Microsoft Azure では、パブリッククラウド事業を展開するにあたり各サービスに対する SLA (Service Level Agreement) を定義しています。
SLA では、サービスのアップタイムの保証とダウンタイムに対するクレジットの返還ポリシーが定められています。通常、SLA はサービスのアップタイムのパーセンテージで示されており、一般的に 99.9% から 99.99% の範囲で定義がされています。また、SLA のパーセンテージやその適用前提は、そのサービスの重要性や運用実績などを踏まえて、定期的に見直し(改善)が図られています。例えば、Azure AD premium サービスについては、2021 年 4 月に 99.9% から 99.99% へ大きく見直しが実施されました。加えて、重要なポイントとして SLA は契約上の品質指標であるという点も挙げられます。Microsoft Azure サービスとして、より高い品質を目指した運用や改善を日々行っており、実稼働率としては SLA 上の数値よりも高い目標を持ってサービス運用しています。各サービスの SLA については「Azure サービスの SLA 概要」をご参照ください。
サービスによっては、SLA に構成上の前提事項などがある点もポイントとなります。例えば、仮想マシンの SLA は、選択するマネージドディスクの種別により 95% ~ 99.9% と SLA が変動します。さらに、選択する可用性の構成により 99.95% ~ 99.99% といったより高い SLA を担保することが可能になります。すなわち、クラウドアーキテクチャの可用性を考慮する上では、各サービスの SLA とその前提構成要件を認識しながら、検討することがポイントとなります。
システムの可用性の検討では、そのシステムが支える事業やシステム特性から求められる可用性要件と目標 SLA をサポートするクラウドアーキテクチャの実現可能性、さらにはコストの両軸から検討を進めることが重要となります。以下の Microsoft Learn のコースでは、SLA に関する詳しい解説や目標稼働率とサービスの設計の考え方に関する学習コンテンツが提供されています。クラウドサービスをご検討頂く際の参考情報として是非ご活用ください。
サービス レベル アグリーメント (SLA) とサービス ライフサイクルを調べて適切な Azure サービスを選択する (AZ-900) - Learn | Microsoft Docs