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日本は世界一のナビゲーションシステム市場で、2002 年は 230 万台のナビ販売台数が予想されています。しかし、開発メーカー様にとって、急速に多様化、高度化する車載システムをタイムリーに製品化するには、膨大な開発リソースが必要です。マルチメディア、インターネットなど、次々と発展する機能を全て自社で開発するは、もはや困難な状況になってきています。
そこで、自社開発のコンポーネントだけでなく、外部から購入したものを組み込むという開発方法が既に始まっています。もちろん製品の差別化部分は自社開発となりますが、他のコンポーネントは、良いものがあれば買って使用する考え方です。
各社固有のシステムの中に、購入したモジュールを組み込まなければならず、その対応のために更なる開発期間と費用が必要になります。
そこで、購入した部品がすぐに組み込めるように作られた共通プラットフォームを用い、コンポーネントを共通化するという、新しい流れが始まろうとしています。
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このフォーラムでは、共通プラットフォームを Windows Automotive をベースに検討していきます。多くのメーカーの皆様が、Windows Automotive をベースに検討を始めているのは、次のような理由のためだと考えます。
1. | 車載組み込み機器としての機能と、Windows が持つ汎用性が融合した初めての OS であること。 |
2. | Windows の環境に慣れ親しんだ膨大な数の開発エンジニアを使って組み込み機器の開発を行えること。開発環境も廉価な PC を使って行えます。 |
3. | Windows テクノロジーのエッセンスともいえる COM (コンポーネント・オブジェクト・モデル) が Windows Automotive の基本になっており、今後追加される様々なコンポーネントについても、同様な手法を用いて新たにインターフェイス定義が可能で、共通プラットフォームに向いていること。 |
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上図に示したのは共通プラットフォームによるコンポーネント化の概念をご説明するための、Windows Automotive をベースに作った簡単なプロトタイプの構成例です。
このプロトタイプシステムでは、CPU リファレンスボードとグラフィックチップを組み合わせたハードウェアの上に、ドライバソフトを搭載します。これらのドライバは、それぞれの周辺ハードウエアチップを提供されるメーカー様より、チップと共に供給されます。このドライバは、Windows Automotive で定めた共通インターフェイス仕様に基づいたモジュールになっています。
このような構成の上に、更に Windows CE の Kernel を始め、ファイルシステムや描画、マルチメディアを再生する Direct Show などのモジュールを搭載します。これらのコンポーネントは、全てマイクロソフトから提供されます。
プロトタイプシステムでは、これにナビゲーション用の地図描画コンポーネントと、地図データベースを搭載しています。
その上層には、メニューと、ソフトを制御するためのスクリプトが載っています。
このシステムでは、いろいろなメーカー様によりで開発されたハードやソフトのコンポーネントが混在し、システムを作り上げています。コンポーネントが入れ替わっても、そのインターフェイスが共通化されているため、簡単にソフトを移植することができるのです。
このように、コンポーネント共通化を行ったプラットフォームでは、いろいろなハードウェアの組み合わせでシステムが動作し、ソフトウエアのコンポーネントを組み合わせることで、多彩なシステムの実現が可能です。
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プロトタイプシステムの構成例では、単純化したコンポーネントの共有化により構成を決定しておりましたが、実際の製品ではさらに多くの要素が絡み、このように簡単には行きません。
そこで、実際の製品に使えるコンポーネント共通化を進めるには、それを供給する側と使う側の両者が集まり、共通仕様について協議する場が必要になってきます。
それが、この Windows Automotive フォーラムなのです。