Virtual Server 2005 R2 で創る、仮想ネットワーク

1. はじめに

公開日: 2006年3月14日
トピック
はじめにはじめに
Virtual Server 2005 R2Virtual Server 2005 R2
試す、Virtual Network試す、Virtual Network
なぜネットワークかなぜネットワークか
構築する環境概要構築する環境概要

はじめに

MVP に聞く!Virtual Server 2005 R2 コラムをお読みいただきありがとうございます。この"MVP に聞く!"シリーズは、MVP がいちユーザとしての視点から製品を評価・利用し、その内容をまとめて多くの方々と共有できるコンテンツとして公開しています。今回はクラスタサービスを評価した前回の Virtual Server コラムに引き続き、Virtual Server 2005 R2 および Windows Server 2003 R2 を利用して Dynamic Routing を解説します。

Virtual Server 2005 R2

ここでは簡単に Virtual Server 2005 R2 の概要をおさらいし、さらに新バージョンである R2 の新しい機能を紹介します。Virtual Server は仮想的なハードウェアを提供し、その仮想的な環境でゲスト OS を動作させるプラットフォームです。新バージョンではこれまでの仮想化プラットフォームをさらに進化させる機能が搭載され、64 ビットへ対応して大容量のメモリを利用できるようになったほか、Virtual Server ホストクラスタ、iSCSI を利用したゲスト OS 間のクラスタリングにも対応しました。そのほかにもハイパースレッディング対応やパフォーマンスの向上などを果たしています。詳しくは "Virtual Server 2005 R2 製品概要" をご覧ください。

試す、Virtual Network

今回のコラムでは Virtual Network 機能に焦点を当て、Virtual Network を利用して Inter-Network 環境 [*1] を仮想的に構築してみます。

[*1] Inter-Network: 複数の IP サブネットを抱えた、大規模なネットワークのこと。

なぜネットワークか

このコラムでは Windows Server 2003 R2 をゲスト OS として複数のインスタンスを動作させ、それぞれのインスタンスで RRAS [*2] に搭載されているルーティング プロトコル、 OSPF [*3] を利用して動的ルーティング環境 (Dynamic Routing) を構築します。多くのネットワークではルーティングテーブルを手動で記述する静的ルーティング (Static Routing) が利用されています。しかしながらネットワークの利用が進み、ネットワークの耐障害性が求められてきている現在、Dynamic Routing を利用した冗長性のあるネットワーク構成を評価してみてはいかがでしょうか。そこで Virtual Server を利用し、多数のハードウェアを用意せずに Dynamic Routing 環境を構築して評価する手法を紹介します。

[*2] Routing and Remote Access Service
[*3] OSPF: Open Shortest Path First.

構築する環境概要

今回の評価環境は 6 つのインスタンスを使い、それぞれのインスタンスに複数の仮想ネットワークインターフェイス (仮想 NIC) を割り当て、それらへバーチャルネットワークを割り当てて、複数の IP サブネットを構成します。このネットワーク上で OSPF を動作させ、それぞれのインスタンスが OSPF ルータとして動的にルーティングテーブルを構築し、パケットのルーティングが実行されることを確認します。

最終的に構築する仮想 Inter-Network は次のようなトポロジーとなります。

最終的に構築する仮想 Inter-Network


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著者 : 高橋 郷

小野 雄太郎
慶應義塾大学 環境情報学部 3 年。学生でありながら PASS J や INETA Japan などのコミュニティ活動に積極的に関わっている。IPv6 をはじめとするネットワーク分野に強く、レイヤ 2 からレイヤ 7 まで幅広く扱う。
MSMVP for Windows Server - Networking