パスワードだけじゃない! サインイン方法を変更して Windows 10 をより安全に!

近年多発している「なりすましログイン」などのネット犯罪の被害を受けないためにも、パスワードの管理はたいへん重要といえます。一般的にパスワードを複雑にすればするほど安全性が増しますが、Windows へのサインインやスリープから復帰するたびに複雑なパスワードを入力するのは案外面倒な作業。重要とはわかっていてもストレスを感じている方は少なくないでしょう。また、パスワードを複雑にすればするほど覚えにくくなり、忘れてしまうというデメリットもあります。
Windows 10 では、パスワードを設定した上で、パスワード入力以外のサインイン方法が用意されており、パスワード入力よりも簡単にサインインできるようになっています。そして、何よりも大切なのは安全性。Windows 10 に用意されているサインイン方法は、実はパスワードよりも安全なのです。

    目次

  1. 1. Windows 10 にはサインイン方法が 4 つある
  2. 2. 安全なのは実は「PIN」
    1. Tips アカウントの不正使用を防止する「2 段階認証」
  3. 3. PIN やピクチャ パスワードを設定する
  4. 4. 生体認証の「Windows Hello」でより安全に!
  5. 5. サインイン方法を変更して Windows を安全に使おう

 Windows 10 にはサインイン方法が 4 つある

Windows 10 には、従来のパスワードを使ったサインイン方法を含めて次の 4 つのサインイン方法が用意されています。
どのサインインもそれぞれ特徴があるので、ぜひ覚えておきましょう。

サインイン方法内容
パスワード入力一般的に英数字と記号を組み合わせた文字列を入力して認証する方法です。できるだけ複雑なパスワードにすると安全性が高くなりますが、覚えにくく入力する手間がかかるのがデメリットです。最近ではパスワードとセキュリティ コードを組み合わせた 2 段階認証を採用するサービスも増えています。
PIN4 桁以上の暗証番号を入力する方法です。覚えやすく入力しやすいというメリットがあります。設定したデバイスでしか動作しないため、万が一、番号を他人に知られた場合でも、そのデバイスがなければサインインすることができません。
ピクチャ パスワードパスワードの設定をした上で、画像の上で、円、直線、クリック (タップ) などのジェスチャを指定の場所で行うことでサインインする方法です。推測されにくいため安全性が高いのが大きなメリットです。
Windows Hello (生体認証)パスワードと PIN の設定をした上で、指紋や顔など、人間の生体情報を使ってサインインする方法です。生体情報を読み取る専用のセンサーが必要です。

サインイン方法はサインイン画面で変更できます。サインイン画面に「サインイン オプション」があるので、ここをクリックすると設定しているサインイン オプションが表示されます。この欄に表示されるアイコンは Windows の設定 > アカウント > サインイン オプションで設定しているサインイン方法に応じて異なりますので、たとえば、パスワードしかサインイン方法が設定されていない場合は、パスワードによるサインインのみが表示され、他の「サインイン オプション」は表示されません。

(1) サインイン画面で「サインイン オプション」をクリックします。

(2) サインイン方法のアイコンをクリックします。ピクチャ パスワード、生体認証、パスワード、PIN のアイコンがあります。

このページの TOP に戻る



 安全なのは実は「PIN」

マイクロソフトは、パスワードでのサインインに代わり、「PIN」によるサインインを推奨しています。PIN は 4 桁以上の数字を入力するサインイン方法で、一見パスワードに比べて安全性が低いように思えます。この PIN がなぜ安全なのでしょうか。
一般的にパスワードは複雑にすると安全性が増しますが、もし、「パスワードを盗み見された」、「ウイルスやスパイウェアに感染してパスワードが漏えいした」など、なんらかの方法でアカウントとパスワードが第三者に知られてしまった場合、お使いの PC 以外からでもサインインができてしまいます。
Windows に Microsoft アカウントでサインインすると、マイクロソフトのさまざまなサービスやアカウントの個人情報が利用できる状態になります。つまり、あなたのアカウント情報を使って悪意ある第三者にサインインされてしまうと、多くの被害を受けるのは想像に難くありません。


★ Microsoft アカウントとパスワードがあれば、どの PC からでもアクセスが可能になってしまう

第三者が盗んだ Microsoft アカウントとパスワードでサインインすると、OneDrive、Outlook.com、Office 365、 クレジット カード情報、その他個人情報にアクセスできてしまう


一方、PIN は 設定を行った PC 内にしか保存されません。そのため、万が一 PIN が漏えいしたとしても、その PC でしかサインインできないため、第三者が別の PC を使ってサインインすることはできません。
多様化するウイルスや、悪意ある第三者の攻撃方法が複雑化している現在を考えると、サインインやさまざまなサービスに使えてしまうパスワードを常用することは、それだけ危険にさらされているとも言えます。普段は PIN でサインインし、大切なパスワードは隠しておくのが簡単で安全な方法なのです。

TipsTips アカウントの不正使用を防止する「2 段階認証」

マイクロソフトでは、Microsoft アカウントの不正使用を防止するために、「2 段階認証」というしくみを用意しています。これは、Microsoft アカウントを使ってサインインすると、あらかじめ設定した携帯電話やメール アドレスにセキュリティ コードが送信されます。この送信されたコードを入力しないとサインインができないしくみです。本人が普段所有している端末にコードが送信されるので、悪意ある第三者のサインインを阻止することができます。
2 段階認証は、Microsoft アカウントのセキュリティ設定ページから設定することができます。

このページの TOP に戻る


 PIN やピクチャ パスワードを設定する

このようにサインインをより安全にするには、PIN や第三者が憶測しにくいピクチャ パスワードを使うのがオススメです。それでは、実際にこれらのサインイン方法を設定してみましょう。どちらも数分で設定できるので、これらの方法でサインインできるようにしておきましょう。

PIN を設定する

PIN は 4 桁から 64 桁の間で設定できます。いくら安全とはいえ、生年月日や電話番号などは設定しないようにしましょう。

(1) 設定画面の「アカウント」をクリックし、「サインイン オプション」をクリックします。(2)「PIN」の「追加」をクリックします。

(3) Microsoft アカウントのパスワードを入力します。(4)「サインイン」をクリックします。

(5) 設定する暗証番号を 2 回入力します。(6)「OK」をクリックします。

ピクチャ パスワードを設定する

ピクチャ パスワードは、自分のお気に入りの画像の好きな場所にジェスチャを設定します。ジェスチャは推測しにくいので、より安全と言えます。ピクチャ パスワードはマウスでも設定できますが、直感的に操作できるタッチ操作に最適な方法です。2-in-1 や Windows タブレットなどをお使いならぜひ設定しておきましょう。

(1) 設定画面の「アカウント」をクリックし、「サインイン オプション」をクリックします。(2)「ピクチャ パスワード」の「追加」をクリックします。

(3)「画像を選ぶ」をクリックし、使用する画像ファイルを選択します。

(4) 選択した画像が表示されます。この画像を使うときは「この画像を使う」をクリックします。

(5) 画像の好きな場所に円、直線、クリック (タップ) のジェスチャを 3 箇所設定します。

(6)「ジェスチャの確認」と表示されたら、設定したジェスチャをもう一度入力します。

(7)「設定が終わりました」と表示されたら、「完了」をクリックします。

このページの TOP に戻る



 生体認証の「Windows Hello」でより安全に!

Windows 10 には、顔や指紋などを使った生体認証によるサインインを可能にする「Windows Hello」という新機能が搭載されています。
Surface Pro 4 や Surface Book にも搭載されている顔認証用のカメラや指紋認証リーダーで生体情報を登録すれば、キーボードやマウスに触れることなく、顔をカメラに向けたり、指紋リーダーに指紋をかざしたりするだけですぐにサインインができます。PIN 同様に、指紋や顔のデータは PC 内のみに保存されるので、PC そのものが盗難された場合でも、ユーザー本人以外はサインインできないため、最も安全なサインイン方法と言えるでしょう。お使いの PC が生体認証に対応した機器を搭載しているなら、ぜひ設定しておきましょう。また、標準でセンサーが搭載されていない PC をご利用の場合は、外付けデバイスをつけることで Windows Hello を利用いただくことができます。

1) 指紋認証


(1) 設定画面の「アカウント」をクリックし、「サインイン オプション」をクリックします。(2)「指紋認証」の「セットアップ」をクリックします。

(3)「開始する」をクリックします。

(4) 指紋認証リーダーに指をかざします。指紋が登録されたら「閉じる」をクリックします。

2) 顔認証


(1) 設定画面の「アカウント」をクリックし、「サインイン オプション」をクリックします。(2)「顔認証」の「セットアップ」をクリックします。

(3)「開始する」をクリックします。

(4) 赤外線カメラがオンになり、顔の画像の登録が始まります。カメラを見ながら完了まで動かないようにします。顔が登録されたら、「閉じる」をクリックします。

このページの TOP に戻る



 サインイン方法を変更して Windows を安全に使おう

このように Windows 10 には、サインインをより簡単に、より安全にするためのサインインが用意されています。自分の使い方に合わせてサインイン方法を設定しておけば、Windows はもっと便利になるでしょう。

このページの TOP に戻る

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。