Windows Server 2008 R2 導入事例 最新のサーバー OS が各社にもたらした効果を紹介します
赤坂共同事務所

Windows Server 2008 R2 Enterprise (Hyper-V) でお客様の BPO 支援、IT 支援を実現

赤坂共同事務所 ソリューション概要

写真 : 赤坂共同事務所

赤坂共同事務所は 2009 年 11 月、Windows Server 2008 R2 Enterprise (Hyper-V) を導入。現在、1 台の IA サーバーが 5 台分のサーバーとして稼働しています。集約したサーバーには、SQL Server データベースとシンクライアント ソリューションを搭載し、OBC 社の ERP パッケージ「奉行V ERP」を利用できるようにしています。そんな赤坂共同事務所に Windows Server 2008 R2 Enterprise (Hyper-V) を採用した理由と利用方法、導入に至る背景、今後の展開などについて話を伺いました。

(公開日 : 2010 年 5 月 31 日)

写真 : 宝金 正典 氏
株式会社 赤坂共同事務所 代表取締役
税理士法人 赤坂共同事務所 代表社員
公認会計士・税理士
宝金 正典 氏
写真 : 柳井 靖士 氏
株式会社 赤坂共同事務所
税理士法人 赤坂共同事務所
CTO 公認会計士協会準会員
柳井 靖士 氏

お客様の BPO 支援と IT 支援、ワンストップサービスに注力する赤坂共同事務所

2004 年に、宝金正典代表社員など 3 人の代表社員で設立した税理士法人 赤坂共同事務所。現在は、東京赤坂に東京オフィス、茨城県につくばオフィス、そして、沖縄県名護市に名護オフィスを構え、総勢 46 人態勢で業務を行っています。また、ワンストップ サービスの提供を目指し、2009 年 5 月には司法書士赤坂共同事務所を、同年 9 月には社会保険労務士赤坂共同事務所も開設。提携先として生命保険会社 14 社、損害保険会社 4 社とも提携しています。

赤坂共同事務所の業務内容は主に 2 つです。1 つ目は、税理士法人の本来業務。法人・個人に対する税務会計業務や企業オーナーの事業継承対策などで、業務全体の約 6 割を占めています。2 つ目は、フィナンシャル アドバイザリー サービス。具体的には企業価値の算定、M&A における買収対象会社の財務・税務詳細調査 (デューデリジェンス業務) やストラクチャー構築のサポート、ストック オプションの評価などの業務の提供で、残りの約 4 割を占めています。

そんな赤坂共同事務所が、現在、これらの業務をバックアップする形で力を入れているのが、「BPO (Business Process Outsourcing) 支援」と「IT 支援」サービスです。

これらのサービス提供に向け、同事務所が 2009 年 10 月の名護オフィスの新設を皮切りに同年 11 月に導入したのが、Windows Server 2008 R2 Enterprise Hyper-V です。Hyper-V の仮想環境で、OBC 社の ERP パッケージ「勘定奉行V ERP [個別原価管理編]」ほか奉行シリーズ 10 ラインナップを利用しています。

BPO 支援とは、お客様の業務効率を向上させるため、会計業務や給与計算業務などの一部を代行するアウトソーシング サービスです。このサービスを専門に担当しているのが、沖縄の名護オフィスです。同オフィスでは、お客様だけでなく、赤坂共同事業所の東京オフィスの税理士や会計士の記帳代行 など経理作業のサポートも行っています。これにより、東京オフィスでは、税理士や会計士がお客様の問題解決や専門的な要請、難易度の高い要求への回答といった業務に専念できるようになりました。

「中堅・中小企業が大企業に対し競争優位性を保つには、経営資源の集中と経営スピードの向上が必須です。経理業務をはじめとした間接部門をアウトソーシングすることで、中堅・中小企業はヒト、モノ、カネ、情報などの経営資源を本業の部分に集中して投入できるようになります。つまり、企業風土や組織風土があるべき姿に改善されるということです。これは抜本的な改革です。私は BPO の本質的なメリットはコスト削減ではなく、企業風土、組織風土の改善であると捉えています」と宝金氏は語ります。

一方、IT 支援は、お客様に効率的で効果的なシステムの導入や使い方を助言・サポートするサービスです。厳しい経済状況の中、中堅・中小企業が競争優位性を高めていくには、IT を導入して業務の効率化や業務スピードの向上、経営資源の集中を図り、コアコンピタンスを強化することが不可欠です。そのため、赤坂共同事務所では、現在、IT 支援サービスとして、(1) ERP システムの導入支援、(2) シェアード サービスの提供を行っています。

シェアード サービスについては、BPO 同様、お客様が必要なサービスを必要なときに必要なだけ利用できるようにしています。

「赤坂共同事務所では、自ら Windows Server 2008 R2 Enterprise Hyper-V という最新の IT 環境を整備し ERP パッケージとして勘定奉行V ERP シリーズを導入することで、効率的な業務の進め方のノウハウやベスト プラクティスを蓄積していくと同時に、自社を一種のショールームとして機能させることで、お客様への IT 支援における提案を行っていこうと考えました」(宝金氏)

現在、データセンターに Windows Server 2008 R2 Enterprise を導入したサーバーを設置。東京と名護の各拠点から VPN を経由して接続しています。このサーバーには Hyper-V を用いて、4 つの Windows Server 2008 R2 を仮想環境 (ゲスト OS) として使用します。そのうち 1 台に SQL Server データベースを導入し、奉行V ERP サーバーとして動作させています。残りの 3 台はシンクライアント ソリューションにより、奉行V ERP クライアントとして動作させています。




Windows Server 2008 R2 Enterprise と Hyper-V を選択した背景

赤坂共同事務所が IT 環境の整備を検討し始めたのは 2009 年 8 月のことです。

以前から同事務所では、税務会計業務や事業継承対策に関しては財務会計、給与計算に OBC の勘定奉行シリーズ、税務申告に TKC システムを導入し IT 活用してきました。当時は、外部のデータセンターにサーバーを設置し、その都度、アクセスして単体で使っていました。そのため、データのシームレスな連携も図られておらず、ダブル入力など無駄な作業も散見されました。

「2009 年初め、自社業務の効率化と、BPO 支援によるお客様へのサービス向上の両方を実現するには、BPO 専用のサテライト オフィスを開設することが不可欠であると考え、名護にオフィスを新設することを決めました。 一方、オペレーショナル・エクセレンス (日常業務の間断ない改善により競争優位性を高めた状態) を追求していくためには、 従来単体で使っていた財務会計や給与計算のアプリケーション ソフトを ERP システムにリプレイスする必要性も感じていました。しかしながら、これまで使用してきた Windows Server 2003 ベースのサーバーでは、ERP パッケージの動作に耐えられない恐れがありました。そこで、2009 年 8 月、より堅牢かつハイパフォーマンスなシステムに置き換える決意をしたのです。 また、司法書士や社会保険労務士、生命保険会社、損害保険会社と連携しワンストップ サービスを提供していくため、グループウェアや CRM の導入による情報の共有化も図ることにしました」(宝金氏)

システムの刷新にあたり、赤坂共同事務所が前提としたのが、"仮想化" の導入でした。理由は物理サーバーを複数台設置することによる初期コストと、ランニングコストを可能な限り削減したいと考えたからです。

「そこで、まず検討したのが、仮想化ソフトの性能比較です。サーバーの導入が近づいてきた頃に、Windows Server 2008 R2 Enterprise がリリースされるとの情報を入手しました。そこで、Windows Server 2003 の置き換えとして薦められていた Windows Server 2008 と機能比較を実施したところ、Windows Server 2008 R2 においては Hyper-V の機能向上が図られ、Windows Server 2008 と比較して格段にパフォーマンスが向上し、十分なパフォーマンスが出ることが確認できました。次に、ランニング コストはサーバーを 1 台に集約することで削減可能だとわかっていましたが、初期コストについても Windows Server 2008 R2 Enterprise Hyper-V を採用することにより、他社の仮想化ソフトウェアに比べ初期コストが 1/3 で構築できることもわかりました。また、マイクロソフト製品を使うことで、従来と同じサポート体制でサポートが行われることも、安心材料でした。これらの結果、Windows Server 2008 R2 Enterprise Hyper-V 環境で利用することを決定しました」

Windows Server 2008 R2 Enterprise と Hyper-V を選定した理由について、赤坂共同事務所の柳井靖士 CTO はこう語ります。

OBC の ERP パッケージを稼働

一方、OBC 社の ERP パッケージ「勘定奉行V ERP」を採用した理由について、赤坂共同事務所は中堅・中小企業における導入率の高さを挙げます。

「2008 年の中堅・中小企業の IT アプリケーション導入実態調査によれば、勘定奉行の導入率は 33.3%、つまり 3 社に 1 社が勘定奉行を導入している計算になります。会計事務所のお客様の中心が中堅・中小企業であることを考慮すれば、導入率の低い財務会計ソフトを薦めるのは合理的ではありません。そのため、我々自身、これまで勘定奉行を積極的に推奨してきた経緯があります。また、奉行シリーズは操作性が良く、特に何をどこに入力すべきかが視覚的に明確なので、自計化せずに会計事務所に会計処理を一任しているお客様に関しては、従前から勘定奉行に帳簿入力を行っていました」(宝金氏)

そこで、BPO を展開するにあたり ERP パッケージを導入することを決めた宝金氏は、OBC 社の ERP パッケージ「勘定奉行V ERP」を検討。結果、低価格ですべての機能を提供していることから中堅・中小企業向けの ERP パッケージとして最適であると判断し、勘定奉行V ERP を採用することを決めました。

「2009 年 8 月に IT 環境の整備を検討し、Windows Server 2008 R2 Enterprise の採用を決めたのが発売直後の同年 10 月、実際に稼働させたのが翌月の 11 月ですから、3 か月足らずでのカットオーバーになります。しかし、現在のところ、大きなトラブルも一切なく極めて快適に動作しています。カットオーバー当日、たまたま OBC の方がいらしていて、奉行V ERP を一緒に操作してみたのですが、驚くほどスピーディかつスムーズに操作でき、当の本人も『こんなにストレスフリーでサクサク動く奉行V ERP は見たことがない』と感動されていました。私もシステム化による高い効果を実感しています」(柳井氏)

BPO、ERP クラウド サービス、ERP 導入、仮想サーバー設置の支援に向けて

「運用管理についても満足しています。以前、サーバーは業者に運用管理を委託していましたが、今は自分で行っています。従来、複数台必要だったところが、1 台になったことで、仮にトラブルが発生したとしてもより迅速な対応が可能になると考えています。また、仮想サーバーのシャットダウンとリブートは何度か行っていますが、Hyper-V の Manager から操作できるので非常に楽です。 さらに、サーバーラックが 1 台分で済みますので、運用コストも激減しました」(柳井氏)

「運用管理については、仮想化環境を導入するということで不安がありました。仮想化環境特有の Virtual Hard Disk (VHD) の管理など新たに習得が必要な部分も一部ありましたが、以前から使い慣れた Windows Server 環境なので、違和感なく運用管理ができており、満足しています。今後は、VHD を活用したイメージの世代管理などを計画していきたいと考えています。」(柳井氏)

赤坂共同事務所では、今後、Windows Server 2008 R2 Enterprise Hyper-V 環境をベースに、BPO、ERP クラウド サービス、ERP システムの導入支援、仮想サーバー設置支援の強化を図っていく計画です。これらのサービスを選択、あるいは組み合わせて提供していくに当たっては、企業の置かれているリスクとそれに対応する内部統制を理解したうえで、最適な提案ができると考えています。

「会計事務所がお客様の IT 導入支援を行うことの優位性は、内部統制に関する専門知識と経験を活かし、より最適な内部統制の整備・運用を支援することにあると考えています。一般には、内部統制は大企業が行うものというイメージが強いと思いますが、大企業だけでなく、中堅・中小企業、零細企業に至るまで、内部統制を整備し、運用していくことが重要です。そして、 内部統制を実現するためには、IT の導入が不可欠な要素です」(宝金氏)

その一方で、企業経営において IT の重要性が増していく中、法令改正に伴う IT 改修なども頻繁に発生しています。特に、上場企業については、2012 年以降に国際財務報告基準 (IFRS) の強制適用が予定されており、中小企業向けの会計基準も IFRS に合わせた改正が予想されます。 このような経営環境の変化に対し、ERP を導入することで、システム改修にかかるリスクを軽減することができます。また、ERP クラウド サービスの提供により、お客様はシステム改修リスクだけでなく、サーバーの維持管理にかかるリスクも軽減することができます。さらに、BPO により業務を委託すれば、システム障害リスクに加え、法令対応リスクも最低限に抑えることができます。

「BPO 支援に関しては、名護オフィスに名護アカウンティングカレッジを開校し、自社の BPO 人財の育成に注力するとともに、地元の企業に優秀な人財を供給しようと考えています。それにより、地域社会の成長につながることを願っています。一方、IT 支援では、ERP クラウド サービスの提供に取り組んでいく計画ですが、Windows Server 2008 R2 Enterprise Hyper-V は、そのホストとしても動作する可能性が高いため、引き続き、安定性の高い動作に期待しています。今後も、ソリューション業務、BPO 支援、IT 支援を通じて、中堅・中小企業をサポートし、各社の成長と発展に寄与していきたいと考えています」(宝金氏)

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お客様プロファイル

株式会社 赤坂共同事務所
税理士法人 赤坂共同事務所

2004 年に宝金正典氏など 3 人の代表社員で設立した税理士法人 赤坂共同事務所。現在は東京赤坂に東京オフィス、茨城県につくばオフィス、沖縄県に名護オフィスを構えるほか、司法書士事務所、社会保険労務士事務所も開設。生命保険会社、損害保険会社とも提携し顧客企業に対してワンストップ サービスを提供しています。

株式会社 赤坂共同事務所 IT専用サイト
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税理士法人 赤坂共同事務所 ウェブサイト
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Windows Server 2008 R2 徹底解説