アップグレードの前に、これだけは、必ず確認しよう!
Windows 7 のアップグレードは、2 種類あります。

Windows 7 には、現在お使いの環境を Windows 7 にそのまま置き換える「アップグレード (上書きインストール) 」と、現在の環境を引き継がない「新規インストール (カスタム) 」があります。 Windows XP からのアップグレードでは、 「新規インストール (カスタム) 」 のみ選択できます。

アップグレード (上書きインストール) では、現在の OS 環境で作成したファイルや個人設定、アプリケーションなどを、そのまま引き継ぐことができます。ウィザードに従って操作するだけで、現在お使いのパソコンの環境を、Windows 7 に移行できます。

アップグレード (上書きインストール) は、Windows Vista の Service Pack 1 (SP1) 以上が適用されている場合に利用できます。もしも、SP 1 が適用されていない場合は、Windows Update で SP1 を適用してからアップグレード インストールを行ってください
(Service Pack の適用を確認する方法)

※現在使用している Windows に Service Pack 1 以上を適用していても、Windows 7 のエディションの組み合わせによっては、アップグレード (上書きインストール) ができないことがあります。また、アップグレード (上書きインストール) では、新規インストール (カスタム) よりもディスク容量を多く使用します。アップグレード対象の OS のインストールされたパーティションの空き容量が不足している場合、アップグレード (上書きインストール) は実行できませんので注意してください。

新規インストール (カスタム) では、現在お使いのパソコンの設定などは保持されず、新規に Windows 7 がインストールされます。Windows XP では、アップグレード (上書きインストール) はできませんので、新規インストール (カスタム) を行うことになります。

インストールに要する時間はアップグレード (上書きインストール) よりも短くなりますが、ユーザーの作成したファイルや個人設定、アプリケーション ファイルなどは、Windows 7 には移行されません。これらのデータは、Windows 7 に搭載されている「Windows 転送ツール」を使用すれば新しい環境に転送することができます。また、個別にデータをバックアップ、復元する方法もあります。 個別にデータをバックアップ、復元する方法もあります。

現在お使いの OS と Windows 7 のエディションを確認しましょう

現在お使いの OS とアップグレードする Windows 7 のエディションにより、アップグレード (上書きインストール) と、新規インストール (カスタム インストール) のどちらに対応するかが異なります。必ず下記の対応表をチェックしてからインストールを行うようにしましょう。

アップグレードしたい Windows 7
Windows 7 Home PremiumWindows 7 ProfessionalWindows 7 Ultimate
32bit 版64bit 版32bit 版64bit 版32bit 版64bit 版
現在使用している OSWindows XP ※132bit 版新規インストールのみ可能
64bit 版
Windows Vista ※2 Home
Basic
32bit 版アップグレードインストール、新規インストールを選択可能アップグレードインストール、新規インストールを選択可能
64bit 版
Windows Vista ※2 Home
Premium
32bit 版
64bit 版
Windows Vista ※2
Business
32bit 版
64bit 版
Windows Vista ※2
Ultimate
32bit 版
64bit 版

○画像アップグレード インストール / 新規インストールを選択可能△画像新規インストールのみ可能

※1 Windows XPからアップグレードする場合は、ファイルと設定をバックアップし、新規インストールを行った後、バックアップしたファイルや設定の復元、およびプログラムの再インストールを行ってください。
※2 Windows Vista からアップグレードする場合は、必ず Service Pack 1 または Service Pack 2 がお使いのパソコンに適用されていることを確認してください。
※3 Windows Vista 32 ビット版から Windows 7 の64 ビット版のように、システムの種類が異なる場合は、インストール メディアから起動し、新規インストール(カスタム)を実行ください。
※4 Windows XP よりも前のバージョンの OS をお使いの場合は、通常版をご購入いただき新規インストール(カスタム)を実行ください。
※5 Windows Vista からアップグレードする際、アップグレードしたい Windows 7 の言語が違う場合は、新規インストール(カスタム)を実行ください。
※6 アップグレード後は現在お使いのオペレーティング システムはご利用になれません。

  • 注意 32 ビット版と 64 ビット版について

    32 ビット版か 64 ビット版の確認方法Windows 7 のアップグレード パッケージには 32 ビット版と 64 ビット版の 2 枚の DVD が入っています。お使いの Windows が 32 ビット版の場合は 32 ビット版の Windows 7 を、64 ビット版の場合は 64 ビット版の Windows 7 をインストールするようにしてください。ただ、現在 32 ビット版の利用が主流です。悩んだ場合は、32 ビット版をインストールするようにしてください。なお、お使いの Windows が 32 ビット版か 64 ビット版かを確認する操作は次のとおりです。

    【Windows Vista の場合】
    1. [スタート] メニューの [コンピューター] を右クリックします。
    2. 表示されたメニューで [プロパティ] を選択します。
    3. [システムの種類] で 32 ビット版か 64 ビット版かを確認します。

    【Windows XP の場合】
    1. [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックします。
    2. 表示されたウィンドウで「cmd」と入力します。
    3. コマンド プロンプトが立ち上がるので「ver」と入力してください。32ビット版の場合は、 Microsoft Windows XP [Version 5.1.2600] と表示され、64 ビット版は Microsoft Windows XP [Version 5.2.3790] と表示されます。

現在お使いの OS には推奨となる Windows 7 の組み合わせがあります

対応するアップグレードの方法を確認したら、現在お使いの OS でサポートされている機能が Windows 7 で利用できるかどうかもチェックしましょう。現在お使いの OS とアップグレードする Windows 7 の組み合わせによっては、現在お使いの機能の一部が使えなくなることもありますので注意しましょう。これらの機能をできるだけ継続してお使いいただくために、現在お使いの OS と Windows 7 には、推奨となる組み合わせがありますので参考にしてください。

  • 現在お使いの OS
  • 推奨となる Windows 7 のエディション
  • Windows Vista Ultimate
  • Windows 7 Ultimate
  • Windows Vista Business
  • Windows 7 Professional または Ultimat
  • Windows Vista Home Premium
  • すべてのエディション
  • Windows Vista Home Basic
  • すべてのエディション
  • Windows Vista Ultimate
  • Windows 7 Ultimate
  • Windows XP Home Edition
  • すべてのエディション
  • Windows XP Media Center Edition
  • すべてのエディション
  • Windows XP Professional
  • Windows 7 Professional または Ultimate
  • Windows XP Tablet PC Edition
  • Windows 7 Professional または Ultimate
  • Windows XP Professional x64 Edition
     
  • Windows 7 Professional または
    Ultimate の 64 ビット版
  • Windows Vista に Service Pack 1 または Service Pack 2 が適用されているかどうかを確認する

    Service Pack 1 または Service Pack 2 が適用されているかどうかを確認する方法Windows Vista に Service Pack 1 または Service Pack 2 が適用されていれば、Windows 7 にアップグレード (上書きインストール) できます。Service Pack 1、または Service Pack 2 が適用されているのかどうかを確認するには、次のような操作を行います。

    1. コントロールパネルの [システムとメンテナンス] をクリックします。
    2. [システム] をクリックします。
    3. [コンピューターの基本的な情報の表示] に Windows Vista のエディションと適用されている Service Pack の種類が表示されます。

  • Windows XP Professional / Windows Vista Business をお使いのユーザーはご注意ください

    Windows XP Professional をお使いのユーザーが新規インストール、または Windows Vista Business、Windows Vista Ultimate をお使いのユーザーがアップグレード インストールを行う際には、Windows 7 Professional または Windows 7 Ultimate をインストールしてください。Windows 7 Home Premium をインストールすると、ドメイン参加など、現在利用している一部の機能が利用できなくなります。

ハードウェアやソフトウェアの対応状況をチェックしよう

アップグレードする前に、必ずお使いのパソコン、周辺機器、ソフトウェアが Windows 7 に対応しているか、マイクロソフトおよび各メーカーの Web サイトをご確認ください。

アップグレードの前に、必ずバックアップしよう

お使いの OS が Windows 7 のアップグレード (上書きインストール) に対応している場合は、現在、お使いの環境を Windows 7 に引き継ぐことができます。しかし、新規インストール (カスタム) の場合は、現在お使いのパソコンのデータは、Windows 7 には引き継がれません。大切なデータは必ずバックアップをとって、移行するようにしましょう。なお、アップグレード (上書きインストール) に対応している場合も、万が一に備えて、現在お使いのパソコンのデータをバックアップすることをおすすめします。現在お使いのパソコンのデータや環境をバックアップして移行するには、Windows 転送ツールを活用する方法と、個別にデータをバックアップ、復元する方法があります。

Windows 転送ツールは、USB メモリや外付けハードディスク、ネットワーク、別売りの転送ツール ケーブルなどを使って、現在の OS の環境を Windows 7 へ簡単に移行できる便利なツールです。

アップグレード (上書きインストール) でインストールすれば、現在ご使用されているファイルや Web ブラウザのお気に入りデータなどは、Windows 7 に自動的に引き継がれます。しかし、万が一に備えて、重要なデータは個別にバックアップを取るように心がけましょう。