執筆 : Jason R. Dunn
デジタル ビデオ カメラを買いに行くと、あまりにも数多くの種類のカメラが店頭に並んでいることに気付くでしょう。最終的に、ビデオ カメラ選びには機能と価格の間の妥協が必要になります。カメラの基本的な機能を理解しておくと、どの機能にお金をかける価値があるのか判断できます。
一般ユーザー向けビデオ カメラの保存方式は、5 種類に大別されます。
MiniDV
MiniDV は、現在入手できる最高の画質を備えています。MiniDV は、信号をデジタル形式で直接保存するため、他の一般消費者向け保存形式にありがちなビデオ ノイズや画質劣化などの問題がなく、高画質を実現できます。また、デジタル テープをコピーしても画質のロスはほとんどありません。MiniDV 形式では、小さいカセットに収められた 6 mm のテープを使用します。 ほとんどの MiniDV ビデオ カメラでは IEEE 1394 接続がサポートされています。この接続を使用すると、コンピュータとのビデオおよびオーディオのやり取りをデジタルで行うことができます。IEEE 1394 は非常に高速なので、大量のデータ (フルフレーム、フルモーションのビデオとオーディオなど) をコピーしても画質のロスはほとんどありません。Windows ムービー メーカー を使用すると、ビデオとオーディオを IEEE 1394 接続経由でキャプチャでき、コンピュータからビデオ カメラの転送コントロール (停止、再生、巻き戻しなど) を操作することができます。
スタンダード 8 および Hi-8
一般ユーザー向けビデオとしては、これらの形式でも十分に満足できる画質で録画することができます。Hi-8 ビデオ カメラでは、高度な録画システムを採用し、高品質のメタル テープを使用したことで、スタンダード 8 形式よりきれいでくっきりとした画像を実現しています。また、Hi-8 ビデオ カメラは迫力あるステレオ サウンドを記録することもできます。 スタンダード 8 および Hi-8 ビデオ カセットはコンパクトなので、ビデオ カメラ自体も小さく、軽量です。欠点は、8 mm 幅のビデオ テープは VHS テープより破損しやすく、テープのゆがみやドロップアウトを起こしやすいということです。ドロップアウトは、テープの保存方法が完璧でないことによって発生し、しみや光の線として映像の中に現れます。スタンダード 8 ビデオ カメラではスタンダード 8 mm テープしか使用できませんが、Hi-8 ビデオ カメラはスタンダード、Hi-8 のどちらのテープも使用することができます。 Hi-8 ビデオを使用して Windows ムービー メーカー で編集を行う場合、最高の画質を得るためには、オリジナルのコピーからではなく、カメラのオリジナル テープからビデオをキャプチャする必要があります。
VHS および S-VHS
VHS や S-VHS でも、一般ユーザー向けビデオとしては十分に満足できる画質で録画することができます。Hi-8 と同様、S-VHS でも向上した記録システムと高品質メタル テープを採用しているため、ブロードキャストで配信できる画質のビデオを作成することが可能です。レンタル ビデオなどでおなじみの VHS カセットは 8 mm 形式に比べ大きいため、ビデオ カメラのサイズも必然的に大きくなり、バッテリも大容量になります。しかし、テープが破損しにくく、きれいな映像が作成できるという理由で大きなサイズを好む人もいます。 新しい VHS ビデオ カメラでは、従来のものと同じテープがコンパクトなカセットに格納されている VHS-C または S-VHS-C カセットを使用しています。録画時間は短くなりますが、ビデオ カメラはよりコンパクトになります。また、VHS ビデオ カメラでは VHS テープしか使用できませんが、S-VHS ビデオ カメラでは VHS と S-VHS の両方のテープを使用できます。
レンズの品質と機能は考慮すべき重要なことです。その中でも、もっとも重要な点は光学ズームでしょう。この光学ズームでは本物のガラスのレンズを使用し、高品質の画像を作り出すことができます。通常、光学ズームのレベルはカメラの側面やレンズに示されています。10 倍光学ズームが一般的ですが、22 倍ズームを備えているものもあります。ほとんどの場合は 10 倍ズームで十分です。ただし、物理的にその場に居合わせずに被写体に接近したい場合は、20 倍以上のものを使用してください。
入力および出力
デジタル ビデオ (DV) カメラはすべて IEEE 1394 ポートを備えていますが、カメラを使って行う作業によってはその他のポートが必要になることもあります。たとえば、A/V 出力を使用して、テレビに接続して再生したり、VCR に接続して録画したりする場合などです。その他の出力ポートを使用すると、カメラの静止画撮影機能 (装備されている場合) を利用したり、S-VHS (Super Video) ケーブルを使用して VHS テープに高画質録画を行ったりできます。A/V 入力は、通常はあまり役に立ちませんが、カメラ側でコンポジット (RCA) ビデオおよびオーディオ信号の入力を受け取ることができる場合は、古くなったビデオ テープから映像を保存するために使用できます。
手ぶれ補正機能
手ぶれ補正機能を利用すれば、たとえ腕の良い外科医でも避けられない "手ぶれ" を抑えることができます。カメラを買うときは、必ず手ぶれ補正機能について販売店で説明を受けましょう。
静止画撮影機能
多くのデジタル ビデオ カメラでは、静止画も撮影できます。フラッシュ機能を内蔵し、照明が暗い場所にも対応しているものもあります。しかし、デジタル ビデオ カメラは本来ビデオを撮影するために設計されているため、静止画の画質はビデオのそれとは一致しない場合があります。静止画の撮影には、専用のデジタル カメラを使用したほうが無難でしょう。それでもビデオ カメラで静止画を撮影したい場合は、販売店で相談してみてください。
暗い場所での性能
常に明るい日が射す屋外でビデオを撮影できるとは限りません。そのため、薄暗い (または夜などの暗い) 場面でビデオを撮影するための機能は非常に重要です。販売店では、比較的暗い隅の方で各カメラの性能をテストしてみるとよいでしょう。
バッテリ容量
すばらしいショットを撮影している最中にバッテリが消え始めてしまったら最悪です。そうならないためにも、カメラを見るときは最長録画時間も確認しましょう。ただし、注意が必要です。この最長録画時間とは、さまざまな機能を使用せずに連続して 1 回の録画を行う場合の時間数です。たとえば、録画の開始/終了、ズーム機能ではより多くのバッテリを消費します。もちろん、便利な手ぶれ補正機能を利用していると、その場合もバッテリをより多く消費してしまいます。つまり、実際に使用するときの録画時間は、規定されている最大時間数よりも短くなる可能性が高いのです。