Microsoft Windows Media 9
シリーズのプラットフォームには、Windows
Media エンコーダ 9 シリーズ、Windows Media
サービス 9
シリーズ、Windows Media Player 9
シリーズ、および Windows Media Audio/Video 9
コーデックが備わっています。 このリリースに合わせて、ストリーム
メディア
プラットフォームが全面的に更新されましたが、企業内にプラットフォームを導入する際は、段階的なアプローチを採ることをお勧めします。 段階的なアプローチを採ることで、それぞれの更新技術が、すでに使用されている他の技術やアプリケーションに与える影響を把握することができます。
Windows Media エンコーダ 9 シリーズは、ストリーム メディア
プラットフォームのコンテンツ作成コンポーネントです。 エンコーダを使用すると、一般的なインターネット帯域幅でのストリーミングに適したサイズに、オーディオとビデオ
コンテンツを圧縮することができます。 更新された
Windows Media エンコーダ 9
シリーズには、次のような多数の新機能が含まれています。
可変ビットレート エンコーディング
デバイス コントロール
非正方形ピクセルのサポート
マルチビットレートのオーディオとビデオ
エンコーディング
Windows Media Audio 9、Windows Media Audio 9 Professional、Windows Media Audio 9
Speech、Windows Media Audio 9 Lossless、Windows Media Video 9、Windows Media Video 9
Screen など、最新の Windows Media
コーデックがすべて備わっています。
重要なのは、Windows Media 9
シリーズのコーデックでエンコードされたコンテンツは、Windows Media Player
7、Windows Media Player for Windows® XP、または Windows Media Player 9
シリーズでのみ再生できることです (Windows Media Audio 9
コーデックでエンコードされたオーディオ
コンテンツは Windows Media Player 6.4
で再生できます)。 このような理由から、Windows Media Video 7
と Windows Media Video 8
のコーデックは引き続き利用されます。
Windows Media エンコーダ 9
シリーズを導入する前に、どのバージョンの Windows
Media Player
が企業内で使用されているか把握しておく必要があります。 たとえば、現時点ですべてのユーザーが
Windows Media Player 6.4
をコンピュータにインストールしている場合、エンコーダの導入を遅らせ、最初に
Windows Media サービス 9 シリーズまたは Windows Media Player 9
シリーズの導入に専念することをお勧めします。
相互運用性の検討
Windows Media エンコーダ 9
シリーズを導入する準備が整ったら、企業内のストリーム メディア
プラットフォームの他のコンポーネントに与える影響を検討しておく必要があります。 Windows Media
エンコーダ 9
シリーズ、 Windows Media サービス 9 シリーズ、および Windows Media Player 9
シリーズを同時に導入する場合、相互運用性の問題は気にする必要はありません。 しかし、以前のバージョンの
Windows Media Player または Windows Media
サーバーが存在する環境に導入する場合、次の点に留意する必要があります。
Windows Media エンコーダ 9 シリーズは、バージョン 7
のエンコーダを含む同一のコンピュータ上では共存できません。 両方のバージョンが必要な場合、それぞれを独立したパーティションまたはコンピュータに保存することを推奨します。 Windows Media
エンコーダ 9
シリーズは、Windows Media エンコーダ バージョン 4
とは共存できます。
Windows Media Video Screen バージョン 7
のコーデックは、Windows Media Video 9 Screen
のコーデックに置き換えられたため、今後はサポートされません。 Windows
Media Player 6.4 を使用しており、バージョン 7
のコーデックが必要な場合、Windows Media
エンコーダ バージョン 7
の使用を継続する必要があります。
今後は Windows Media エンコーダで acelp.net
コーデックはインストールされません。 以前のバージョンからアップグレードする場合、このコーデックを引き続き利用することができます。
Windows Server 2003 で Windows Media エンコーダ 9
シリーズを実行する場合、必ず Windows Audio
サービスと Windows Image Acquisition
サービスをオンにしておく必要があります。 このサービスを開くには、[スタート]
メニューの [管理ツール] を選択し、[サービス]
をクリックします。 次に目的のサービスを右クリックし、[プロパティ]
をクリックしてサービスを有効にします。 さらに、[ディスプレイのプロパティ]
を開き、ハードウェア アクセラレータを [最大]
に設定します ([ディスプレイのプロパティ]
ダイアログ ボックスから、[設定]−[詳細]−[トラブルシューティング]
の順にクリック)。
すべてのビデオ キャプチャ ハードウェアが
Windows Media 9
シリーズとお使いのオペレーティング
システムでサポートされるか確認します。 マイクロソフトの
Web
サイトでシステム要件とハードウェア互換性を確認することができます。
Windows Media サービスは Windows Media 9 シリーズ
プラットフォームの配布コンポーネントです。 卓越した信頼性、パフォーマンス、およびスケーラビリティを提供するように完全に再設計されました。 使いやすい管理ツールによるサーバーの管理作業の簡素化、拡張可能なプラグイン
アーキテクチャによる制限のないカスタマイズ
オプション、ならびにあらゆるバージョンの Windows
Media Player へのサーバー
ストリーミングのサポートを達成しました。
再設計の一環として、Windows Media サービスに新しいオブジェクト
モデルが追加されました。 この新しいオブジェクト
モデルでは、バージョン 4.1
よりもはるかに多くのコントロールを開発者が利用できます。 また以下を実行することができます。
アップグレードかクリーン
インストールか
Windows Media サービス 9 シリーズは、Windows Server 2003
オペレーティング
システムでのみ動作します。 現在、以前のバージョンの Windows Media
サービスを実行しており、Windows Server 2003
への移行が決定済みの場合、Windows Server 2003
アップグレード
ウィザードを使用して既存の構成をアップグレードするか、または新規インストールを利用するか決定する必要があります。 いずれのオプションにもそれぞれ利点があります。
アップグレードの場合、多数の Windows Media
サービス設定が新しい環境で自動的に構成されます。 ただし、手作業でいくつかの設定を行うことや、以前利用していなかった機能を有効にする必要があります。 また、既存のインフラストラクチャのエンコーダとサーバーに小さな変更を加え、Windows Media
サービス 9
シリーズの変更に対応しなければなりません。 しかし、アップグレード
プロセスは通常、新規インストールよりも早く終わります。 アップグレードの主な欠点は、互換性の問題が生じる場合があることです。 このような問題として、新しいオペレーティング
システムでサポートされないレガシ
ハードウェアや、新しいドライバが利用できないなどの問題が考えられます。
すべてのテストが完了し、制限を設定したら、Windows Media
サービス 9
シリーズを実行するサーバーをバックアップします。
Windows Media サービス バージョン 4.1
を実行するサーバーをネットワークから削除し、Windows Media
サービス 9
シリーズを実行するサーバーと置き換えます。 同じ要求に応答できるように、新しいサーバーに従来のサーバーと同じ
IP アドレスと DNS 名を割り当てます。
手順 9
で解放したサーバーに対して同じ手順を繰り返します。
相互運用性の検討
以前のバージョンのサーバー、エンコーダ、または
Player が使用されている環境に Windows Media サービス 9
シリーズを導入する場合、次の点に留意する必要があります。
Windows Media サービスは、サーバー間の配信に MMS
プロトコルを使用しません。 Windows Media
サービス バージョン 4.1 を実行するサーバーと Windows Media
サービス 9
シリーズを実行するサーバーを使用して情報を交換している場合、両方のサーバーで
HTTP 配信を有効にし、Windows Media サービス バージョン 4.1
を実行するサーバーの公開ポイントのプロパティを変更して、HTTP
を使用できるようにしなければなりません。
今後は MSBD
プロトコルはサポートされません。 サーバーが Windows Media
エンコーダ バージョン 4 に接続している場合、HTTP
を指定するには、エンコード設定を手動で変更しなければなりません。
今後、Windows Media サービスは、ユニキャスト
ストリームでのコンテンツ配信に RTSP
をサポートします。 ただしこれは、Windows Media Player 9
シリーズへのストリーム配信時に限ります。 ストリームへのアクセスを試みるたびに、プロトコルとして
MMS を指定する場合、Windows Media サービスと Windows Media Player
が適切なプロトコルをネゴシエートします。 以前のバージョンの
Windows Media Player では、引き続き MMS または HTTP
を使用して、ストリームへアクセスします。
Microsoft PowerPoint®
と統合されたオンライン ブロードキャスト
サービスは、Windows Media サービス 9
シリーズではサポートされません。 このサービスを必要とするプログラムを実行している場合、Windows
2000 Server
などの互換性のあるオペレーティング
システムで、Windows Media サービス バージョン 4.1
の使用を継続する必要があります。
以前のバージョンの Windows Media Player
でサポートされていた一部の機能は、Windows Media 9
シリーズに組み込まれています。 サポートのレベルは
Player
のバージョンによって異なります。 イントラネットを構成しているコンピュータ上のオペレーティング
システムと Player のバージョンを把握しておくと、コンテンツのエンコード時に使用するコーデックを特定しやすくなります。 この表は、各バージョンの
Windows Media Player
でサポートされる機能を示しています。
Windows Media Player バージョン 6.4
Windows Media Player バージョン 7.1
Windows Media Player for Windows XP
Windows Media Player 9 シリーズ
オペレーティング システム
Windows 95、Windows 98 Gold、Windows 98 Second Edition、Windows Millennium
Edition、Windows XP
Windows 98 Second Edition、Windows Millennium Edition、Windows 2000
Windows XP Home Edition、Windows XP Professional
Windows XP Home Edition、Windows XP Professional
Windows Media Audio 9
コーデックでエンコードされたコンテンツの再生
可
可
可
可
Windows Media 9 シリーズのビデオ
コーデックでエンコードされたコンテンツの再生
不可
コーデックのダウンロードによって可
コーデックのダウンロードによって可
可
MMS を使用して Windows Media サービス 9
シリーズからストリームされたユニキャスト
コンテンツとマルチキャスト
コンテンツの再生
可
可
可
可
Windows Media サービス 9
シリーズからストリームされたサーバー側再生リストのコンテンツの再生
イントラネット全体への
Windows Media Player の導入
大企業によっては、イントラネット上のすべてのコンピュータへ均一に
Windows Media Player
を導入することを方針としています。 多くの場合、このような企業は、有効な機能と、適用するスキンやブランドを正確に指定したいと考えています。
Windows Media Player バージョン 7.1 で、初めて Enterprise Deployment
Pack が提供されました。 Enterprise Deployment Pack
によって、ネットワーク管理者は、イントラネットを介して
Player を集中管理できるようになりました。 Enterprise Deployment
Pack を使用すると、次のことが実行できます。
プリセット プロキシ設定を指定する
サポートするストリーミング
プロトコルを指定する
機能の自動更新と、コーデックの自動ダウンロードをオフにする
Microsoft System Management Server や Application
Bookshelf
などのソフトウェア配布システムを使用して、すべてのデスクトップに黙示的に
Windows Media Player をインストールする
Windows Media Player 9 シリーズに合わせて更新された Enterprise Deployment Pack
は Windows Media Web
サイトから入手できます。
Enterprise Deployment Pack とその他のソフトウェア配布方法は、Windows Media Player
バージョン 7.1 以降でのみサポートされます。
Windows 2000 と Windows Server 2003 の Microsoft Active Directory®
グループ ポリシー
オブジェクトを通じて、ユーザーに提供するプログラムと、そのプログラムの動作方法を定義することができます。 Windows
Media Player
では、スキンのロック、コーデックのダウンロードの禁止、およびサポートするプロトコルの指定などが可能です。 グループ
ポリシー
オブジェクトの詳細情報については、Windows
のヘルプとサポートを参照してください。
Windows Media Player の組み込み
以前のバージョンの Windows Media Player 同様、Web
ページに Player の ActiveX®
コントロールを組み込んで、Web
サイトにストリーミング機能を追加することができます。 セキュリティとプライバシーの問題に対処するため、Windows
Media Player 9 シリーズの ActiveX
コントロールに多数の変更が行われました。 Player 6.4
のコントロールのコードを変更せずに、この変更を実装する手段として、ラッパーを作成し、Player 6.4
のコントロールを Windows Media Player 9
シリーズのコントロールにマップします。
ラッパーは、ユーザーが Windows Media Player 9
シリーズをインストールすると自動的にインストールされます。 このラッパーは、既存の
Web ページ
コードに大幅な変更を加えることなく、セキュリティやプライバシーの向上など最新の
Windows Media Player 9
のコントロールの利点をユーザーにもたらします。
Windows Media Player 9 シリーズの Active X
コントロールの詳細情報については、Windows Media
Player 9 シリーズ SDK および SDK の付属 CD
に収録された『Upgrading Your Web Site to the Windows Media 9 Series
Platform』の記事を参照してください。
Windows Media エンコーダ、Windows Media サービス、Windows Media Player
の詳細情報については、各技術のヘルプ
ドキュメントを参照してください。 Windows Media Player
と Windows Media エンコーダは、マイクロソフト Web サイトの Windows
Media Player 9 シリーズ
ページからダウンロードできます。 Windows Media
サービスは、Windows Server 2003, Standard Edition、Windows Server 2003, Enterprise
Edition、および Windows Server 2003, Datacenter Edition
のオプション コンポーネントです。
Windows Media 9
シリーズとイントラネット実装の詳細情報については、以下を参照してください。