Microsoft 365 で IT をシンプル化: その理由と方法

先週の Microsoft Ignite で、お客様とお話しする機会があり、機能しているものとそうではないものについて説明を受け、お客様が必要としている支援について詳しい話を聞けたことは大変有意義でした。

月曜日の私のセッションでは、75 分間にわたり、IT 担当者向けにツールやサービスを構築する方法についての新しい方針をどのように適用したかを、例を挙げて説明しました。Microsoft では、Microsoft 365 内のアーキテクチャ、開発、エンドユーザー エクスペリエンスへのこの取り組みを、「統合でさらにシンプルに」と呼んでいます。 この統合によるシンプルな管理の目的は、お客様が可能な限り簡単にモダン デスクトップに移行して、モダン ワークプレイスを実現できるようにすることです。

月曜日の私のセッションの中で、この取り組みに合わせた一連の発表を行いました。

発表される新製品と新機能を示すインフォグラフィック。

モダン デスクトップへの移行は、多くの企業が既に実施している、または近い将来実施を予定している計画をさらに拡張するものです。このプロセスを開始するには、数多くの方法があります。たとえば、現在使用している多数のツールやプロセス (Configuration Manager や Active Directory など) を簡単にクラウド接続できます。クラウド接続により、複雑さが軽減されるだけでなく、Microsoft のクラウドベースのインテリジェンスを利用することもできます。

エンド ユーザーと IT 部門の両方にクラウドのメリットをもたらすモダン デスクトップ

モダン デスクトップの構成はシンプルです。Windows 10 と Office 365 ProPlus で構成され、クラウドで作成、運用されるため、クラウドの拡張性、計算能力、自動化、インテリジェンス、柔軟性により IT をシンプル化することができます。Office ProPlus アプリによるエンド ユーザーのサポートは、モダン デスクトップの基本要素です。Office ProPlus アプリは、人工知能 (AI) を備えた唯一のアプリで、セキュリティを確保しながら、ドキュメントやプレゼンテーションの強化と改善を同時に行うことができます。

モダン デスクトップ (Windows 10 + Office 365) を示すインフォグラフィック。

私のセッションをライブでご覧になっていない場合は、この録画されたメディア ストリームでご覧いただくことができます。セッションの最後で、クラウドのインテリジェンスの使用を今すぐ開始できる 3 つの方法を紹介しています。この 3 つの方法は、数日ではなく数分で完了できます。

1. 今あるものをクラウド接続する

既存のインフラストラクチャのクラウド接続を開始するための有効な方法は、オンプレミスの Active Directory と Azure Active Directory (Azure AD) をリンクすることです。これは簡単なプロセスですが、組織の ID の柔軟性、セキュリティ、モビリティを大幅に強化します。

さらに、Configuration Manager と Intune もクラウド接続することを強くおすすめします。このプロセスは、4 回クリックするだけ (#Just4Clicks) で完了し、有効にすると、即座にそのメリットを利用できるようになります。たとえば、デバイスの正常性を見やすく可視化したり、リモート ワイプなどのアクションや条件付きアクセスなどのセキュリティ機能にアクセスしたりできるようになります。

詳細については、Microsoft Cloud チャネル#Just4Clicks ビデオをご覧ください。

オンプレミスとモダン ワークプレイスを比較したインフォグラフィック。

さらに、OneDrive の Known Folder Move 機能を使用してファイルをクラウドにアップロードすることもできます。このシンプルなプロセスは即座に、ランサムウェアに対する保護を提供し、リアルタイムのコラボレーションを強化します。

詳細については、Tech Community のブログ「Migrate Your Files to OneDrive Easily with Known Folder Move」 (ファイルを OneDrive に簡単に移行できる Known Folder Move) をご覧ください。

2. 優れた可視性とコントロールを手に入れる

Ignite で行った発表の 1 つに、20 以上の個別の Web コンソールを、Microsoft 365 管理センターと呼ばれる単一のエントリ ポイントに統合したことがあります。この統合は、統合によるシンプルな管理に集中した取り組みの一環であり、セキュリティ、コンプライアンス、デバイス管理などのための 7 つのスペシャリスト ワークスペースを特徴としています。

Microsoft 365 管理センターで利用できる機能を示すインフォグラフィック。

admin.microsoft.com のプレビューをご覧になることをおすすめします。

大きなメリットをもたらすもう 1 つのシンプルな措置は、条件付きアクセスの有効化です。これにより、会社のデータが個人のデバイスからどのようにアクセスされているかをより詳細に把握することができます。条件付きアクセスは簡単に設定できます。これを設定することで、セキュリティ体制が大幅に強化されるだけでなく、データの意図的な漏洩と偶発的な漏洩の両方のリスクを低減することもできます。

条件付きアクセスを有効にする方法の詳細については、こちらをご覧ください。

Intune における Win32 アプリの展開のサポートに加えてIntune セキュリティのベースラインも発表しました。これらのベースラインは、あらかじめ構成されており (ただし、カスタマイズ可能)、毎月公開されます。Intune を使用するすべてのユーザーは、可能な限り早期にこれらを有効にすることを強くおすすめします。

詳細については、「組織でセキュリティ ベースラインを使用する」をご覧ください。

3. モダン デスクトップに移行する

何年もの間、Microsoft のエンジニアは、Microsoft Cloud 内の数百万台のデバイス、数十億件の認証、数兆にも及ぶ信号から学習し、その情報をお客様の施設にリアルタイムで適用するサービスを構築することを夢見てきました。その夢を実現したのが、 Desktop Analytics です。

Desktop Analytics は、Microsoft がこれまで作成した最強のツールの 1 つです。これは、IT チームがアプリやデバイスの展開、管理、サービスを行うために必要とする分析情報や情報を提供するために特別に構築されました。

Desktop Analytics に関するインフォグラフィック。

Desktop Analytics は、エンド ツー エンド ソリューションと緊密に統合され、ハードウェア、ドライバー、アプリケーション (サード パティ製アプリケーションとお客様が社内で独自に開発したアプリケーションの両方)、Office アドインのコンプライアンスを検証するために必要となる膨大な作業を自動化します。これにより、数百時間にも及ぶ IT チームの作業が削減されるだけでなく、手動では数千時間もかかるコンプライアンス チェックが一掃されます。帯域幅の慢性的な枯渇は解消され、会社の業務に持続的な影響を与える戦略的なプロジェクトを進めることができます。

Desktop Analytics は現在、プライベート プレビューで提供されていますが (パブリック プレビューはまもなく発表予定)、利用できるようになるまでそれほど長くはかかりません。Windows Analytics サービス (Desktop Analytics の一部) は、今すぐ利用できます。Windows Analytics がデバイスとアプリの管理機能をどれほどシンプルにし、改善するか、また Windows 10 へのアップグレードがどれほどシンプルになるかを目の当たりにすると、きっと驚かれると思います。

詳細については、「Windows Analytics の概要: デバイスの正常性、更新プログラムのコンプライアンス、アップグレードの準備」をご覧ください。

また、Configuration Manager 内の Office カスタマイズ ツールを使用すれば、Office 永続版から Office 365 ProPlus への移行が非常にシンプルになり、有益であることも強調しておきたいと思います。これは、オンプレミスのインフラストラクチャとクラウドを連携させることがいかに簡単になったかを証明するものです。これらを連携させれば、手間のかかる手動タスクの複雑さが軽減されます。たとえば、Office 365 ProPlus のクイック実行による Office 永続版の MSI 展開からの移行などがあります。

Office ProPlus アプリだけが、これらのシナリオに必要な AI を提供することができます。

詳細については、「Office カスタマイズ ツールの概要」のクイック実行に関する説明をご覧ください。

組織の今後の計画を立てる場合は、2020 年 1 月までに Windows 10 のアップグレードを完了させることを優先してください。Windows 7 と Office 2010 は共に 2020 年に延長サポートを終了することになります。データによると、企業では、他の以前のバージョンの Windows を実行しているデバイスよりも Windows 10 を実行しているデバイスの方が増えていることがわかります。

Windows 10 の展開がまだ半分にも満たない場合は、Microsoft の FastTrack チームに連絡して、アップグレード、移行、(Ignite 以降) 新しく発表された Desktop App Assure プログラムの一部であるアプリケーションの互換性について支援を求めるちょうどよい機会です。

企業の Windows 10 導入率を示すインフォグラフィック。

詳細については、「モダン デスクトップへの移行を支援」をご覧ください。

今すぐ移行しよう

月曜日のセッションでは、将来の話ではなく過去の話から始めました。

この昔話で取り上げたのは、あまり知られていない John Napier の物語です。1600 年代初め、Napier は、出かけるときには必ず、クモの入った木製の箱をポケットに入れるか、魔力を持っていると考えていた黒い雄鶏を連れていくような、風変わりな発明家であり、トレジャーハンターでもありました。20 年をかけて 1,000 万回の計算を行うプロジェクトは、このまったく意外なところから始まったのです。

1614 年、彼は、現代世界の技術的な基礎を築く先駆けとなる、147 ページにも及ぶ 1 冊の本を出版しました。事前に何の予告や宣伝もないまま、対数の概念とその使い方を発表したのです。

対数表が利用できるようになると、科学や工学の専門家が急増しました。ほぼ一夜のうちに、通常の寿命の限られた時間内では手で解くことのできない世界中の方程式が数分で解けるようになりました。これは世界を劇的にシンプルな場所に変え、この新しい、簡単に使える計算技術によって、科学は躍進的に進歩しました。

対数計算は、惑星軌道を正確に測定する手段をもたらし、星間地図の作製、さらには衛星や月への着陸につながりました。交易路は、郡ではなく海洋全域で測定し、計画できるようになりました。エンジニアは、より大きく、安全で強力なものを構築できるようになり、工業化、内燃機関、超高層ビルへと導きました。非常に短期間で、交通は荷馬車から蒸気エンジン、大陸をまたぐ飛行機へと飛躍的な進歩を遂げ、人の生産性は、手工具から電動、クラウドへと移り変わることにより、大幅に向上しました。

私たちは新たな時代の幕開けを迎えていると思っています。大げさではなく、Ignite で実演されていた新しいツールの量と質を実際に目にし、これは IT にとって非常に大きなチャンスになると考えています。これらのツールは、インフラストラクチャ内に既にある要素と連携し、それらを拡張するだけでなく、すべてのエンド ユーザーにクラウドのメリットをもたらします。統合によるシンプルな管理と、IT 部門用に構築されたツールの機能により、現在実行している作業をクラウド接続し、クラウドベースのインテリジェンスを利用して組織の変革を実現することができます。

発表したすべての機能を評価および調査して、ぜひフィードバックをお寄せください。ご協力に感謝すると共に、お客様の日々のすばらしい成果にも感謝いたします。


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