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Windows クリエイターズ ファイル

ノートパソコンを手に持つ中村さゆき

クリエイターズ ファイル 01: 中村早雪さん

「まずは、アクションすることから始めよう」

経験ゼロからのウェブ デザイナーへのチャレンジ。
小さな子どもをもつ母親としてフリーランスの道。
どちらもこなす日々を、Windows PC は支え続けてきました。

最初は「職人さんへの憧れ」だった。

「初めての職場で職人の方々と一緒に仕事をするうちに、職人気質に惹かれるようになったのだと思います。そしてその想いが、今も生きている」

現在、フリーランスのウェブ デザイナーとして活躍する中村早雪さん。大学を卒業し、素材メーカーで人事の仕事をしていたときからすると想像できない現在の姿に至ったきっかけは、その素材メーカーでの経験でした。

「ものづくりに携わる人との距離が近い環境にいたおかげかもしれません。何かができあがるまでの背景、ストーリーを知るのを自分は好きなんだと気づき、のめり込んでいったんです」

メーカーを退職後、中村さんは「商品一つ売るのにもストーリーを語るような表現を手がけたい」と、民芸品などを販売するお店を開店させ、同時に通販サイトも立ち上げます。

地元の商店街に構えたお店は、海外からの引き合いも多く、順調に育っていったものの、結婚を機に海外への転居が決まりやむなく閉店。2 年間の中国生活を経て親子 3 人で帰国し、ウェブ デザイン講座の門を叩いたのでした。

「当時 1 歳になったばかりの子どもは可愛くてしょうがなかったんですけど、子どもと 2 人だけの世界に閉じてしまっていると感じてしまって。それで、息子を連れて学校に通っていました」

1 年間の受講を終えてすぐに独立して仕事を始めたという中村さん。開業届を出したすぐに地元の商店のホームページからロゴ デザイン、ソーシャルメディアの運用まで、クライアントの仕事も幅広く手がけるようになっていたといいます。さらには卒業した「デジタルハリウッド STUDIO」で受講生のサポートをおこなう“トレーナー”も務めるほどの多忙ぶりを発揮しているのです。

中村さゆきがラップトップで入力し、あごに手を当てて話していることを示す2つのフレーム

根拠をもつことが、私を強くしてくれる。

「一日に働く時間は 8 時間までと決めているんですが、いつまでもやっちゃうんですね」と言う中村さん。子どもの幼稚園への送り迎えや家事をこなしながら毎日仕事の時間を捻出するモチベーションは「好奇心」にあると言います。

「根本的なところで、私はウェブが好きなんだと思います。でも、好きだけでは通用しません。私は好奇心が強いので、新しいお仕事させていただくとなるとお客様のことをいっぱい調べるんです。それで、いろんな知識が入ってくるのが、楽しくって。それは素材メーカーに勤めていたときの、職人さんと話した経験が生きているのかもしれません。仕事に対する考えだったり想いだったりを聞くのが、好きなんですね」

“デザイン経験ゼロ”のデザイナーが、独立して間もなく仕事を得るのは、簡単なことではありません。ましてや、時間的な制約もある中村さんは、どのように新たな仕事を獲得しているのでしょうか。「経営者同士の懇親会に出かけることがあるんですが、そういうとき、自分の話をするよりも、どういうお仕事されているんですか? って聞きに行くことがよくあります。そうすると、多くの方がウェブで悩んでいるんですよね。そんなときに、私の分かる範囲でお答えする。そうすると、後日、ウェブサイトを新しくしたいとなったときにご連絡いただくんです」

また、ただ言われたことをやるだけではない中村さんの姿勢も、多くのクライアントからの信頼を集める理由になっているようです。

「ウェブ デザインに取りかかる以前に、伝えるべきサービスが分かりにくかったりすると、サービス名そのものを変えませんかと突っ込んで提案することもあります」

さらには、「ウェブサイトよりもソーシャル メディアの方が適していると思えば素直に伝えますし、ご自身でウェブサイトをつくれるようなら、そのようにおすすめします」と言う中村さん。

「それもこれも、すべてを引き受けるだけのキャパシティがないから」だと笑う中村さんですが、その率直な姿勢がむしろ、次の仕事へとつながっていることは、忙しく毎日を過ごす中村さんの姿勢からは明らかです。

「私がこだわっているのは、お客さまの話に耳を傾けるとともに、常にユーザーの目線を忘れないようにすること。デザイナーとしてかっこいいデザインを追求するのは、ともすればエゴでしかない結果も生んでしまいます。お客さまとは、完成したサイトをユーザーはどう見てどう感じるかを、必ず伝えるようにしています。

そしてそのとき、必ず何かしらの“根拠”を用意していると言う中村さん。“なんとなく”というデザインはせずに、クライアントを納得させられるよう、根拠を調べ上げた上で提案しているのだと言います。

「デザイナーって、アーティストだと思われがちですよね。でも、本当にすべきはロジックを組み立てること。論理だった資料をつくり、根拠のあるデザインをするよう意識しています。それは、自分自身で E コマースサイトを運営していたバックグランドがあったからより意識できるのかもしれません。見てもらわないと、買ってもらわないと意味がない。私は常に、効果が上がるものをつくりましょうという話をします」

楽しそうにノートパソコンで作業する中村さゆき

向き合う相手のことを考え抜くからこそ。

中村さんが普段使用している Windows PC は、かつて自身でお店を開店させたときに使っていたマシンを、今も変わらず使っています。お店とともに E コマースサイトを立ち上げたのは、先述した通り。その後、中国に渡った際に発信していたブログも、この Windows PC から更新していました。

もちろん、デザイン作業を軽々こなすには、スペック的に十分とは言い切れません。とはいえ中村さんが Windows PC を大事なパートナーと位置づけているのには、いくつかの理由があります。

「Excel や PowerPoint を、すごくよく使うんです。Excel は、ウェブサイトの構造設計をするときに、 PowerPoint は、お客さまにプレゼンをするときに使います」と言う中村さん。買い換えない理由は「壊れないから」、そして「自分が慣れ親しんでいて使いやすいということ」。

さらに「不自由も感じていません」と笑う彼女は、次のように続けます。

「お客さまとやりとりをするのに、Windows だと圧倒的に話が早いんです。私がお仕事をする相手は企業の方が多く、Windows ユーザーであることがほとんど。操作説明をするにも、お互いに同じものを見ている方が、伝わりやすいです。同じ言葉で話せる、という感じかもしれませんね」

「常にウェブの世界に寄り添っていたい」という中村さん。 Windows PC は、「いろんなことが表現できるツール」なのだと言います。

「それこそ、ロゴ デザインや T シャツのデザインから、ウェブのコードを書くことまで。さらには、お客さまへの提案資料も。私は幅広くなんでもやってしまうのですが、これまでのアウトプットはすべて、Windows で表現できましたし、そこから今の仕事が生まれてきました」

中村さゆきが笑って話す2つのフレーム

まずは、アクションしてみることから。

最新のウェブデザインに親しむために、情報をインプットする時間も惜しまないという中村さん。デザインのトレンドを追うべくクリエイター同士でコミュニケーションし、ソーシャル メディアを追うとともに、自身のウェブサイトで発信して理解を深めることに余念がありません。そのときそばにある Windows PC は、まさに彼女のクリエイティブに伴走してくれる安心できるパートナーといえるでしょう。

さらなるアウトプットのために、卒業した講座ではトレーナーの立場に回ってもいる中村さん。これからクリエイティブの世界に飛び込もうという人に対して、自身の経験から伝えられることを訊くと、「まずはアクションすること」と言います。

「小さいものでもなんでもいいので、まずは自分でつくってみること。何か一つのものを形にするのは、大変ですけど気づくこともたくさんあります」

「できあがったものを見せたり公開することで、仕事が来ることだってあります。これはウェブに限らず、名刺ひとつでもデザインして配ってみるだけでも、違うと思います」

今、仕事をするなかで、時間の制約を不利に感じることはないかとの質問を、笑顔で否定する中村さん。

「子どもがいることで、信頼してもらえることもあるんです。初めてお仕事をする方は、私に対して最後までやり通せるのかという不安が付きまとうと思うんです。そんなときも、人の親であることが社会的な信頼となって支えてくれるということを、ママとして仕事をして、初めて感じました」

「そういう風に社会は見てくれる。むしろ“本気”を感じ取ってもらえる」。そう笑う中村さんの姿は、同じ立場で仕事にチャレンジしようとする人たちを後押ししてくれるはずです。

笑う中村さゆき

Windows クリエイターズ ファイル

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