マイクロソフトのワープロ アプリケーションである Microsoft Word は、テキスト主体の書類だけでなく、複雑な表や図形、イラスト、写真などを見栄えよく文書に組み込めるほか、効率的に作成するための工夫が随所に盛り込まれています。他社製ワープロ アプリケーションは、この Word で作成したファイルを正しく再現することができるのでしょうか。
図形の位置が異なり、右端に配置した画像が左端に移動していたり、次のページの画像が前ページに表示されていたりと、文書のレイアウトを正しく再現することができていない。

製品 C では、原稿用紙の罫線自体は表示されているものの、テキストは罫線とまったく関係なく横書きで表示されており、原稿用紙はただの背景に過ぎない状況になっている。

今回テストを行ったすべてのアプリケーションにおいて、配置した図の位置が異なる、Word で作成した図形を正しく再現できていないなどの問題が見受けられました。

縦書きに対応していない製品もあり、原稿用紙の罫線は表示されていても、内容は横書きで表示されているなど、大きな問題が生じている製品も少なくありません。

情報の管理やグラフの作成、あるいは複雑な計算や分析といった、さまざまな用途で使われているのが表計算アプリケーションの Microsoft Excel です。とくにビジネスで発生したさまざまな数値を分かりやすく表現するため、グラフの機能を活用しているという人は多いでしょう。またデータ分析のためのピボットテーブル/ピボットグラフも Microsoft Excel ならではの機能といえます。これらの機能を使って作成した書類を他社オフィス統合製品で開くとどうなるのでしょうか。
本来じょうごグラフがある場所に、「この図は、お使いのバージョンの Excel では利用できません」というメッセージが表示されている。

本来スライサーがある位置に、「この図形はスライサーを表しています。スライサーは Excel 2010 以降でサポートされています」というメッセージが表示されている。

さまざまな種類のグラフ作成機能が Microsoft Excel の魅力のひとつですが、他社オフィス統合製品では作成したグラフを正しく再現できないケースが目立ちました。たとえば Microsoft Excel 2016 で「じょうごグラフ」を作成したファイルを製品 A で表示したところ、「この図は、お使いのバージョンの Excel では利用できません」というメッセージが表示されてしまいます。

またピボットテーブル/ピボットグラフにおいても、すべての他社オフィス統合製品で問題が生じました。具体的には、ピボットテーブルで絞り込みを行う際に便利な「スライサー」の機能が使えないといった不具合が発生しています。

Microsoft PowerPoint はプレゼンテーションを行うためのアプリケーションとして多彩な機能を備えているだけでなく、図形や写真、そして複雑な図形をすばやく作成できる SmartArt を自由に配置することができることから、自由度の高いアプリケーションとして多くの人たちに活用されています。この Microsoft PowerPoint で作成したファイルを、他社オフィス統合製品で正しく表示することはできるのでしょうか。
作成した SmartArt が意味不明の文字列の羅列になってしまっている。また吹き出しやその中にある文字の色が異なるほか、図形の形も再現できていない。

PowerPoint 2016 で作成したグラフがまったく表示されない。またページ タイトルの位置や書体が異なるのも気になる。

Microsoft PowerPoint を使って文書を作成する利点として、テキストだけではなく、図形やグラフを織り交ぜて分かりやすく内容を表現できることが挙げられます。しかし他社オフィス統合製品では、せっかく苦労して作成したドキュメントを正しく表現することができず、SmartArt で作成した図やグラフが表示されないといった問題が発生しました。他のユーザーからメールなどで Microsoft PowerPoint のファイルが送られてきたとき、このような状態では内容を読み取ることができず、コミュニケーションに支障が生じるのは明らかです。


※本検証について

●本検証は、マイクロソフト株式会社の委託により、株式会社インプレスが検証を実施したものです。

●テストおよび検証期間: 2016 年 3 月 1 日~ 4 月 25 日。各アプリケーションは検証期間中に発売または公開されていた最新バージョンを使用。

●本検証結果は、今回使用した環境および条件下での検証結果であり、異なる環境および条件下では異なる結果になることがあります。