Windows Media エンコーダ 9 シリーズによってデジタル メディア コンテンツのオーナーは、コンテンツ作成時に著作権の保護を実施することが可能になります。 オーナーは Windows Media エンコーダでソースからコンテンツをエンコードするのと同時に、余分な手間をかけずにコンテンツを保護できます。 結果としてデジタル コンテンツは、配布以前の段階から無防備な状態に置かれることが一切なくなります。
概要
Microsoft® Windows Media® 9 シリーズは、エンコード プロセス時のリアルタイムのデジタル著作権管理
(DRM) 保護をサポートしています。 この記事では DRM プロセスの概要を提供するとともに、Windows Media エンコーダを使用して、どのようにコンテンツを保護するかについて解説します。
下のシナリオは、典型的な DRM プロセスを示しています。 コンテンツのオーナーが音楽を Windows Media ファイルにエンコードし、DRM を使用してそれを保護します。 オーナーは保護された Windows Media ファイルを Web サイトに掲示し、ユーザーがこのファイルをダウンロードします。ユーザーのプレーヤーはファイルが保護されていることを検出し、必要なライセンスを得るために、ライセンス プロバイダの Web サイトに接続します。 ユーザーにライセンス コスト等が通知され、ユーザーが支払い情報を提供すると、ライセンス プロバイダがライセンスを発行し、ユーザーは音楽を再生することができます。 ユーザーは次に、この Windows Media ファイルを電子メールで友人に送信します。友人がこの音楽を再生するには、自分自身のライセンスを購入しなければなりません。
図 1 は、この DRM の基本プロセスを示します。
図 1: DRM を使用したコンテンツ保護のプロセス
DRM プロセスは、以下のセクションで詳述する 3 つのステップから構成されています。
コンテンツの保護と配布
保護されたコンテンツの再生
保護コンテンツのライセンス発行
コンテンツの保護と配布
Windows Media エンコーダ 9 シリーズには、エンコード プロセス中にコンテンツの保護を可能にする、DRM テクノロジが含まれています。Windows Media エンコーダを使用してコンテンツを保護するには、まずライセンス プロバイダにアカウントを用意する必要があります。 ライセンス プロバイダはオーナーのために、暗号化キーを生成する上で必要となる情報を持った、DRM プロファイルを作成します。 ライセンス プロバイダは、以後オーナーの暗号化キーを再作成し各種ライセンスにそのキーを含める必要から、同じ情報を保持します。
コンテンツ保護プロセスの間、Windows Media エンコーダはコンテンツを暗号化するキーを作成し、コンテンツを暗号化して、DRM 個有の情報をコンテンツ ヘッダに加えます。 このときにキー ID も同時に生成され、[セキュリティ] タブ上に表示されます。 このキー ID はその他の隠し値とともに、暗号化キーを生成する暗号化アルゴリズムで使用されます。キー ID 自体は保護された値ではなく、単にコンテンツ ヘッダに保管されています。ライセンス プロバイダはこのキー ID 値を抽出し、ライセンスに含めるキーを生成します。 ユーザー自身がキー ID を指定することもできますが、ライセンス プロバイダによる指示がない限り、エンコードを行うごとに Windows Media エンコーダに一意の値を生成させることが推奨されます。