クライアント コンピュータの台数が増えると、アプリケーションのインストール作業をはじめ、ユーザーへのトラブル シューティングなど、管理者の作業は増加する一方です。また、部署ごとに異なるデスクトップ環境の構成やアプリケーションの配布を 1 台ずつ手作業で行うと管理コストを増大させることになります。
Active Directory では、グループ ポリシーを使って多数のクライアント コンピュータを集中管理できます。たとえば、特定のデスクトップ構成を適用する際にもグループ ポリシーを使えば、多数のコンピュータに対して一括で適用できます。また、ドメイン全体や OU(組織単位)ごとにグループ ポリシーを定義できるため、部署や部門ごとに異なるデスクトップを構成したり、セキュリティを適用したりすることも可能です。 膨大な数のクライアント コンピュータの一括制御と自動的な適用によって、管理負荷とコストの削減が実現されます。
ユーザー データの一元管理で PC に左右されない環境を提供グループ ポリシーでは、各クライアント コンピュータのマイ ドキュメントに保存されたファイルをサーバー上のフォルダにリダイレクトできます。これにより、ユーザーはどのコンピュータからログオンしても、マイ ドキュメントに保存したファイルを利用できるようになります。また、オフライン フォルダを活用すれば、ネットワークから切り離された外出先でも、マイ ドキュメントに保存したファイルを使えるため、使用するコンピュータや場所に左右されることなく、業務を進めることが可能になります。 リダイレクトによってファイルをサーバー上に集約することで、バックアップの実行を一元管理できるため、安全性を向上できるメリットも得られます。
ユーザーとコンピュータの構成管理でトラブルを防止グループ ポリシーでは、OU(組織単位)を使ってユーザーやコンピュータの構成を詳細に制御できます。たとえば、営業部ではコントロール パネルを非表示にしたり、実行できるアプリケーションを制限したりすることで、ユーザー側の設定ミスや管理者の意図しないアプリケーションによるトラブルを防ぐことができます。また、特定部署のユーザー アカウントに対して、デスクトップ構成を定義することで、利用するクライアント コンピュータに関係なく、常に同じ環境で業務を行えるようになります。
アプリケーションの配布を効率化各部署が使用するアプリケーションをグループ ポリシーで定義しておけば、多数のクライアント コンピュータへの配布を自動化できます。ユーザー アカウント単位で必要なアプリケーションを指定すれば、他の部署のコンピュータからログオンしても、必要なアプリケーションをインストールすることができます。もし、操作ミスでアプリケーションを削除してしまった場合でも、ログオンし直した時に再インストールできるため、アプリケーションの管理に伴う負荷が軽減されます。
グループ ポリシーの管理と展開を容易にする管理コンソールグループ ポリシー管理コンソール(GPMC)は、グループ ポリシーの管理と運用を支援する管理コンソールです。GPMC により、グループ ポリシーの作成と編集、管理と展開に伴う操作を単一の管理コンソールから実行できるため、グループ ポリシーの利用が容易になります。なお、GPMC は、Windows Server 2003 および Windows 2000 Server の Active Directory で利用できます。
関連情報Active Directory は、ご紹介した以外にも Windows Server System と組み合わせた様々なビジネス ソリューションを展開できます。また、Windows Server 2003 の Active Directory では、部門単位からの導入が可能になったため、複雑な組織間の調整を考えることなく、展開が行えます。
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