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Windows Media Player 9 シリーズによるカスタマイズされたエクスペリエンスの作成

作成者 : Jim Travis
マイクロソフト ニュー メディア プラットフォーム部門
2002 年 11 月



はじめに

Windows Media Player 9 シリーズの提供する新機能によって、Player を使用してコンテンツを閲覧する際のユーザー表示をカスタマイズすることができます。 この機能は、新たな収益を創出するチャンスももたらします。 このドキュメントでは、次のような新機能について説明します。
概要
このドキュメントでは、Microsoft® Windows Media® Player 9 シリーズで提供される新機能を使用して、Player に統合されたカスタマイズ Web コンテンツを作成および表示する方法を説明します。
  • HTML、Microsoft JScript®、および XML を使用して、Windows Media Player の [プレイ ビュー] 機能で表示される Web ベースのインタラクティブなエクスペリエンスを簡単に作成することができます。

  • Windows Media Player 9 シリーズでは、新しい種類のすき間広告を再生できます。

  • 購読サービスによって、Windows Media Player の [プレミアム サービス] 機能の統合エクスペリエンスを作成し、ダウンロード コンテンツの管理や、購読の提供が可能になります。
このドキュメントは以下のトピックで構成されています。 Back to the top of this page トップに戻る



Windows Media Player 内の Web ページの表示

Windows Media Player を使用してデジタル メディアを再生すると、通常、ビデオ コンテンツ (ファイルにビデオが含まれる場合) や視覚エフェクト (ファイルにオーディオしか含まれない場合) が表示されます。 Windows Media Player 9 シリーズでは、通常はビデオや視覚エフェクトが表示される領域を使用して、Web ベースのコンテンツを表示できるようにします。 このアプローチには複数の利点があります。
  • Windows Media Player のユーザー インターフェイス内に Web ベースの広告を表示することで、効果を大幅に高めることができます。

  • 類似したコンテンツへのリンクを Web ページに掲載することで、新しいセールス チャンスを創出できます。

  • 統合エクスペリエンスは、ポップアップ広告と比べ、ユーザーと広告主の両方に利点があります。
Example of a Web page displayed using HTMLView
図 1: HTMLView を使用して表示される Web ページの例


Windows Media メタファイルの使用
Windows Media メタファイルは、ファイルのストリームと表現に関する情報を示すテキスト ファイルです。 拡張マークアップ言語 (XML) 構文に基づいた Windows Media メタファイルは、さまざまな要素で構成され、それぞれ関連する属性を持つタグで区別されています。 Windows Media メタファイルの一般的な用途は、メタファイルの再生リストを作成することです。

PARAM 要素は、メタファイルの再生リスト内の特定のエントリ、またはメタファイル全体と、カスタム パラメータを関連付ける方法を提供します。 使用可能な事前定義されたパラメータ名のひとつが、HTMLView です。 HTMLView パラメータの値を指定することで、URL (Uniform Resource Locator) 値で指定された Web ページを Windows Media Player 内に表示します。

次のコード例は、2 つのエントリを持つ Windows Media メタファイルを示したものです。 ここでは、HTMLView パラメータがメタファイル全体と関連付けられています。

<ASX version="3.0">
<PARAM name="HTMLView" value="http://www.proseware.com/htmlview.htm"/>

<ENTRY>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content1.wma"/>
</ENTRY>

<ENTRY>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content2.wma"/>
</ENTRY>

</ASX>

PARAM 要素と各エントリを関連付けることで、コンテンツの一部として表示する Web ページを簡単に変更することができます。 以下のコードはその一例です。

<ASX version="3.0">

<ENTRY>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content1.wma"/>
<PARAM name="HTMLView" value="http://www.proseware.com/htmlview1.htm"/>
</ENTRY>

<ENTRY>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content2.wma"/>
<PARAM name="HTMLView" value="http://www.proseware.com/htmlview2.htm"/>
</ENTRY>

</ASX>

HTMLView の値を指定すると、Microsoft Internet Explorer の組み込みインスタンスを使用して、指定された Web ページが Windows Media Player に表示されます。 この方法によると、そのブラウザ専用のページを作成できるので、Web コンテンツの作成作業が極めて簡単になります。 Web ページには、Windows Media Player 9 シリーズの ActiveX®  コントロールの組み込みインスタンスも含めることができます。 これにより、Microsoft JScript などのスクリプト言語を使用するだけで、Windows Media Player のオブジェクト モデルを通じて、幅広い機能を利用できるようになります。 この方法で Player のコントロールを組み込むと、Player のアプリケーションの再生エンジンをコントロール間で共有できます。 すなわち、Player の組み込みインスタンスで通常のトランスポート コントロールが動作するので、ユーザーには完全な統合エクスペリエンスがもたらされます。

HTMLView を使って表示される Web ページの推奨サイズは、387 x 345 ピクセルです。

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すき間広告

すき間広告はデジタル メディア コンテンツの一種です。 テレビやラジオの CM 同様、通常のプログラムの間に再生されます。 この種の広告は、視聴者の関心を引くので非常に効果的と言えます。 Windows Media Player 9 シリーズは次の方法で、この種の広告のサポートを強化しています。
  • Macromedia Flash、JPG、GIF、アニメーション GIF、および BMP など、幅広い形式をサポートします。  

  • 異なる形式間のシームレスな移行など、シームレスな移行時のパフォーマンスを大幅に強化しています。 Windows Media Player 9 シリーズの使用時に利用できるファスト スタート機能を使用すると、より素早く移行を行えます。
先のセクションで示したような Windows Media メタファイルの再生リスト技術を使用して、プログラム内にすき間広告を簡単に追加できます。 次のコード例は、2 つのエントリ間に Flash 表示を挿入するメタファイル再生リストを示しています。 DURATION 要素では、ちょうど 10 秒後に次のエントリへ切り替わるようにプログラムが定められています。

<ASX version="3.0">

<ENTRY>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content1.wma"/>
</ENTRY>
<ENTRY>
<REF href="http://www.proseware.com/flashad.swf"/>
<DURATION value="00:00:10.00"/>
</ENTRY>
<ENTRY>
<REF href="rtsp://www.proseware.com/content2.wma"/>
</ENTRY>

</ASX>



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購読サービスの統合

Windows Media Player 9 シリーズには、[プレミアム サービス] 機能を使用して、デジタル メディアの購読サービスを統合できるアーキテクチャとソフトウェア開発キット (SDK) が含まれています。 ユーザーは、コンテンツの場所の検索、ファイルのダウンロードと管理、コンテンツの再生、CD またはデバイスへの音楽のコピーなど、デジタル メディアの購読サービスを統合利用できます。 Windows Media Player に含まれたユーザー インターフェイス要素によって、購読サービスの提供、購読コンテンツとしての [メディア ライブラリ] コンテンツの識別と整理、購読サービスの管理が可能です。

Windows Media Player には、サービス プロバイダがサービスをプロモーションする方法があります。 Windows Media Player の [プレミアム サービス] 機能に表示される既定の Web ページを通じて、ユーザーは標準的なビジネス面のニーズや技術的要件に合わせて、プロバイダの提供する購読サービスを検索することができます。 Web ページにサービスを配置するには、Microsoft Corporation とのライセンス同意が必要です。 詳細については、マイクロソフトのビジネス開発担当者にお問い合わせください。

Windows Media Player Premium Services feature
図 2: Windows Media Player のプレミアム サービス機能


Windows Media Player でユーザーが購読サービスを表示できるようにするには、サービスを識別する一連のレジストリ キーを作成します。 登録後は、購読サービスのプロバイダがユーザーとの関係をすべて管理します。 ユーザーが登録サービスとの対話を選択すると、Windows Media Player に購読サービス プロバイダによって作成された Web ページが表示されます。 ActiveX コントロールまたはプロバイダのインストールした他の COM コンポーネントが組み込まれたこの Web ページは、購読コンテンツを管理し、コンテンツのダウンロードやライセンスの管理などの作業をバックグラウンドで処理できます。

ユーザーのコンピュータへのコンテンツ転送を簡略化するダウンロード マネージャ
Windows Media Player ダウンロード マネージャの提供するオブジェクト モデルを使用して、HTTP (Hypertext Transfer Protocol) を使った、サーバーからユーザー コンピュータへのコンテンツのダウンロードと関連したタスクを処理することができます。 ダウンロード マネージャを使うと、サーバー プロバイダは以下を実行できます。
  • 複数のダウンロードをコレクションとして同時に管理する。

  • ファイルの URL を指定し、HTTP を使用してダウンロードを開始する。

  • ダウンロードのステータスと進行状況を問い合わせる。

  • ダウンロードの一時停止、再開、またはキャンセル。

  • ダウンロードの実行にあたり、バックグラウンドまたはリアル タイムを指定する (バックグラウンドのダウンロードは Microsoft Windows® XP オペレーティング システムでのみ利用できます)。
ダウンロード マネージャの使用方法は簡単です。 登録した購読サービス プロバイダは、[プレミアム サービス] 機能に表示される Web ページ内にあるダウンロード マネージャと関連オブジェクトへ、JScript コードを使用してアクセスできます。

ダウンロード マネージャは [マイ ミュージック] [メディア ライブラリ] に統合されています。 ダウンロードされたコンテンツと関連付けられたメタデータに基づいて、Windows Media Player はユーザーの [マイ ミュージック] フォルダ内に適切なフォルダ構造を自動的に作成し、[メディア ライブラリ] へコンテンツを追加します。 デジタル メディア ファイルに WM/ContentDistributor メタデータ属性の値が含まれている場合、Windows Media Player は [メディア ライブラリ] [プレミアム サービス] ノードにコンテンツを自動的に追加します。 この機能によって、ユーザーは標準的な使い慣れた方法で購読コンテンツを管理することができます。

DRM とバックグラウンド処理のサポート強化
登録した購読サービス プロバイダがユーザーのコンピュータにカスタムの COM コンポーネントをインストールすると、ユーザーが特定のプロセスを開始したときに、Windows Media Player が読み出すメソッドをコンポーネントが実行します。 この方法によって、Player の中核機能と購読サービスを密に統合できます。 たとえば、購読サービスはこのメソッドを使用して、再生カウントのデータを取得したり、有効期限を経過したライセンスを更新したりすることができます。

この機能を利用するには、次の 4 つのメソッドを含む IWMPSubscriptionService インターフェイスを購読サービス コンポーネントに実装します。
  • 購読コンテンツを CD へ書き込むためのアクセス許可を管理する allowCDBurn メソッド。  

  • 購読コンテンツをデバイスへコピーするためのアクセス許可を管理する allowPDATransfer メソッド。

  • 保護されたコンテンツを再生するためのアクセス許可を管理する allowPlay メソッド。 購読サービスで、再生を禁止したり、新しいライセンスのダウンロードを開始したりすることができます (このメソッドは、デジタル著作権管理 (DRM) の侵害を防止します。 ライセンスの有効期限が経過している場合、コンテンツは再生されません)。

  • Windows Media Player の [プレミアム サービス] タブをクリックすると呼び出される startBackgroundProcessing メソッド。 再生カウント データの取得などのバックグラウンド タスクを、サービスで実行できるようになります。
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