エクスペリエンス概要 : 今日のユーザーはより高速で使いやすく、見た目にも刺激的なソフトウェアを求めています。Microsoft Windows Vista™ (以前の Windows コード ネーム "Longhorn") を使用すると、開発者は自らのアプリケーションをユーザー エクスペリエンスによって差別化できます。また、ユーザーの生産性向上や、より有意義で使って楽しいアプリケーションの構築に役立つ新しい方法も提供されています。マイクロソフトが提供する新しいテクノロジーとユーザー エクスペリエンス (UX) ガイドラインでは、Windows Vista の革新的テクノロジーを利用してグラフィカルなユーザー エクスペリエンスを構築し、エンド ユーザーのパソコンの性能を最大限に引き出す方法を紹介しています。
目次 新しいビジュアル 新しいビジュアルの詳細 : アプリケーション開発者の視点 Windows Presentation Foundation Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ガイドライン まとめ
新しいビジュアルエンド ユーザーは、優れたグラフィックス、高解像度、表現力の豊かな 3-D、アニメーション、切り替え、フェードのすべてがエラーのない環境で実現されることを求めています。Windows Vista は、これらの次世代グラフィックスを提供します。 また、エンド ユーザーは、シェル ユーザー インターフェイス (UI) との一貫性が保たれた、より豊かなアプリケーション環境も期待しています。Windows Vista を使用する開発者は、自分が開発するメタデータやアプリケーションに対して、より豊かできめ細かなユーザー エクスペリエンスを実現できます。Windows Vista のリリースに伴って、開発者がアプリケーションとユーザー エクスペリエンスを強化し新しいビジュアル機能を活用できるようにするためのロードマップが新たに提供されます。新しいビジュアル機能には、Windows Vista ユーザー エクスペリエンス、Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ウィザード フレームワーク、Microsoft Windows Presentation Foundation (以前のコード ネーム "Avalon")、および XAML (Extensible Application Markup Language) テクノロジーなどがあります。 ページのトップ 新しいビジュアルの詳細 : アプリケーション開発者の視点Windows Vista には、安全で安定した新しいグラフィックス ドライバ モデルが導入されました。このグラフィックス ドライバ モデルには、グラフィックス プロセッサ ユニット (GPU) の継続的な使用を可能にするフォールト トレランスが組み込まれており、これによりオペレーティング システムおよびアプリケーションで豊かなグラフィックスが実現されます。このドライバ モデルの GPU メモリ マネージャおよびスケジューラを使用すると、GPU を使用する複数のグラフィックス アプリケーションを同時に実行できます。 Direct3D10 としても知られる Windows Graphics Foundation 2.0 (WGF) は、この新しいドライバ モデル上に構築されていますが、ドライバ モデルからは独立しています。このアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) を使用して、アプリケーションから魅力的な次世代シネマトグラフィックを実現できます。また、並列化が容易でより汎用な、アプリケーション用の GPU (GPGPU と呼ばれる) 上で利用できる、非常に強力な演算能力を利用することもできます。この機能は画像処理などに活用できます。 Windows Vista ユーザー エクスペリエンスの導入Windows Vista ユーザー エクスペリエンスについて紹介します。Windows Vista ユーザー エクスペリエンスとは、オペレーティング システムの外観と操作感を管理する、Windows Vista 用のユーザー エクスペリエンス ガイドラインです。このガイドラインでは、ピクセル単位の描画方法だけではなく、ユーザーとシステムのふれあい方やその操作感についても説明されています。 このガイドライン、および Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ユーザー インターフェイスは、マイクロソフトによる長年の設計経験とユーザー調査の成果です。ただし、Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ガイドラインは、現在マイクロソフトが採用している既存の設計ガイドラインに基づいて構築されています。Windows Vista ユーザー エクスペリエンスに対応するために、アプリケーション開発者が即時に実行できる手順が説明されています。これらの大部分は Microsoft Windows XP についても推奨されています。全アプリケーションの 90% については、Windows Vista ユーザー エクスペリエンス アプリケーションの外観を採用するにあたって開発者に要求される作業はごくわずかになります。 - 色はハードコードしません。すべての色はシステムまたはテーマ メトリックに基づいており、comctl32.dll バージョン 6 を使用します。これにより、ボタン、テキスト ボックスなどに最新の外観と操作感が提供されます。
- 標準のシステム要素のような外観を持つ要素をオーナー描画する場合、テーマを描画する API を使用します。
- 正しいカラー スタイル、レイアウト スタイル、および記述スタイルを使用します。効果的なエクスペリエンスを実現する場合、これは重要です。
- Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ウィザード (すべての新しいウィザードの基盤となるフレームワーク) およびタスク ダイアログ (次世代のエラー メッセージおよびプロンプト) を使用します。
Windows Vista ユーザー エクスペリエンス テーマおよびウィザード フレームワーク新しいドライバ モデルに加え、Windows Vista 開発者は、Windows Vista ユーザー エクスペリエンス テーマをアプリケーションおよび共通コントロールに容易に適用できます。Windows Vista ユーザー エクスペリエンス テーマを使用すると、アプリケーション開発者はそのアプリケーションにおいて、Windows Vista の新しい外観を使用できます。これらのテーマを使用するアプリケーションのデザインと機能は、Windows Vista の拡張のように表示されます。これによって Windows Vista 環境内での一貫性が実現され、エンド ユーザーに安心感と信頼性を与えることができます。 Windows Vista では、Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ウィザード フレームワークもサポートされるため、Windows Vista ユーザー エクスペリエンス テーマが拡張されます。Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ウィザード フレームワークにより、ネイティブ アプリケーションの開発者はダイアログ ボックス内で Windows Vista ユーザー エクスペリエンスのスタイルを使用できます。ここでも、エンド ユーザーは新しいアプリケーションを使いこなすために必要な一貫性と信頼性を獲得できます。 Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ウィザード フレームワークにおける新しい革新の 1 つは、ウィザードが「テーマ対応」であることです。つまり、フォント スタイル、フォント色、フォント サイズが自動的に調節され、ユーザーのテーマに応じてビジュアルが制御されます。新しいテーマのサポートを使用せずに、Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ウィザード フレームワークの他の機能を使用する場合は、「クラシック」つまり Microsoft Windows 2000 Server の外観を使用できます。ビジュアルの調整に加えて、Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ウィザード フレームワークを使用すると、1ページごとに開発者のページをプロパティ シートのサイズに調節できます。ユーザーは任意のページをサイズ変更できるようになる一方、自動調節機能によって開発者にとって最適な「コンテンツに対するサイズ」の比率が実現されます。Windows Vistaユーザー エクスペリエンス ウィザード フレームワークを使用すると、開発者はウィザード内でコマンド ボタンの名前を変更したり、非表示にしたりすることもできます。たとえば、ファイル共有を有効にするウィザードを作成している場合、ウィザード内のボタンの1つを標準的な [次ページ] ではなく、[ファイルの共有] に表示を変更できます。最後に、Windows Vistaユーザー エクスペリエンス ウィザード フレームワークでは、各ウィザード画面上にバックグラウンド ビットマップを簡単に配置できるため、ウィザードに企業ロゴを表示することでブランド化できます。 タスク ダイアログWindows Vista では、メッセージ ボックスや大部分のシングルステップ プロンプトまたはエラー メッセージのインスタンスの代わりに、タスク ダイアログが採用されています。タスク ダイアログでは、エラー メッセージ エクスペリエンスの外観と機能が劇的にアップグレードされ、主要な指示テキストやサポート テキスト、リンクなどの機能が追加されています。タスク ダイアログの API は、主に既存のメッセージ ボックスに代わるものですが、ハイパーリンク、カスタマイズ可能なボタン ラベルやアイコンなどの機能のサポートが追加されています。 ページのトップ Windows Presentation FoundationWindows Presentation Foundation は、マイクロソフトが提供する、Windows 用の統一されたプレゼンテーション サブシステムで、Microsoft .NET Framework を拡張する Windows Vista のマネージコード プログラミング モデルである WinFX を介して表現されます。Windows Presentation Foundation は、表現力が豊かで美しいアプリケーションを作成するために開発者が使用できる、最新のグラフィックス ハードウェアと拡張可能なマネージド クラスのセットを最大限に活用する表示エンジンによって構成されます。また、Windows Presentation Foundation には XAML も導入されています。XAML を使用することによって、開発者は XML ベースのモデルを使用してオブジェクト モデルを宣言によって操作できます。 Windows Vista の WinFX では、Windows Presentation Foundation アプリケーション内で Windows フォーム コントロールとフォームをホスト (またはその逆方向にホスト) することを可能にする API がサポートされています。Windows Presentation Foundation で開発者がアプリケーションを作成する際、大部分のコードは XAML で記述され、実装されます。XAML はより高速で、実装とローカライズが容易なため、同等の手続き型コードよりも優れています。XAML はオブジェクト モデルを XML ベースで表現したものであるため、XAML ではパフォーマンスの低下することがありません。 Windows Presentation Foundation アーキテクチャWindows Presentation Foundation 自体は、エンジンおよびプログラミング フレームワークという 2 つの主要部分から構成されます。 - Windows Presentation Foundation エンジン -Windows Presentation Foundation エンジンによって、文書、メディア、および UI に対する開発者と設計者のエクスペリエンスが統一され、ブラウザ ベース エクスペリエンス、フォーム ベース アプリケーション、グラフィックス、ビデオ、オーディオ、および文書のすべてに利用される単一のランタイムが提供されます。Windows Presentation Foundation は Microsoft DirectX® 上に構築され、最新コンピューターに搭載されたグラフィックス ハードウェアの能力を完全に発揮させることができます。また、進化するハードウェアの先進性を活用するように設計されています。たとえば、Windows Presentation Foundation のベクタ ベースのレンダリング エンジンを使用すると、アプリケーションで高解像度モニタを利用できるようになります。開発者側やユーザー側での追加作業は必要ありません。同様に、Windows Presentation Foundation は、ハードウェア アクセラレータ対応のビデオ カードを検出すると、それを自動的に活用します。
- Windows Presentation Foundation フレームワーク - Windows Presentation Foundation フレームワークは、メディア、UI 設計、および文書に関連して現在開発者が利用できる手段より、はるかに優れたソリューションを提供します。Windows Presentation Foundation は拡張性を目標として設計されているため、開発者は Windows Presentation Foundation エンジン上に一から独自のコントロールを作成することもできますし、既存の Windows Presentation Foundation コントロールをサブクラス化することによって独自のコントロールを作成することもできます。Windows Presentation Foundation フレームワークの中核にあるのは、図形、文書、イメージ、ビデオ、アニメーション、および 3D 用のコントロールと、コントロールやコンテンツを配置する 「パネル」 用のコントロールです。これらの要素が、次世代ユーザー エクスペリエンスを開発するための基盤になります。
XAML プログラミングXAML は、宣言による Windows Presentation Foundation オブジェクト モデルのプログラミングに使用できる、XML ベースのマークアップ言語です。XAML は、アプリケーションの UI の実装には特に有用です。各 XAML タグは、オブジェクト モデルのクラスに対応しています。タグは通常、タグに関連付けられたクラスのプロパティに対応する属性の集合も含んでいます。コンパイル時に、パーサーは XAML を対応する手続き型コードを含む部分クラスに変換します。各 XAML タグは対応するオブジェクト モデル クラスのインスタンスとなり、タグの属性値が、対応するオブジェクト プロパティに割り当てられます。次に、解析された XAML から生成された部分クラスが、ページの分離コード ファイルと統合されます。これは、ページのオブジェクトを作成する Common Language Runtime (CLR) コンパイラによって実行されます。 Windows Presentation Foundation および XAML の詳細については、Windows Vista デベロッパー センター の Windows Presentation Foundation セクション (英語) を参照してください。 ページのトップ Windows Vista ユーザー エクスペリエンス ガイドラインWindows Vista ユーザー エクスペリエンス ガイドラインに従ってアプリケーションのユーザー インターフェイスを構築することで、Windows Vista のすべての新機能を活用し、顧客に一貫したユーザー エクスペリエンスを提供できるようになります。『Microsoft Windows Vista User Experience Guidelines (略称『UX Guide』)』(英語) のドラフトをダウンロードしてください。これらのガイドラインには、Windows Vista の新機能、デザイン原則、コントロール、テキスト、ウィンドウ、および外観のガイドラインに関する情報が含まれています。このガイドラインは、設計者および開発者が高品質で一貫性のある Windows Vista アプリケーションを作成する上で有益です。
ページのトップ まとめWindows Vista のユーザー エクスペリエンスは、以前のバージョンの Windows オペレーティング システムに比べ根本的に改良されています。Windows Vista で利用可能なテクノロジーを使用することで、開発者および設計者はさらに使いやすく見た目にも魅力的なアプリケーションを作成できます。Windows Presentation Foundation や XAML など、Windows Vista の新しいビジュアルおよび表示テクノロジーによって、画期的なユーザー インターフェイスの作成が従来になく容易になります。 ページのトップ 上記ドキュメントへのご意見、ご要望がございましたら、 こちら からお願いいたします。 お客様からのご要望として開発部門にフィードバックし、今後の弊社製品の向上に役立たせていただきます。 |