイダにメディア プラットフォームの制御を取り戻させるという、追加的な価値もあります。コンテンツのプロバイダはコンテンツの「所有」を強めるために、売り込むブランドを選択し、プレーヤー内の対話的な要素を利用するとともに、再生リスト、広告の挿入、およびコンテンツの配信をモニタリングする機能の拡張を通じて、コンテンツのプログラミングおよび配信の制御を強めることができます。
このホワイト ペーパーでは、Windows Media 9 (WM 9) シリーズを使用することにより、メディア業界およびエンターテイメント業界のコンテンツ プロバイダがどのようにして Web 上でのコンテンツの配布を改善することができるかについて説明します。
挑戦的な課題
Web 上でのコンテンツの配布の前途には挑戦的な課題がいくつかあります。それらを以下に示します。
品質 : 今日、Web 上でストリーミング メディア コンテンツにアクセスしている間に、ほとんどの人が「バッファリング」による遅延を経験しています。大部分の消費者は、オーディオおよびビデオのストリームを再生する際のバッファリングによる遅延を待つ時間または忍耐心を持ち合わせていません。あるいは、待っている間に消費者は関心を失って、何か気に入るものがないか Web 上の他の場所に探しに行ってしまいます。消費者の期待感はテレビを見るときの経験から生じています。それは、オーディオおよびビデオの品質と配信品質の両方に当てはまります。
セキュリティ : メディアおよびエンターテイメントのコンテンツ プロバイダはビジネス モデルに従ってコンテンツがセキュリティで安全に保護されることを保証しなければなりません。同時に、消費者は Web 上のエンターテイメント コンテンツに簡単かつ便利にアクセスできることを望んでいます。
ソリューション
Windows Media 9 シリーズ プラットフォームは上記の挑戦的な課題を念頭に置いて設計されています。品質を向上させるとともに、コストを削減し、統合的な DRM を行えるように、種々の機能が組み込まれています。したがって、コンテンツ プロバイダは既存のデジタル メディア ソリューションを改善するとともに、新しいソリューションを開発することができます。
ユーザーの再生エクスペリエンス向上 : Windows Media 9 シリーズを使用すると、任意のビット レートで比類のないオーディオおよびビデオの品質が得られます。それは、最適化されたダイアルアップでのエクスペリエンスから、ブロードバンド以上でのホーム シアター並みのエクスペリエンスにまで及びます。ファスト ストリーミングのような新機能により、バッファリングおよび遅延がなくなるかまたは減少します。消費者はデジタル メディアを使用して、映画を見たり自宅で音楽を聴いたりするときに得られていたのと同様のエクスペリエンスを得ることができます。
コンテンツのセキュリティ : 新しいプラットフォームでは Windows Media のデジタル著作権管理が改善されており、ライブ DRM およびデバイス上での DRM のサポートが追加されています。
コストの削減 : コンテンツ プロバイダのコスト削減 (2 通り)
サーバーのスケーラビリティの向上 : Windows Media 9 シリーズには、Windows Media 8 で可能なサーバーあたりの同時並行ストリームの少なくとも 2 倍の処理能力があります。それを実現するために、任意の時間においてネットワーク上で利用可能な帯域幅に基づいて、コンテンツの配信を最適化しています。それにより、サーバーの帯域幅のコストが大幅に削減されます。
Windows Media 9 シリーズ プラットフォーム
Windows Media 9 シリーズ とはどんなものでしょうか。Windows Media プラットフォームはデジタル メディア (オーディオおよびビデオ) を制作、ホスティング、セキュリティ保護、および配信するための一連のコンポーネントから構成されています。このデジタル メディアは、インターネットまたは企業のイントラネットのようなコンピュータ ネットワーク上で、または CD や DVD のような物理媒体を使用して、劇場や家庭のエンターテイメント システム上で再生することを目的としたものです。Windows Media 9 シリーズは Windows Media プラットフォームの最新のバージョンであり、Microsoft Windows オペレーティング システムおよび Windows Server 2003 で利用可能です。
Windows Media 9 シリーズ プラットフォームでは、デジタル メディアのコンテンツおよびサービスを豊富に提供するための、広範なビジネス モデルおよびカスタム ソリューションをサポートします。Windows Media 9 シリーズは各コンポーネントが単独ででもきちんと機能するように設計されています。しかし、Windows XP オペレーティング システムのもとで Windows Server 2003 と併用すると、ユーザーは最高のデジタル メディア エクスペリエンスを得ることができ、コンテンツ プロバイダは最大の利益を上げることができます。
Windows Media のアーキテクチャはデジタル メディアの作成、配布、および再生に関する単純な公式に従っています。下の図は、顧客が WM 9 シリーズを使用してライブおよびオンデマンドの両方のコンテンツをインターネットおよびイントラネットからストリーミングするアーキテクチャを高いレベルから概観しています。
Windows Media 9 シリーズではデジタル メディアのコンテンツおよびサービスを豊富に提供するための広範なビジネス モデルおよびカスタム ソリューションをどのようにしてサポートするかについての理解を助けるために、このセクションでは新しいリリースにおいてホーム シアター エクスペリエンス、セキュリティで保護されたコンテンツの配信、コスト削減、より多くの宣伝広告のサポート、およびコンテンツ プロバイダの広範な視聴者への浸透を、どのようにして可能にしているかを詳しく説明します。
Windows Media 9 シリーズを使用すると、メディア業界およびエンターテイメント業界のコンテンツ プロバイダは上記の期待に応えて以下の事項を提供することができます。
任意のビット レートでの比類のないオーディオ : 適正なコーデックは種々のコンテンツ プロバイダのさまざまなオーディオ要件に備えています。ボード、128 キロビット / 秒 (Kbps) もの低さのサラウンド サウンド、および 24 ビット オーディオにわたる圧縮の向上に伴い、WM 9 シリーズではミックス モードの音声および音楽を提供する音声コーデックを提供して、通常のインターネット ラジオのコンテンツ用の高品質なオーディオを非常に低いビット レートで可能にしています。それに加えて、WM 9 シリーズではビット レートが可変のコーデックを提供しています。このコーデックでは、ファイル全体を通じてビット レートを最適化して、まさに必要な箇所にビットを配置するようにします。その結果、Windows Media Audio 9 および Windows Media Audio 9 Professional のファイル サイズがさらにいっそう縮小されます。新しいコーデックの一覧が Windows Media 9 シリーズ コーデック に掲げてあります。
任意のビット レートでの比類のないビデオ品 : Windows Media 9 シリーズは Windows Media Video 8 のオーディオおよびビデオよりも 15 - 50 % 改善されています (ビット レートが高いほど改善の度合いが大きい)。このことは、Windows Media Video 9 のファイルのサイズは同等の品質の MPEG-4 のファイルのサイズのわずか半分であり、圧縮率は MPEG-2 の 3 倍であることを意味します。この改善により、コンテンツ プロバイダは、他のテクノロジを使用した場合よりも多くの家庭に、より高品質のビデオをインターネットを通じて高い信頼性とコスト効果のもとに配信できるようになります。ブロードバンドのユーザーにとっては、新しいバージョンの品質はこれまでよりも短い時間でフルスクリーンの高画質のビデオをインターネットからストリーミングまたはダウンロードできることをも意味します。
バッファリングの遅延の除去 (または削減) : Windows Media 9 シリーズでは、バッファリングの時間を効果的に除去して、ネットワークの状態に起因する再生の中断が発生する可能性を減らしています。このことは、ユーザーが単一のコンテンツを再生している場合にも、オンデマンド クリップとブロードキャスト ストリーミング チャネルとの間でシームレスに切り替えを行っている場合にも、等しく当てはまります。コンテンツ プロバイダはサーバーを通じてこの状況を完全に制御することができます。したがって、コンテンツ プロバイダは帯域幅のコストを抑制することもできます。
最高の再生エクスペリエンス :WM 9 シリーズでは Windows XP の豊富なメディア機能をまったく新しいレベルにまで高めています。したがって、ユーザーはオーディオおよびビデオをローカルで再生する場合でもストリーミングして再生する場合でも、最高のエクスペリエンスを享受することができます。WM 9 シリーズでは新しい「即時再生 / 常時再生」のストリーミングがサポートされているので、Windows および Web に関しても最高のストリーミング エクスペリエンスを配信することができます。コンテンツ プロバイダの顧客にコンテンツを配信することも、Windows Media Player を使用すれば他の追随を許しません。
Windows Media Rights Manager 9 シリーズを使用すると、コンテンツ プロバイダはライセンス登録およびメディア ファイル暗号化の機能により、デジタル メディアに関する自社の権利を保護することができます。Windows Media Rights Manager 9 ではデジタル著作権管理セキュリティが強化されています。
Windows Media エンコーダ 9 シリーズを通じて、ライブまたはオンデマンドのストリーミングされたオーディオやビデオのコンテンツをセキュリティで保護して配布することができます。生のイベントの間に、PC に付加したデジタル ビデオ カメラからキャプチャしたコンテンツを「その場で」保護することができます。この機能はあらかじめエンコードしてあるコンテンツの生放送にも適用可能です。エンコーダではファイルをリアルタイムで放送する際に DRM を適用することができます。どちらの場合も、コンテンツはコンテンツ プロバイダが意図する視聴者だけに配信されます。
Windows Media エンコーダ 9 シリーズでは、サードパーティ ライセンス サーバー プロバイダを全面的かつ統合的にサポートしています。したがって、コンテンツの作成者はコンテンツに関する権利をはじめとするプロパティを容易に定義することができます。
デバイス DRM
この新しいプラットフォームは、DRM で保護されたコンテンツを任意のデバイス上でいつでもどこででも再生するというビジョンに、ユーザーを近付けてくれます。Windows Media Rights Manager 9 シリーズを使用するデバイスは、消費者が PC またはインターネットからファイルをセキュリティで保護して転送するために使用することができます。いったんコンテンツをデバイスに載せると、ユーザーはライセンスに従って、所定の回数または所定の時間だけコンテンツを再生することができます。その条件はコンテンツ プロバイダが任意に設定することができます。
Windows Media Rights Manager 9 シリーズのこの機能は小さくて高速なアプリケーションであり、任意のタイプのチップ上で実行することができます。この機能を任意のプラットフォームに移植して、デジタル メディア デバイス ネットワークの別のデバイスを使用できるようにすることもできます。WMDRM 9 シリーズを使用すると、コンテンツの所有者およびコンシューマ エレクトロニクス製品の製造元は DRM で保護されているデバイスに対する低コストで効率のよいソリューションを得ることができます。
コストの削減
Windows Media 9 シリーズは Windows Media Video 8 のオーディオおよびビデオよりも品質が 15 - 50 % 改善されています。このことは、コンテンツ プロバイダはサーバーに余力が出ることを通じて大幅にコストを削減できるとともに、相当に低いビット レートおよび小さなファイル サイズで高品質のオーディオおよびビデオを提供できることを意味します。
Windows Media サービス 9 シリーズはコンテンツ プロバイダにとって全般的なコスト削減の主要な要因となるコンポーネントです。この機能は Windows .NET Standard Server、Windows .NET Enterprise Server、および Windows .NET Datacenter Server に組み込まれています。Windows Media サービス 9 シリーズでは、企業内およびインターネット上でデジタル メディアを主流にするための障害を打ち破るために、比類のない能力、セキュリティ、およびインテリジェンスを組み合わせています。
Windows Media サービス 9 シリーズでは、コストの全般的な削減および収益の拡大に役立つ、以下の新しいサーバーの機能を導入しています。
管理の容易さ : おなじみの Microsoft 管理コンソール (MMC) の管理機能および柔軟な HTTP の管理機能が付随しているので、Windows Media サービス 9 シリーズを使用して、ユーザーは Web ブラウザを備えた任意のデバイスからサーバーを管理することができます。
それに加えて、Windows Media Viewer 9 Professional の圧縮効率は MPEG-2 の約 3 倍になっています。したがって、ダウンロード再生する場合でも、 CD や DVD のような物理媒体を用いて配信する場合でも、ビデオの品質が劇的に改善されます。このことは、コストは基本的に変わりませんが、コンテンツの配信品質と効率が大幅に向上することを意味します。
広告およびブランド売り込みのサポートの改善
Windows Media 9 シリーズには、宣伝広告をより強力にサポートする機能および再生リストをサーバー側でリアルタイムにプログラミングする機能が備わっています。それを利用して、コンテンツ プロバイダは広告収入を増大させることができます。以下の改善がなされています。
シームレスな遷移を伴う新しいストリーム内の広告タイプ : ストリーミング再生リスト内で新たにサポートする広告のタイプには、Flash、JPG、GIF、および Animated GIF があります。これらの新しいタイプの広告がサポートされるようになったことにより、コンテンツ プロバイダは Web 中に蓄積されている既存の広告の用途を変更してストリーミング再生リスト内で使用できるようになります。それに加えて、ストリーミング再生リスト中の項目間の遷移がシームレスになりました。タイプの異なる項目の間においてもです。それにより、テレビに近いエクスペリエンスが得られるようになりました。
Windows Media Player における新しい HTML ビュー : Windows Media Player 内で表示可能なソースのタイプが拡張されました。具体的には、コンテンツを再生している間に、プレーヤーの [プレイ ビュー] セクションに HTML を表示できるようになったのです。これにはビデオ用の HTML も含まれます。したがって、オーディオおよびビデオの両方のコンテンツに関して、コンテンツを再生している間に、コンテキストのリンクと広告を Media Player に統合することができます。それにより、コンテンツ プロバイダはユーザーに浸透する機会をこれまでよりもはるかに多く得ることができます。他方、ユーザーは別立ての Web ブラウザで処理する必要なく、 Windows Media Player 内ですばらしいコンテンツを楽しめるようになります。
より広い視聴者への浸透
コンテンツ プロバイダが広範な視聴者に浸透してデジタル メディアを主流に押し出すのに、Windows Media 9 シリーズがいろいろな形で役に立ちます。
プレーヤーの広範な普及
権限を管理することのできる Windows Media Player が現在までに 4 億 5000 万台以上も配布されています。したがって、コンテンツの所有者はコンテンツおよびサービスが広範に浸透することを保証されます。それらのプレーヤーではいずれも、Windows Media DRM をサポートしています。それにより、コンテンツをセキュリティで保護して消費者に提供する道が確保されます。
新しい埋め込みプレーヤー
Windows Media Player の広い普及に加えて、コンテンツ プロバイダの多くは現在、Web ページ内で Windows Media Player コントロールを使用して、ユーザー向けのストリーミング メディア エクスペリエンスを作成しています。Windows Media Player 9 シリーズに付属のコントロールには、追加の環境をサポートするという改善が加えられています。たとえば、Netscape 4.7 および 6.2 がサポート対象に加えられました。それにより、コンテンツ プロバイダは新しいプラットフォームの機能を用いて、最大数のユーザーに浸透することができます。このコントロールには追加の機能もあります。たとえば「時間圧縮」という革新的な新機能があります。この機能を使用すると、音程の変更を発生させることなく、実際の時間よりも早くまたは遅くコンテンツを再生することができます。それにより、ユーザーはコンテンツをよりよく吸収することができます。これは会社のプレゼンテーション資料や通信教育の教材を学習しているときに、特に役に立つツールです。下に示すイメージは、Windows Media Player 9 シリーズ内でこの機能がユーザーにどのように表示されるかを表しています。
ビデオ フレーム スムージング機能はダイアルアップ ユーザーのビデオの再生を滑らかにするための主要な機能です。この機能では、フレームレートの低いビデオ コンテンツを円滑にするために、欠けているフレームを「補間」して、ビデオの動きを円滑化します。それにより、ビデオのビット レートを少しも上げずに、画質を大幅に改善することができます。コンテンツ プロバイダはまた、Windows Media Player 9 シリーズ中の新しいスキンおよび拡張モデルを用いて、全面的にカスタマイズしたエクスペリエンスを視聴者に提供することもできます。
デバイスのサポートの増大
120 社以上の製造元が Windows Media をサポートしており、2002 年には 2700 万台以上のデバイスが出荷されるものと予想されています。この状況において、それらのデバイスを使用して消費者がメディアおよびエンターテイメントのコンテンツを楽しむ能力は急上昇しています。
さらに、Cirrus Logic Inc.、ESS Technology Inc.、LSI Logic Corporation、STMicro Electronics、および Zoran Corporation をはじめとする主要な DVD チップの製造元が Windows Media のライセンス供与を受けています。Windows Media 9 シリーズをサポートすると表明している DVD プレーヤーの製造元には、Panasonic、Apex Digital Inc.、Shinco (Jiangsu Shinco Electronics Group Company Ltd.)、および東芝があります。
Stephanie 氏は Windows Media 9 シリーズ プラットフォームが新しいビジネスの基盤となるだろうと判断します。コンテンツ作成ツールからデジタル著作権管理や世界一流のプレーヤーに至るまで、プラットフォーム全体が統合されています。したがって、彼女は新ビジネスの展開が迅速かつ円滑に進むものと自信を持っています。特に Windows Server 2003 内の Windows Media サービス 9 シリーズのファスト ストリーミング機能に関心を抱き、新しい Windows Media 9 のオーディオおよびビデオのコーデックを試したがっています。
テレビ並の品質
第一に、ファスト ストリーミングはユーザーが即座に満足することを意味します。ストリームをクリックすると、即座に再生が始まるからです。第二に、バッファリングに時間がかかって、顧客サービスに電話がかかってくることがなくなります。ユーザーはいろいろなストリームの間をあちこち切り替えることができます。たとえば、ゴルフから野球、バスケットボール、サッカーへと次々と切り替えるといったぐあいです。しかも、テレビのリモコン並の早さです。また、新しい「即時再生 / 常時再生」機能を用いて、視聴者は Web 上のコンテンツをテレビを見るときのような感覚で見ることができるようになりました。なぜなら「ファスト キャッシュ」機能により、ストリーミング コンテンツが十分にキャッシュに保存されるので、コンテンツの再生中に再びバッファリングが開始されたり接続が切れたりすることがありえないからです。第三に、最悪の事態が発生したりネットワークが一時的にダウンしたりした場合、ネットワークが復旧したときに「ファスト リコネクト」プレーヤーによりストリームが自動的に再確立されます。
ファスト ストリーミング機能が優れていることは明らかですが、Stephanie 氏はそれが帯域幅のコストとサーバーのパフォーマンスにどのくらい影響するものか少し気がかりでした。すぐにわかったことですが、他のストリーミング テクノロジとは異なり、Windows Media 9 シリーズではファスト ストリーミング機能に投入する帯域幅の量をコンテンツ プロバイダがコントロールすることができますし、サーバーのパフォーマンスを最適化するようにコンテンツ プロバイダが帯域幅を調整することもできます。
新しいオーディオおよびビデオのコーデックを評価して、前のバージョンの Windows Media 8 に比べて新しいコーデックではファイル サイズが 15 - 50 % 縮小されており、しかもビデオのビット レートが高いほど利得が大きいことがわかって、彼女は満足しました。Stephanie 氏は、それらの品質の改善を活用して、ストリーミング全般のコストを削減し、新しい高品質のファイルをブロードバンドのユーザーに提供することを決定しました。それらのユーザーは驚くほど高品質のビデオをフルスクリーンで享受することができました。
Windows Media 9 シリーズ プラットフォームでは広告の挿入も改善されました。さまざまなタイプの宣伝広告のサポートが組み込まれています。バンパー広告、予告広告、およびすき間広告がその例です。また、会社が現在コンテンツを提供している多くの広告タイプを扱うこともできます。その中には、HTML、JPG、および Flash が含まれます。それに、ファスト ストリーミングでは、ストリーミング広告のバッファリングがないので、ユーザーは希望するコンテンツをすぐに見ることができます。Windows Media サービス 9 シリーズには、広告の浸透度合いを正確かつ有効に追跡して報告するために必要な、高度な使用状況報告機能も備わっています。
挿入する広告からの収入に加えて、会社は生のスポーツ イベントの放送を従量制で有料にすることにより収入を得ています。ライブ スポーツ イベントのセキュリティはライブデジタル著作権管理保護機能によって保護することができます。それにより、Web 全体を通じて安全にコンテンツを視聴できることが保証されます。Windows Media Player を備えているユーザーはだれでも、簡単にライセンスを取得してイベントを視聴することができます。今日ではセキュリティで保護された Windows Media Player が 4 億 5000 万台も配布されているので、会社は膨大な視聴者に即座にアクセスすることができます。
さらに、Windows Media 9 シリーズを使用すると、Stephanie 氏の開発者は豊富な HTML を作成して、Windows Media ストリームの中でオーディオおよびビデオのコンテンツと同期させることができます。それにより、ブランドの売り込み、広告、メッセージの伝達、ダイナミック HTML リンクなどの、ユーザー エクスペリエンスを全面的に制御することができます。それをスクリプトに記述して、他の Web サイトに供給するコンテンツ上でも、カスタマイズした再生を行うことができます。
Windows Media 9 シリーズ プラットフォームは、カスタマイズした高品質のエクスペリエンスを顧客に提供するための、エンドツーエンドの優れたソリューションであることが証明されました。しかも、売上を増進するための統合的なサポートを利用できるとともに、コストを削減しスケーラビリティと信頼性を上げることにも役立ちます。
ミニ ケース スタディ : MSNBC と Windows Media 9 シリーズ
オンライン ニュースの主要なプロバイダである MSNBC は、人気のあるストリーミング Web サイトのコスト削減の助けとするために、Windows Media 9 シリーズ プラットフォームに頼ることにしました。MSNBC が実際に経験したところによると、新しいプラットフォームはコスト削減に役立つだけではなく、ユーザーのエクスペリエンスを高める働きもありました。また、その他の面でも、MSNBC は利益を得ることができました。具体的には、スケーラビリティが向上し、Web サイトで使用できる多くの豊富な機能が埋め込まれている導入しやすいプレーヤーを使用することができ、提供しているストリームの中で、または別途に MSNBC が引き受けている多くのタイプの広告に関するサポートが得られました。
状況
Microsoft NetShow サーバーが登場した初期の頃から 5 年間にわたって、MSNBC は MSNBC.com Web サイトからストリーミング ビデオを配信しています。ストリーミング ソフトウェアの新しいリリースが出るたびに、MSNBC はストリーミング メディア サーバー ベースをアップグレードし、新しい制作ソフトウェアの機能を取り入れてきました。2002 年の中頃までは、MSNBC.com は Windows Media サービス 4.1 を使用して制作を行っていました。
しかし、ニュースを渇望する視聴者にストリーミング ビデオを配信するには高いコストがかかります。ストリーミング ビデオの需要を満たすために、MSNBC.com は Microsoft Windows 2000 Advanced Server オペレーティング システムを搭載したサーバーの大きなグループをいくつか使用して、Windows Media 4.1 を動かしていました。ストリーミング ビデオの需要が増大するにつれて、コンテンツを提供するコストも増大しました。
MSNBC の業務マネージャを務める David Mahlum 氏は次のように言っています。「MSNBC および業界全体にとって、ストリーミング ビデオは安くはありません。コストを抑えてストリーミング コンテンツを配信する経費を下げる方法を見つけるする必要があります」
ソリューション
Microsoft Windows Media 9 シリーズを使用することにより、MSNBC はコストを抑制する目標を達成するための、強力なサービスを得ることができました。初期の所見から、Mahlum 氏と技術チームのメンバは Windows Media 9 について明るい見通しを立てています。Windows Media 4.1 を実行するのにこれまで使用してきた同じハードウェアで、2 倍の数のストリーミング ビデオを処理できそうなのです。そうすると、3000 万ストリームにも達します。
MSNBC でプログラム マネージャを務める Kevin Crumley 氏は次のように説明しています。「あるとき、1 台のテスト サーバー上で、Microsoft Windows .NET Enterprise Server オペレーティング システムのもとに Windows Media 9 シリーズを稼働させていました。ストリーミング イベントが非常に立て込んでいるときに、Windows Media 4.1 を稼働させているサーバーはすべて負荷が容量の 90 % に達していることに気が付きました。ところが、Windows Media 9 シリーズを稼働させている同じサーバーでは、負荷は容量のわずか 30 % でした。そのことから推測して、Windows Media 9 シリーズを使用すると、同じ物理サーバー上で Windows Media 4.1 で可能であったトラフィックの 2 倍を処理できるものと思われます。最近、Windows Media 9 シリーズを稼働させている 1 台のサーバー上で、アクティブなストリーミング接続が 3,900 件に達しているのを目にしました。そのときのサーバーの負荷は全体の容量のわずか 12 % でした。このように大きな利益が得られることから、私たちは Windows Media 9 を採用して大正解であったと信じるに至りました」
利点
資産の使用効率を上げることによりコストを削減できることは、MSNBC にとって Windows Media 9 シリーズを展開することの大きな利点の 1 つです。しかし、その他にも利点があることは明らかです。MSNBC のシステム管理者は以前よりも多くのストリーミング メディア サーバーをもっと効率よくサポートできるようになったことを認めています。たとえば、パフォーマンスの統計を見るために個々のサーバーに個別にログオンする代わりに、システム管理者は 1 台の中央のサーバーにログオンして、データ センター内の任意またはすべてのサーバーで何が起こっているかを見ることができるようになりました。
Windows Media 9 を使用することにより、MSNBC はこれまでよりも有効にストリームを制御できるようにもなりました。重要な速報ニュースが発生した場合には、MSNBC は他のストリーミングに割り当てる帯域幅の量を制限して、緊急ニュースの内容を見たいとサイトにアクセスしてくるユーザーのために十分な帯域幅を残すことができます。
MSNBC は将来、購読ベースのサービスを開始したときに、Windows Media 9 のデジタル著作権管理 (DRM) 機能も使用する価値があると見ています。Windows Media DRM を用いてコンテンツを保護することにより、独自のコンテンツを購読する顧客が他では利用することの出来ない、Web 上の情報を確実に手に入れられることを、MSNBC は保証することができます。
サイトへの訪問者にとっても利益
MSNBC のサイトへの訪問者にとっても Windows Media 9 から得られる利益があります。Windows Media 9 ではバッファリングの時間が有効に除去され、ネットワークの状態によって再生が中断されてしまう可能性も減ります。したがって、自分のマシンに Windows Media Player 9 シリーズをインストールしているユーザーは、新しいテクノロジによって実現されるストリーミング ビデオの迅速な応答を享受することができます。
Mahlum 氏は次のように言っています。「バッファリングによる遅延によりいらいらさせられることは本当に問題です。また、狭い帯域幅を使用している訪問者にとっては、広い帯域幅を使用しているユーザーよりも、問題はさらに深刻です。Windows Media 9 の高速なキャッシング機能および顧客に最高のエクスペリエンスを与えることのできる能力に、私たちは非常に感銘を受けました。Windows Media 9 のストリーミングの早さと品質の高さは当社のサイトへの訪問者にとって大きな利益です」
要点
Microsoft Windows Media 9 シリーズを使用することにより、MSNBC は配信するメディアの品質およびストリームを受信するエンド ユーザーのエクスペリエンスを向上させることができます。また、最高品質のストリーミング メディアを提供するコストも削減されます。Windows Media 9 は同じサーバー上で同時に 2 倍のストリームをサポートする能力を有しています。したがって、MSNBC はハードウェア資産の使用効率を高めるとともに、増大する需要に対応してサーバーを買い増す必要性を減らすことができます。Windows Media 9 は高品質のメディア ストリームを高速に配信する能力を備えているので、MSNBC は顧客の満足度を高めることができます。その結果、顧客の定着度が高まります。さらに、サーバーの管理機能が強化されたために、MSNBC のシステム管理者は多数のサーバーを従来よりも効率よく管理できるようになります。
Mahlum 氏は次のように言っています。「当社のビジネスに関する管理を改善するために私たちができることは何でも、当社の競争力の強化につながります。Windows Media 9 は当社のデジタル リソースの管理効率を高める役に立ちます。それは大きな利点です」
Windows Media 9 シリーズ プラットフォームに関するマイクロソフトの目標は、メディアおよびエンターテイメントのコンテンツ プロバイダに以下のことを実感してもらうことです。それは、それらのプロバイダが今日直面する挑戦的な課題を克服するために Windows Media 9 は最善のソリューションであり、Windows Media 9 を使用することによって、Web ベースのデジタル メディアの再生エクスペリエンスを向上させ、コストを全般的に削減し、従来よりもはるかに多くの視聴者にコンテンツをセキュリティで保護して配信できるようになることです。
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