Creators Update で充実した Windows 10 の 3D 機能

2017 年は VR (仮想現実) や MR (複合現実) などをはじめとした 3D と現実世界を融合する技術が大きな注目を集めています。Windows 10 の「Creators Update」では、このような時代の進歩に合わせ、「3D」への機能が大幅に強化されました。
Windows は Office やメールで活用しているので、3D はあまり関係ないと思う人はいるかもしれません。しかし、たとえばこれまで 2D だったグラフを立体的にして、より効果的に見せる建築物や設計図のように、元々 3D でできているコンテンツをそのままプレゼンテーションの中で活用するなど、オフィス文書にも 3D が浸透しつつあります。Windows の新しい 3D 機能を活用すれば、仕事に生活に Windows がもっと活躍すること請け合いです。
今回は、Creators Update で追加された新しいアプリ「ペイント 3D」など、3D 機能を中心に紹介していきます。

    目次

  1. 1. 「ペイント 3D」を使って 3D モデルを手軽に作成
    1. Tips 新しい 3D オブジェクトを入手する
    1. Tips 好みの画像をステッカーにする
    1. Tips 背景を挿入する
  2. 2. 作成した 3D オブジェクトを「Remix 3D」でお披露目!
    1. Tips 作成した 3D オブジェクトを保存する
  3. 3. 「View 3D」でさまざまな 3D モデルを閲覧
    1. Tips「3D Builder」で 3D オブジェクトを印刷
  4. 4. Mixed Reality (複合現実) をサポート
  5. 5. 3D 時代のニーズに対応した Creators Update

 「ペイント 3D」を使って 3D モデルを手軽に作成

Windows 10 Creators Update の目玉機能のひとつが「ペイント 3D」。これは従来のペイント アプリが進化した新しいアプリで (注: 従来のペイント アプリも搭載されています)、2D のお絵描きだけでなく、3D を使ったオブジェクトが作成できます。本格的な 3D アプリは、とっつきにくいと思われるかもしれませんが、この「ペイント 3D」は、初めての人でもカンタンに 3D オブジェクトを作成することができるようになっています。


ペイント 3D を起動してみよう

ペイント 3D はスタート メニューの「すべてのアプリ」に追加されています。「へ」の欄までスクロールし、「ペイント 3D」をクリックしましょう。ペイント 3D をよく利用するなら、タイルかタスク バーにピン留めしておくと、すぐに起動できて便利です。

「へ」の欄にある「ペイント 3D」をクリックします。

ペイント 3D を起動すると、「ようこそ」という画面が表示されます。この画面では、新規作成だけでなく、ペイント 3D の基本的な使い方を動画で確認したり、ヒントやコツなどのヘルプを参照したりすることができます。これらの動画を見ると、3D の基礎が理解しやすくなりますので、はじめて使う場合は参照しておくのがオススメです。

「新規作成」をクリックすると3D モデルを作成できます。「詳細を見る」から「ペイント 3D の紹介」をクリックすると、ペイント 3D の紹介ムービーを視聴できます。「ペイント 3D ヒントとコツ」をクリックすると、ペイント 3D のヘルプを参照できます。

3D オブジェクトを作成する

ペイント 3D の作成画面を表示したら、3D オブジェクトを作成してみましょう。ペイント 3D では、人や動物などの 3D オブジェクトがあらかじめ用意されていますので、これらを使えばすぐに作成が可能です。ここでは、猫の 3D オブジェクトを作成してみましょう。

(1)「3D オブジェクト」をクリックします。(2) 3D モデルの中から猫のアイコンをクリックします。(3) 描画エリア内で、描画する範囲をドラッグします。

(4) 猫の 3D オブジェクトが描画されます。

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TipsTips 新しい 3D オブジェクトを入手する

ペイント 3D は、あらかじめ用意されているオブジェクト以外に、世界中のクリエイターが作成したオブジェクトをダウンロードして利用することができます。これらのオブジェクトを参考に、オリジナルのオブジェクトを作成するのもいいでしょう。

(1)「追加のモデルを取得」をクリックします。(2) 好みの 3D オブジェクトを選択したら「プロジェクトに配信」をクリックします。


3D オブジェクトに色を塗る

オブジェクトを描いたら、次に色を塗っていきます。色を塗る方法は、従来のペイントと同様にバケツ ツールやブラシ ツールなどを使います。
ここでは、白色に塗りつぶし、黒の斑を描いていきます。

(1)「ツール」をクリックします。(2) 塗りつぶすので、「塗りつぶし」をクリックします。(3) 塗りつぶす色をクリックします。(4) オブジェクトの塗りつぶす場所をクリックします。

(5)「油彩ブラシ」をクリックします。(6) 描く色をクリックします。(7) オブジェクトに描く場所をドラッグします。

3D オブジェクトを回転させる

3D オブジェクトは回転させて別の場所を表示させることができます。3D オブジェクトを選択すると、回転ツールが表示されます。回転ツールは、左右回転、上下回転、奥行の調整などの操作ができます。回転ツールを操作して目的の場所を表示し、色を塗っていきます。

(1)「選択」をクリックします。(2) オブジェクトをクリックします。(3) オブジェクト右側の回転ツールをドラッグします。

(4) オブジェクトが回転しました。あとは好みの場所に色を塗っていきます。

3D オブジェクトにステッカーを貼る

色を塗りおえたら、顔を作っていきます。目や口などのパーツは「ステッカー」に用意されており、これを貼り付けていきます。目的のパーツを選択し、貼り付けたい場所をクリックすれば、そのパーツを貼り付けることができます。なお、ステッカーは一度貼ってしまうと修正できませんので、慎重に操作しましょう。間違った場所に貼ってしまったときは、元に戻すボタンをクリックしてやり直します。

(1)「ステッカー」をクリックします。(2)「ステッカー」タブをクリックします。(3) 目のステッカーをクリックします。(4) オブジェクトの貼り付けたい場所をクリックします。

(5) 回転ツールで、目のステッカーの向きや大きさを調整します。(6) スタンプをクリックして目を貼り付けます。あとは同様の手順でステッカーを貼っていきます。(7) 終了するときは「選択」をクリックします。

これで 3D オブジェクトが完成しました。ペイント 3D には、ここで紹介した手順以外にも多くの機能が用意されていますので、いろいろと試してみると思いもよらない楽しい発見があるでしょう。

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TipsTips 好みの画像をステッカーにする

ステッカーはあらかじめ用意されているもの以外に、自分で用意した画像をステッカーとして貼り付けることができます。たとえば、球形のモデルを作成し、お気に入りの写真を貼り付けると、写真がボール型のモデルとして作成できます。

(1)「カスタム ステッカー」をクリックします。(2)「ステッカーを追加する」をクリックします。ステッカーにしたい画像ファイルを選択するとステッカーとして利用できます。


TipsTips 背景を挿入する

3D オブジェクトの背景に画像を挿入させると、3D オブジェクトがまるで現実世界にいるように見せることができます。画像は好みの画像を選択できますので、あらかじめ用意しておきましょう。

(1) メニュー ボタンをクリックします。(2)「挿入」をクリックし、背景画像を選択します。(3) 背景が挿入されたら 3D オブジェクトの位置を調整します。


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 作成した 3D オブジェクトを「Remix 3D」でお披露目!

作成した 3D オブジェクトは「Remix 3D」でお披露目してみましょう。「Remix 3D」とは、世界中のクリエイターと作品をつなぐ 3D のオンライン コミュニティ サイトで、さまざまな 3D 作品を閲覧することができます。

(1) メニューを表示し、「Remix 3D アップロード」をクリックします。(2) 好みのフィルターをクリックします。(3) プレビューを確認しながらライトの位置を調整します。(4)「次へ」をクリックします。

(5) 作品の名前や説明、タグを入力します。(6)「アップロード」をクリックします。(7) アップロードしたオブジェクトを確認するときは「ビュー モデル」をクリックします。

(8) Remix 3Dが表示され、アップロードした 3D オブジェクトが表示されます。

Remix 3Dは、現在はペイント 3D や他の 3DCG ツールで作成されたオブジェクトが中心ですが、今後は「Minecraft」などで作成された 3D オブジェクトに対応する予定です。多くのクリエイターが作成した作品をチェックできるコミュニティ サイトですので、多くの作品をチェックすると参考になるでしょう。

TipsTips 作成した 3D オブジェクトを保存する

作成した 3D オブジェクトは、3D または 2D の画像として保存できます。作成途中の場合や、あとで変更するような場合は「プロジェクトとして保存」を選択します。この方法で保存しておくと、3D オブジェクトの作成の続きを行えます。3D モデルが完成したなら、3D または 2D の画像として保存する「エクスポート」を選択します。

(1) メニューの「名前を付けて保存」をクリックします。(2) 作業を続ける場合は「ペイント 3D プロジェクト」をクリックします。(3) 3D または 2D 画像として保存する場合は保存するファイル形式のボタンをクリックして保存します。


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 「View 3D」でさまざまな 3D オブジェクトを閲覧

自分で作成した 3D オブジェクトや入手した 3D オブジェクトを閲覧する場合は、「View 3D」アプリを使います。このアプリは一般的な 3D ファイルに対応しており、パンや旋回などの操作をさまざまな 3D オブジェクトを自由自在に操作できます。
View 3D を使うには、スタート メニューのすべてのアプリで「View 3D」を選択します。

(1)「開く」をクリックし、3D ファイルを選択します。(2) 3D オブジェクトは、ドラッグやタッチ操作でパンや旋回ができます。(3) ここで拡大や自動的に回転させる「ターン テーブル」などを選択できます。(4) 開いている 3D オブジェクトをペイント 3D で開いたり、Remix 3D にアクセスしたりできます。

TipsTips 「3D Builder」で 3D オブジェクトを印刷

Windows 10 には、3D プリンターで印刷するためのアプリ「3D Builder」が用意されています。View 3D から 3D Builder を呼び出すことができ、3D プリンターが接続されている PC なら、すぐに 3D 印刷ができます。また、3D プリンターが接続されていない場合でも、指定のオンライン 3D プリント サービスへ接続することができます。なお、プリント サービスの詳細については、サービス提供元にご確認ください。

ペイント 3D で作成した 3D オブジェクトを「.3MF」フォーマットで出力した場合、2017年 5 月現在、DMM.makeさまが提供する 3D プリント サービスが入稿を受け付けています。詳しくはこちらの Web サイトをご覧ください。


(1) メニューをクリックします。(2)「3D 印刷」をクリックします。(3)「オンラインで注文」をクリックするとオンライン 3D プリント サービスに接続できます。(4) プリンターを選択して 3D 印刷ができます。


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 Mixed Reality (複合現実) をサポート

VR (Virtual Reality: 仮想現実) や AR (Augmented Reality: 拡張現実) という言葉は聞いたことがあっても、「MR」は聞き慣れない人も少なくないかもしれません。
「MR」とは「Mixed Reality」の略で、「複合現実」とも呼ばれます。これは、CG などで作られた人工的な仮想世界に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界をつくる技術です。

Creators Update では、この MR がサポートされ、Windows 10 Creators Update を搭載した PC と専用のヘッド マウント ディスプレイ (HMD) を利用することで、「MR」の世界を体験することができます。
現在、ヘッド マウント ディスプレイは開発者向けに出荷されており、今年後半には一般ユーザーも利用できるようになる予定です。

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 3D 時代のニーズに対応した Creators Update

今回は、Creators Update で追加された 3D 機能を中心に紹介しました。また、今回紹介したアプリ以外にも、Word、Excel、PowerPoint など、幅広い Office アプリケーションで 3D がサポートされる予定です。これにより、オフィス文書の作成時に創造力をさらに引き出し、視覚的な効果をより高められるようになります。
3D がより手軽に触れられるようになった Creators Update で、3D の世界に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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