三菱重工業が エンジニアリングとものづくりのリーダーとしてコンテナ活用を加速させています。コンテナ採用の大きな狙いは、システム開発の標準化と共通部品を使った迅速で柔軟な開発基盤の構築です。
三菱重工では現在、新しい時代に向けてグループ全体を見据えたシステムの統廃合や共通化を進めています。その取り組みはレガシーシステムのマイグレーションから新規サービスの迅速な開発まで広範囲にわたっていますが、なかでも力を入れて取り組んだのがコンテナの採用と全社展開です。AI による自然言語処理サービスの開発をきっかけに、レガシーシステムのマイグレーションや各業務システムの共通部分のモジュール化、新規アプリ開発環境として活用すべく、Kubernetes を活用した基盤をオンプレミスに構築。その後、並行して行っているデータの統合マネジメント基盤構築プロジェクト「データ統合マネジメント基盤(D-MAP)」やローコード開発ツールの導入プロジェクトとも連携しながら、コンテナ基盤のクラウド化を推進しました。そこで採用されたのが、Azure Red Hat® OpenShift®(ARO)です。2022 年に基盤を構築し、すでに 60 を超える機能・サービスがコンテナアプリケーションとして稼働しています。長きにわたって日本の基幹産業を支え続けてきた三菱重工が、コンテナに代表される最新プラットフォームを強力に推進するのはなぜか。コンテナ採用の狙いやコンテナ基盤構築の課題、その課題を解消するために ARO が果たした役割などを担当者に聞きました。
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