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株式会社クレスコ

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掲載日: 2017 年 4 月 3 日

「デジタル変革をリードする」ための企業力強化へ。グループ間、事業部間、社員間の協創を加速させるコミュニケーション環境を求めて、Skype for Business を活用

写真:株式会社クレスコ

株式会社クレスコ

株式会社クレスコは、2016 年に「デジタル変革をリードする」ことを標榜した 5 か年の中期経営計画「CRESCO Ambition 2020」を策定。制度やファシリティそして ICT 基盤と、あらゆる側面から、企業力強化に直結する変革を推進しています。その一環として、部署間・拠点間を越えて気軽にコミュニケーションが行える環境構築に着手。その第一歩として進められたのが、これまで PHS しか支給されていなかった小規模拠点への“クラウド企業内電話 (Skype for Business Cloud PBX) ”の導入でした。

<背景とねらい>
複雑化するお客様のニーズに総合力で即応するために、横の連携を強化する「働き方改革」に着手

株式会社クレスコ (以下、クレスコ) は、アプリケーション開発、IT インフラシステム構築、組込みシステム開発の 3 領域を軸として事業を展開。国内外に 10 の子会社と 4 つの関連会社を擁する “クレスコ グループ” の総合力を活かして、成長を続けています。
そして 2016 年 4 月には、「デジタル変革をリードする」ことを標榜した 5 か年の中期経営計画「CRESCO Ambition 2020」を策定。クラウドやモバイル、ビッグデータ、そして IoT (Internet of Things) や AI (Artificial Intelligence) など、さまざまなトレンドによって変化し続ける世界で、さらなる企業競争力の強化と生産性の向上、そして顧客満足度の向上に直結する社内変革が進められています。

写真:株式会社クレスコ 取締役執行役員 経営管理本部長 冨永 宏 氏

株式会社クレスコ
取締役執行役員
経営管理本部長
冨永 宏 氏

クレスコ 取締役執行役員 経営管理本部長 冨永 宏 氏は、次のように説明します。
「CRESCO Ambition 2020 のテーマは、“挑戦する企業集団”、“洗練された技術力と確かな品質”、“ひとりひとりが輝くクレスコ” の 3 つです。そして、このすべてに共通する施策が『働き方改革』となります。改革実施の背景には、出産・育児や介護といった事情を超えて多様な人材が活躍し続けられる環境を整えるといった課題もありますが、それ以上に『社内のシナジーを高め、より良いソリューションを生み出していく』という、ビジネス上の明確な目的がありました。」

クレスコは、金融機関向けのミドルウェア開発を得意とした会社と、組込みアプリケーション開発を得意とした会社が統合して生まれた企業です。さらに積極的な M&A によってグループの規模を拡大。直近 10 年間のうちに売上と社員数が共に 2.4 倍に増加する急成長を果たした影響もあり、「事業部門間、拠点間の交流が薄くなっていた」と冨永 氏は続けます。

「当社はアプリケーション開発、ITインフラシステム構築、組込みシステム開発の3つの領域を柱として技術を磨き続けることで、お客様のニーズに応えてきました。しかし、それぞれの事業領域を掘り下げる一方で、横の連携が不足しており、お客様にトータルなサポートを提供する上で課題となっていました。さらに市場の変化もテクノロジーの進化も激しい今、お客様のニーズが複雑化すると共に、あらゆる面でスピードが要求されるようになっています。こうした状況に確実に応えていくためには、社内の横連携を強化し、グループのシナジーを高めていく必要があります。そこで、新しい働き方を実践できる環境づくりに着手したのです。」

全社平等にコミュニケーション環境を充実させる 第一歩として Skype for Business を 小規模拠点の “企業内電話”として採用

写真:社内イメージ

事業部や拠点間の壁を取り払い、グループ内のコミュニケーションを活性化させるためには、人事やファシリティ、そして情報共有基盤など、さまざまな側面から取り組みを行う必要があります。
そこでクレスコでは、本社オフィスを 1 フロア増床し、社員交流を主目的としたコミュニケーション スペース「フューチャーセンター」を 2016 年 9 月に新設。技術研究所と先端技術事業部が、最新の研究成果をパネル展示するなど、社内の技術や人材が自由に触れ合える環境を整えています。

さらに大切なことは、「いつ、どこにいても、誰とでもコミュニケーションできる ICT 環境を整備すること」だと、冨永 氏は続けます。
「当社の社員はさまざまな拠点で業務をしており、本社のフューチャーセンターを利用する機会が少ない社員も多数います。また、職種や担当するお客様によって社内の交流を促し、シナジーを高めていくためには、直接顔を合わせることがなくても、メールや内線でストレスなくコミュニケーションできる環境を整えることが必要不可欠です。 そこで私たちは、働き方改革の推進を支えるためにデジタル変革推進室を設置し、社内の ICT 環境の再整備を進めています。」

クレスコ社内で進めているデジタル変革の中で、真っ先に解決すべき課題として挙げられたのが「小規模拠点のコミュニケーション環境改善」でした。
クレスコには本社周辺にも複数の拠点が存在していますが、人数も少ないために、専用の電話線導入にかかるコストが釣り合わず、各人に支給した PHS を利用していました。しかし、PHS だけではお客様からの着信も個人にしか届かず、本社など他拠点への連絡も外線通話になるなど、非常に不便が多く早急な改善が望まれていました。

そして 2016 年夏。「余分なコストをかけることなく導入できて、この先拠点が移動することになっても無駄にならないソリューションが見つかった」と冨永 氏は言います。
それが、マイクロソフトが新たにリリースした「Skype for Business Cloud PBX」を活用した、“少人数から無駄なく導入できる、クラウド企業内電話” でした。

<システム概要>
Microsoft Office のライセンス コスト削減のために 導入した Office 365 の活用を段階的に深化

写真:株式会社クレスコ デジタル変革推進室長 原 喜孝 氏

株式会社クレスコ
デジタル変革推進室長
原 喜孝 氏

写真:株式会社クレスコ デジタル変革推進室 リーダー 馬目 英和 氏

株式会社クレスコ
デジタル変革推進室
リーダー
馬目 英和 氏

Skype for Business Cloud PBXは、既存の PBX (Private Branch eXchange : 構内電話交換機) との連携が可能な、クラウド PBX サービスです。ユーザー数でライセンス契約するため、少人数のオフィスにも低コストで社用電話を導入することが可能です。
クレスコでは、すでに 2016 年 4 月に Skype for Business を含むマイクロソフトのビジネス向けクラウド サービス Microsoft Office 365 の活用を開始していたため、“クラウド企業内電話” として Skype 活用の幅を広げる際にも、追加のライセンス コストは発生していません。

クレスコ デジタル変革推進室長 原 喜孝 氏は、「何もかも、ちょうど良かった」と説明します。

「当社の業務において、Excel や Word、PowerPoint が入った Microsoft Office は欠かせないツールになっています。そこで、ライセンス コストの削減を兼ねて、Office 365 に切り替えたのです。Skype for Business を企業内電話として活用できることも聞いていましたので、すぐにパートナーに相談したのですが、その時点では『既存の PBX との連携を検証するために、費用も時間もかなりかかる』と言われてしまいました。そこで、日本マイクロソフトに改めて相談したところ、新たなパートナーとして日本ビジネスシステムズを紹介してもらい、さらにタイミングの良いことに、既存の PBX との連携が容易になった “Skype for Business Cloud PBX” が発表になったのです。まさに、渡りに舟という状況でした。」

導入パートナーとして白羽の矢が立った日本ビジネスシステムズ株式会社 (以下、JBS) は、長年マイクロソフトソリューション導入を得意とするSIerであり、Skype for Business Cloud PBXに対応するための技術的な下地も整っていました。提案を担当したJBS 営業本部 AOソリューション営業部 佐藤 彩氏は、「JBSでは2年前の自社オフィス移転を機に全面フリーアドレスのオフィス環境を整えました。その際に従来のPBXも残し、Cloud PBXと連携させた環境にしています。こうした自社導入で実際に培ったノウハウやナレッジをお客様向けのSIサービスへ生かして提供しているので、クレスコ様のご要望をお聞きした時には JBS がお役に立てると確信しました。」と語ります。

こうしてクラウド企業内電話の導入プロジェクトは、2016 年の秋口から正式にスタート。本社近くにある拠点とクレスコ デジタル変革推進室を結び、12 月にはサービスイン。既存の認証基盤 (Active Directory) と Skype for Business Cloud PBXを連携させて全社のアドレス帳と紐づけられるために、内線相手の番号を探す手間も少なく、電話の着信時には相手先の名称まで、ディスプレイに表示されるなど企業内電話として非常に使いやすい機能が揃っていると言います。

写真:日本ビジネスシステムズ株式会社 営業本部 AOソリューション営業部 主任 佐藤 彩 氏

日本ビジネスシステムズ株式会社
営業本部
AOソリューション営業部
主任
佐藤 彩 氏

写真:日本ビジネスシステムズ株式会社 システムインテグレーション統括本部 AOソリューション本部 クラウドソリューション部 池谷 友之介 氏

日本ビジネスシステムズ株式会社
システムインテグレーション統括本部
AOソリューション本部
クラウドソリューション部
池谷 友之介 氏

設計/構築を担当した JBS のシステムインテグレーション統括本部 AOソリューション本部クラウドソリューション部 池谷 友之介 氏はさらに、「Cloud PBX機能の実現のため、新製品である Skype for Business Cloud Connector Editionを採用した。従来型の Enterprise VoIP 導入に比べて極めてシンプルな構成となっており、導入コストや運用負荷も低い。」と説明します。
「今回はクラウド プラットフォームである Microsoft Azureと既存の認証基盤が既に同期された状態での導入であったため、構成要素を持て余すことなく、Microsoft と親和性の高い VoIP Gateway を採用し、PSTN だけでなく既設の PBX とも連携しています。そのため、人事異動に伴う内線番号の変更などといった運用も、ユーザー属性を変更することで容易に行えます。Cloud Connector Edition として機器構成も少なく、自動アップデート機能も備わったことで、管理者にとって優しい製品の導入となりました。」

将来的に「いつでも、どこでも」自由に仕事ができる環境を目指すクレスコでは、社員が携帯するノート PC のシンクライアント化も進めており、現在、一部社員を対象として Azure 上でリモート デスクトップのアプリケーションの試験運用を開始。快適なレスポンスを得るために、閉域網接続サービスである Azure ExpressRoute を利用することで、セキュアでストレスのない通信状態を維持しています (システム概念図参照)。

図.システム概要図 [拡大図] 新しいウィンドウ

<導入効果>
“1 分 1 秒” を節約できる利便性で 業務及びコミュニケーションを大幅に円滑化

写真:業務イメージ

クレスコ デジタル変革推進室 リーダー 馬目 英和 氏は、Skype for Business について「1 分 1 秒を節約できるツール」と評価しています。
「2016 年 4 月の Office 365 展開時から Skype for Business の活用をはじめ、今回、企業内電話としての活用も始まりました。個人的な体験ですが、社内のメンバーとインスタント メッセージや内線通話でストレスなくコミュニケーションできますし、非常に忙しくて自席にいることができなかった時でも、外部のパートナーさんからの電話を直接受けることもできています。とにかく、日常的に使えば使うほど便利なツールだと思います。」

Skype for Business には、インスタント メッセージや音声通話、そして映像や音声を使ったオンライン会議など、さまざまなコミュニケーション機能が揃っています。
中でも、原 氏が「有効だ」と話すのが、相手がオンライン上にいるかどうかが分かるプレゼンス機能 (在席情報) であると言います。

「本社は 3 フロアに分かれており、社内の人に会うために階段で移動する機会が多くあります。今までは、目当ての相手が席にいるかどうかも分からないままに移動していましたので、徒労に終わることもありました。しかし、今はプレゼンスが分かりますので無駄な移動がなくなりました。たとえば、上長である冨永をタイミングよく捕まえる上でも Skype for Business が非常に役立っています。」

企業内電話としての通話品質にも問題はなく、「運用管理におけるメリットが非常に大きい」と馬目 氏は言います。
「本社の内線電話など、これまでは人事異動のたびに内線番号の変更などを、数十万円の費用をかけて業者に依頼して来ました。しかし、今回実現したクラウド社内電話であれば、すべての管理が Web 画面で行えます。席替えのタイミングに合わせることも容易ですし、コストと手間が従来の PBX 環境とはまるで異なります。今後の活用拡大を妨げる要素は何もありません。」

サポートの手厚さと、日本の法律に準じた運用で 企業でも安心活用できる “信頼のクラウド”

クレスコ社内には現在デジタル変革の途上であり、Skype for Business のほかにも、従来から使われてきたオンライン会議やインスタント メッセージ ツールなど複数のサービスが混在しています。
しかし今後、Office 365 を中心とした情報共有環境が社内標準として確立されていくことでプレゼンス機能の真価などが発揮されるようになり、「今まで以上に利便性の高い環境になるだろう」と原 氏は言います。

「従来から、複数社のクラウド サービスを使ってきましたが、今後はオンライン会議を Skype for Business に全面移行するなど、絞り込んでいく方針にあります。マイクロソフトのサービスを中心に整理していくことになりますが、一番の動機は『サポート品質の違い』にあります。クラウドに限らず、ICT ソリューションはどれも “導入すれば終わり” というものではありません。これまで利用してきたメールやインスタント メッセージなどのツールは、サポートが不足しており、一方的な仕様変更に悩まされることが多々ありました。そのため、企業で活用するには無理があるというのが、私たちの結論です。その点、日本マイクロソフトであれば、日本の担当者とフェイス トゥ フェイスでコミュニケーションできますし、クラウドを支えるデータセンターも日本の法律に沿って、日本国内で運用されています。今後、当社のビジネスを支える重要インフラとして選択したのは、当然の流れであると考えています。」

<今後の展望>
真に価値を発揮する「働き方改革」の実現は すべての社員に喜ばれる環境づくりから

CRESCO Ambition 2020に基づくクレスコの変革はまだ「入口に立ったばかり」だと、原 氏は言います。

「働き方改革を支えるためのデジタル変革も、まだまだ入口に立ったばかりです。今後、社内の ICT 環境再編が進み、クラウドとモバイルの積極活用による “いつでも、どこでも” 不自由なく働ける環境が整っていけば、“ひとりひとりが輝くクレスコ” というテーマの実現に一気に近づいていけると思います。」

冨永 氏は、「社員全員がメリットを感じられる環境を実現することは、市場競争を勝ち抜く上で欠かせない要素である」と強調します。

「3 つの領域を柱として、さまざまなお客様にサービスを提供している当社の中には、多様な働き方が存在しています。働き方改革というのは、こうした社員すべてが遺憾なく能力を発揮できるものでなくてはなりません。
新しいテクノロジーが次々と登場し、お客様のニーズも多様化している今、当社の業務も複雑化しています。才能を持った個人がチームとして高め合い、より良いアイデアを生んでいくこと、そして単一部署で対応できる範囲を超えて、部署間連携でお客様のニーズに広範囲に対応していくことが求められています。
そうした理想を実現させるためには、コミュニケーション環境を充実させることが何よりも大切になります。」

さらに、冨永 氏は「日本マイクロソフトの働き方改革実践例も参考にしている」と続けます。
「プロジェクトに先立って日本マイクロソフトのオフィスを見学し、東日本大震災の影響で全社員の通勤に支障が出たことを契機に、Office 365 などのクラウド サービスの社内活用を深化させ、“全社員が、いつでも、どこでも働ける環境” へとシフトしていったことを知りました。Skype for Business など、Office 365 に含まれるサービスの 1 つ 1 つを個別に見ると、その利便性は小さなものに感じられますが、そのほんのちょっとした利便性を積み重ねていくと、非常に大胆な変革を支えられるようになると確認できたことは、有益な体験でした。また、JBS のオフィスも見学させていただき、非常に先進的な取り組みを進められていることを目の当たりにしています。
日本マイクロソフトと JBS には今後も、新しいテクノロジーの提案だけではなく、働き方改革の実現に向けた総合的なサポートを期待しています。」

3 名様集合写真

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ソリューション概要

プロファイル

株式会社クレスコ外部サイトへ移動するため、別ウィンドウで開きます は、1988 年に創立。2018 年に創業 30 周年を迎えます。アプリケーション開発、ITインフラシステム構築、組込みシステム開発の3つの領域にわたる技術をコアに、コンサルティング、インフラ構築から、システムの開発・運用・保守、製品に組込まれるソフトウェア開発まで、幅広いITサービス領域を網羅したソリューションをワンストップで提供しています。 また、働き方改革に通じる考え方は以前より浸透しており、福利厚生の制度も充実。産休・育休からの女性人材の復職率は、以前からほぼ 100% に達しています。

導入メリット

  • 小規模拠点にも、少ないコストで専用の社内電話網を敷くことが可能
  • 人事異動や事業再編に伴う内線番号の変更等も、Web の管理画面から容易に実施可能
  • プレゼンス (在席情報) 確認によって、TPO に応じたコミュニケーション手段を選択可能
  • Exchange Online など、Office 365 のサービス活用を深めるごとに費用対効果が大幅にアップ

ユーザーコメント

「当社の中には、多様な働き方が存在しています。働き方改革というのは、こうした社員すべてが遺憾なく能力を発揮できるものでなくてはなりません。新しいテクノロジーが次々と登場し、お客様のニーズも多様化している今、当社の業務も複雑化しています。才能を持った個人がチームとして高め合い、より良いアイデアを生んでいくこと、そして単一部署で対応できる範囲を超えて、部署間連携でお客様のニーズに広範囲に対応していくことが求められています。 そうした理想を実現させるためには、コミュニケーション環境を充実させることが何よりも大切になります。」

株式会社クレスコ
取締役執行役員
経営管理本部長
冨永 宏 氏

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