この「顧客を感動させる、提案・プレゼンの活用ポイント」の「1.顧客を感動させる右脳へのアプローチ」は、人間の左脳と右脳のそれぞれの役割にあった提案やプレゼンを行う事により、顧客を感動させる事が出来る事をご紹介するものです。
 


 ●左脳と右脳のそれぞれの役割


 人間の脳には左脳と右脳とがあります。
 左脳の主な機能は論理的な事柄を司る機能、右脳の主な機能は感性・感覚を司る機能です。
 それぞれの役割を知る事により、その役割に合った提案プレゼンを行う事が出来ます。
 逆な言い方をすれば、良く伝わる提案やプレゼンとは、左脳と右脳の役割に合った提案やプレゼンです。

 この章では、主に左脳と右脳の役割とコミュニケーションについてご紹介します。

                 (1) 脳全体の役割
                 (2) 左脳の役割とコミュニケーション
                 (3) 右脳の役割とコミュニケーション


(1) 脳全体の役割



■左右の脳の役割


 脳には、左脳と右脳とがあります。
 左脳は、思考や論理を司る
人間的な脳と言われます。
 それに対して右脳は、五感を司る
動物的な脳と言われます。

 左脳は文字や言葉などを認識し、右脳は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などの五感を認識します。
 左右の脳のそれぞれ役割を図示すると、下図のようになります。


 

 




(2) 左脳の役割


 

思考・論理の左脳


 左脳は「
論理的な思考」を行う脳で、人間が特に発達した脳
 です。

 左脳は、丁度パソコンの CPU のような働きをします。
 プログラムを利用して、文字や数字を論理的に分析するよう
 な働きをするそうです。


■聞いた事は忘れる

 コミュニケーションでは、言葉や文字の認識などを行います。

 耳から入ってきた言葉は、左脳によって論理的に分析され記
 憶して行きます。

 記憶するエリアは CPU と同じく少なく、記憶する言葉などが
 そのエリアいっぱいになると、テープレコーダーのように、一
 番前に戻り重ね書きを行うそうです。

 長いセリフが覚えにくかったり、聞いた事を忘れるのはこの為
 です。

 つまり、
聞いた事は忘れるのです。
 後からの情報により上書きされて忘れるのです。

 その場では伝わったと思っても、相手はいずれ忘れてしまい
 ます。

■良く伝わり、良く覚えてもらうには

 この「聞いた事は忘れる」という事の為に、提案・プレゼン
 おいては、言葉や文字だけに頼る左脳へのコミュニケーショ
 ンでは限界があります。

 良く伝わり、良く覚えてもらう為には五感に訴える右脳への
 コミュニケーションが必要になります。

 

 

 




(3) 右脳の役割


 

■知覚・感性の右脳


 右脳は、一言で言うと「
五感を通じた感覚・感性を取り扱い
 ます。

 右脳の五感の認識パターンは、瞬時に直感的にかつ総合的
 に、外部情報を認識し判断します。

 右脳の記憶容量は左脳に比べて大きく、CD や DVD のように
 多量な映像情報や音楽情報を、データとして記憶する事が出
 来ます。

 またその処理スピードも、左脳とは比べものにならないほど
 早いそうです。
 例えでいうと左脳は、DOS 時代の文字中心のパソコンの CPU
 スピード。
 それに対して右脳は、人間がまだ作った事のない超超スー
 パーコンピュータのスピードだと言われます。

■見た事は覚える

 特に視覚による画像・映像などのイメージ情報の認識は、高速かつ精度が高くまた記憶度の高いものです。

 「見た事は覚える」と良く言われます。

 視覚イメージ情報は、デジタル化された写真のような形で右
 脳の膨大なデータベースエリアに記憶されるそうです。

 この場所は見たことがあるなぁ、この人はあった事があるな
 ぁ、と瞬時に記憶がよみがえるのも右脳の機能だと言われま
 す。

■右脳に訴えるコミュニケーション

 つまり、この早く認識し良く覚える「右脳のイメージ認識記憶
 機能
」に対して、提案・プレゼンする事が重要だという事で
 す。

 その為には、提案・プレゼンに文字や言葉にプラスして、写真
 や映像やイラストなどのイメージ情報
によるコミュニケーション
 が不可欠だという事です。 

言葉と文字による
    コミュニケーション
論理とその場での理解を
  求めるコミュニケーション

画像や映像による
    コミュニケーション
瞬時の理解と記憶とを
  求めるコミュニケーション


 

 


 例えば、駅などで、その大勢の中から知り合いの人を見つける事が出来る事があります。

 これは、右脳が大勢の人を画像情報として瞬時に取り込み、右脳にある知人データベースの映像と比較して知り合いの人か関係無い人かを瞬時に判断している為と言われます。

 右脳の知人データベースとマッチングする人がいたら、左脳に知り合いがいると情報を伝達します。

 「あっ、この人は○○さんだ!」と名前まで出てくる人と、顔は覚えているけど、名前は?という人がいます。
 右脳で見たことのある人と認識出来ても、左脳で名前という記憶は無くなっているいるからだと言われます。

 また人混みにの中を歩くと、良く疲れると言われます。
 これは、絶えず新しい情報が入力されるので、右脳がフル活動しているから疲れると言われます。

 それに比べて、山や海などの自然の中ではリラックスして疲れないのは、自然は大きく動かないので、視覚からの新しい情報の入力と分析はすぐに終わり、右脳が休む為と言われます。

 都会の人は人混みの中で疲れないために、絶えず右脳を働かせないようにする事、つまり他人を意識しないように無視する事により、右脳の疲れを防御をしていると言われます。

 



 
最終更新日 2001 年 10 月 12 日