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エンコード処理の自動化

作成者 : Andrea Pruneda
マイクロソフト ニュー メディア プラットフォーム部門
2002 年 11 月


はじめに

Microsoft Windows Media 9 シリーズの一環として、オーディオおよびビデオを Windows Media 形式のファイルとストリームに変換する強力な制作ツール、Windows Media エンコーダが用意されています。 エンド ユーザーは、Windows Media エンコーダのユーザー インターフェイスを使って、エンコード セッションを構成することができます。 このエンコード セッションは最低でも、オーディオおよびビデオの入力ソース、出力、および使用するエンコード プロファイルの指定から構成されています。 さらに、エンド ユーザーはビデオのトリミングとサイズ変更、メタデータ属性の追加、および処理設定の指定を行うことができます。

概説
Microsoft® Windows Media® エンコーダ 9 シリーズと、Microsoft Windows Media エンコーダ 9 シリーズ SDK を使うと、オーディオおよびビデオを Windows Media ベースのコンテンツに変換することができます。 この文書では、Windows Media エンコーダ  SDK およびそのサンプル アプリケーションを使って、この処理を自動化するさまざまな方法について説明します。
Windows Media エンコーダは、カスタムなエンコード アプリケーションの作成を望む開発者が使用できる Windows Media エンコーダ SDK をベースにしています。 この SDK では、C++、Microsoft Visual Basic®、Microsoft Visual Basic Scripting Edition (VBScript)、Microsoft JScript®、および Microsoft .Net Framework でサポートされているすべてのプログラミング言語がサポートされています。 また、開発者はさまざまな方法でエンコード処理を自動化することができます。 この文書ではこのエンコード処理の自動化を中心に説明します。

この文書では、以下の項目で、エンコード処理の自動化方法について説明します。

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Windows Media バッチ エンコーダ サンプルの使用

Windows Media バッチ エンコーダは、Microsoft Visual Basic .NET を使って作成されたサンプル アプリケーションです。 このプログラムは、ユーザーの処理を自動化するためのひな形となることを意図したものです。 ニーズに合わせてこのプログラムのソース コードを変更できます。

このサンプルでは、ファイルごとにエンコード処理を構成することなく、リスト内のファイルをすべてエンコードする方法を紹介しています。 リスト内に追加した各ファイルの設定は必要に応じて変更することができます。 そのためには、たとえば、ファイルごとに異なるプロファイルを使用することができます。 このサンプルには、他の重要な機能も含まれています。 これらの機能を使うと、2 パス エンコード、ビデオ前処理の指定、既存の DRM プロファイルを使ったデジタル著作権管理 (DRM) などが有効になります。

エンコードを開始すると、サンプル アプリケーションに、作業が終了したパーセント、エンコード状態などのステータス情報が表示されます。また、エンコード中にビデオ出力をプレビューすることもできます。 バッチ エンコード リストを設定した後は、エンコード セッションを保存して、再度使用することもできます。 この機能は、同じファイルを定期的にエンコードする場合に役に立ちます。

Windows Media Batch Encoder sample
図 1. Windows Mediaバッチ エンコーダのサンプル


このサンプルは、Windows Media エンコーダ SDK のインストール先の \WMSDK\WMEncSDK9\Samples\vb\batcher フォルダ内にあります。 詳細については、Windows Media エンコーダ SDK ヘルプの「バッチ エンコーディング」の項目を参照してください。

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コマンド ライン エンコーダ サンプルの使用

コマンド ライン エンコーダのサンプルは、VBScript で作成されています。 このサンプルを使用すると、コマンド ラインからエンコード セッションを実行することができます。 多数のコマンド ライン パラメータが使用可能で、ほとんどのエンコード機能を利用することができます。CBR または VBR エンコードを指定して、カスタムなプロファイルを作成できます。 エンコード処理を自動化するため、必要なコマンドをすべてバッチ (.bat) ファイルに記述することもできます。 たとえば、以下のテキストをバッチ ファイルへ保存できます。

cscript.exe wmcmd.vbs -input C:\My-clips\Mymovie.avi -output C:\My-clips-coded\Mymovie-640x480-vbr095.wmv -v_mode 2 -v_quality 95 -v_keydist 30 -v_preproc 5

cscript.exe wmcmd.vbs -input C:\My-clips\Mymovie.avi -output C:\My-clips-coded\Mymovie-320x240-vbr097.wmv -v_mode 2 -v_quality 97 -v_keydist 30 -v_preproc 5 -v_width 320 -v_height 240

cscript.exe wmcmd.vbs -input C:\My-clips\Mymovie.avi -output C:\My-clips-coded\Mymovie-640x480-cbr2.wmv -v_mode 1 -v_bitrate 1000000 -v_keydist 30 -v_buffer 10000 -v_quality 100 -v_preproc 5

cscript.exe wmcmd.vbs -input C:\My-clips\Mymovie.avi -output C:\My-clips-coded\Mymovie-320x240-cbr2.wmv -v_mode 1 -v_bitrate 500000 -v_keydist 30 -v_buffer 10000 -v_quality 100 -v_preproc 5 -v_width 320 -v_height 240

このユーティリティを使って、コンピュータ上で使用可能なソース デバイスや、使用可能なオーディオおよびビデオを列挙することもできます。

このサンプル (wmcmd.vbs) は、Windows Media エンコーダ SDK のインストール先の \WMSDK\WMEncSDK9\Samples\vb\wmcmd フォルダ内にあり、必要に応じて変更できます。 コマンド ウィンドウから CScript.exe を使ってサンプルを実行できます。 コマンド ライン パラメータの全リストとその機能を知りたい場合は、次のコマンド ラインを付加してスクリプトを実行します。

CScript.exe wmcmd.vbs /?

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リモート管理サンプルの使用

リモート管理サンプルは、C# で作成されています。 このサンプルを使用すると、ローカル エリア ネットワーク (LAN) またはインターネットを介して、リモート コンピュータ上で実行されているエンコード アプリケーションを監視することができます。

たとえば、エンコード アプリケーションのインスタンスを複数実行させている場合、このサンプル アプリケーションによって、エンコード アプリケーションを列挙することができ、1 ページ内でその状態を監視することができます。 終了したサンプル、現在のビット レート、CPU の使用率などを監視できます。

このサンプルでは、クライアントによるリモート エンコード アプリケーションの状態の監視をする Web サービスが使用されています。 通常、リモート管理を設定する場合、次の作業を行うコンピュータが 3 台必要です。
  • Web サービスをインストールした状態で、エンコード アプリケーションを実行するコンピュータ

  • エンコーダ Web サービスを呼び出す ASPX ページを含む Web サーバーとして機能するコンピュータ

  • Microsoft Internet Explorer 等を使ってエンコード アプリケーションを監視するため、Web サーバーへ接続するクライアント コンピュータとして機能するコンピュータ
こうした Web サービスを使うと、.NET Framework でサポートされている任意のプログラミング言語を使って、Web サービスとの通信用に、クライアント コンピュータ上で動作するコードを作成することができるため、ユーザーの自由度が向上します。 Web サービスは LAN やインターネットでも適切に動作します。 手動で更新する代わりに、監視ページの更新を自動化するため、このサンプルをひな形として使って、コードを作成することができます。 また、DHTML WebService 動作を使って、エンコーダ Web サービスを直接呼び出すこともできます。 さらに、リモート エンコード アプリケーションの構成と制御を行うために、メソッドを追加し、この機能をユーザーの Web サービスの一部として提供することも可能です。

次のイラストは、エンコード アプリケーションの監視に使用するサンプル ASPX ページを示しています。

remote client page for monitoring encoding applications
図 2. エンコード アプリケーションを監視するためのリモート クライアント ページ

このサンプルは、Windows Media エンコーダ SDK のインストール先の \WMSDK\WMEncSDK9\Samples\c#\remadmin フォルダ内にあります。 リモート管理の詳細については、Windows Media エンコーダ SDK ヘルプを参照してください。DHTML WebService の動作の詳細については、MSDN® Online の WebService BehaviorLeave this Web site のページを参照してください。

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役に立つ機能

SDK のサンプル アプリケーションの使用に加え、エンコード処理の自動化を支援する次の機能を組み込むことができます。
  • 統計情報 : エンコード処理の状態を監視できます。 エンコード アプリケーションがリモート コンピュータ上で動作している場合に役に立ちます。

  • ストリーム編集 : ストリームの分割と再結合が可能です。 たとえば、複数のビット レートを含むエンコード済みのファイルを 1 つ作成した後、後からストリーム編集を使って、各ビット レートごとにファイルを分割することができます。

  • 基本編集 : 開始時間と終了時間のトリミングや、メタデータ、マーカーおよびスクリプトの追加などによって、エンコード済みファイルの作業をすることができます。 たとえば、エンコード処理の最後に基本編集を追加して、新たなメタデータ属性を追加することができます。
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詳細情報

Windows Media エンコーダ SDK の詳細については、Windows Media エンコーダ SDK のヘルプを参照してください。 この SDK は MSDN® OnlineLeave this Web site からダウンロードできます。 


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