旅好きのだれもが憧れるであろう、世界一周旅行。2002 年 6 月、吉田友和・絵里夫妻は 20 代半ばにして 2 人揃って勤め先を“寿退社”し、結婚式を挙げるやいなや、世界一周の旅に出た。

「もともと妻が旅好きで、学生のころから『いつかは長旅をしてやろう!』と虎視眈々と狙っていました。で、2 人が付き合うようになって、勢いで『結婚する?』なんて話になったときに、またさらに勢いで夫が『新婚旅行は世界一周にする?』と言ったのがきっかけですね。もともと 2 人揃って短絡的な私たちは『いーねー、いーねー、そうしよう!』とその場の勢いで盛り上がり、善は急げとばかりにその半年後には 2 人揃って寿退社し、結婚式を挙げ、すぐに出発。そういう意味では周到な計画があったというよりも、むしろ夢見物語を勢いだけで実現させてしまったという感じです。実際、出発地点であるバンコクに着いたときには、あまりに今後のプランがないために『で、これからどうする?』と唖然としてしまったのを覚えています(笑)」(絵里さん)

既にアジア、アフリカ、ヨーロッパ、北米、中米を回った 2 人にとって、(2004 年 1 月)現在滞在している南米は最後の大陸。

「もう一度行ってみたい場所は、アジアなら中国。アフリカなら南アフリカ。ヨーロッパならスペイン。中南米ならメキシコ。印象に残っているのは、人との出会いが一番でしょうか。あとは世界各地で行ったさまざまなお祭り行事も思い出深いですね。最近だとメキシコで『死者の日』という日本のお盆みたいなイベントがあって、私たちも 2 人してガイコツに変装して仮装行列に参加したりと、すごく楽しかったです」(友和さん)

「旅行中にもよくこの質問(もう一度行きたい場所)をされるのですが、実は一番難しい質問だったりします。基本的に私は『もう二度と行きたくない』という土地がほとんどないので、逆にいえばいままで行った国すべてに『もう一度行きたい』とも思います。ただ『また行かなくちゃ!』と固く誓っている国といえば、中国、チベット、インド、エチオピア、南アフリカ、ドイツ、アメリカ……あたりでしょうか」(絵里さん)
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ペルーのマチュピチュ遺跡にて。インカ帝国が残したこの遺跡のあまりのスケールの大きさに、思わずニンマリ

食べ物の思い出もいろいろある。「中国のショーロンポー、ネパールのダルバート、南アフリカの寿司、トルコのケバブ、イタリアのピザ、フランスのモンブラン、スペインのパエリヤ、メキシコのタコス、アルゼンチンのサーロインステーキ(上の写真)などなど、少し大げさですがどれも生涯忘れられないほどのおいしさでした」(友和さん) |