このガイドでは、Microsoft® Windows® XP Home Edition、Windows® XP Professional、および Windows® XP 64-Bit Edition 用の Service Pack 1 (SP1) のインストール方法を管理者向けに説明します。このガイドには、小規模なオフィス環境、またはエンタープライズ環境にある複数のコンピュータに Service Pack を適切にインストールするための、詳しい知識を持つユーザーを対象とした情報、技術的詳細、手順、および推奨事項を記載しています。
このドキュメントでは、Service Pack を単独、または Windows XP に適用してインストールするための主なシナリオを中心に解説します。
注 : Service Pack と Windows XP 修正プログラムを組み合わせてインストールする場合は、『Microsoft Windows XP 修正プログラム インストールと導入ガイド』を参照してください。
このガイドでは、Windows XP と Service Pack のインストール作業についての知識を持つ読者を想定しています。オペレーティング システムについての基本的な情報も含まれていますが、Windows XP のドキュメントまたは公式なトレーニングに置き換わるものではありません。それらの情報源を補足することを目的としています。
このガイドは、特に『Microsoft Windows XP Professional リソース キット』および『Microsoft Windows 2000 Server リソース キット』と共に利用してください。これらの技術資料の詳細については、後の「詳細情報の入手方法」を参照してください。
Microsoft Windows XP Service Pack 1 の Web サイトには、SP1 に関連する既知の問題と一般的なリリース ノートの一覧があります。
このガイドは、次の主要項目に分かれています。
| • | Service Pack 1 の内容 ここを読むと、Service Pack についての知識が得られます。また、Service Pack の導入を計画するときに役立つその他の参照資料も紹介します。 | ||||||||||||
| • | 導入計画の立案 ここでは、Service Pack の導入を計画する際の重要な手順について説明します。インストールの方法、導入ツールと導入ファイル、Service Pack がサポートされているプラットフォーム、および現在の環境において導入テストを実施する方法を記載しています。 | ||||||||||||
| • | Windows XP Serverce Pack 1 のインストール SP1 は、更新として単独でインストールすることができます。また、SP1 を Windows XP に適用した後で両方を一緒にインストールすることもできます。 更新インストール ここでは、Service Pack の更新インストールを実行する方法について説明します。このタイプのインストールでは、SP1 をスタンドアロン アプリケーションとして単独に Windows XP にインストールすることになります。次の更新インストール シナリオについて、手順を追って説明します。
Service Pack 適用済みインストール ここでは、Service Pack 適用済みインストールの作成方法、および Service Pack を組み合わせた Windows XP のインストール方法について説明します。次の Service Pack 適用済みインストール シナリオについて、手順を追って説明します。
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注 : 組み合わせインストール (修正プログラム適用済み Windows XP のインストール) の詳細については、『Microsoft Windows XP 修正プログラム インストールと導入ガイド』を参照してください。
このインストールと導入ガイドを利用する前に、本文中で使用されている特殊な用語について理解しておく必要があります。
次の表は、このガイドで使用されている、Service Pack のインストールと Windows XP の両方、またはそのいずれかに特有な用語の定義を示しています。
| 用語 | 定義 |
systemroot | コンピュータのハード ディスク ドライブにインストールした Windows の "ルート" ディレクトリです。たとえば、Windows XP を実行しているほとんどのコンピュータの systemroot は C:\WINDOWS です。他のバージョンの Windows を Windows XP にアップグレードしたコンピュータでは、systemroot が C:\WINNT になっている場合があります。 |
systemdrive | オペレーティング システムがインストールされるドライブです。ほとんどのコンピュータでは、systemdrive は C:\ です。 |
適用済み | オペレーティング システム (たとえば、Windows XP) にバンドルされている Service Pack のバージョンを表し、それ自体、統合されて市販のオペレーティング システム (たとえば、SP1 適用済み Windows XP) になります。SP1 適用済みの Windows XP オペレーティング システム ファイルを作成することもできます。 |
Windows XP と、この Service Pack の詳細については、次の資料を参照してください。
| • | SP1 のリリースノートファイル |
| • | Windows XP ヘルプ |
| • | 「Microsoft Windows XP Professional リソースキット」 |
| • | Microsoft Windows カタログの Web サイト |
| • | Microsoft Windows Update の Web サイト |
| • | Microsoft サポート技術情報の Web サイト |
この Service Pack は、Windows XP の更新プログラムを集めたものです。ここでは、Service Pack に対する理解を深めるために次のトピックついて説明します。
| • | Service Pack CD-ROM の内容 |
| • | Microsoft Windows XP Service Pack 1 の Web サイトにある Service Pack の情報。Service Pack に含まれる修正項目に関する詳細情報を提供します。 |
| • | Microsoft サポート技術情報の記事 JP324720 「Windows XP Service Pack 1 での修正一覧」に記載されている、Service Pack での修正一覧。 |
| • | Service Pack の各種機能。 |
<重要>
SP1 は必須のアップグレードではありませんが、このリリースに含まれている修正項目により、Windows XP でのプログラムの動作が改善される場合があります。
SP1 CD-ROM には、次のものが収められています。
| • | XPsp1.exe ファイルから展開できる Service Pack インストール ファイル XPsp1.exe は自己展開形式の圧縮ファイルです。このファイルに含まれるすべてのファイルを展開してインストールを開始するには、コマンドライン オプションを使用してインストール方法を決定します。たとえば、共有ネットワーク フォルダにすべてのファイルを展開し、SP1 CD-ROM に含まれる Update.exe を使用して個々のコンピュータをアップグレードします。 コマンドライン オプションを指定せずにこのプログラムを実行した場合は、すべての SP1 ファイルがローカル コンピュータにインストールされます (ローカル コンピュータが既定のインストール先です)。コマンドライン オプションの詳細については、後の「XPsp1.exe と Update.exe のコマンドライン オプション」を参照してください。 |
| • | Service Pack ドキュメント |
SP1 CD-ROM には、詳しい知識のあるユーザーおよび管理者を対象とした次のドキュメントとツールも含まれています。
| • | 『Microsoft Windows XP 修正プログラム インストールと導入ガイド』 | ||||||
| • | Deploy.cab ファイル | ||||||
| • | Support.cab ファイル サポート ツールの詳細については、次の資料を参照してください。
|
SP1 CD-ROM に含まれるすべてのファイルとプログラムは、Web サイトからも入手できます。Windows XP Service Pack 1 の Web サイトでは、Service Pack に含まれる修正項目の一覧を参照できます。この一覧には、SP1 の影響を受けるファイルの一覧も含まれます。また、この Web サイトでは、既知の問題や、Service Pack の一般的なリリース ノートも参照できます。
この Web サイトでは、2 種類のインストール オプションを利用できます。これについては、以下のパラグラフで説明します。これら 2 種類のインストールでは、まったく同じソフトウェアが提供されます。
| • | 差分インストール このインストール パッケージには、インストールの開始とダウンロード サーバーへの接続に必要なファイル (情報 (.inf) ファイル、バージョン (.ver) ファイル、および Microsoft Windows XP Service Pack 1 の Web サイトのダウンロード サーバーを指定する URL) のみが含まれています。その他の必要ファイルは、ダウンロード サーバーに接続したときに、確認およびダウンロードされます。差分インストールでは、使用中のコンピュータに既にインストールされている Service Pack ファイルが検出され、更新する必要のあるファイルだけがインストールされるので、ダウンロード時間が大幅に短縮されます。 |
| • | 全ファイルインストール Service Pack のインストールに必要なすべてのファイルを含む自己展開形式のパッケージです。このインストール オプションを選択すると、すべての SP1 ファイルが接続先のネットワークからコンピュータにダウンロードされます。この方法は、管理者が共有ネットワーク フォルダを用意して複数のコンピュータに Service Pack を導入する場合に適しています。 |
Service Pack デバッグシンボル
デバッグ シンボル ファイルは、Windows XP システムの問題を診断するシステム管理者および詳しい知識のあるユーザーにお勧めします。
これらのシンボルは、SP1 CD-ROM の \support\symbols フォルダにあります (symbols.exe)。インストール プロセス中、Service Pack デバッグ シンボル ファイルが、シンボル インストール フォルダ内にある既存バージョンのデバッグ シンボル ファイルに上書きコピーされます。
注 : コンピュータを適切に動作させるためにデバッグ シンボルをインストールする必要はありません。
Windows Driver Development Kits (DDK) の Web サイト (英語) にある How to Get Symbols ページからもシンボルをダウンロードすることができます。このページには、Microsoft Symbol Server についての情報も含まれています。Microsoft Symbol Server では、デバッグ セッション中に要求に応じてシンボルをダウンロードできます。詳細および Windows の最新バージョンのデバッグ ツールを入手するには、Microsoft Windows DDK の Web サイトの Microsoft Debugging Tools ページ を参照してください。
この Service Pack へのアップグレードを検討しているユーザーのために、Microsoft は Service Pack の更新内容に関する詳細なドキュメントを提供しています。Microsoft Windows XP Service Pack 1 の Web サイトでは、最新の修正項目と一般的なリリース ノートの項目 (たとえば、SP1 のインストールに必要な空き領域) の一覧を参照できます。
この Service Pack は、Windows XP の更新プログラムを集めたものです。これらの更新プログラムは、次の事項に対処します。
| • | セキュリティに関する問題 (Windows XP アップデート パッケージも含まれます) |
| • | オペレーティング システムの信頼性 |
| • | アプリケーションの互換性 |
| • | Windows XP セットアップ |
注 : Windows XP アップデート パッケージをまだインストールしていない場合は、Service Pack 1 をインストールするだけで、アップデート パッケージのセキュリティ更新プログラムもインストールされます。
Windows XP アップデート パッケージの詳細については、Microsoft サポート技術情報の記事 JP309521 「Windows XP アップデート パッケージ - 2001 年 10 月 25 日」を参照してください。
SP1 には、以下で説明する機能があります。
| • | 1 回だけのインストール Service Pack をインストールした後は、デバイスまたは新しいソフトウェアをコンピュータに追加する際に Service Pack を再インストールする必要はありません。たとえば、Windows XP には Driver.cab という名前のファイルが含まれており、そこにはプラグ アンド プレイ (PnP) によってインストールされる可能性のあるファイルがすべて格納されています。セットアップ プログラムやほかのコンポーネントは、このファイルを使用して新しいデバイス (たとえば、PCMCIA カードや USB キーボード) 用のドライバをインストールするので、Windows XP CD-ROM またはネットワークにアクセスする必要はありません。 Service Pack の Update.exe プログラムは、Driver.cab ファイル自体は更新せずに、Sp1.cab という名前のドライバ ファイルを新たにインストールします。このファイルには、元の Windows XP の Driver.cab ファイルにあるドライバのうち、更新が行われたバージョンのみが格納されています。また、Update.exe プログラムは Sp1.cab ファイルに加えて、新しい Drvindex.inf もインストールします。このファイルは、更新されたドライバについては Sp1.cab を参照し、その他のドライバについては Driver.cab を参照します。 Update.exe は、Layout.inf ファイルをインストールします。Layout.inf は、コンピュータからサービスを削除または追加する際に、適切なソフトウェアをインストールし、Windows XP に対するすべての更新を適切に行うためのファイルです。たとえば、Microsoft Windows NT® 4.0 からサービスを削除した後に再びインストールする場合には、サービスのインストール後に Service Pack を再インストールする必要があります。Windows XP では、この作業が不要です。Layout.inf ファイルは自動的に更新されており、オリジナルの Windows XP CD-ROM または Service Pack からインストールする必要のあるファイルを特定して、適切なメディアを要求します。 この機能の詳細については、Microsoft サポート技術情報の記事 JP327393 「システム状態変更後に Windows XP サービス パックを再インストールする必要はありません」を参照してください。 | ||||
| • | Service Pack 適用済みインストールのサポート Windows XP のインストールに、Service Pack を適用することができます。Windows XP と Service Pack を個別にインストールする必要はありません。このインストール方法の詳細については、後の「Service Pack 適用済みインストール」を参照してください。 | ||||
| • | Svcpack.log ファイルの作成 Update.exe プログラムにより、systemroot に Svcpack.log という名前のログ ファイルが作成されます。このログ ファイルには、次の情報が記録されています。
|
Service Pack を導入するには、XPsp1.exe プログラムを実行して Service Pack の内容を展開します。この後、Update.exe プログラムが自動的に実行されて Service Pack がインストールされます。ここで説明するオプションを使用すると、これらの手順の実行方法を定義できます。
次の表では、Update.exe と XPsp1.exe の両方のプログラムに使用できるコマンドライン オプションについて説明しています。XPsp1.exe からファイルを展開する際に、使用するオプションをコマンドと共に入力します。これらのオプションは Update.exe に渡され、インストール プロセスの詳細を規定します。だだし、これらのオプションはファイルの展開方法には影響しません。次の表に記載されているオプションにはすべて、スラッシュ (/) が含まれていますが、ハイフン (-) で代用することもできます。これらのオプションは、どちらの記号を用いても同じ機能を実行します。
| コマンドライン オプション | 説明 |
/U | 無人セットアップを使用します。このオプションを使用すると、インストール プロセス中には重大なエラー プロンプトのみが画面に表示されます。 |
/F | シャットダウン時に、ほかのアプリケーションを強制終了します。 |
/N | Service Pack の削除に使用するバックアップ ファイルを作成しません。 |
/O | プロンプトを表示せずに OEM ファイルを上書きします。 |
/Z | インストールの完了後にコンピュータを再起動しません。 |
/Q | Quiet モードを使用します。無人モードと同じですが、ユーザー インターフェイスが表示されません。このオプションを使用すると、インストール プロセス中にはどのようなプロンプトも画面に表示されません。 |
/L | インストールした修正プログラムの一覧を表示します。 |
/S:<foldername> | Service Pack 適用済みインストール用の共有配布フォルダ内で、Windows XP と SP1 を組み合わせます。 |
コマンドラインオプションの使用
これらのオプションを使用すると、Service Pack を次のようにインストールできます。
| • | 無人インストールの場合は、/U オプションを使用します。 XPsp1.exe /U このオプションは、既定のオプションすべてを使用して Service Pack をインストールする場合に使用します。このインストールでは、何も入力を求められませんが、インストール プロセス中はユーザー インターフェイスにインストール進行状況バーが表示されます。無人セットアップの使い方の詳細については、CD-ROM の \support\tools フォルダにある deploy.cab に含まれる、『Microsoft Windows Preinstallation Reference Help』 (ref.chm) (英語) の unattend.txt に関するトピックを参照してください。 | ||||
| • | SP1 へのアップグレード後、他のすべてのアプリケーションを閉じるように XPsp1.exe を設定するには、/F オプションを使用します。 XPsp1.exe /F インストール完了後は、開いているプログラムをすべて閉じてから、コンピュータを再起動する必要があります。ファイルを保存せずにアプリケーションを強制的に閉じるには、/F オプションを使用します。このオプションはほかのコマンドライン オプションと共に使用できますが、/S (Service Pack 適用済みインストールに使用)、/L (インストール済み修正プログラムの一覧に使用)、および /Z (インストール後の自動的な再起動の防止に使用) とは一緒に使用できません。 | ||||
| • | Service Pack 削除用のバックアップ ファイルの自動作成を行わないようにするには、/N オプションを使用します。 XPsp1.exe /N このオプションを選択した場合は、Service Pack の削除に必要なファイルが、インストール中にバックアップされません。これは、ディスク領域の節約には役立ちますが、インストール後に Service Pack を削除できなくなります。このオプションを使用した場合は、後で Service Pack を削除するためのエントリが [プログラムの追加と削除] に追加されません。 このオプションはほかのコマンドライン オプションと共に使用できますが、/S (Service Pack 適用済みインストールのみに使用) と /L (修正プログラムのインストールに使用) とは一緒に使用できません。 | ||||
| • | プロンプトを表示せずに OEM 提供のファイルを更新するには、/O オプションを使用します。 XPsp1.exe /O たとえば、OEM 固有のドライバがコンピュータにインストールされている場合に /O オプションを使用すると、プロンプトを出さずにこれらのドライバを更新できます。 注 : /Q または /U オプションを使用して Update.exe を Quiet モードまたは無人セットアップ モードで実行する場合に、OEM 提供のファイルを更新するときは、/O オプションも使用する必要があります。/O オプションを使用しないと、ハードウェア アブストラクション レイヤ (HAL) やディスク ミニポート ドライバなどのファイルが更新されません。 | ||||
| • | Service Pack のインストール後にコンピュータを自動的に再起動しないようにするには、/Z オプションを使用します。 XPsp1.exe /Z Service Pack のインストールが完了した後にコンピュータが自動的に再起動しないようにする場合は、このオプションを使用します。このオプションは他のコマンドライン オプションと共に使用できますが、/S および /L とは一緒に使用できません。 | ||||
| • | Quiet インストールの場合は、/Q オプションを使用します。 XPsp1.exe /Q このオプションは、無人インストールと同じ方法で SP1 をインストールする場合に使用します。ただし、ユーザー インターフェイスの進捗状況バーおよび発生したエラーは、インストール中には表示されません。 | ||||
| • | 現在インストールされている修正プログラムを一覧するには、/L オプションを使用します。 XPsp1.exe /L コンピュータに現在インストールされている修正プログラムをすべて表示する場合は、このオプションを使用します。このオプションは、ほかのコマンドライン オプションと共に使用できません。 | ||||
| • | 現在インストールされている修正プログラムおよび Service Pack のバージョンを表示するには、次のコマンドを入力します。 Qfecheck.exe Qfecheck.exe プログラムの詳細については、次の Microsoft サポート技術情報の記事を参照してください。
|
| • | Windows XP を SP1 と共に導入するには、次のように /S:<foldername> オプションを使用します。 XPsp1.exe /S:<foldername> Service Pack 適用済みインストールとして、SP1 と共に Windows XP を導入する場合は、このオプションを使用して、Windows XP と SP1 のファイルを格納する統合共有ネットワーク フォルダを作成します。この共有フォルダを使うと、Service Pack 適用済みインストールを使用して Windows XP と Service Pack の両方を同時にインストールできるので、時間を節約できます。この機能を修正プログラムに対して使用することはできません。SP1 適用済み Windows XP の作成およびインストールの詳細については、後の「シナリオ 1 : Service Pack 適用済み Windows XP をインストールする」を参照してください。 |
XPsp1.exe 専用のコマンドラインオプション次の表は、XPsp1.exe プログラムのみでサポートされる追加のコマンドライン オプションを示しています。
| コマンドライン オプション | 説明 |
/X | Update.exe を起動せずに Service Pack ファイルを展開します。 ユーザーは、XPsp1.exe の展開先フォルダのパスを入力するよう求められます。 |
/U/X:<foldername> | <foldername> の部分で指定したフォルダに Service Pack ファイルを展開します。パスの入力は求められず、Update.exe も起動しません。 |
Service Pack の導入を適切に行うには、Service Pack に含まれる更新内容と強化機能を検討し、組織に与える影響を判断して導入を準備します。組織への Service Pack の導入を検討した後は、次に示す重要な計画作業を行います。
| • | インストール方法の選択 |
| • | 導入ツールと導入ファイルの特定 |
| • | アップグレード オプションの決定 |
| • | 必要な空き領域の確認 |
| • | 既存の環境への導入のテスト |
ここでは、これらの作業について説明します。導入の計画作業と方法の一覧と詳細については、『Microsoft Windows XP Professional リソース キット』を参照してください。このガイド (Microsoft Windows リソース キットの Web サイト に情報が記載されています) は、Windows XP や Windows XP Service Pack の導入を設計、計画、および実施するするために使用する重要なツールです。導入計画をどのように作成し、試験的なプロジェクトをどのように実行するかなど、初期の計画段階で役立つ情報を取り扱っています。
Service Pack では、次のインストール方法をサポートしています。
| • | 更新インストール。Windows 2000 および Microsoft Windows NT Service Pack のインストールにも使用する標準的な方法です。以前に Windows NT 4.0 Service Pack または Windows 2000 Service Pack をインストールしたことがあるユーザーには、更新インストールは既に慣じみのある方法です。 |
| • | Service Pack 適用済みインストール。SP1 で使用できるインストール方法です。Service Pack 適用済みインストールの場合は、Windows XP と Service Pack を同時にインストールできます。 |
| • | 組み合わせインストール。更新インストールと Service Pack 適用済みインストールのプロセスを組み合わせて、ほかのさまざまなコンポーネントと共に Service Pack をインストールできます。このタイプのインストールの詳細については、『Microsoft Windows XP 修正プログラム インストールと導入ガイド』を参照してください。 |
更新インストールと Service Pack 適用済みインストールの詳細については、次の項を参照してください。
| • | |
| • |
インストール方法を選択したら、後の「Windows XP Serverce Pack 1 のインストール」で、該当するシナリオを参照し、必要となる導入ツールと導入ファイルを確認します。
ここでは、一般的な導入ツールと導入ファイルについて簡単に説明します。個々の導入ツールおよびファイルの詳細については、次の資料を参照してください。
| • | 『Windows XP Professional リソース キット』 (Microsoft Windows リソース キットの Web サイト に情報が記載されています)。 |
| • | CD-ROM の \support\tools フォルダの Deploy.cab に収録されている、『Microsoft Windows コーポレート展開ツール ユーザーズ ガイド』 (deploy.chm)、および『Microsoft Windows Preinstallation Reference Help』 (ref.chm) (英語)。 |
| • | 『Windows Support Tools Help』 (Support.cab に含まれる suptools.chm) (英語)。このヘルプ ファイルには、サポート ツールの説明およびツールの使用例が記載されています。 |
| • | \support\tools フォルダにある、Microsoft Windows XP Professional および Windows XP 64-Bit Edition 用 Windows Support Tools のリリース ノート (Readme.htm) (英語)。 |
選択したシナリオに応じて、次の導入ツールと導入ファイルが必要になります。
| • | Microsoft Systems Management Server Microsoft Systems Management Server (SMS) は、組織に Service Pack を導入するのに役立つさまざまなツールを提供します。SMS 2.0 のソフトウェア配布機能を利用すると、組織内のすべての SMS クライアント コンピュータを新しい Service Pack で自動的にアップグレードすることができます。ユーザーがいつでも都合のよいときに Service Pack のインストールを実行できるようにしたり、指定の時刻に Service Pack のインストールを実行するようにスケジュールしたりできます。また、ネットワークにログオンしているユーザーがいないときに、SMS クライアント コンピュータ上でインストールを実行するようにスケジュールすることもできます。 SMS を使った SP1 の導入の詳細については、Microsoft サポート技術情報の記事 JP326696 「SMS を利用した Windows XP Service Pack 1 のインストール」を参照してください。 注 : SMS は、稼動しているコンピュータをアップグレードするためのツールを提供します。オペレーティング システムがまだインストールされていない新しいコンピュータにインストールすることはできません。SMS を使用すれば、Windows のほかのバージョン (Windows NT 4.0 など) からのアップグレードも可能です。 |
| • | Microsoft Windows インストーラ Windows インストーラは、複数のコンピュータに Service Pack のようなソフトウェア プログラムをインストールおよび管理する方法を標準化して簡略化する Windows XP のコンポーネントです。このインストール サービスによって、プログラムのインストール、修正、修復、および削除の管理が可能になります。Windows インストーラは、共有リソースの管理、インストール処理のカスタマイズ、使用するアプリケーションの決定、および構成上の問題の解決を可能にする、一貫性のある導入を提供します。 |
| • | Unattend.txt 応答ファイル Service Pack 適用済みインストールの場合に限り、Unattend.txt 応答ファイルには、作成する配布用フォルダや配布ファイルに対して Windows XP セットアップがどのように処理するかを指定し、インストール前に必要な情報を含めます。また、応答ファイルは Windows XP の標準インストールでエンド ユーザーが求められるすべての情報をセットアップ プログラムに提供します。たとえば、Unattend.txt ファイルの [UserData] セクションには、"FullName" というエントリがあります。このエントリは、Windows XP セットアップがユーザーにフル ネームの入力を求めるように指示します。Unattend.txt ファイルは、テキスト エディタやセットアップ マネージャを使用して作成または修正できます。このファイルへの書き込みアクセス権は、システム管理者のみに限定してください。 注 : 詳細については、CD-ROM の \support\tools フォルダにある deploy.cab に含まれる、『Microsoft Windows Preinstallation Reference Help』 (ref.chm) (英語) の unattend.txt に関するトピックを参照してください。 |
組織に Service Pack を導入する前に、更新インストールおよび Service Pack 適用済みインストールでサポートされているアップグレード パスについて検討します。
| • | 更新インストール Service Pack のインストールを開始するには、XPsp1.exe アイコンをダブルクリックするか、コマンドライン オプションを使用して XPsp1.exe の内容を展開した後に Update.exe を実行します。 |
| • | Service Pack 適用済みインストール /S オプションを使用して事前に SP1 で更新された共有配布用フォルダから、Windows XP セットアップを実行します (後の「Service Pack 適用済みインストール」を参照)。 |
次の表では、SP1 のこれら 2 種類のインストールに関する、各 Windows バージョンのサポート状況を示します。
| Windows バージョン | Service Pack 1 更新インストールのサポート | Service Pack 1 適用済みインストールのサポート |
Windows 95 | 不可 | 不可 (クリーン インストールは可能) |
Windows 98 | 不可 | 可能 |
Windows 98 Second Edition | 不可 | 可能 |
Windows NT 3.51 | 不可 | 不可 |
Windows NT 4.0 Workstation | 不可 | 可能 |
Windows Millennium Edition | 不可 | 可能 |
Windows 2000 Professional | 不可 | 可能 |
Windows XP Home Edition | 可能 | 可能 |
Windows XP Professional | 可能 | 可能 |
Windows XP 64-Bit Edition | 可能 | 可能 |
必要なディスクの空き領域は、インストールする Windows XP のバージョン (Windows XP Home Edition、Windows XP Professional、および Windows XP 64-Bit Edition) によって異なります。特定バージョンの Windows XP に SP1 をインストールするために必要なディスク領域については、Microsoft サポート技術情報の記事 JP326583 「Windows XP Service Pack 1 に必要なハードディスクの空き領域」を参照してください。
この Service Pack については十分な検証を行っていますが、考え得るすべてのハードウェア構成や市販アプリケーションを、あらゆる環境でテストすることはできません。すべてのユーザーに対して導入する前に、現在の環境において Service Pack をテストしておくことをお勧めします。
現在の環境で Service Pack をテストする場合は、次のような手順が考えられます。ただし、これに限定されません。
現在の環境での Service Pack をテストするには
1. | Service Pack を導入する環境で使用されている、代表的なタイプのコンピュータを選択します。テストに使用するコンピュータに、業務で使用する典型的なソフトウェアとハードウェア デバイスが組み込まれていることを確認してください。 | ||||||
2. | これらの各コンピュータに、実際の環境に採用するのと同じ方法で Service Pack をインストールします。次の各作業を実行してください。
| ||||||
3. | ソフトウェアとハードウェアが、さまざまなシナリオにおいて継続的に正しく動作することを確認します。 Windows XP を社内全体または社内の 1 部署で初めてインストールする場合は、パイロット グループを編成すると、導入作業をテストして現在の環境への導入作業が適切に行えるかどうかを検証するのに役立ちます。 |
現在の環境に Windows XP を導入する計画の立案、テストの実施、および実際の導入の詳細については、『Microsoft Windows XP Professional リソース キット』 (Microsoft Windows リソース キットの Web サイト に情報が記載されています) で、導入関連の情報を参照してください。
ここでは、SP1 のインストール方法について説明します。Windows XP が既に稼動しているコンピュータを更新するか、または Windows XP と Service Pack を一緒にインストールして、Service Pack 適用済みインストールを完了することができます。
どちらのインストール方法でも、管理ログオンの資格証明が必要になります。Service Pack を特定のコンピュータ、またはネットワーク経由でインストールするには、管理者としてログオンする必要があります。
更新インストールでは、Windows XP が既に稼動しているコンピュータに対して Service Pack がインストールされます。Update.exe プログラムを実行すると、更新されたシステム ファイルがインストールされ、必要なレジストリの変更が行われます。コンピュータを再起動するとインストールが完了し、Windows XP が更新されたファイル セットで実行されます。
ここでは、次の更新インストール シナリオにおける手順について説明します。
| • | シナリオ 1 : ローカルの Service Pack ソース ファイルを使用して Service Pack をインストールする (推奨) |
| • | シナリオ 2 : 共有されているリモートの Service Pack ソース ファイルを使用して Service Pack をインストールする |
| • | シナリオ 3 : SMS を使用して Service Pack をインストールする |
| • | シナリオ 4 : Windows インストーラとグループ ポリシーを使用して Service Pack をインストールする |
<重要>
コンピュータ上のシステム ファイルが破損しているか、または別の理由により置き換える必要がある場合には、そのシステム ファイルを置き換えるために Service Pack ソース ファイルが必要です。
Service Pack では、CD-ROM、ネットワーク上の共有フォルダ、Web からのダウンロードなど、さまざまな配布メディアがサポートされています。このガイドは企業のシステム管理者を対象としているため、このガイドで説明する更新インストールのシナリオでは、読者にとって最も一般的な配布メディアであるネットワーク上の共有配布用フォルダの使用を中心に解説します。
ユーザーの環境におけるインストール要件に応じて、ここで説明するさまざまな更新インストール シナリオから選択できます。
シナリオ 1 : ローカルの Service Pack ソースファイルを使用して Service Pack をインストールする(推奨)
この方法では、ネットワーク上に共有配布用フォルダを用意し、各ユーザーがそこへアクセスして自分のコンピュータをアップグレードし、ローカルにバックアップ ファイルを格納できるようにします。
この方法は、どのオプションを使用した場合でも、XPsp1.exe プログラムを起動することで実行できます。また、ログオン スクリプトを作成して、ユーザーが次にコンピュータを使用するときに、SP1 にアップグレードできるようにすることもできます。
注 : 次の手順にある "E:\" は、配布用フォルダのある、ネットワーク上またはコンピュータ上のハード ディスク ドライブを示します。
Service Pack をインストールするには
1. | 配布用フォルダを作成するネットワークまたはコンピュータに接続します。 |
2. | ネットワーク上の共有フォルダに Service Pack 配布用フォルダを作成します。 たとえば、XPSP1 という名前の配布用フォルダを作成するには、コマンド プロンプトで次のように入力します。 mkdir E:\XPSP1 |
3. | 手順 2 で作成した配布用フォルダに XPsp1.exe をコピーします。 |
4. | インストールを開始する前に、Service Pack のインストール先コンピュータ上で稼動しているリアルタイムのウイルス対策ソフトウェアがすべて停止していることを確認してください。 リアルタイムのウイルス チェッカーが稼動しているとインストールに問題が生じる恐れがあるため、これは重要な最初の手順です。アップグレードするコンピュータごとに、ファイルをバックアップして、開いているプログラムをすべて閉じてから操作を続けます。ただし、インストール中にプログラムを強制的に閉じる場合は、ここでプログラムを閉じる必要はありません。 |
5. | 配布用フォルダ (たとえば、XPSP1 という名前) から Service Pack をインストールするには、コマンド プロンプトで次のように入力します。 E:\XPSP1\XPsp1.exe 必要に応じてコマンドライン オプションを指定することができます。たとえば、Service Pack のインストールが開始されるときにプログラムを強制的に閉じるには、インストール コマンドに /F オプションを追加します。コマンドライン オプションの詳細については、前の「XPsp1.exe と Update.exe のコマンドライン オプション」を参照してください。 ファイルの検証や展開が行われている間、インストールの進行状況が表示されます。このプロセスが完了すると、Windows XP SP1 セットアップ ウィザードが表示されます。セットアップ ウィザードの指示に従ってください。ファイルをアーカイブするかどうかをたずねるプロンプトが表示されたら、[ファイルをアーカイブする] オプションを選択することをお勧めします。これにより、後で必要に応じて Service Pack を削除することができます。 |
6. | インストールが完了すると、コンピュータを今すぐ再起動するか後で再起動するかを選択するためのオプションがセットアップ ウィザードに表示されます。直ちにコンピュータを再起動することをお勧めします。 修正プログラムをインストールする場合は、『Microsoft Windows XP 修正プログラム インストールと導入ガイド』 を参照してください。 |
7. | コンピュータの再起動後、ウイルス対策プログラムを再度起動してください。 <重要> |
シナリオ 2 : 共有されているリモートの Service Pack ソースファイルを使用して Service Pack をインストールする
このシナリオでは、ネットワーク上に共有配布用フォルダを用意して、このフォルダから Service Pack をインストールする方法について説明します。この方法では、Service Pack ソース ファイルをローカル コンピュータ上ではなく共有配布用フォルダに格納することができます。この更新インストール方法では、Windows XP が既に稼動しているコンピュータに Service Pack をインストールします。
<重要>
Service Pack ソース ファイルがリモートのネットワーク上に保管されるため、この方法はネットワークに常時接続しているコンピュータのみに適しています。たとえば、この方法はラップトップのアップグレードには適しません。
SP1 用に特別に作成した共有配布用フォルダを使用する必要があります。以前の Service Pack 用に用意したフォルダを再利用しないでください。置き換えに必要となるファイルをすべて入手できるようにするため、Service Pack ソース ファイル用の共有配布用フォルダは常設しておく必要があります。
配布用フォルダに Service Pack ソース ファイルを格納する場合は、XPsp1.exe からファイルを展開することをお勧めします。この方法を使用すると、インストール時にローカルにフォルダを作成せず ServicePackFiles の配布用フォルダを参照するため、ローカル コンピュータ上のディスク領域を節約できます。ServicePackFiles フォルダは、Windows XP が Service Pack ファイルを必要とする場合に必ず必要になります。たとえば、Windows のファイル保護によって、破損または改ざんされたファイルを復元する場合や、オプションのコンポーネントを構成する場合などです。
共有配布用フォルダを移動する場合は、Microsoft サポート技術情報の記事 JP271484 「Service Pack のインストール後にファイルやフォルダがシステムに追加される」で詳細を参照してください。
注 : 次の手順にある "E:\" は、配布用フォルダのある、ネットワーク上またはコンピュータ上のハード ディスク ドライブを示します。
Service Pack をインストールするには
1. | 配布用フォルダを作成するネットワークまたはコンピュータに接続します。 |
2. | インストールを開始する前に、Service Pack のインストール先コンピュータ上で稼動しているリアルタイムのウイルス対策ソフトウェアがすべて停止していることを確認してください。 ウイルス対策プログラムが実行されていると、インストールに問題が発生する可能性があるので、最初に必ずこの作業を行ってください。 |
3. | ネットワーク上の共有フォルダに Service Pack 配布用フォルダを作成します。たとえば、XPSP1 という名前の配布用フォルダを作成するには、コマンド プロンプトで次のように入力します。 mkdir E:\XPSP1 |
4. | 共有配布用フォルダにファイルを展開するには、コマンド プロンプトで次のように入力します。 XPsp1.exe /X:<path> /U <path> は、共有配布フォルダの場所です。 |
5. | アップグレードするコンピュータごとに、ファイルをバックアップして、開いているプログラムを閉じてから操作を続けます。ただし、インストール中にプログラムを強制的に閉じる場合は、ここでプログラムを閉じる必要はありません。 |
6. | 共有配布用フォルダから Service Pack をインストールするには、Update.exe を使って Service Pack の更新を実行します。たとえば、XPSP1 という名前の配布用フォルダから Service Pack をインストールするには、コマンド プロンプトで次のように入力します。 E:\XPSP1\Update\Update.exe 前のシナリオ 1 と同じ方法で、インストール作業を進めます。 |
7. | インストールが完了したら、直ちにコンピュータを再起動することをお勧めします。 修正プログラムをインストールする場合は、『Microsoft Windows XP 修正プログラム インストールと導入ガイド』の説明を参照してください。 |
8. | コンピュータの再起動後、ウイルス対策プログラムを再度起動してください。 |
<重要>
コンピュータを再起動するまで、SP1 は完全には有効になりません。
シナリオ 3 : SMS を使用して Service Pack をインストールする
このシナリオでは、SMS を使用してネットワーク上の共有配布用フォルダから Service Pack をインストールする方法について説明します。この更新インストール方法では、Windows XP が既に稼動している SMS クライアント コンピュータに Service Pack をインストールします。
<重要>
このインストール方法を実行するには、Service Pack 4 適用済みの SMS 2.0 がインストールされている必要があります。
SMS を使用して Service Pack をインストールするには
1. | Service Pack 用のパッケージ定義ファイルをインポートして SMS パッケージを作成します。パッケージ内では、Service Pack ソース ファイルのパスを指定します。 |
2. | SMS パッケージを配布ポイントに配布します。 |
3. | Service Pack について SMS クライアントに通知する提供情報を作成します。 |
このシナリオでは、SMS に関する知識があり、ソフトウェア配布作業を実施できる知識があることを前提としています。
SMS を使った SP1 の導入の詳細については、Microsoft サポート技術情報の記事 JP326696 「SMS を利用した Windows XP Service Pack 1 のインストール」を参照してください。
シナリオ 4 : Windows インストーラとグループポリシーを使用して Service Pack をインストールする
このシナリオでは、Windows インストーラを使用してネットワーク上の共有配布用フォルダから Service Pack をインストールする方法について説明します。このインストール方法では、Windows XP が既に稼動しているコンピュータに Service Pack をインストールします。
この方法を使用するには、Windows インストーラに関する詳しい知識と、グループ ポリシーおよび Active Directory® を実施できる知識が必要です。Windows インストーラ、グループ ポリシー、Active Directory の詳細については、Windows リソース キット (Microsoft Windows リソース キットの Web サイト に情報が記載されています) を参照してください。
Windows インストーラの使用
Windows インストーラ パッケージ ファイル (Update.msi) には、Windows インストーラが Service Pack をインストールまたは削除したり、セットアップのユーザーインターフェイスを実行するために必要なすべての情報が含まれています。このパッケージ ファイルは、Service Pack の機能、コンポーネント、およびリソースの関係を説明しています。またパッケージ ファイルには、インストール データベース、要約情報ストリーム、および Service Pack インストールのさまざまな部分のデータ ストリームも含まれています。
Windows XP のソフトウェア インストールおよびメンテナンス機能を使用できます。これらの機能は、Windows インストーラを使用してすべてのコンピュータに Update.msi を導入し、Service Pack をインストールします。
ソフトウェア インストールおよびメンテナンスの機能は、グループ ポリシー オブジェクト (GPO) を使って、サイト、ドメイン、GPO に関連する組織単位などの Active Directory コンテナ内にある、ネットワークに接続されたコンピュータにパッケージを導入します。
Update.msi を使用する場合は、マシン割り当ての配布方法を使用してください。それ以外の方法は利用できません。
<重要>
コマンド プロンプトを使用して Windows XP SP1 を導入する場合は、XPsp1.exe の使用をお勧めします。Update.msi を使って Service Pack を配布する場合は、コンピュータベース (マシン割り当て) の GPO のみを使用する必要があります。Microsoft では、Update.msi を使ったユーザーベースのグループ ポリシー導入の使用をサポートしていません。詳細については、Microsoft サポート技術情報の記事 JP278503 「Update.msi を使用して Service Pack を展開する場合の最善の方法」を参照してください。
パッケージを割り当てた後は、ユーザーが次にネットワークへ接続したときに、Windows インストーラによって Service Pack が自動的にインストールされます。ネットワーク管理者または管理者としてローカル コンピュータにログオンしているユーザーのみが、割り当てられたソフトウェアを削除することができます。
コンピュータへの Service Pack 1 の割り当て
この手順では、GPO によって管理されているコンピュータに Service Pack を割り当てる方法について説明します。この GPO は、"リソース" の下の "デスクトップ" 組織単位 (OU) に対して作成されています。ユーザーのインストールでは、GPO が別の Active Directory コンテナに関連付けられている場合があります。グループ ポリシーを使用してコンピュータに Service Pack を割り当てるには、次の手順を実行します。
1. | 共有ネットワーク配布用フォルダを作成します。 |
2. | SP1 導入用のグループ ポリシー オブジェクトを作成します。 |
3. | 共有配布フォルダから、SP1 の update.msi をマシン割り当てとして導入します。ユーザー導入として導入しないでください。 |
4. | コンピュータを再起動すると、それらのコンピュータは SP1 にアップグレードされます。 |
これらの各手順の詳細については、Microsoft サポート技術情報の記事 JP302430 「[HOW TO] グループ ポリシーを使用してソフトウェアを特定のグループに割り当てる方法」を参照してください。
Service Pack を直接 Windows XP インストール ファイルに適用し、ネットワーク上の共有配布用フォルダ使用して Service Pack 適用済みインストールを実行することができます。
Service Pack 適用済みインストールでは個々のファイルが置き換えられるため、このタイプのインストールに必要な空き領域は、Windows XP に必要な空き領域とほぼ同じです。これらの要件については、Windows XP CD-ROM に収録されている Readme.htm を参照してください。
次のシナリオでは、Update.exe を使用して Service Pack 適用済みインストールを作成する方法、および Windows XP セットアップを実行して既に Service Pack を適用した Windows XP をインストールする方法について説明します。
このガイドは企業のシステム管理者を対象としているため、このガイドで説明する Service Pack 適用済みインストールのシナリオでは、読者にとって最も一般的な配布メディアであるネットワーク上の共有配布用フォルダの使用を中心に解説します。
<重要>
| • | Service Pack 適用済みインストールで Windows XP と共にインストールした Service Pack は削除できません。 |
| • | Windows XP 以外の Windows をアップグレードして SP1 適用済み Windows XP を使用する場合は、事前に BIOS のアップグレードに関する情報をコンピュータの製造元に問い合わせてください。 |
ここでは、次の Service Pack 適用済みインストール シナリオにおけるインストール手順について説明します。
| • | シナリオ 1 : Service Pack 適用済み Windows XP をインストールする |
| • | シナリオ 2 : RIS を使用して Service Pack 適用済み Windows XP をインストールする |
ユーザーの環境におけるインストール要件に応じて、これらの 2 つの Service Pack 適用済みインストール シナリオから選択できます。ここでは、各シナリオについて詳しく説明します。
このシナリオでは、ネットワーク上の共有配布用フォルダに Windows XP と Service Pack が統合されたインストールを作成する方法について説明します。統合されたプロセスにより、Windows XP のセットアップ中に Service Pack がインストールされます。この手順を完了するには、Windows XP が稼動しているコンピュータを使用する必要があります。
セットアップ マネージャ ウィザード (setupmgr.exe) を使用して SP1 適用済み Windows XP をインストールするには、最初に統合済みの Windows XP SP1 CD-ROM を用意するか、次の手順に従ってネットワーク上に共有配布用フォルダを作成します。以下の手順では、Windows XP Professional の Service Pack 適用済みインストールの作成場所を例として使用しています。Windows XP Home Edition や Windows XP 64-Bit Edition の場合も、同様の方法を使用することができます。
注 : 次の手順にある "E:\" は、配布用フォルダのある、ネットワーク上またはコンピュータ上のハード ディスク ドライブを示します。
Windows XP と Service Pack が統合されたインストールを作成するには
1. | 配布用フォルダを作成するネットワークまたはコンピュータに接続します。 |
2. | ネットワーク上の共有フォルダに Windows XP インストール ファイルの配布用フォルダを作成します。 たとえば、XPSP1_INT\PRO という名前の配布用フォルダを作成するには、次のように入力します。 mkdir E:\XPSP1_INT\PRO システム管理者にのみ、このフォルダへのフル アクセスが与えられるようにしてください。ほかのユーザーには、読み取り権限と実行権限のみを与えてください。 |
3. | Windows XP 製品 CD-ROM を CD-ROM ドライブに挿入し、手順 2 で作成した配布用フォルダに CD-ROM の内容をコピーします。 たとえば、CD-ROM ドライブ (D:) の Windows XP 製品 CD-ROM から XPSP1_INT\PRO という名前の配布用フォルダにインストール ファイルとフォルダをコピーするには、次のように入力します。 xcopy D:\ E:\XPSP1_INT\PRO /E |
4. | Windows XP 製品 CD-ROM を CD-ROM ドライブから取り出し、Service Pack CD-ROM を挿入します。 |
5. | Service Pack ソース ファイルをローカルに格納する場合は、このガイドの前前の「更新インストール」で説明したように、XPsp1.exe から Service Pack ソース ファイルを展開し、これらのファイルをハード ディスク上の選択したフォルダに置くことができます。ローカル コンピュータ上に場所を指定しない場合は、この手順をスキップしてください。その場合は、既定の場所にファイルが置かれます。 たとえば、CD-ROM ドライブ (D:) にある Service Pack ファイルを、配布用フォルダがあるドライブ上の temp というフォルダに展開するには、次のように入力します。 D:\XPsp1.exe /X:E:\temp /U |
6. | ファイルを展開したら、次のように入力して、XPSP1_INT\PRO という名前のフォルダにある Windows XP インストール ファイルに Service Pack を適用することができます。 E:\temp\update\update.exe /S:E:\XPSP1_INT\PRO コマンドライン オプションの一覧については、前の「XPsp1.exe と Update.exe のコマンドライン オプション」を参照してください。 |
7. | Windows XP Service Pack 1 のセットアップ ウィザードに、インストールの進行状況が表示され、インストールが完了するとメッセージが表示されます。 |
8. | 必要に応じて、Windows XP セットアップをカスタマイズします (たとえば、無人インストールを実行したり、OEM ファイルを追加します)。この作業の詳細については、Microsoft Windows リソース キットの Web サイト に情報が記載されている『Microsoft Windows XP Professional リソース キット』、および CD-ROM の \support\tools フォルダ内の deploy.cab に含まれている『Microsoft Windows Preinstallation Reference Help』 (ref.chm) (英語) を参照してください。 |
9. | ここまでの手順によって、有人セットアップ モードまたは無人セットアップ モードのどちらでも、共有配布用フォルダから Windows XP を複数のコンピュータに導入できるようになります。Windows XP セットアップを実行すると、標準のインストール プロセス中に Service Pack 適用済みの最新版オペレーティング システムがインストールされます。詳細については、SP1 CD-ROM の \Support\Tools フォルダの Deploy.cab に収録されている、『Microsoft Windows コーポレート展開ツール ユーザーズ ガイド』 (deploy.chm) を参照してください。 |
<重要>
前で説明した Service Pack 適用済みインストールの方法で Update.exe プログラムを実行すると、Update.exe プログラムを実行しているコンピュータの systemroot に Svcpack.log ファイルが自動的に生成されます。このコンピュータ上で複数のバージョンの Windows XP を更新する場合は、各バージョンを更新するたびに Svcpack.log ファイルの名前を変更してください。このファイルの名前を変更しておくと、Windows XP のほかのバージョンを更新するときに、現在のログ ファイルが上書きされることがなくなります。
このシナリオでは、リモート インストール サービス (RIS) を使用して Service Pack 適用済み Windows XP をインストールする方法について説明します。ただし、ここでは RIS を設定する方法の詳細については説明しません。RIS の詳細については、技術資料『ステップバイステップ ガイド : リモート インストール サービス』を参照してください。
リモート OS インストールでは、次の 2 種類のオペレーティング システム イメージをサポートしています。CD-ROM ベースのイメージ (RISetup によって作成されたイメージ) と、リモート インストールの準備 (RIPrep) イメージです。CD-ROM ベースのオプションは、Windows XP 製品 CD-ROM からクライアントのオペレーティング システムを直接にセットアップする場合と似ていますが、CD-ROM ベースの場合は、ソース ファイルは RIS サーバーにあります。RIPrep イメージを使用すると、管理者はクライアント コンピュータを自在に構成し、ネットワークに接続したクライアント コンピュータにイメージをコピーしてインストールできます。
サーバーへの RIS のインストールが完了したら、次の手順に従って、RIS サーバーに Service Pack 適用済み Windows XP のイメージを追加します。
RIS サーバーに Service Pack 1 適用済み Windows XP をコピーするには
1. | Windows XP と SP1 が統合されたインストールを作成します。詳細については、前の「シナリオ 1 : Service Pack 適用済み Windows XP をインストールする」を参照してください。 |
2. | 新しいイメージを作成するには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックして、次のように入力します。 risetup.exe -add |
3. | リモート インストール サービスのセットアップ ウィザードが表示されます。ウィザードの指示に従って操作してください。[インストール元のファイルの場所] ページでイメージ ソースの入力を求められたら、手順 1 で作成した Service Pack 適用済みインストールが格納されている共有フォルダへのパスを入力します。 |
4. | インストールが開始され、進行状況を示すボックスが表示されます。RISetup イメージが完成したら、ヘルプとサポート センターのリモート インストール サービスに関するトピックに記載されている手順に従って、各コンピュータにイメージをインストールできます。 |
他のプログラムまたは設定を使って Service Pack 適用済みインストール イメージを更新する場合は、RIS サーバーに Windows XP の SP1 CD-ROM ベース イメージを用意する必要があります (前の「RIS サーバーへの Service Pack 1 適用済み CD ベース イメージの追加」を参照)。
既存の RIPrep イメージを更新するには
1. | RIS を使用して、コンピュータに RIPrep イメージをインストールします。 |
2. | 他のプログラムおよび設定をイメージに追加します。 |
3. | RIPrep を実行してこのイメージをコピーし、RIS サーバーに戻します。RIPrep を実行する方法の詳細については、技術資料『ステップバイステップ ガイド : リモート インストール サービス』を参照してください。 |
4. | これで、他のコンピュータに RIPrep イメージを導入できます。詳細については、ヘルプとサポート センターのリモート インストール サービスに関するトピックを参照してください。 |
注 : /S オプションを使用して SP1 を直接既存の CD-ROM ベース イメージまたは RIPrep イメージに適用することはできません。
ここでは、コンピュータから Service Pack を削除する手順を説明します。Service Pack を削除する場合は、コンピュータを以前の状態に復元することができます。ただし、Service Pack 適用済みインストールを使ってインストールした Service Pack は削除できません。
Update.exe プログラムを実行して Service Pack をインストールすると、systemroot フォルダに $ntservicepackuninstall$ という名前のサブフォルダが作成されます。
Service Pack は、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を使用して削除できます。
<重要>
| • | Service Pack を必要とするアプリケーションまたはサービスをインストールした場合は、Service Pack を削除するとこれらのプログラムに悪影響を及ぼすことがあります。 |
| • | Service Pack には、ファイル形式、データベース形式、レジストリ形式の変更などのシステム更新は含まれていません。 |
| • | Update.exe の自動バックアップ オプションをオフにしている場合は、Service Pack を削除できません。 |
| • | Service Pack をインストールした後に Microsoft Internet Explorer をインストールした場合は、Internet Explorer が [プログラムの追加と削除] に表示されません。 |
[プログラムの追加と削除] により Service Pack を削除するには
1. | Service Pack をインストールした後にアプリケーションをインストールした場合は、まずそれらのアプリケーションをインストールした順序どおりに削除する必要があります。 |
2. | [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。 |
3. | [プログラムの追加と削除] をクリックし、[Windows XP Service Pack 1] をクリックします。次に、[削除] をクリックします。 |
4. | 画面に表示される指示に従って操作します。 <重要> |
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