Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール: これまでの成果と悪意のあるソフトウェアの傾向
このレポートは、MSRTによって収集されたデータに基づいて悪意のあるソフトウェアに関する詳細な見解を提供し、MSRTがWindowsユーザに影響を与える悪意のあるソフトウェアを減少させた事を紹介します。
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バージョン :
1.0
Date Published:
2024/7/15
File Name:
MSRT - Progress Made Lessons Learned_JPN.pdf
File Size:
520.8 KB
マイクロソフトは悪意のあるソフトウェア (または「マルウェア」) の調査および悪意のあるソフトウェアがもたらすセキュリティ上の危険による影響を緩和する支援となる技術の開発に、過去数年間、多くの投資を行ってきました。この投資の一部として、マイクロソフトは専用のマルウェア対策チームを結成しました。このチームは、Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール (MSRT) および Windows Defender のリリースおよびメンテナンスとともに、悪意のあるソフトウェア、スパイウェアおよびそのほかの迷惑なソフトウェアの可能性があるものの調査を担当しています。また、このチームは Windows Live OneCare、Windows Live Safety Center Beta および Microsoft Antigen および今度リリースされる Microsoft Forefront Client Security といった製品に対し、中核となるマルウェア対策技術 (スキャン エンジンおよびマルウェアの定義の更新を含む) も提供します。 マイクロソフトは、2005 年 1 月 13 日に 24 の言語で MSRT の最初のバージョンを Windows 2000、Windows XP および Windows Server 2003 コンピュータのユーザーに提供しました。このツールは蔓延しているマルウェアを識別し、お客様のコンピュータから削除する手助けとなるよう設計されており、また、ライセンスを持つ Windows ユーザーに無償で利用可能となっています。マイクロソフトは毎月第 2 火曜日 (米国日付) に、このツールの更新バージョンをリリースしており、このホワイトペーパー執筆時点で、追加、機能拡張を加えながら、15 の更新バージョンをリリースしてきました。毎月のバージョンで蔓延しているマルウェアを新たに検出および駆除対象に加えています。MSRT の最初のリリース以来、このツールは、少なくとも 2 億 7,000 万台のコンピュータにより、約 27 億回実行されています。 本レポートは MSRT1 により収集されたデータを基にマルウェアをめぐる状況について提供しており、また、Windows ユーザーに対する影響を低減するにあたり、MSRT が 持つ影響を明らかにしています。データから読み取られる重要な洞察を下記に要約し、本書の本文でさらに詳細について触れます。
- MSRT は過去 15 ヶ月で 570 万台の Windows コンピュータから 1,600 万の悪意のあるソフトウェアを削除しました。平均して、このツールは少なくとも、このツールを実行したコンピュータ 311 台につき、1 つのマルウェアを削除しています。
- 2005 年 1 月から 2006年2 月の間に MSRT が駆除対象とした61 のマルウェア ファミリのうち、41 のファミリで、MSRT が駆除対象に設定した後に感染数の減少が認められました。そのうち 21 のファミリでは 75%以上の感染数の減少が認められました。
- バックドア型トロイの木馬 (これにより、攻撃者が感染したコンピュータを制御し、個人情報を盗む可能性があります) は Windows ユーザーにとって深刻で、具体的な脅威です。MSRT は少なくとも 1 つのバックドア型トロイの木馬を約 350 万台のコンピュータから削除しました。したがって、このツールがマルウェアを削除したコンピュータ 570 万台のうち、62% のコンピュータにバックドア型トロイの木馬が存在していました。バックドア型トロイの木馬のサブカテゴリである Bot はインターネット リレー チャット (IRC) ネットワークを介し通信しますが、これがこの削除されたものの大半を占めています。
- ルートキットはそのほかの悪意のある可能性があるコンポーネントを隠す、または保護する目的でコンピュータの変更を行ないます。これは将来問題として顕著化する可能性のある脅威ですが、現時点では広範囲に蔓延してはいません。このツールがマルウェアを削除したコンピュータ 570 万台のうち、14% の事例に ルートキットが存在しており、WinNT/F4IRootkit (一部の Sony の音楽 CD で配布された ルートキット) を除いた場合では、この数値は 9% まで減少します。ルートキットがコンピュータに確認された場合のうち 20% で、少なくとも 1 つのバックドア型トロイの木馬も確認されています。
- ソーシャル エンジニアリング攻撃はマルウェアの感染の大きな要因となっています。電子メール、ピア ツー ピアのネットワークおよびインスタント メッセージング クライアントを介し蔓延するワームは、このツールによりクリーンアップが行われたコンピュータの 35% を占めています。
- マルウェア問題は本質的に移動するもののようです。MSRT の各リリースによりクリーンアップが行われたコンピュータのほとんどは、ツールが過去に何のマルウェアも削除していなかったコンピュータです。2006 年 3 月リリースの MSRT によりマルウェアの削除が行われたコンピュータのうち、以前のバージョンでもマルウェアの削除が行われた実績のあるコンピュータは約 15 万台 (削除が行われたすべてのコンピュータの 20%) にとどまっています。
対応オペレーティング システム
Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP
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