文責 :Sharon Crawford

数か月前、我が家の最上階に隔離して Windows 2000 の種々のサーバーを稼動させているメイン ネットワーク、つまりドメインに対して、階下に数台のコンピュータを追加する必要が生じました。ワイヤレス カードが余っていなかったので、天井にイーサネット ケーブル用の穴を追加して、回線を引きました。このとき、Windows XP に組み込まれているブリッジ機能を利用することにしました。これはネットワーク ブリッジと呼ばれ、[ネットワーク接続] フォルダの機能であり、複数のネットワーク アダプタを備えたコンピュータがブリッジとして機能することが可能になり、複数のローカル エリア ネットワーク (LAN) セグメントを接続します。たとえば、イーサネット セグメントとワイヤレス 802.11b セグメントのような異なるネットワーク技術を接続するために、ネットワーク ブリッジが必要です。
階下にあるコンピュータ間はイーサネット ケーブルで相互接続することにしました。次に、1 台のコンピュータにワイヤレス ネットワーク カードを追加することにより、このコンピュータを使用して階上のネットワークに接続し、ブリッジとして機能させることができました。このようにして、階下にあるすべてのコンピュータをワイヤレス接続を通じて階上のネットワークおよびインターネットに接続できました。新しく CAT5 ケーブルを壁に通すよりも優れていることは確かであり、工事のために電気技師を雇うよりも格段に安価です。
ブリッジを効果的に利用するために、必ずしも 2 つのネットワークを接続する必要はありません。ワイヤレス アクセス ポイントがないときに、802.11b (ワイヤレス) カードが組み込まれているノート パソコンをケーブル接続のネットワークに接続する場合にもブリッジが役立ちます。たとえば、ネットワーク上の他の 1 台のコンピュータにワイヤレス カードを追加すると、ワイヤレスを使用したノート パソコンとケーブル接続のネットワークの間をブリッジできます。
数台のコンピュータを接続するには、各コンピュータにネットワーク カードを装着し、CAT5 ネットワーク ケーブルを使用して、これらすべてのコンピュータをハブに (結果として相互に) 接続します。ブリッジとして使用するコンピュータには、ケーブル接続用の通常のネットワーク カードと、2 番目のネットワーク上のワイヤレス アクセス ポイント (WAP) またはゲートウェイと接続するワイヤレス ネットワーク カードの両方が必要です。我が家の場合は、Linksys WAP-11 (英語)を使用して、階上のメイン ネットワークに接続しました。2 つのネットワークをブリッジすると、階下のマシンには DHCP サーバーによって IP アドレスが割り当てられて、インターネットにアクセスできるようになります。
ブリッジ役のコンピュータは Windows XP Professional または Windows XP Home Edition のいずれかを実行できます。Home Edition を使用する場合、ブリッジ役のコンピュータは接続先のドメインのメンバーになりません。
ネットワーク インターフェイス カード (NIC) を装着して接続した後で、ブリッジ用のコンピュータ上で [コントロールパネル] を開き、[ネットワークとインターネット接続] をクリックしてから [ネットワーク接続] をクリックします。
注: ネットワーク ブリッジを作成するためには、インターネット接続の共有 (ICS) と インターネット接続ファイアウォール (ICF) のどちらにも使用されていないネットワーク接続を少なくとも 2 つ選択する必要があります。
[ネットワーク接続] フォルダにネットワーク アダプタごとに接続が表示されます。ワイヤレス NIC 用の接続をクリックします。[詳細] ペインに、正常にネットワーク接続していることが表示されるはずです。図 1 から、この例で使用しているコンピュータに対して、DHCP サーバーにより IP アドレスが割り当てられており、アドレスはこのネットワークの範囲内にあることがわかります。

イーサネット アダプタ用のもう 1 つの接続をクリックすると、169 で始まる IP アドレスが表示されます。これはインターネットに接続されていないコンピュータに割り当てられる自動プライベート アドレスです。
次に、両方のネットワーク接続をクリック (複数のセグメントがある場合、Ctrl キーを押しながら、ブリッジしたいすべての LAN セグメントに対応するすべての接続をクリック) し、この中の 1 つを右クリックしてから [ブリッジ接続] をクリックします。
ブリッジの構成が完了すると、最後に下図のような [ネットワーク接続] ウィンドウが表示されます。

ここでは、ネットワーク ブリッジを作成しようとするときに、ワイヤレス カード ユーザーが直面する一般的な問題について取り扱います。ワイヤレス カードが正常に機能しているように見えても、ブリッジが作成されないことがありえます。あるいは、下図に示すように、ワイヤレス NIC が差し込まれていないように見えることがあります。

ブリッジが作成されたように見えるが、実際にはネットワーク トラフィックが送られない場合は、Windows XP がカードを照会したときにワイヤレス NIC が無作為検出モードをサポートしていると応答したにもかかわらず、実際にはこのモードがサポートされていない可能性があります (ブリッジ技術の仕組みおよび無作為検出モードの説明は Windows XP Bridging and Media Support for Home Networking (英語)にあります)。
残念なことに、これは現在市販されている多くのワイヤレス カードに生じる問題のようです。この問題には、手動で強制的に NIC を互換モードに設定するという解決策があります。この問題を取り扱うサポート技術情報 の Bridge May Not Work with a Non-Promiscuous Mode Network Adapter (英語) には、強制的に互換モードに設定する必要のある 3 つのワイヤレス カードが記載されています。使用するカードがこれらに含まれていない場合でも、修正方法はすべて同じです。ワイヤレス アダプタを ForceCompatibilityMode に設定する必要があります。最初に、以下のようにコマンド ウィンドウを開きます。
1. | [スタート] をクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、cmd と入力してから [OK] をクリックします。 |
2. | コマンド ウィンドウに netsh bridge show と入力します。 |
3. | ワイヤレス アダプタに割り当てられている番号を書き留めて netsh bridge set a 1 e と入力します。ここで、番号 1 を前のステップで控えた番号に置き換えます。
|
4. | ワイヤレス カードが ForceCompatibilityMode で正しく設定されたことを再確認するために、netsh bridge show a コマンドをもう一度入力します。 |
使用しているカードに適用可能な更新の詳細については、NIC の製造元に問い合わせるか、または製造元の Web サイトを確認します。
前述のとおり、ブリッジを作成するためには、インターネット接続の共有 (ICS) およびインターネット接続ファイアウォール (ICF) によって使用されていないネットワーク接続を選択する必要があります。ただし、コンピュータが 3 つのネットワーク カードを備える場合、1 つをインターネットとの接続に使用して、残りの 2 つをブリッジに使用できます。この方法でブリッジを作成する場合、つまりプライベート ICS 接続および (インターネット接続以外の) 他のネットワーク接続を使用する場合、ICS を有効にする前にブリッジを作成する必要があります。
ネットワーク ブリッジを作成して ICS を有効にするには、ネットワーク セットアップ ウィザードを使用します。ネットワーク セットアップ ウィザードはインターネットへの接続を探し、ユーザーが指定すればインターネット接続ファイアウォールを構成し、ホーム ネットワークに接続されている複数のネットワーク アダプタをブリッジします。サポート技術情報 - Windows XP インターネット接続共有のホスト上で 2 つの内部アダプタによるブリッジを作成できない には、このシナリオに従ってネットワーク ブリッジを作成する方法の詳細があります。
Sharon Crawford は、編集者としての経歴を持ち、現在は、書物や雑誌記事を執筆しています。1993 年以来、彼女が執筆または共同執筆したコンピュータ関係の著作は 20 冊に及びます。著作には、 Windows 2000 Pro: The Missing Manual、Windows 98: No Experience Required、および Windows 2000 Professional for Dummies (Andy Rathbone との共著) があります。