1 月 21 日、メリーランド州ボルチモアの米連邦地裁は、Microsoft に対して、 Sun Microsystems の 最新の Java Runtime Environment (JRE) を現在および将来の特定バージョンの Microsoft Windows PC オペレーティング システムおよび Microsoft Web ブラウザに含めることを求め、また Microsoft が特定の個別または "スタンドアロン" の Microsoft 仮想マシン (Microsoft VM) を配布することを禁止する、仮処分命令を言い渡しました。
マイクロソフトでは、控訴しこの命令の停止を求める予定ですが、控訴裁判所によって当社の訴えが処理されるまでは、地裁の仮処分命令の条件に従うつもりです。
Windows をご利用のお客様は、米連邦地裁の命令に対して何らご対応をいただく必要はありません。この命令が控訴裁判所によって猶予あるいは無効とされない限り、Microsoft は以下の段階を通じて、Sun の JRE を Windows XP に含めて配布することで、裁判所の命令に従うこととなります。
1. | この命令の中の Sun の義務を Sun が果たすことを条件に、Microsoft ではこの命令の有効日から 90 日以内に、Sun の JRE を Windows Update にて提供可能にする予定です。Sun の JRE は Windows Update あるいは他の Microsoft のアップデートサービスを通じて、推奨される更新として、すべての Windows ユーザーに提供されることになります。Sun の JRE をご要望のお客様は、準備が整い次第、Sun の JRE を Windows Update からダウンロードいただけるようになります。 |
2. | Microsoft では Windows XP Service Pack 1 のアップデート(Windows XP SP1a と呼びます)を 2003 年 2 月の早い時期に提供開始の予定です。これは裁判所命令によって Microsoft VM の出荷が禁じられたための措置です。それらの制限は控訴裁判所による猶予命令がない限り、連邦地裁命令から 14 日間の猶予の後、直ちに有効となります。この、新しいバージョンの SP1 アップグレードは、Microsoft VM が含まれていないということを除いて、Windows XP SP1 と同一のものとなります。その後、Microsoft では、2003 年 6 月上旬から提供予定の Windows XP SP1b から、Windows XP に Sun の JRE を含むことになります。Windows XP SP1b は、Microsoft VM が配布内容に含まれず、Sun の JRE が含まれるという唯一の変更を行う以外、従来から提供している Windows XP SP1 と同一のものとなります。Microsoft では、SP1b アップグレードバージョンに加えて、SP1b の CD-ROM メディア フルバージョンの提供も予定しています。 2003 年後半には Windows XP SP2 のリリースを予定しており、これはこれまでの Service Pack と同様に、オペレーティングシステムのセキュリティと信頼性を向上させるためのいくつかの修正を含むものとなります。Windows XP SP2 では、今回の地裁命令に従って Sun JRE を搭載することとなります。 |
3. | Microsoft では、地裁命令の発効日から 210 日以内に 34 言語のバージョンの Windows XP SP1b に Sun の JRE を搭載する予定です。地裁命令の有効日から 120 日を越えない期間に、英語版とドイツ語版の Windows XP を更新する予定です。さらにその後 90 日以内にすべての言語バージョンの Windows XP を更新し、Sun が提供するローカライズバージョンの JRE ソフトウェアを搭載する予定です。特定の言語バージョンの Windows XP に対応してローカライズされた Sun の JRE が存在しない場合、関連する司法当局の法律が許す範囲で、英語版の Sun の JRE を搭載することになります。 |
4. | 控訴裁判所の結果次第では、Microsoft は将来の Windows のバージョンにおいても Sun の JRE を配布することになり、その場合 Windows 2000 SP4 を含む将来のアップデートバージョンにおいて、Microsoft VM を配布することは不可能となります。 |
5. | Windows Server 2003 は連邦地裁の今回の命令の影響を受けず、Microsoft VM および Sun の JRE を搭載することはありません。 |
繰り返しになりますが、お客様は今回の仮処分命令の結果に対して、お客様自身でのご対応をいただく必要はありません。しかしながら、現在、既存の Microsoft VM をご利用のお客様は、以下のような影響を受ける可能性があります。
1. | 将来のいかなる Microsoft 製品においても、Microsoft VM の配布および更新が行われなくなります。すでに Microsoft VM をご利用のお客様は、引き続きお客様のコンピュータ上で Microsoft VM をご利用いただけます。 |
2. | Microsoft VM を「イニシャル セットアップ」 パッケージとして提供することができなくなります。「イニシャル セットアップ」パッケージとは、Microsoft VM の搭載されていないコンピュータに Microsoft VM を搭載するものです。これに加え、 Microsoft では Windows Update を通じた Microsoft VM のアップデートの提供のみが可能となっていますが、その期間は、Sun との係争中の裁判に従い、2004 年 1 月までとなっています。これにより、Microsoft VM 上でのソリューションを提供いただいているソフトウェアメーカー、ハードウェアメーカーそして Microsoft のパートナーの皆様は、ライセンスに従って引き続きMicrosoft VM の配布をいただくことは可能ではあるものの、Microsoft VM のいかなるアップデートの提供も受けられなくなります。Microsoft VM の更新を必要とするお客様は、Microsoft VM 上でのソリューションを提供したベンダーに連絡を取って入手いただく必要があります。こうした場合も、お客様は、Microsoft からアップデートの供給が法的に認められる期間中は、Windows Update から Microsoft VM のアップデートを入手いただけます。Microsoft Visual J++ 開発システムまたは Microsoft SDK for Java を使用してアプリケーションを構築したデベロッパーの皆様は、http://www.microsoft.com/japan/java にアクセスして詳細な情報をご確認ください。 |
3. | Microsoft ではアップデートバージョンの Windows XP SP1 の配布を予定しています。将来の Service Pack は Microsoft VM を含まず、段階的に Sun の JRE を搭載することになります。Microsoft VM をインストール済である場合、将来提供されるService Pack をインストールすることによって Microsoft VM がアンインストールされることはありません。しかしながら、将来提供される Service Pack では Sun の JRE を <APPLET> タグの標準のハンドラとして設定することになるので、Microsoft VM を引き続きご利用になりたいお客様は、関係する設定を変更していただくことになります。 |
Sun の JRE ソフトウェアをご利用いただくことを選択されたお客様は、Sun から直接カスタマーサポートを受けていただけるようになります。Microsoft では Sun の JRE に関する内部情報を保有していないため、そのようなカスタマーサポートを提供することはできません。
連邦地裁の命令による特定の分野の影響について言及することに加えて、Java に対する Microsoft の今後のロードマップについてご理解をいただくことが重要です。Sun との間での法的な係争に伴い、Microsoft はすべての Microsoft 製品における Java サポートを段階的に縮小していきます。問題点を明確にするため、お客様が今後予期される点について、以下のとおりご説明します。
1. | 2004 年 1 月から、Microsoft は Microsoft VM のアップデートができなくなります。セキュリティの脆弱性を解決するためのものであっても例外ではありません。 |
2. | Microsoft は Sun が課してきた法的な制約の範囲において、可能な限りお客様へのサポートを継続いたします。 |
3. | 新しい Microsoft 製品には Microsoft VM を含みません。これは、Windows 2000 SP4 や Windows Server 2003 も対象となります。 |