日本マイクロソフト
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インタビュー 経産省 前田大臣官房審議官に聞く
地方創生を成功させるために
今、自治体と IT に求められるもの

今、日本各地で、地方創生に向けた果敢な取り組みが行われています。その挑戦を通じた学びや経験を生かしつつ、一つでも多くの成功事例を生み出すために求められるものとは何か、現場と IT の 2 つの視点から、地方創生に熱い思いを抱く前田大臣官房審議官にお話しをお伺いしました。

今、地方創生の現場ですべきこととは?

以前に 3 年間かけて全国の工場を 600 くらい周って約 2000 企業の方たちと知り合になったんです。そして高知県のお寺に泊まった時に和尚さんが、あなたどこ出身ですかって聞くわけなんです。僕は兵庫県姫路市ですと。

姫路市に世界一の工場はいくつあるんですかと問われて、その時は答えられなかったんです。でも、3 つあるらしいんですね。あとからそれを知ったわけですよ。

今の地方創生で大事なことは何かというと、そういうことなんですよ。

つまり「過小評価」ということが今問題になっていると思います。

例えば地方公共団体の人たちがこの東京のマイクロソフトのセミナーに参加して、情報システムなどの話をしたときに、「俺たち、いけてないよなあ」と言って、この周辺でやけ酒を飲んで帰るんですよ。

それを繰り返す限り、地方創生はしないということなんです。

どういうことかと言いますと、自分の地域に何があるかっていうのは、実は地元の人たちには見えていないんです。見過ごしてしまうんですね。

でも、実はその地方には、外から見ると非常にユニークなもの、外から人を呼び込めるようなものがある。例えば外資系企業である日本マイクロソフトのような「外の目」で見て、この地域にはこれがあるじゃないか、ということの気づきを与えることが一番大事だと思います。

そしてお国自慢をするような、もっと元気になるような飲み会がそのセミナーが終わった時にできるようにしないと、どんどん卑屈さばっかり出てくるのではないのでしょうか。

大事なのは、過小評価を転換して、いかに自分の故郷 (ふるさと) を語れるかということに尽きるのだと思います。

かつての東京オリンピック当時 (1964 年) の高度成長期というのは、各地方は無いものを作ってきました。道路がありませんねとか。橋がありませんねとか。新幹線が欲しいとか。どんどん画一化コースを行くわけですね。インフラ整備というものは、一番便利なものに同等化していくわけです。だから金太郎飴になっていくわけです。

でも今からは、分散型に変えないといけないのです。
そうなると 2020 年のオリンピックの時に何が起こるかというと、変に差別化する必要はないけれども、この地域に何があるんだということの、肯定型の地方創生をしないと多様性は確保できません。

これまでは無いものに焦点をあてる否定型だったので、みんなが同じようなものを全部持ったんです。

これからは、この地域にはこれが有ると。有るものをどういうふうに訴えていくのかということがものすごく大事だと思います。

それから、成功事例をいろいろなところで横展開しないこと。パターンを作ってあてはめるなどということはやめるべきです。個性がなくなってしまいますから。

世界でもイケてる地域は結構ありますよね?例えばスイスのダボスなんかは非常に不便な場所で、私自身も雪が降ったら身動きが取れなくなったという経験もありますが、それでも多くの人が訪れるのはなぜなのかということなんです。便利か、便利でないかというところだけで物事が動いているわけではないんです。アクセスが悪いからと言い訳する前に、どこで勝負するのか、ということが地方創生の一番のポイントだと思います。

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