OOICloud
OOICloud プロジェクトでは、海洋研究者が気候変動の影響を研究するのを支援するオープン プラットフォームを通じて、Ocean Observatories Initiative のデータを科学コミュニティと共有しています。
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課題
太平洋の水面下 1 マイルを超える場所にある CamHD は、毎日 100 ギガバイトを超えるビデオ データを海岸沿いのサーバーに送ります。 科学コミュニティは、以前は基本的な Web サーバーを介して CamHD データを取得できていましたが、データが大量なためダウンロードに時間がかかり、ストレージ用に過大なディスク容量が必要でした。 元のデータ ファイル コンテナーとビデオ コーデックが、時系列での科学的調査をさらに妨げていました。
ソリューション
AI for Earth は、コロンビア大学およびクイーンズ カレッジと提携して、Oceans Observatories Initiative (OOI) からのデータの分析をサポートしています。 OOICloud は、Microsoft Azure のクラウドベースのソリューションと Pangeo のビッグ データ分析を組み合わせることで、海洋学者や科学者、教育機関に対し、海洋についての理解と管理の改善と気候変動への対処に役立つ膨大なデータセットへのアクセスを提供します。

深い水中にある海底火山の眺め
OOICloud は、オレゴン州沖のファンデフカ海嶺にあるアクシアル海山の熱水噴出孔に設置されている、高解像度ビデオ カメラからのデータと画像を共有しています。 このデータが Azure クラウドで利用できるようになったことで、世界中の科学者は深海をより良く理解し、気候変動に対処することができます。

OOICloud の概要
OOI の水中カメラは動画をキャプチャし、数百マイルにわたる光ファイバー ケーブルを介して Azure Blob Storage にアップロードします。 Pangeo は、Azure Kubernetes Service (AKS) を活用して科学者が大規模な分析を行うことを可能にします。 何千もの画像の分析を、数日ではなく数分で行うことができるようになりました。
OOICloud の Azure の活用方法
- ユーザー ファイルを提供しワークスペースを維持するための Azure Virtual Machines
- Pangeo および Dask の動的分散ワークフローを手助けする Azure Kubernetes Service
- OOICloud Docker 画像を格納する Azure Container Registry
- 科学的発見のためのスケーラブルな分散アクセス用の OOI データを格納する Azure Blob Storage

AI とオープン データとの科学的コラボレーションを強化
