Windows Messenger の音声とビデオ

最終更新日: 2001年12月24日
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最近 Microsoft は UPnP に関するセキュリティの問題を発見し、解決しました。Windows XP の自動更新を使用されている場合は、この問題を解決するために必要な更新がすでに行われているはずです。念のため、Windows Update のページで、重要な更新事項を確認してください。この問題およびその他の重要な更新事項について手動で確認するには、Internet Explorer の [ツール] メニューをクリックし、[Windows Update] をクリックしてください。更新内容を調べたあと、この修正事項が、重要な更新の下に次のように表示されます。セキュリティの更新、2001 年 12 月 17 日。ダウンロードサイズ : 585 KB。

この更新により、Windows XP のセキュリティの脆弱さである 「ユニバーサル プラグ アンド プレイ (UPnP) に含まれる未チェックのバッファによりシステムが侵害される」 問題が解決されます。悪意のあるユーザーから自分のコンピュータを守るため、またほかのコンピュータの機能に障害を及ぼす目的で自分のコンピュータを使われないようにするため、今すぐダウンロードしてください。

リストに表示されない場合は、自動更新がすでに実行されています。このコラムで取り上げられたインターネット ゲートウェイ デバイスはこの問題の影響を受けませんが、Microsoft では、パッチを使用されることをお勧めします。

文責 :Barb Bowman

Barb Bowman

Windows Messenger の音声とビデオによるリアルタイム通信は、ネットワーク アドレス変換 (NAT) をサポートする住宅用のホーム ゲートウェイでも動作するようになるのでしょうか。最近まで、そんなことはとても信じられませんでした。ところが、開発中のファームウェアを使ってみたところ、みなさんにすばらしいニュースをお伝えできることになりました。わたしのホーム オフィスで使っている Windows XP の Windows Messenger で、音声とビデオがNAT ボックスで動作するようになりました。

これまで、住宅用/ブロードバンド ゲートウェイと NAT ボックスの世界の常識では、NetMeeting などのアプリケーションやゲームの多くは、固定された 1 つまたは一定範囲の複数のポートが使えるかどうかに依存していましたし、普通はポート、トリガ、DMZ ゾーンなどを手動で設定しなければアクセスできませんでした。Windows Messenger は、Internet Engineering Task Force (IETF) の新しい標準規格であるセッション開始プロトコル (SIP) の利点を生かした最初のアプリケーションの 1 つです。音声とビデオのメディア ストリームに関していえば、SIP も NAT ボックスで同じ問題を抱えています。これは、音声やビデオが、TCP ではなく UDP プロトコルを使って転送されるからです。NAT の問題のため、終端の PC のポート番号は、SIP ヘッダ内に誤って登録されます。この問題を解決するため、Microsoft は、Windows XP にユニバーサル プラグ アンド プレイ (UPnP) プロトコルを実装しましたが、これでは、NAT デバイスも UPnP プロトコルを実装している場合しか正常に動作しません (このサポートがなければ、Windows Messenger を使った音声およびビデオは、NAT デバイスで安定して動作しません)。

UPnP とホーム ネットワーク

UPnP は、さまざまな種類のデバイスが、ネットワークと PC 領域に向けて自らの存在と機能を告知することで、互いに通信できるようにするための仕様のセットです。これによって、Windows XP といった UPnP 対応のオペレーティング システムと UPnP 対応のデバイスは互いに認識し合い、通信し合い、ポートを取り決めることができ、また特別な設定なしに UPnP アプリケーションが透過的に動作できるようになります。簡潔に言えば、UPnP デバイスは、自分が持っている機能をネットワークのすべてのポイントにブロードキャストして、認証された UPnP クライアントが制御ポイントとして動作することを許可するわけです。そう遠くない将来、わたしの家では、寒い朝にはネットワーク UPnP の目覚まし時計が温度自動調節器をオンにして、ネットワーク接続されたポットが自動的にコーヒーを沸かしてくれるようになるでしょう。そして週に 1 度、我が家の UPnP ネットワーク冷蔵庫から 802.11b ネットワーク ポケット PC に食料品の買い物リストを送信し、買い物の道すがら、ビデオ予約を忘れてしまったドキュメンタリー番組を録画するようノート パソコンから UPnP パーソナル ビデオ レコーダに指令を送ったりしているでしょう。

未来の社会では、UPnP デバイスは、テレビ、電子レンジ、HVAC システムなどの標準的な家電に埋め込まれ、従来のケーブル イーサネット、ワイヤレス 802.11 (a、b、g など何であれ)、HPNA、送電線、Bluetooth、そして 1384 や FireWire を含め、ネットワーク媒体すべてに対して透過的になるでしょう。現在わたしは、UPnP 対応の住宅用ゲートウェイを使っており、未来の住宅、およびホーム オフィスの一部分を生まれて初めて垣間見ています。これはなかなかすばらしいものですし、何よりうれしいのは、インストールしたり使っていく中で、IT コンサルタントの力を借りる必要がないということです。

自動検出とセットアップ

D-Link (英語情報) が、DI-804 ルータ (新しい UPnP 用語ではインターネット ゲートウェイ デバイスというそうです) 用に UPnP ファームウェアをリリースし、サポート サイトで提供しています。わたしが今使っているファームウェアは、うれしいことに UPnP 対応であり、同時に SIP も認識できます。アップグレートしたい方は、D-Link Support (英語情報) へ行って、リソースとしてファームウェアを選択し、製品として DI-804 を選択し、PROM コードを選択してダウンロード ボタンをクリックしてください。わたしは今、802.11b ワイヤレス ネットワークを介して、住宅用ゲートウェイ デバイスで音声とビデオを使用する Windows Messenger を使っていますが、とても満足しています。これらのデバイスは世界でも最高のものでしょう。手動でポートを開いて特別な設定をしなければならない古いアプリケーションの場合は、従来からあるおなじみの、メーカー提供のインターフェイスを使うことができます。Windows Messenger といった UPnP 対応のアプリケーションと UPnP 対応のホームゲートウェイの場合は、ユーザーが設定したり介入したりする必要は一切ありません。何もしなくても、ちゃんと動作します。

UPnP 対応の住宅用ゲートウェイのインストールは、これ以上簡単にできないくらい簡単です。アップリンク ポートをケーブルか DSL モデムにつないで、イーサネット クライアントを内蔵 LAN ポートに接続するだけです。Windows XP が、UPnP 住宅用ゲートウェイの存在を直ちに検出して、自動的に設定します。これは、他のネットワーク接続と同様、[ネットワーク接続] ウィンドウに表示されます。接続を右クリックするとメニューが現れますので、接続を有効化または無効化したり、ステータスを表示したり、[インターネット接続のプロパティ] ダイアログ ボックスを表示したりできます。ステータス画面は次のようになっています。

ステータス画面

[インターネット接続のプロパティ] ダイアログ ボックスの [設定] ボタンをクリックすると、[詳細設定] ダイアログ ボックスが開いて、現在実行中のサービスが表示されます。次の図では、Windows Messenger がアクティブになっていて、現在開いている TCP と UDP ポートが表示されています。

ポートは UPnP プロトコルを使って自動的に開かれました。これらのポートは一定期間使用されないと自動的に閉じられ、サービス リストに表示されなくなります。選択して [削除] をクリックすると、利用可能ポートのリストからすぐに削除されます。

[詳細設定] ダイアログ ボックス

住宅用ゲートウェイの中には、[追加] ボタンをクリックすると、Windows XP のグラフィカル ユーザー インターフェイスを使ってポートを指定できるものもあります。

[サービスの設定] ダイアログ ボックス

D-Link の Web 設定インターフェイスを使うと設定変更が自在にできるので、ほかの種類のメディア転送やアプリケーション、たとえば Windows でのファイル転送機能 (利用するには特定のポートを開ける必要があります) のための特定の TCP や UDP ポートを開けることができます。

D-Link 画面

既存のインターネット ゲートウェイ デバイス用のファームウェアは間もなく登場
UPnP 対応の住宅用ホーム ゲートウェイのプレビューは大変すばらしいものでしたから、この技術が一刻も早く、新しいデバイスや、既存のデバイスのファームウェア アップグレードで広く使えるようになってほしいと願っています。D-Link DI-804 は、最初に市場に投入される製品の 1 つとなるでしょう。その後には、Linksys、NetGear、Intel などの製品が続くはずです。(これについては、Microsoft プレス リリース (英語情報)をご覧ください。)

D-Link では 2002 年の第 1 四半期に、DI-714、DI-711、DI-704P、そして DI-713P 用の UPnP ファームウェア アップグレードを提供する予定です。2002 年 1 月 10 日の時点で、Linksys は新しい BEFSR41W ワイヤレス対応住宅用ゲートウェイの UPnP ファームウェアをすでにリリースしています。この新しい製品で Windows Mesenger の音声とビデオを使ってみたところ大成功でした。このハードウェアは間もなく発売されるでしょう。そしてもちろん、Linksys の BEFSR41 ケーブル/DSL ルータをすでにお持ちの方も安心してください。このベストセラー モデルの UPnP ファームウェア アップグレードは最優先で提供されるそうです。


*わたしは、UPnP サポートを約束しているすべてのベンダが、新しいハードウェアと、既存のデバイスのファームウェア アップグレードを 1 日でも早くリリースしてくれることを期待してやみません。*


わたしは、UPnP サポートを約束しているすべてのベンダが、新しいハードウェアと、既存のデバイスのファームウェア アップグレードを 1 日でも早くリリースしてくれることを期待してやみません。そして、まだ UPnP 対応に取り組んでいないハードウェア ベンダ各社が、UPnP パーティに参加することの重要性に 1 日も早く気づいてくれることを期待しています。なぜなら、NAT トラバースと SIP の透過的な通過を実現させるこの技術はなくてはならないものだからです。住宅用ホーム ゲートウェイで複数のコンピュータを使っているホーム ネットワーク ユーザーの数は急激に増えていますし、次世代の Direct Play 対応ゲームがリリースされる頃には、UPnP/NAT トラバース ゲートウェイ デバイスの需要は爆発的に高まるでしょう。

 

 

 

 

 

 

Barb Bowman は、今日の最先端技術についての自らの経験や考えを人と共有することを喜びとしています。現在 AT&T Broadband Internet Services の製品開発マネージャですが、ここに記載されている内容は、あくまで個人的な見解です。


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